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あなたを愛してもいいですか?

1: 名前:優生輝☆11/30(金) 22:58:46 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
初めまして。
『あなたを愛してもいいですか?』を書かせてもらいます。優生輝です。

初心者なので意味不明な文になるかもしれませんが、よろしくお願いします。


人物

桜庭 海斗〜サクラバカイト〜 16歳 ♂
身長163p 顔は女顔。空と幼なじみ。

宇治原 空〜ウジハラソラ〜 16歳 ♂
身長180p 顔は爽やかでかっこいい。海斗と幼なじみ。沙羅の彼氏

新里 沙羅〜ニイザトサラ〜 15歳 ♀
身長160p 顔は普通。空の彼女。

月嶋 紅梨〜ツキシマアカリ〜 16歳 ♀
身長165p 顔は可愛い。沙羅の親友で海斗の相談を聞く。



とまぁ一応こんな所ですね・・・。
他にもいろいろ出てきますm(_ _)m


2: 名前:優生輝☆11/30(金) 23:22:56 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「海斗、売店行こうぜ。俺腹減って死にそう…。」

「うん。いこっか。僕もお腹空いた」
僕の名前は桜庭海斗。身長がけっこう低いんだよね……。

「俺焼きそばパンにしよっかなぁ…あっ。でも焼き肉弁当も美味いんだよなぁ」
今日のお昼ご飯を決めるのに悩んでるのは僕の幼なじみであり、親友の宇治原空。
僕と違い背が高く、バスケ部に所属している。

「海斗は何にするの?」
僕は……、と悩んでいるとチョコロネを差し出してきた。

「海斗はチョコロネだろ?ってかコレ2つ入ってるから半分こしねぇ?」
空は僕の事を何でも知っている。
チョコロネが好きな事、トマトが嫌いな事、恥ずかしがり屋な事、人見知りな事、
他にもいろいろ知っている。

「僕はそれでもいいけど空はそれだけだったらこの後もたないんじゃない?」
体育もあるし、と付け足すと空はチョコロネを床に落とした。

「忘れてた……んじゃ、俺はいっぱい喰うか。
海斗もいっぱい喰えよ。途中で倒れるぞ?」
そういうと、僕の頭を軽く叩き、爽やかな笑顔を向けた。

空は誰にでも優しく、男女問わず凄く人気。
女子に告白されるのは当たり前。年下の男子の憧れの的。
そしてアッチ系の男子にも好かれている。

「空!此処にいたんだ!」
空と僕は声のする方を見た。
そこには、空の彼女の新里沙羅さんとその親友の月嶋紅梨がいた。

「おっ。沙羅じゃん。どうしたの?」
会いたかっただけ、と新里さんは言うと、手を繋いだ。

「あ〜熱い……地球温暖化ってあんたら2人が原因じゃないの?」
「ちげぇよ。紅梨が冬に吐く息が白い事におもしろがって無駄に二酸化炭素吐くからダメなんだよ。」
空の反撃に紅梨は急所を突かれ、僕と新里さんは笑っていた。

「あっ。沙羅!うちら先生に呼ばれてたじゃん!!」
あっ、と新里さんは思い出し、やばいという顔になっていた。
「じゃぁうちらもう行くね。空、また後でね」
そういうと走り去っていった。


「嵐が去っていったって感じだな」
空がつぶやいた。
え?と言うと笑顔で何でもない、と言った。



僕たちは、売店で買った昼ご飯を屋上で食べていた。
「そういえばさ、なんで空は新里さんの告白にOKしたの?」
なんか凄く気になっていた。

「何でだろう……俺もわかんねぇや。
そのときスッゲェ彼女ほしかったんだよ。それでお遊び程度に付き合ってたらけっこう気が合ってさ…
んで今も付き合ってるって言う事。まぁあっちが俺に合わせてるのかもしれないけどな。」
さっき買ったチョコロネをほおばりながら言った。

「海斗は彼女つくらねぇの?紅梨と仲いいしさ……紅梨と付き合っちゃえば?」
「紅梨は友達としか思えない……仲が良いのと好きなのは違うよ。」
お茶を一口飲むと、寝転がった。

「海斗に好きな人できるのかなぁ」
僕に続くように空が寝転がった。



僕に好きな人か……僕に好きな人ってできるのかなぁ……
僕がもっと身長が高かったら今よりもうちょっともてたかもしれないのに……

澄み切った青い空の下で僕は身長の低い事を悩んでいた。



3: 名前:優生輝☆11/30(金) 23:48:12 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
お昼ご飯を終えると、僕たちは教室へと戻った。
教室でも僕たちは一緒だった。好きなアーティストの事とか話したり、昨日のテレビの事を話したりしていた。

「そういえば今日の6時間目って後期の委員会決めるんじゃなかった?」
そうだった……忘れていた…。

「僕必ず入らないといけない……」
前期に入っていなかった僕は強制だった。そして空も…。

「俺もだ…どうせなら同じ委員会にしねぇ?俺の希望体育なんだけどさ、海斗のやりたいのでいいから…。」
さすが空…運動神経抜群だから体育を選んだか……

「僕は図書委員を希望してた。ただ本の貸し出しとかしたらいいだけだし…。」
それに本が好きだったから…。

「そっか…。じゃぁ俺も図書委員に入ろうかな。
これをきっかけに本を好きになれるかもしれないし。」
空はよく僕に合わせてくれる。こんなに優しいからみんなに好かれるんだよ。

「ありがと。じゃぁ一緒にがんばろ」
おう、と言うと空は僕の手にハイタッチした。



そして体育も終わり、6時間目になった。
「じゃぁ、昨日も言ってたとおり、この時間は委員会の委員を決める。
希望があるヤツは手をあげろ」
僕と空は隣の席。目を合わせ頷くと2人で手を挙げた。

「じゃぁまず最初に桜庭から。
次は宇治原だからもう宇治原は手を下ろしていいぞ」

「僕は図書委員を希望します」
宇治原は?と先生が聞いた。
「僕も桜庭君と同じで図書委員を希望します。」

「じゃぁ図書委員はこの2人でいいな?」
クラスのみんなは僕たちの仲の良さを知っている。
野次が飛んでくる事もなく、決定になった。

やったな、と空が小声で僕に言った。
僕が笑顔で頷くと、空の顔が赤くなったような気がした。
そしてそのまま空は前を見た。

空……どうしたんだろう。
そして委員はあっという間に決まった。

「じゃぁ委員会は今週の金曜日にあるから。忘れずに行けよ?」
委員に選ばれた人達はだるそうに返事をした。

「じゃぁ今日はこれで終わり。今日は特別に帰りの学活もなし。」
よっしゃー、と歓喜の声で教室が騒がしくなった。

学級委員の礼、という号令でみんなが頭を軽く下げ、次々に教室を出て行った。

「空、一緒に帰ろ。今日部活ないんでしょ?」
おう、と言うと空は僕の横を歩いた。
よかった…。いつもの空だ。

僕の考え過ぎかもしれない…いや、絶対そうだ。

「今日帰ったら俺んち来ない?俺今日は暇だから遊ぼ。」
もちろん僕の答えは

「いいよ。じゃぁ家帰ったらすぐに空の家行く。」
「ってか家隣だもんな。やろうと思えばベランダからもお互いの家入れるぜ」
そうだね、と言うと2人で笑った。

他の人からしたら何がおもしろいのかわからないかもしれないけど、
これが僕たちにとってはおもしろい。

「じゃぁ、着替えたらすぐ来いよ。ってか勝手に入っていいからな!」
「うん。すぐ行くから」
そう言って僕は家に帰った。



4: 名前:優生輝☆12/01(土) 14:36:47 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
部屋で着替えていると僕の兄の陸斗が入ってきた。
「あっ。陸にぃ…どうしたの?」
「海今から遊びに行く?」
うん、と頷くと陸はそっか、と言った。

「何で?何か用事でもあるの?」
「友達が遊びに来るから。今から勉強とかするんだったらうるさくなるから一応言っておこうと思って。
でも遊びに行くんだったらいいや。」
そういうと部屋を出て行った。

僕が勉強なんて……あり得ないから。
勉強大ッ嫌いの僕が放課後に勉強するなんてテストが近い日以外考えられない。

鞄に携帯、財布、お菓子、ゲームを入れた。
これぐらいあったら充分だろう。
髪の毛をセットし、服の組み合わせを確認した。

空の家行くだけだから別にしなくてもいい、と思いながらもいつもの癖で確認してしまった。

「行ってきます」
家から出て宇治原家を見ると空が立っていた。

「おっ、早いねぇ。今日は5分で来れたよ。」
まぁね、と言いながら空と一緒に家に入った。

「散らかってるけどそこらへん気にしないでね。」
わかった、と僕は頷いた。

空の家に入るのはけっこう久しぶり。僕らが高校生になってからはまだお互いの家には入っていないはず。
中学生の頃は頻繁にお互いの家で遊んだりしてたけど高校生になってからけっこう忙しくなり、あんまり遊べなくなっていた。

「じゃぁ俺の部屋入って待ってて。冷蔵庫からなんかパクってくる。」
そういうと、空はリビングの方へ向かった。
空の部屋…2階だったよな。

なんか空の部屋に入るのが久しぶりだった。
僕の家の部屋とは塀と挟んで隣だったから多分あそこだ…。
空の部屋に入ろうとすると、その向かいの部屋から誰かが出てきた。
空よりも背が高く、陸にぃと同じくらいだった。

相手は僕に気付き、会釈した。僕も会釈し、空の部屋に入った。

「なんか……中学の頃よりシンプルになったなぁ…。」
ベッドになっており、黒色の本棚が増えていた。
カーテンは水色から黒になっていて、机は木から……なんだコレ?
ベッドの側に大きいクッションがあったので、そこに座った。

「布団もモノクロになってる…。」
この部屋には白色と黒色以外の家具がほとんどなかった。
「お待たせ。」
ドアの方を見ると、空がコップを2つもっていた。

「はい。海斗は確かオレンジジュースだよな。」
空覚えてくれてたんだ。やっぱもつべきものは親友だな。

「ありがと。僕お菓子もってきたんだ。食べよ。」
そう言って中学の頃、2人でよく食べたお菓子を取り出した。
「おっ。それ俺の好きなお菓子じゃん。食べようぜ。」
僕の横に座り、コップ手渡しでくれた。

「ってか空の手おっきくない?僕の手と比べてみてよ。」
空の手と僕の手を合わせた。なんかホントに大きくて、包み込まれるって感じだった。
「お前が小さいだけじゃねぇ?」
そうなのかも、と笑いながら言うとまた空は顔を赤くした。

どうしたんだろう…熱でもあるのかな…。
「あっ。そうだ。海斗ってさ、なんか気になる女子とかっているの?」
気になる女子…?
「いや、いないよ…何で?」
「もしいるんだったら俺が恋のキューピットにでもなってやろうかなって思ってさ。」
遠慮しておきます、と言うと笑いながらえ〜、と言った。

「そういえば空は新里さんとどうなの?」
どうって?と空が聞き返した。
「なんかさ、デートの時とか。手を繋いだり、チューしたり」
「いや…ってかデートしてない。」
え?マジで?
「ってかチューもしてないし、手もあっちから繋いでくるって感じ。
俺が自らの意志でやった事は1度もないかな。」

「新里さん、待ってるかもしれないよ?空から手繋いだりしてくれるの。」
そういうと空は俯いた。
「俺さ……あんま沙羅の事好きじゃないかもしれない…。」

……は?じゃぁなんで付き合ってるの?

「え…?なんで?気が合うとか言ってたじゃん。」
「気は合うけど好きではない……明日ぐらいに俺別れるよ…。」
そっか、と僕は小さく言った。

「じゃぁ空は今気になってる人いるの?」
「ん?あぁ、まぁね。」

空の気になってる人……誰だろう…。
「同性愛って有りだと思う?」
え?と言いながら空を見た。
「いや、だから同性愛って海斗はどう思う?」
同性愛……男が男を好きになる、女が女を好きになる、って事だろ…。

「どうなんだろう…でも人を好きになるのは仕方ないもんね。
友達の好きな人、自分の担任の先生、自分の親、自分の兄妹、そして自分と同姓…。
誰を好きになってもいいと思うよ。人を好きになるのはいい事だと思うし…。」
それに、と付け足した。
「同性愛ってかっこいいと思うよ。」
空は安心した顔でだよな、と言った。

もしかして空の好きな人って……
「空ってさ、もしかしてクラスの男子の誰か好き?」
空は飲んでいたオレンジジュースを吹き出した。

「ちょっ、大丈夫!?」
咳き込みながら大丈夫、と答えた。
「ゲホゲホ、だいッ、だいじょうゲホゲホ、大丈夫だからゲホゲホ」
どうやら大丈夫じゃないようだ。僕はポッケに入れていたハンカチを空の口にあてた。

「ホントに大丈夫?」
空の背中をさすりながら聞いた。空は涙目でただ頷いていた。


空の咳き込みがなくなると、2人で大笑いした。


5: 名前:優生輝☆12/02(日) 00:19:04 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
結局、空の好きな人がわからないまま時間が過ぎていった。
楽しい事をやっていると時間が経つのが早く感じるっていうのは本当だね。

いつの間にか6時だった。

「もう6時だよ……そろそろ帰る?」

「ん〜……そうする。」
帰ろうと思い立ち上がると机当たり、机に置いてあったジュースが僕の服にこぼれてしまった。

「あっ。」
「ちょ、大丈夫か!?ちょっと待ってろよ。今からタオルとってくるから。」
そういうと空は1階に下りていった。

「やっべ……とにかく服脱ぐか…。」
僕は急いで服を脱いだ。服はオレンジジュースの匂いがした。

「早く洗濯しないと染み残っちゃう…。」

「海斗……ってお前何で服脱いでるの!?」
「え…だって濡れた服着てると風邪ひいちゃうかなって思って…。」
空は顔を赤くした。今日で3回目だ…。

「空どうしたの?顔赤いよ?」
「ッ…いいからお前違う所すわっとけ!」
何だよ……どうしちゃったんだよ空…。

そう思いながら僕はベッドに座った。
空は僕にタオルを投げつけた。
「これで濡れた所拭いとけ。」
空は濡れてしまった絨毯を拭いていた。

お腹がちょっと濡れていたのでお腹を拭いた。そこ以外は……大丈夫だった。

僕はベッドに倒れ込み、空を見た。
空は、顔を赤くしながら絨毯を拭き続けていた。

「これぐらいでいっか……」
空は立ち上がり、濡れたタオルをカゴの中に入れた。
「ねぇ、空…」
ん?と空は返事をした。
「さっきの話の続きになるんだけどさ……空は誰の事が好きなの?」

僕は空を見ながら言った。空は顔を赤くしながら俯いた。
「親友の僕にも言えないの…?僕、空の恋…応援したいんだ。
協力できる事ならしたい。だから教えてよ…。」
空は黙ったままだった。

「空……異性が好きでも、同性が好きでも、親戚関係とかの人を好きになってしまっても、僕は空の見方だよ?
誰よりも、空の恋を応援するよ?」

そう言い終わると空は僕の両手首を自分の手で掴み、僕の上にきた。
「……空?」

空は僕の耳もとで低い声で言った。


「じゃぁ、協力してよ。今から俺がやる事」



6: 名前:優生輝☆12/02(日) 01:07:03 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空……どうしたの?
何で僕は今空の下にいるの?そして何で空は僕の手首を掴んでるの?
空の言葉の意味 理 解 不 能

「空……僕帰らなきゃ…」
「この状況でよくそんな事が言えるね。鈍感というか馬鹿というか天然というか。」
協力するって言ったのは海斗だろ?と耳もとで言った。
耳に空の息がかかり、正直変な感じだった。

「空……協力してってどういう意味…?」
すると空は顔をあげ、僕を見ながら言った。

「俺、海斗が好きなんだよ。」
………は?
「中学2年ぐらいに気になりはじめて、3年にマジで好きになった。」
え。ちょっと待って……1年以上前から好きって気持ち抱いてたの?

「そ…ら…嘘でしょ?」
嘘だと思う?と空は聞いた。

思わない……思うわけないじゃん…。
今まで色んな空を見てきた。
笑った空、悲しんだ空、怒った空、泣いた空、真面目な空…
いろんな空を見てきた…でも、今の空以上に真剣な空を見た事はない…。

すると空は顔を僕に近づけてきた。
これってまさか……初めてのチューしちゃう系!?

「ちょ!空、待って!落ち着いて話そう!」
僕は必死になって空を止めようとしたが無駄だった。
「待てねぇよ」
と空が言うと、唇になにかが触れる感じがした。

僕はぎゅっと目を閉じ、現実避難するように頭で考えていた。
大丈夫、コレは空の布団だ。決して空の唇じゃない。
空の唇じゃない…空の……空の……空…!

……やべ…どうやって息したらいいの?このままじゃ脳に酸素がいかなくて僕死んじゃうよ?

閉じていた唇に少しだけ隙間を開けた。
でも空はそれを待っていたかのようにそこから舌を入れた。

「んッ……ふッ…」
空の舌が僕の口の中に入っている……よけい息がしづらいくなった…。
空を押そうとしても手がふさがっている……足で蹴りたくても力が出ない……
そうだ……空の舌を噛んだらいいんだ……

僕は思いっきり空の舌を噛んだ。
だが、それも無駄に終わった。空は手首を掴む力を強くした。
僕は目を開けると空と目があった。空は抵抗するなと言うように僕を見た。
もう僕は空に犯されるしか手段がなかった。

空の舌が僕の舌を見つけ、絡ませてきた。
部屋には、2人の舌が絡まった時に出た水音しか聞こえなかった。


7: 名前:優生輝☆12/02(日) 01:37:48 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空がそっと唇を離すと、2人の間を銀の糸が繋いだ。
「海斗……泣かないで…」
空は僕の目から出てる涙を手で拭った。僕はいつの間にか泣いていた。
「空……何でこんな事を…?」
「さっき言ったけど、好きだからだよ。」
「好きなんだったら……その人の事を傷つけないのが普通なんじゃないの…?」
「お前が誘うからだろ?」
え…誘う?ちょ待って…何の事…?

すると、空は僕の体を細い指で撫でるように触った。
「ッ…」
「上半身裸で、ベッドに寝ころびながら、好きな人の話…。
俺には誘ってるようにしか見えないよ…。」
そういうと空は顔を僕の首に顔をうずめた。

「ちょっそらぁ…あッ…」
空は僕の首を吸った。初めての感覚で、どうしていいかわからず、布団のシーツを握っていた。

空が顔を首から離すと、空は僕をじっと見た。
「海斗……海斗は俺の事どう思ってるの?」
僕は……僕は空の事を……
「親友だと思ってる……もうこんな事はやめてよ…」

すると空は僕の上から降り、タンスから服を出し僕に渡した。
「今日はコレ着て帰りな。その服、捨てても破っても構わないから…。」
そういうと僕の頭の後ろを掴み、ゴメン、と言った。

僕は何も言わず、空から貸してもらった服を着て、自分の持ってきた物を持ち、走って空の部屋から出た。
1階に下りると空のお母さんに会った。

「あら、海斗君じゃない。久しぶりね。今から帰るの?
全く、空ったら見送りもしないのかしら…。ちょっと空?海斗君帰るんだから
せめて玄関まででも見送りに来なさい。」
「いいんです。僕、すぐに帰らないと行けないんで…」
そういうと、走って宇治原家を出た。

自分の家に戻ると、お母さんがお帰り、と言った。
僕はただいま、も言わずに自分の部屋に向かった。

「海、遅かったね。どこ行ってたの?」
陸にぃの質問にも答えず、無視して部屋に入り、思いっきりドアを閉めた。

「空ッ……何がしたいんだよ……。」
そういえば空が顔を首にうずめてたとき変な感覚がしたんだけどあれは一体なんだったんだろう……
僕は首を鏡で見たら、1箇所だけ赤くなっていた。

「コレ……もしかして……。」
キスマークってヤツ…?

「何なんだよ……。」
倒れ込むようにベッドにダイブした。

「海?どうした?」
陸にぃが入ってきた。ノックという行為を知らないのか?君は…。

「母さんがご飯だって言ってるけど……」
いらない、と言うとわかった、と返事をして出て行った。

寝たい……でも寝れない……なんでこういう時だけ寝れないかなぁ…。

結局3時間、ずっと寝れなかった。
9時半……お腹が空いた…。
「腹減った……」
ベッドから降り、1階に行こうとするとドアが開いた。
ノックを知らない陸にぃが入ってきた。

「はい。おかゆ。俺が作ってあげたんだから感謝しろよ?」
小さい鍋と器と塩とれんげをおぼんに乗せたままベッドの横にあるテーブルに置いた。

「ほら、君はベッドに寝なさい。しんどいんだろ?優しい優しいお兄様が食べさせてあげるよ。」
食べさせてあげる……まさか口移しで…?

って僕考えすぎだ…空にあんな事をされてから、考えが180度変わったような気がする…。


8: 名前:優生輝☆12/02(日) 14:29:04 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「ちょ、いい……自分で食べる。
だから口移しだけはやめて…」
陸にぃははぁ?と言った。

「何で俺がお前に口移しでおかゆ食べさせないといけないんだよ。
いつからそんな変態になったの?呆れるわ〜」
え?違うの?……って違うに決まってるか…。

陸にぃはおかゆをれんげですくい、息をかけて冷ましていた。

「陸にぃ……」
ん?と言いながら陸にぃは僕を見た。

「もしさ…自分の1番の親友に好きって言われたらどうする?」

「どうするかなぁ…。親友のままでいたいって言ったら次の日からちょっと気まずいだろ?
かといって嘘付いて俺も好きなんて言ったら他の人にホモ扱いされるかもしれないだろ…。」
ホモ……同性愛者とか言おうよ。

「…海さぁ…空君…だっけ?その子に好きって言われたんだろ?」
なんでわかったの!?この人まさか超能力者!?

すると陸にぃはクスッと笑いながら言った。
「『なんでわかったの?』って?
だってさ、海が最初に「もし」って言って話す時はほとんどがちょっと前に自分がやられた事、言われた事
が何かしら絡んでるじゃん。で?空君に何されたの?」

「………と……つ………れた」
顔を赤くしながら消えそうな声で言った。でも、陸にぃには聞こえなかったらしい。

「は?何?もっと大きい声で」

「チューと……キスマークつけられ……」
これはさすがに聞こえたはず。でもサディストの陸にぃは聞こえないふりをした。

「もっと大きい声で言ってもらわないと聞こえないなぁ。」
この人最悪だ……サディストだ……人に恥をかかせることしか脳がない人だ…

「だから、チューとキスマークつけられた!!」
やけくそになって言ってしまった。
どんどん顔が赤くなってくるのがわかる…僕今林檎みたいに真っ赤なんだろうな…。

「クスッ。空君が海の事好きになるのがわかるような気がするよ。じゃぁね」
そういうと陸にぃは部屋から出て行った。

1人取り残された僕……なんか自分が可哀想に思えてきた。

「僕……明日からどうしよう……。」


9: 名前:優生輝☆12/02(日) 22:57:27 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
人物紹介しておきます。



桜庭 陸斗〜サクラバリクト〜 18歳 ♂
身長187p 顔はかっこいい。海斗の兄。
蒼の親友と思われる。

宇治原 蒼〜ウジハラアオ〜 18歳 ♂
身長190p 空に似てて爽やかでかっこいい。空の兄。
陸斗の親友と思われる。


10: 名前:優生輝☆12/05(水) 16:34:12 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空視点になります。


海斗……俺はいつからお前の事を好きになったんだろう…。

3年になってマジで好きになったなんて嘘。
本当はもっと前…。

多分お前が小学5年生に引っ越してきた時から
俺、お前の事好きだったんだと思う。

荒れていた俺は、お前と出会ったおかげで、他人から見たら、いわゆるクラスのムードメーカーになった。

お前があのとき転校してこなかったら、俺は多分壊れていたと思う……。



回想


「ってか昨日の試合ホント凄かったよなぁ、日本。」

「これだったらワールドカップも夢じゃないよなぁ。」

朝、俺たちはいつものように喋っていた。いつもと同じように過ごしていた。

そう、先生が教室に入ってくるまでは…。

「はい。みんな、席着いて。」
先生の呼びかけに、みんなが座った。

それを確認した先生は口を開いた。
「今日はこのクラスに、新しい仲間が入ります。」

仲間…?あぁ、転校生か……小学校高学年に仲間かよ。笑わせるな。

「で、その子の席なんだけど…宇治原君の隣にしました。」

は?何故俺?

「何で俺なの?マジ意味わかんねぇ。リアルにありえねぇだろ。」
いつものように先生に反抗した。

「こら、新しい仲間が君の横に座るんだから、優しい口調で喋ってあげなさいよ?」
俺は窓から見える景色を見ながら軽く舌打ちをした。

「じゃぁ、桜庭君。入ってきて。」

桜庭君…?男かよ……可愛い女って期待してたのに…。
桜庭というヤツは、はい、と答えると教室に入ってきた。

俺は、自分の隣に座る奴の顔を見ておこうと思い、前を見た。


そこには、白い肌、肩ぐらいまでの少し茶色の髪、大きな目、高い鼻、赤いほっぺ、
そして背が小さい男子がいた。

教室内が騒がしくなった。当たり前だ…。
だってそこらへんの女より可愛い男が入ってきたんだから…。

すると先生は、チョークで黒板に何か書き始めた。

先生がチョークを置くと、白い字がハッキリと見えた。
そこには、

桜庭 海斗 と書かれていた。

「じゃぁ緊張してるかもしれないけど、自己紹介をしてもらえるかな?
自分の名前、どこに住んでいたか、趣味、特技、みんなに一言。」
はい、と桜庭は言うと、前を見た。

「桜庭海斗です。兵庫県に住んでいました。趣味は野球で特技はトランプの大富豪です。
早く、新しい環境になれたらいいなぁと思っています。みんな気軽に話しかけてくれたら嬉しいです。」
桜庭は言い終わると礼をした。

桜庭の顔は微笑んでいた。多分クラスの半分以上のヤツがあの顔にドキドキしてしまっただろう。

「じゃぁ桜庭君の席は一番後ろの端っこにいる男の子の横だから。
宇治原君、桜庭君にいろいろ教えてあげてね。」
はい、と小さい声で返事をし、桜庭を見た。

桜庭は俺の横の席に着くとあの顔で

「迷惑かけちゃうかもしれないけどよろしくね。」
と言った。

ヤバイ………今俺絶対桜庭に恋した……。

おう、と笑って言うと、桜庭も笑った。
「僕の事、海斗って呼んで。」

「わかった。あっ、俺の名前宇治原空だから。」

「空…?なんか凄いね。僕が海で宇治原君が空…僕のお兄ちゃん陸だよ。」
と可愛い笑顔で言った。

「あっ。俺の事空って呼んでいいから。」
うん、と海斗はさっきよりも可愛い笑顔で言った。



回想終了

多分あのときから俺、海斗を自分だけのものにしたいって思ったんだ…。

自分がどんな目にあっても、海斗だけは守りたいって思ったんだ…。

海斗……お前以外、俺は何もいらないんだよ。
海斗が俺の手にはいったら、もう何も望まないよ。



11: 名前:優生輝☆12/08(土) 16:11:41 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
海斗視点に戻ります



はぁ……何で朝が来るんだろう。

何で時間って進むんだろう。

何で空はあんな事したんだろう。

世の中って疑問ばっかりだな…。誰が答えを知っているんだろう…。

何が正しくて何が正しくないか全くわからない…。

「……腹減った。」
一言言うと1階へ降りていった。

「あら、海。調子はどう?朝はトーストだけど…食べれそう?」
うん、と返事をし、ソファに座っている陸にぃの隣に座った。

「……何?」
この人って何で朝不機嫌なんだろう……朝が弱いからかな……低血圧ってヤツ?

「あのさ、何で朝って毎日来るわけ?何で時間って進むわけ?
何で空あんな事したの?」
さて……この人が答えを知っているのだろうか…。

「……質問に1つずつ答えると、
地球が回転してるから。国がそう定めたから。そんな事空に聞け。」

地球が回転してるから朝が来る……まぁそういう事でいっか。

国がそう定めたから時間が進んでいる……多分違う。

そんな事空に聞かないとわからない……そんな事ぐらいわかってる…
でも、聞けるわけねぇだろ……。

「学校行きたくない。」
「ダメ」
「何で?」
「何でも」
「説得力ない」
「お前に似たんだ」
「親に似たんだろ。特に父さん」
「勝手に休んでろよ。俺がお前の担任に『海斗はサボリです』って言っておいてやるよ。」
ごめんなさい、と僕が言うとそれでいい、と陸にぃが言い、椅子に座った。

「海、ご飯できたわよ」

はぁ……あと1時間で家から出て、その10分後に学校に着いて、その5分後に隣の席には空がいる……。

どうやったら時間を止める事ができるんだろう……。

ってか学校閉鎖になったらいいんだ。

誰かがウィルスまき散らして生徒と先生全員が感染して先生が
今日はもう帰りましょう、と言い、それを合図にみんなが学校から出る。

そして自宅へと戻り、しばらくの間は学校に行けない。

そして僕と空もしばらくは顔を合わせなくていい。

もしこうだったら最高なのに……空は別れると言っていた新里さんと

学校が休みの間、毎日毎日いちゃついて、学校が始まるとラブラブで学校に来て、
海斗、あの日の事忘れて。俺やっぱり沙羅じゃないと無理だわ、と言って前のような関係に戻る。

「完璧だ…」
完璧だ…完璧すぎるぞ僕。今まで生きてきた中で一番いい考えだ。

「…何が完璧なの?」
トーストを食べながら陸にぃが問いかけた。

僕は今考えていた事を全て話した。

「ね、完璧でしょ?」
だが、陸にぃは哀れな目で僕を見てきた。

「……お前本当にそんな事が起きると思うか?」
………あ、そうか…。ウィルスなんて誰がまき散らすんだって話だよな…。

「現実はそんなに甘くないか…」
そういうこと、と言うと陸にぃは家を出て行った。

友達の家に行ったんだ…。ってか友達って誰なんだろう…。


……あっ。僕と空同じ委員会じゃん…。

「…もうどうにでもなっちゃえ。」


12: 名前:優生輝☆12/08(土) 22:04:40 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ニュースを見ながら支度をしているともう家を出て行く時間だった。

さて……今日から何日間とてつもなく気まずい日が続くのだろうか…。

「行ってきます。」
行ってらっしゃい、と母さんの返事と一緒に玄関のドアを閉める音がした。

そして前を見ると………
















最悪だ……

僕は固まっていた。もちろん僕と目が合っている人も…。

「おはよ。早く学校行こうぜ」
まるで昨日の事を忘れたように空が言った。

何で普通に会話ができるんだろう…。

僕なんて顔を見るのがやっとだよ…。

「…どうしたの?行かねぇの?」
首を横に振ると空は微笑み、行こ、と言うと僕の手を握った。

「ッ!?」
反射的に手を振り払おうとした。しかし、空の手が僕の手を力強く握っているため、ダメだった。

空は僕を自分の方へ引っ張ると耳もとで囁いた。


逃がさねぇよ、と……。


ダメだ…この人世界で一番怖い。陸にぃよりも母さんよりも父さんよりも怖い。

こんな事なら朝しんどい、と言って学校休むように母さんに言えばよかった…。

「逃げねぇから離せよ!その手!」
少し睨みながら空に言った。

しかし空は鼻で笑い、睨んでも怖くないよ、と言いながら僕の手を引っ張りながら歩いていった。

「待って、マジ離して…。お前周りの人に変に見られる。」
「見られてもいいじゃん。あっちが勝手に思ってるだけだろ?」
「思われるのが嫌なんだよ。」
「思われてないって自分に言い聞かせたらいいだろ。」
「現実避難は得意じゃないんで。」
「じゃぁ勝手に変に見られてるって思ってろよ。」

……くそ…この馬鹿空め…。宇治原ホモって改名しやがれ。

そんな事を思っていると校門の前に着いた。

「おい、空。わかってるだろうな?」
あぁ、と空が言うと空は手を握ったまま校門を通った。

「ッ!?違う!僕は此処まで来たら手を離せよって意味でわかってるだろうな?って聞いたんだよ。」

「あれ?俺はてっきり校門の前まで来たからって手離したりしないでねって意味だと思ったんだけど。」
ありえねぇから!

「とにかく離せ!」

すると後ろから声がした。
「空〜海斗君〜」

2人同時に後ろを見ると、新里さんと紅梨がいた。



13: 名前:優生輝☆12/08(土) 22:24:17 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「沙羅…。」
よし、やっと手を離してくれる。

そう思っていたが、新里さんが目の前に来ても手を離さなかった。

「あれ?海斗と空できちゃった系?」
僕は首を横に大きく振った。

ったく…紅梨の馬鹿。余計な事言うなよ、ホントに…。

「空、嘘だよね?空にはうちがいるもんね…。」
新里さんは空のあいている手を握った。


しかし、空はその手を振り払った。

「「「え?」」」
僕と新里さん、それに紅梨がハモった。

「海斗、行くぞ」
そういうと僕を引っ張りながら校舎へと向かった。

「え?ちょ、待って」
僕の言葉をスルーし、歩いていった。

僕が新里さんと紅梨の方を見ると、新里さんは泣いていて、紅梨が新里さんを慰めていた。

……何?コレって僕が悪い系?僕が2人の関係壊した系?
……違う。僕は何にも悪くない。全てはこいつが悪い。

と思いながら空の後ろ姿を睨んだ。

君には罪悪感というものがないんですか?ねぇ、空…。


靴箱まで来ると空はようやく手を離してくれた。

「ったく…手赤くなったじゃん。跡残ったらどうするんだよ。」

「俺は跡残ってくれた方がいいな。」
と空が意地悪っぽい笑顔で言った。

はぁ……ため息ついたら幸せ逃げるんだよね…。
でも今の僕にとってはそんなの関係ねぇって感じだよ…。

なんか僕の所に幸せなんてもう来ないような気がしてきた…。

「ねぇ…」
「ん?」
「新里さんどうするの?」
「昨日も言ったとおり別れる」
「別れても僕は空と付き合わないよ?ってか絶対好きにならない」
「絶対好きにさせる。そのためには沙羅はいらないって事。だから別れるの」
「新里さんを捨てるって事?」
そういう事、と言うと空は髪をセットし始めた。

「僕、そういう人は嫌いだな。絶対好きになんてなれない。」
「だから、お前は絶対俺を好きになるから。大丈夫だよ。」

何が大丈夫、だ……大丈夫じゃねぇから。

「なんか空の事嫌いになったかも。」
あっそ、と興味なさそうに空が言った。

「空を好きになる前に彼女つくる」

「そしたら海斗の彼女から奪い取ってやるよ。」

……ダメだ…どこか遠くに引っ越さない限り僕はいずれ空のものになってしまう…。

「何で空は僕なの?」
あ?と空が欠伸をしながら言った。

「何で空はそこまで僕を好きにさせようとするの?何で親友の僕なの?」

「俺、海斗が引っ越してきた5年生の頃から多分海斗の事好きだったよ。」
はぁ?と僕が言うと空は笑いながら

「俺と海斗は運命の赤い糸で結ばれてるんだよ。」
と言った。


そして、スキップをしながら教室へと入っていった。


運命の赤い糸か……冗談じゃねぇ。





14: 名前:優生輝☆12/08(土) 23:45:39 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空に続いて僕も教室に入った。すると、空が女子に囲まれていた。

……いつもの事だ。

「ねぇ、空君。昨日の夜ご飯何だった?」
「最近沙羅とどう?」
「私の事、好き?」

毎日毎日こんな事聞かれて可哀想に……いや、今日から可哀想だなんて思わない。

今日からはざまーみやがれって思うんだ。

僕は空の横を通った。空の顔を見ながら……

空も僕の顔を見ていた。僕は空に向かって舌を出しながらべーと言うと空の眉がピクッと動いた。

……今空がなんて言いたいのかわかる…。空の目を見たらわかる。
後で覚えてろよ、多分そう言いたいのだろう。

……望むところだコノヤロウ。ゼッテェ負けねぇ。


「なぁ海斗。空ってなんであんなに人気があるんだろうな…。」
このクラスでは仲のいい『渡辺流輝』が僕に聞いてきた。

「あの笑い顔じゃねぇの?ってか顔整ってるし……
でも僕は流輝の方がいいなぁ。」
と言って笑った。

「お前ホント可愛すぎる。マジ惚れる〜大好き〜」
そういうと抱きついてきた。

前からやってた僕たちの遊び。僕はいつもと同じように抱き返した。

「僕も流輝の事大好き〜」
そう言いながら空の方を見た。


予想通り、僕たちの事を睨んでいた。流輝はそれには気付いていないが…。

すると、チャイムが鳴った。時計を見るともう8時40分だった。

「じゃぁまた後でな、海斗。」
そういうと流輝は自分の席へ戻っていった。

僕が席に着くと後ろに空がいた。そして耳もとで囁いた。

「昼休み1人で屋上に来い。来ないとわかってるよな?」
あ〜あ、空本気モード突入だよ…。声聞いたらわかるよ。

マジ怖いよこの人。しかも1人って言ったよ。1人って…。

来ないとわかってるよな?って……わかってません、って言ったら僕多分この世に存在していない…。





15: 名前:優生輝☆12/09(日) 00:28:43 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
はぁ……僕今日何回ため息ついたんだろう…。
3回目…4回目…どちらにしろ1回目じゃないことは確かだ…。

外では女子が校庭のトラックを走っている。
大変だねぇ…10月とはいえ、まだ暑い日に…。

「じゃぁこの問題を……桜庭に答えてもらおう。」
え?何?何の問題!?

「黒板に出てやってくれ。」
そうだ。忘れてた……僕今国語の授業やってるんだった…。

国語とか真面目に無理なんですけど……ってかなんで日本人の僕らが国語なんてやらないといけないんだ…

アメリカ人が英語を勉強するか?それと同じだろ。

「えっと……その…わかりません…」

「こんな問題もわからないのか?ったく。じゃぁ宇治原。前に出てやってくれ。」
ったくって何だよ。ったくって…。
どうせ勉強も運動もできない落ちこぼれですよ。

僕は運動はできるといっちゃできるが普通の下ぐらい。
勉強は、何とか平均点をとってるくらい。

それに比べて今前で問題を解いている人は……
運動神経抜群。同じ学年の人達、教師達が認める天才。
テストはいつも1番。80点以下取った事無し。
おまけに顔もいいしスタイルもいい。欠点なんて1つもない…。

「正解だ。さすが宇治原だな。」
この学校の教師の口癖にもなってきてるな。『さすが宇治原』って言葉…。

いつか『桜庭とは大違い』って言葉が生まれ、教師達の口癖になるんじゃないか?

……心配だ。


空が帰ってきたと同時にチャイムが鳴った。

「此処テストに出るからしっかり勉強してるんだぞ。じゃぁ終わり。」

「気をつけ、礼」

「「ありがとうございました」」

さて、昼休みになってしまった…。昼休みは何故か1時間もある…。

空は僕の耳もとで先に行っている、と言い教室を出て行った。

僕も、空が出てから10秒ぐらいして出て行った。

ゼッテェ負けねぇからな。空…。



16: 名前:優生輝☆12/09(日) 16:01:59 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
さて……このドアを開けるともう屋上か…。

僕はいつの間にか屋上へと続くドアの前まで来ていた。

ゼッテェ勝ってやる……あれ?僕と空って何の勝負してたんだっけ?

これって勝つ負ける関係ないよね…。あれだ。襲われるか襲われないかだ…。

とにかく僕は何もされずに無事生還したらいいんだね。うん。そうだ。

頭の中でいろいろ考え、ドアを開けた。

「寒い」
屋上は思ったより寒く、セーターを着たくなってきた。

「ってか空は?あいつ人を呼んでおいてどこにいきやがった…。」

……見回ってみるか。

そう思い、広い屋上を歩き回った。

しかし、空を見つける事はできなかった。

「……帰る。」
そう呟くとドアに手をかけた。

「………あれ?」
ドアノブを回しても開かない。鍵がかかっている…。

「何だよコレ!おい、鍵あけよ!ぶっ壊すぞ!!」
ドアをガンガン叩いていると、いきなり目の前が真っ暗になった。

「ッ!?」
目隠し…?誰………ってあいつしかいねぇか。

「海斗、楽しい楽しい時間の始まりだよ。」
耳もとで空が囁き、僕を引っ張り、目立たない場所に寝かされた。

「おい空、やめろ。ってか目隠し取れ。」
「いつからそんな命令口調になったの?そんな子にはお仕置きしないとね。」

言い終わったと同時に唇になにかが当たり、なにかが侵入してきた。


「んッ……はぁ……空…」
僕の口に侵入してきたなにかは、僕の舌を見つけると絡めてきた。

聞こえるのは、僕の声と水音だけだった。


……やばい。また息が…

そう思ったのと同時になにかが離れていった。

「はッ……はッ…ゲホッ」

僕が呼吸をしているうちにも、空は僕の服を脱がしていた。

「寒ッ!」
服を全部脱がされ、冷たい風が僕の体に直で当たった。

空は僕の目隠しを取ると耳もとで囁いた。


「海斗、途中で逃がさねぇからな」と…。


17: 名前:優生輝☆12/09(日) 22:30:20 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
耳もとから僕の目の前に顔を移動させた。

その時の顔を見た瞬間、初めて人が怖いと感じた……。

あの優しかった目はどこかにいき、冷たい目に。
あの輝いていた笑顔は消え、今までに見せた事のない笑顔に。

「空……お願い。やめて…。」
だが空は鼻で笑い、顔を首筋に持って行き、舐めはじめた。

「ぁあ・・・ん・・・ぅぁ・・・やぁっ」
何で?空……

僕たち親友だろ?何でこんな事するの?これは冗談だよね?

いつものように笑ってよ。いつものように僕の頭軽く叩いてよ。

すると空は、首筋を舐めながら手で小さな突起に触れた。

「んッ!あぁ……やだッ…」
「やだとか言ってやめれると思う?俺は今日最後までやるつもりなんだけど?」

はぁ?最後って…………どこまで?

「最後ってどこまでだよ!やめろよ!離せ!授業始めるだろうがコノヤロウ!」
「少し黙れ」
そういうと空は僕の口にネクタイを挟み、後頭部で縛った。

「ん!?ん〜ん〜ん〜」

思うように声が出ない……もうダメだ…。

空は手を滑らせるように下まで持って行き、ベルトを外し始めた。

「ん!ん〜〜〜〜」
「何が言いたいの?ちゃんとした言葉で言ってくれないとわかんないよ」

じゃぁこのネクタイどうにかしろ!宇治原ホモ!
テメェこの行為が終わったらゼッテェ先生に言いつけてやるからな!

「ねぇ、腰上げて。ズボン脱がせない。」

……脱がせない?腰を上げないと脱がせない=腰を上げなかったらこの行為終わり?

よし。ゼッテェ腰上げねぇ。何があっても上げねぇ。

「……早く浮かせろ。」
空の声がだんだん切れモードに入ってきた。

でもそんなの関係ねぇ!何があっても……

「んッ!」
空はズボンの上から僕のモノを踏みつけた。

「んッ!ん〜ん〜」
痛いと同時に変な感覚がした。

「俺SMプレイも嫌じゃないよ?海がそれを望むなら俺とことんやるよ?」

このサディスト野郎め……だからサディストは嫌いなんだ…。

僕はおとなしく空に身を授けないといけないの…?


18: 名前:優生輝☆12/10(月) 21:11:31 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「ねぇ……早く腰浮かせてよ…。」
僕が世界で一番嫌いなのはトマトからサディストになったかもしれない。

もちろん原因はこのサディストの行為のせいだ……。
テメェ絶対先生にチクってやるからな!退学処分になっちゃえばいいんだコノヤロウ。

「……俺の言ってる事がわからない?腰浮かせろっつってんだよ。」
あっ、切れた。でもそんなの関係ねぇ!


口には出さず、心の中でそう思っていると後ろに人影が見えた気がする。

「?」
誰だ?見間違い?いや…でもなんか人影が見えたような気がするんだけどなぁ……。

「……お前どこ見てんの?」
空とは全く違う方向を見ていたので、空も不思議な顔をしている。

僕は言葉を発せないので、その代わりに首を横に振った。
すると、空はあの意地悪な笑みをこぼし、耳もとで囁いた。

「今は俺だけを見てたらいいんだよ。海斗君」
なんか……すっげぇゾクッてする…。

かといって好きじゃないんだよなぁ……人間ってよくわかんねぇ…。

そんな事を思っていると空がネクタイをほどき、僕の唇を舐めたり、舌を入れたりした。

「ん……」
うっすらと目を開けると、空と目が合った。

………空って目茶色なんだ…。ってか男の中では肌けっこう白い方じゃねぇ?
ってか肌かなり綺麗なんですけど……

空の顔に見とれていると、空の後ろに誰かがいた。

空はまだ気付いていない……僕はその後ろの誰かと目が合った。
そいつはニィと笑うと空の頭を後ろから思いっきり殴った。

「ッ!?痛ッ!」
空は勢いよく飛び上がり、殴られた所を手でさすっていた。

「っつ…誰だよ!」
空は切れながら後ろを見た。空を殴った人は、今度は空の腹部を殴り、思いっきり蹴った。

空はフェンスに体を打ち付け、動かなかった。

「逃げるぞ。」
「え?」
その人が誰かよくわからないまま空を残し、その人と一緒に屋上から走り去った。


19: 名前:優生輝☆12/10(月) 22:50:50 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
……にしても逃げるぞって声…誰かに似てた…。
目が合った時も誰かに似てたんだよなぁ……。

「此処まで来たら大丈夫だよ。海斗。」
何で僕の名前知ってんの!?

「教室での会話聞いてたんだ。空ちょっと本気モードだったから気になって見に来たらこの有様だよ。」
そう言うと、その人は僕の方に体ごと顔を向けた。

「あっ!」
流輝じゃん!!

「実はさ、俺知ってたんだ。空が海斗を好きって事。」
……は?

「んで知ってて俺海斗に抱きついたじゃん?
あれはちょっとやばかったかなぁって思って…。」
「ちょっとどころじゃないよ!ホントにやばかったんだから…。」

ゴメンゴメン、と笑いながら僕の髪の毛をくしゃくしゃにした。

コイツ絶対反省してねぇだろ…。ってか僕も悪かったんだけどさ…。

「……授業どうする?今から受けるのも不自然だろ…。」
確かに……帰るか。

「僕帰る。」
「それはダメ。」
「何で?あっ。鞄か…」
「鞄なら靴箱に置いてあるよ。俺がもってきてあげた。」
「流輝最高だね。」
「でも今校庭に此処受験しようと考えてる中3の奴等がいるから外には出れないっぽい。」

……あぁ、なんか先生言ってたなぁ……

「はぁ……」
ため息……今日で何回目だろう…。

「抜け出したい?」
え?と言いながら流輝を見た。

「裏庭からフェンスよじ登ったら抜け出せれるけど…どうする?」
どうするって…もちろん




































「その作戦乗った。」


20: 名前:優生輝☆12/13(木) 14:37:58 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「そうこなくっちゃ」

僕と流輝は自分の鞄を持つと、裏庭へと向かった。

途中、廊下で先生に会ったが何とかやりすごせれた。

「ねぇ、流輝……」
「ん?」
「空……どうなっちゃうんだろう」
「どうなっちゃうんだろうってもうどうかなっちゃってんだろ」
「確かにそうだけど…」

空……空は僕が好き。でも空には新里さんがいる。そして僕は空を恋愛対象には見れない…。

人間関係ってどうしてこんなにも複雑なんだろう…。

「海斗はどうしたいの?」

どうしたい……どうしたいんだろう。

親友でいたい。でもそしたら空が辛くなる。

かといって付き合ったら新里さんが……それに他人からの視線も気になる…。

ってか同姓と付き合うって時点でダメだ…。

「わかんない…」

頭の中がもやもやする…。

「じゃぁさ、あんなヤツと縁切っちゃいなよ。」
え……

「海斗の事が大切ならこんなに傷つけたりしないだろ?
海斗を自分の物にしようとして…やり方が餓鬼すぎる。
それに……あいつ新里の他にも女とか男いるらしいし…」

はぁ?嘘だろ?ありえねぇだろ…

「あいつにとっては海斗も新里もただの遊び相手なんだよ…」
遊び相手……か。

「それ……誰が言ってたの?」
「ご本人がおっしゃっていました」
「そっか……」

ただの噂という説も無くなった……

「僕……どうしたら…」
「俺にしなよ」

……………え?
僕は足を止めた。

「俺ならお前を傷つけたり何かしないし…。
自分の独占欲を抑える事もできる。
お前を幸せにする自信もある。」

流輝………

「……今は此処から抜け出す事が大事か…。
じゃぁ裏庭行こっか。海斗…。」

そういうと流輝は再び歩き出した。

………流輝までそんな風に僕を見ていた…。

何か……世界が崩壊する気がしてきた…。


21: 名前:ありす*。☆12/14(金) 16:18:29 HOST:ntsitm160014.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
†((♥))。...........+ネ刀めまして+..........。((♥))†

ありす*。です(bd'ε`+⌒♥.*°

ずっと、見させていただきました(∀)

めっちゃ、イイっすね☆

これヵらも見ていくので更新頑張ってください♥♥♥



22: 名前:優生輝☆12/15(土) 22:26:09 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ありす様>>ありがとうございます!!
更新頑張るんで、最後までお付き合いお願いします!


23: 名前:優生輝☆12/15(土) 22:47:08 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あれから、僕と流輝は互いに言葉を交わさなかった。

裏庭から出る時も、流輝が黙って手を差し出してくれて、それに軽く頭を下げただけでそれ以上は何もしなかった。

……これからどうするんだろう…。
学校から出れたのはいいとして、この後何をするか全く考えていなかった…。

「これからどうする?」
流輝が問いかけてきた。

僕もそれを聞こうとしたんだけど…。

「どうしよっか……」
「………」
「ん〜……じゃぁこのまま帰りますか?」
「………」
「……流輝?」
流輝は黙ったままだった。

流輝って…初めて会った頃から不思議な人って思ってたんだよなぁ…。
確か入学したばっかりの4月だったよなぁ…。



回想

「名前なんて言うの?」
いきなり声をかけてきた人…。なんかクラスのムードメーカーです、って感じの人だなぁ…。

「桜庭海斗です。海斗って呼んで下さい。」
「海斗ね、オッケ〜。あっ、俺の名前は渡辺流輝。流輝って呼んで。」
うん、と言うと流輝は窓から青い空を見ながら言った。

「あんさ、雲に乗ってみたいって思わねぇ?」
雲…?

「いや……ってか何故雲?」
「だって雲に乗ってたらいろんな景色見れんじゃん。
富士山も見れるかもしれないし、もしかしたら東京タワーも。」
東京タワーって…雲から見たらどこに東京タワーがあるかわかるのかなぁ…

「ってか……雲って流れていっちゃうじゃん。」
あ、と流輝は忘れてたというような顔で言った。

なんか……コイツ謎だな…。


回想終了

確かあん時から僕流輝の事謎人間って思ってたな……。

そんな事を考えていると流輝が言葉を発した。

「俺ん家こねぇ?」と…

……流輝の家!?

「あっ、空みたいな事はしねぇよ。言っただろ?俺お前の事傷つけたりしないって…。」

確かにそうだけど……。

「……やっぱダメ?」
そんな顔で見ないで下さいよ……。

どうしよっかなぁ……この後暇だけど、何されるかわかんねぇし…。

でも流輝は傷つけたりしないって言ってたし……。




























「行く。」


……あっ。言っちゃった…。


24: 名前:優生輝☆12/15(土) 23:02:58 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
……え?何?流輝反応無し?
こういうのって無反応って言うんだっけ?

流輝は僕の顔を見たまま固まっていた。

僕そんなにビックリ発言したか?

「……マジで?本当に来てくれるの?」
流輝は半信半疑で僕に問いかけた。

「いや、この後僕暇だし……それに流輝の家行ってみたいし…。」
そういうと流輝はニコッと笑い、行こっかと言った。

流輝の家か……どんな家だろう…。

もしかしてスッゲェぼろかったり!?

公園まで連れて行かれて
『ここ、俺の家』とか言ったりして!?

やべっ!笑えてきた!

砂場まで連れて行かれて『此処が寝室だから』とか
鉄棒の所まで連れて行かれて『此処で洗濯物干すんだ』とか
ブランコまで連れて行かれて『これが椅子だから。
普段は此処で飯喰ってる』
とか言われたりしたら僕絶対笑ってる。



………ありえねぇか。何勝手に妄想してんだろう……。
馬鹿みたい……ってか馬鹿か…。

「着いたよ」
流輝が立ち止まっていった。

今顔上げたらどんな光景が広がるんだろう…。

今にも倒れそうなアパート、みんなの遊び場公園、1つのテント……

覚悟をして顔を上げると目の前に広がった光景は……




























子供が遊具などで遊んでおり、そのお母さん達が集まって喋っている。

マジかよ……予想的中とは思わなかったよ流輝……
でも、僕は流輝の事見捨てたり何てしないからね。


「お前見てる所違う。それ俺の家の向かいにある公園。
俺の家は君の後ろ。」

あっ。違うの…そう思いながら後ろを振り返った。



「此処が流輝の家…?」
目の前に広がったのは豪邸だった。

とてつもなく大きく、無駄に広い庭。そして無駄に大きく無駄に高い家。

僕はしばらく上の方を見ながら口を開けていた。

「………お前すっげぇアホ面だよ。写メ撮っていい?」
その言葉で我に返り、流輝を見ながら首を横に振った。

流輝は微笑み、手を僕の肩にまわした。

「じゃぁ行こうか?海斗王子様?」

こくりと頷くと流輝と一緒に無駄に大きい門をくぐり、無駄に大きい庭を通り、無駄に大きい家の中へ入った。


25: 名前:優生輝☆12/17(月) 20:24:34 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
……日本にこんな大きな家があったなんて…。

庭に噴水があったぞ。車が庭を走ってたぞ。
庭に僕の家と同じくらいの倉庫があったぞ…。

「俺の部屋、3階の一番端っこの部屋だから。ドアに流輝って書いてあるからわかると思う。
俺ちょっと用事があるから用事すませてから行く。」
そういうと流輝は大きいドアを開けてロビーらしき所から出て行った。


……執事って本当にいるんだ…。家政婦って本当にいるんだ…。
しかも何十人も…。


………僕は夢でも見てるんじゃないだろうか…。
上にシャンデリアが吊り下がってるよ…。
この床って……大理石?1歩歩くごとに床を傷つけたかどうかチェックしないと…。

僕は階段を登り、3階へ向かった。

「……なんだよこの家…。」
色んな場所で黒いスーツを着て、黒いサングラスをかけている男性が目に入る。

「……ボディーガードって言うんだっけ?こういう人達って…。」

色んな事にビックリしながらようやく流輝の部屋にたどり着いたと思ったらボディーガードがドアの両方の端に2人立っていた。

「マジかよ……」
僕はその人達を見て、苦笑いをしながら会釈をした。

だが、その人達は顔色1つ替えず、ある1点を見つめていた。

そこに何があるんだろうと思い、僕も見てみたが、何もなかった。

「……あんな所見て何がおもしろいんだろう…。」
ドアノブを触った瞬間、ボディーガードを見た。

すると、ボディーガードは2人とも僕を見ていた。


ヤバイ!怖すぎる!!コレ心臓に悪すぎる!!

流輝が来るのを待っていた方がいいのだろうか…。
それともこのまま入った方が…。


「海斗。まだ入ってなかったの?」
声のする方を見ると、流輝がいた。

「流輝……」
「あっ。もしかしてこの人達が怖かった?ゴメンね。怖がらせちゃって。」

そういうと、流輝は2人を思いっきり睨んだ。
2人は固まったまま、動かなかった。

僕が、流輝を見ると流輝は僕に気付いたらしく、無邪気な笑顔で入ろっか、と言った。


……この家は流輝が支配しているのか?
ってかあの流輝の顔…凄い怖かった…。

流輝がドアを開けてくれたので、僕は少し遠慮しながら部屋へと入った。


26: 名前:優生輝☆12/17(月) 23:21:20 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
……広い

流輝の部屋はとてつもなく広かった…。
多分僕の家のリビングとキッチンを足したぐらいの広さ…いや、それ以上だろう…。

「海斗……どうした?」

突っ立ったままだった僕は、流輝の声で我に返り、首を横に振った。

「まぁ適当に座って。俺ジュースつぐから。」
そういうと流輝は部屋の奥の方にある冷蔵庫まで歩いていった。

……何?部屋に冷蔵庫?マジで?ありえねぇ……
個人で持ってるとかすげぇ…僕の所なんて家族みんなで1台だよ……。

ってかこの絨毯フワフワしてて真面目に気持ちいいんですけど…。

ソファ……いいなぁ。僕の家にはリビングにしかない…。
この机とか僕が欲しい机と全く同じなんですけど…。

ベッドって…ダブルですか?くつろぎ放題じゃん…。
ってかこの部屋もシャンデリアかよ……。

僕はソファには座らず、ベッドに座った。

この布団マジで触り心地いいんですけど…。
僕流輝の家に住みたいなぁ…。流輝を家に呼ぶ事なんて絶対に出来ない…。

「海斗はオレンジジュースでいいんだよね?」
流輝はオレンジジュースの入ったコップを渡しながら言った。

「僕が好きなジュース何で知ってるの?」
僕が問いかけると、流輝は優しい笑顔で海斗が好きだからだよ、と言った。

何でそんな事さらって言えるのかなぁ…。
僕は少々顔を赤くし俯いた。

流輝は可愛い、と言いながら髪の毛をくしゃくしゃにした。

やめろ、セットが……髪の毛が乱れる…。

「ってか何でベッドに座ってるの?」
「なんとなく」
「……ヤッてもいいってこと?」
「120%違います」
「じゃぁあとの880%はそうっていう事?」
「100%中120%違うんだよ」
「20%オーバーしてんじゃん」
「そこらへんはいいの」
あっそ、と言いながら流輝は口を尖らせた。

癖って言うやつ?
可愛いアヒルみたいなんだよなぁ…

「………どうするの?空…」
「どうするって?」
「今後…家も隣、席も隣、挙げ句の果てに委員会が同じ…。」
「…何とかなるでしょ…。」

きっと何とかなる…。

「……俺と付き合おう」
……はぁ?

「俺なら空を忘れさせる自信もある。
それにさっきも言ったように幸せにさせる自信も…。」
……そんな事言ったって…。

「やっぱり俺が男だからダメ?」
……そういう意味じゃ……なくないのかもしれない…。

「……海斗知ってる?この家…どこの部屋も防音になってるんだよ。
どんな大きな音出しても外には聞こえない。」
……だから?

そう思っていると流輝はドアの方へ向かい、ドアの横の壁にある機械をいじくり、数字みたいなのを押した。

それが終わると、流輝はふり返り、僕を見ながら何か企んでそうな笑みをこぼした。

「流輝…?」

「今ドアにロックしたんだ…。10文字のパスワードを入力しないと此処からはでれない。」
流輝はどんどん僕に近づいてきた。

「流輝……何がしたいの?」

すると流輝は僕の肩を掴み、企んでそうな笑顔で言った。

「此処は今密室……もう俺がしたい事…わかったよね?」

ヤバイ……流輝の目は笑っていなかった…。

そんな事を思っているとベッドに押し倒された。

「ッ!?流輝!!」
「海斗が付き合ってくれないんだったら俺の物にするだけだよ。」

流輝……僕、流輝だけは信じていたんだよ?

何だよ……どんな人でも、考える事は同じなんだ……。

最後は無理矢理自分の物にしようとするんだ……。

人を物のように扱うんだ……何が独占欲を押さえれるだよ…。

誰を信じたらいいんだよ……

いつの間にか、僕の目からは涙が一筋流れていた。




27: 名前:優生輝☆12/19(水) 21:38:59 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「……泣いても無駄だよ?」
んなことぐらいわかっとるはボケ。

「ってか泣いたらもっといじめたくなってくる」
黙れサディスト。オタンコナス。

「お前は今日から俺の物だ」
意味不明。俺の物だって……何勝手に決めちゃってんの?


僕は流輝をキッと睨んだ。

しかし、流輝は見下すように鼻で笑い、僕の服を脱がしていった。

「やめろ…」
「無理。お前に拒否権ない」
「何で?」
「何でも」
「どうして?」
「お前に喋る権利ない」

あるのは俺に抱かれる権利だけ、と言い流輝は僕の体を触りだした。

「ッ!や……めろ…!」
僕はキッと睨んだが、流輝は僕を見下ろしながらふっと笑った。

「何だよ…何が楽しいんだよ!」
「その反応。マジ虐めたくなる」
ウルセェサディスト。

プルルルルルル プルルルルルル


流輝の手が僕の大胸筋らへんまできた瞬間、電話が鳴った。
流輝は舌打ちをすると電話に出た。

ったく……何喋ってるんだよ…。ぼそぼそと……

すると、ズボンのポッケがリズムに合わせるように光っていた。

「?」
………携帯か!

僕は流輝の方を見た。流輝はまだ電話で喋っていた。

携帯……見るなら今がチャンス…?

そう思い、ポッケに手を入れた瞬間、流輝が僕の方を見た。


ヤバイ!ばれた!?

「俺ちょっと親に呼ばれたから行ってくるけど、逃げようとするなよ?
おとなしく待ってたらスッゲェ気持ちよくさせてやるから」

そういうと流輝は部屋を出て行った。

僕はポッケから携帯を取り出し、画面を見た。

すると新着メールが着ていた。

「メール…?」

受信BOXを開き、新着メールを見た。





28: 名前:優生輝☆12/19(水) 22:04:48 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「………空?」
するとさっきの出来事が頭に浮かんだ。


海斗、途中で逃がさねぇからな

   
    少し黙れ

……俺の言ってる事がわからない?腰浮かせろっつってんだよ。


      今は俺だけを見てたらいいんだよ。海斗君


メール……見たくない……でも…最初で最後の救いの手かもしれない………

僕は恐る恐るメールを開いた。


From:空
Sub :
今どこ?すぐメールか電話しろ。


命令ッスか…でも、今メールか電話しないと……


僕は迷わず空に電話をした。

プルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル

『もしもし、海斗か?』
「空……」
『……お前今どこだ?』
「………」
『おい、今どこだ?』
「………」
ダメだろ、海斗……今言わないと…
でも……やっぱり怖い…。

『……怒らないから言ってみな』
「…す……て…」
『あ゛?』
ダメだよ……もっと大きい声で言わないと……。

「た………て…」
『何?もっと大きな声で』
「助けて!!」
『………は?』

僕は今いる場所、そして今の状況を空に教えた。

『……なんだよそれ…』
「どうしたらいいの?僕……僕…」
『とりあえず待ってろ。んで相手が切れない程度に反抗しろ。
その間に俺が助けに行く』
「うん……」
『じゃぁ待ってろよ』

そういうと空は電話を切った。

助けてくれるの?僕を……ってか信用していいの…?

でも、今は空しか助けてくれる人がいない……空を信じよう…。

僕は手を握りしめ、早く空が此処へたどり着く事をただただ祈り続けていた。


29: 名前:優生輝☆12/20(木) 23:03:58 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
それから何分が経っただろうか。流輝が戻ってきた。

「ちゃんとおとなしく待ってた?」
僕が座っているベッドに近づきながら問いかけてきた。

空と電話をしていました………なんて言ったら大馬鹿者だ…。

「別に……」
俯きながら冷たく言い放ったら流輝は僕の口に長いタオルを挟み、後頭部で縛った。

そう、昼に空がやったように……

「自分の立場わかってるか?そんな口の利き方していいと思ってるのか?」
そういいながら今度は両手首を長いタオルで縛った。

ヤバイ…これじゃぁ反抗出来ない……

「足は縛っておかないよ。海斗の下触りづらくなるから」
じゃぁ足で蹴ったりして反抗するか……

「でも、少しでも反抗したら……どうなるかわかってるよな?」
海斗君、と耳元で囁き、耳を舐めはじめた。

「んっ………あっ………」

「腰浮かせな」

そういいながら流輝はベルトを外し始めた。

コンニャロウ……ゼッテェ浮かせねぇ…

「空の時もこうやって反抗したの?
海斗が浮かせる気がないのなら別にいいよ。俺が勝手に脱がせるから。」

そういうと腰に手をまわし、上にあげた。

「んっ!?」
流輝はいとも簡単にズボンとパンツを下げ、足を開かせた。

「ん〜〜ん〜〜」
「自由な足で反抗しないんだね」

空はまだ?お願い……早く来て…。


30: 名前:☆12/21(金) 02:36:04 HOST:ser352880018225846
さいこ〜!
主さん小説うますぎ(ω)
超続き気になるよ(^ω^)

あげあげル


31: 名前:優生輝☆12/21(金) 21:39:22 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ま様>>あげありがとうございます!
最高だなんて言ってもらえて嬉しいです(゚∀゚*)

更新頑張るんで応援よろしくお願いしますm(_ _)m


32: 名前:優生輝☆12/22(土) 00:44:35 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「クスッ。なんだかんだ言って勃ってんじゃん」
そう言いながら僕のものをさわり始めた。

その瞬間、体に電流が走ったような感覚に襲われた。

「あっ!う………あ……」
ヤバイ……何コレ……スッゲェ変な感覚……

「もっと感じて。もっと鳴いて。俺の下で」
俺の下で余計だ。ってかお前の言葉全て余計。

ってか自分が何言ってるかわかんなくなってきた……。

「?」
そんな事を思いっているといきなり流輝が後ろのドアの方を見た。

どうしたんだろうと思い、僕もドアの方を見た。

「……誰だ?」
……誰?えっ?誰か来てるの?僕にはさっぱりわからないんですけど……。

「誰だ?って……どういう意味?」
「………誰かが来てる」

何でそんな事わかるの?

「外がやけに騒がしい……」
騒がしい?いや僕には聞こえないんですけど……
え?僕耳遠くなった?

「ちょっと待ってろ」

そういうと流輝はベッドから降り、ドアの方へと向かった。

………不法侵入者?ってかそれドロボウか………ドロボウ?!

いやありえねぇだろ!あんな厳重な警備を通り越してくるなんて……。

流輝はドアのロックを解除していた。

………待てよ?もしかしたらこれって逃げるチャンスでもある?

僕は脱がされていたズボンとパンツ、それに服を集め、着始めた。

もし上手くいったら此処から脱出できる……でももし失敗したら………生きて帰れない可能性99.99999999%か……

そんな事を思っているうちに流輝はドアを開けていた。

「!?おま………」
流輝が何か言おうとした瞬間に誰かに殴り飛ばされた。

「うおっ!?」
ビックリした……ってか流輝頭打ったようだけど大丈夫ッスか…?

いや、こいつにはこれぐらいがちょうどいい……いや、もっと痛い目にあわせないといけない…。

そう思いながらドアの方を見ると、1人の男が立っていた。

「逃げるぞ」
そういうと僕の鞄を肩にかけ、僕の左手を右手で掴み、一緒に部屋から走り去った。









倒れたままの流輝を置いて…………




33: 名前:優生輝☆12/22(土) 17:19:35 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
部屋から抜け出した僕たちは大きな家の中で少し迷いながらもなんとか外に出られた。

そしてそのまま公園へ連れて行かれた。

「此処まで来たらもう大丈夫だろう………」
僕を助けてくれて此処まで連れてきた空は言った。

何でそんな息切れとかほとんどしてないの!?
あっ………運動神経いいからか…。

運動神経の悪い僕は空の言葉に返事が出来ないでただ荒い呼吸を繰り返していた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「………大丈夫か?」
首を横に振り、また荒い呼吸を始めた。

「………歩けるか?」
「はぁ、はぁ………今は……無理…」
なんとか言えたがやっぱり辛かった。

すると、座り込んでいた僕をお姫様だっこしてブランコまで連れて行った。

「はぁ、はぁ……お姫様だっことか……やめろ…」
「だって歩けないんだろ?」

その通りだ……歩けないって言ったの僕だ…。

空はブランコに僕を座らせ、此処で待ってろ、と言うと公園から出て行った。

はぁ………なんか今日1日でスッゲェ疲れたような気がする……。

色んな事があったなぁ……

空に……………そして流輝に………ってか何で僕ってこんな男に気に入られるんだ?

どうせなら女に……って僕馬鹿ジャン!

するといきなりほっぺに冷たい物が触れた。

「冷たっ!」
「はい。オレンジジュース」

今日は俺のおごり、と優しい笑顔を僕に向けて言った。




空………なんで僕にそんなに優しくするの?

さっき屋上であんな事したのに………どうして今は何事も無かったかのように優しくするの?

僕………空が何考えてるかわかんないよ……。




そんなに僕に優しくしたら…………


































僕まで空を気になってきちゃうじゃん………


34: 名前:優生輝☆12/22(土) 17:44:46 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
しばらく沈黙が続いた。


何を話していいのかがわからない……。

空はあの話題には触れず、ブランコに揺られていた。



僕はどうしたらいいんだろう………

空にOKをしたら、流輝が傷つく……そして新里さんも…

流輝にOKをしたら、空が傷つく……家が隣だから会う確率が高く、気まずい…。

どちらにもOKをしなかったら、両方が傷つく……そして気まずい……


究極の選択ってヤツ…?

……まず最初に自分の気持ちだよな……。

僕は空と流輝をどう思っているか………。

どう思っているんでしょうか………。

流輝を好きって言う事はまずない…。


じゃぁ空はどうなの?って話だよね……

流輝よりかは可能性があると思う…ってか……なんとなく気になってきちゃってるし…



そんな事を考えていると、空が僕を抱きしめた。

「……空?」

空は僕の耳元で、ゴメンと言い、片方の手で僕の両手を包みこんだ。
その手は程よい暖かさで、少し寒くなってきた外で僕が風邪をひかないように
自分の熱を僕に送り込んできてる気がした。


………このごろ自意識過剰になってきてる気がする……。
でも、それでもよかった…。

空が僕を抱きしめてくれている。それは、自意識過剰でもなんでもない、事実だったから……。

このまま時間が止まればいい。僕はそう思った。

僕はもしかしたら空を求めているのかもしれない…。

それでも構わない……

さっき僕は同姓で付き合う時点でダメって思ったような気がする……

でも、今は違う……異性、同性、どちらにしても、自分が好きになってしまったのなら、
その人を全力で愛そう……


誰に反対されても、僕は空を愛そう……

体を離した僕と空は、互いに見つめ合った。


「………海斗が好き…海斗以外何もいらない………」
空は僕の左手をぎゅっと握りながら言った。



僕はその手を握りかえして言った。















































「僕も空が好き」


35: 名前:優生輝☆12/22(土) 20:50:45 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空は驚いたのか。一瞬目を大きくした。

だが、僕がへへ、と笑うと、空も微笑んだ。

「じゃぁ……俺たちって今からカップル…?」
「そういう事かな?」
「俺が彼氏で海斗が彼女か」
「違う。僕が彼氏で空が彼女」
「いやいや絶対違うから」
「いやいやいや絶対空が彼女だから」

空は僕の頬に手を当てると、そんなのどうでもいいか、と笑いながら言った。

「幸せだったらそれでいいよね」

すると空がキョロキョロと周りを見た。

「どうしたの?」
空は顔を僕の方へ戻し、ゆっくりと僕に顔を近づけてきた。

「ちょっ!空!誰か見てるよ!?」
「いないよ。ってかいたらやってない」

そしてゆっくりとお互いの唇を合わせた。



初めてお互いがお互いを求め合っている時にしたキス。

空が強引にやったキスとは違い、甘く、ただ触れるだけのキスだった。

舌が入ってくるのかと思ったが、いつまで経っても入ってこなかった。

なんでだろう、と思っていると空はゆっくりと唇を離した。


お互いがお互いを求めている。こんな素晴らしい事、みんなは経験しているのかと思うと凄いなぁと思った。

「………帰ろうか。」
「うん……。」

公園に設置されていた時計を見ると、いつの間にか5時半。

もうこんなに時間が経っていたのか………流輝の家にけっこういたのか?

そんな事を考えていると空が僕の手を握った。

僕が空を見ると空は優しい笑顔を向けた。

僕も空の手を握り、すっかり恋人気分を味わっていた。


恋人………………あっ。

「ねぇ、空……新里さんは?」
「別れた」
「いつのまに?」
「屋上での後…たまたま廊下であいつと会って、
『今日の朝はどういう意味?』とか言ってきたから
『別れよう』って言って学校出た。廊下にけっこう人がいたからもう知れわたってると思うよ。」

そっか……別れたんだ……。

「……海斗は何も悪くないよ。
俺が一方的に海斗を好きになったんだから。
海斗は俺を好きにさせようとしたわけじゃないんだろ?」
「うん…」
「じゃぁ大丈夫。海斗にはなんの罪もないよ。」

ありがと……空……

あのあと、僕と空は色んな話をして、家の前へ着いた。

「じゃぁ、また明日な」
「うん……」
「何しょぼくれてんだよ。そんなに俺と別れるの嫌?」
「………嫌だよ…」
「海斗マジ可愛い」

そういうと僕のおでこにキスをした。

「また明日も会えるんだから。
それに俺たち家も隣なんだから、ベランダで会えるだろ?」
「でも……ベランダでは会えたとしてもキスは出来ない…」

………やべっ。今スッゲェ恥ずかしい事言ったような気がする…。

「そういう事か」
空は呟くと、今度はおでこではなく、唇にキスをした。

舌は入れないが、長く唇同士を合わせていた。

僕たちが1つになるように。

空はゆっくり離すと、明日な、と軽く頭を叩き、僕を家のドアの前まで連れて行った。

「……明日も会えるよね」
「当たり前だろ?迎えに行くから待ってろよ」

そういうと空は自分の家に帰っていった。

玄関に入るまでの間、ずっと僕に手を振っていてくれた。


僕………すこしわがままになったのかもしれない…。
でも、少しぐらいいいよね?


僕は微笑みながら家へ入った。




36: 名前:優生輝☆12/23(日) 13:14:24 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「ただいま」
「お帰り。あら?今日は気分がいいの?」
母さんの問いかけに別に、と少しニタニタしながら言うと2階へ上がっていった。


今僕凄く幸せだ。あんな優しい空と恋人同士になれて。
今日は忘れられない1日だったなぁ。

微笑みながら自分の部屋に行こうとすると途中で陸にぃに会った。

「………お前キモイ。何ニタニタしてんの?」
「別にニタニタなんかしてないよ〜だ」
「………今のお前キモイ。近寄るな。吐き気がする」
「もっと近づいてあげる」
と言うと僕は陸にぃに抱きつこうとした。



………が

陸にぃの大きな手が僕の頭を掴み、前に行けなくさせた。

「何があったの?まさか好きな人に告られたとか?」
「何があったか教えてほしい?」
「………あぁ」
「実はねぇ、空と………」
僕が喋っている時にいきなり陸にぃが僕の口を手でおおった。

「続きは俺の部屋で聞かせてもらおうかな?」

そういうと陸にぃは僕を自分の部屋へ連れて行った。


「何で?別にあそこで話してもよかったじゃん」
「空と付き合う事になったんだろ?お前それをあそこで言ったら
1階まで聞こえるだろ?んで親にばれてめんどくさい事になる」

あっ………そっか。

「ゴメン……」
「………で、空と付き合う事になってそんな喜んでるの?」
「うん」
「昨日の夜と今日の朝、あんなに悩んでたのに……」
「だって今思ったら空っていいところかなりあるし、さり気なく僕に優しくしてくれるし」

そっか、と陸にぃは言った。

「……何?なんか問題でもあるの?」
「………いや、ただ世間では認められるのに少々時間がかかるよ?
それにお前ら学校でいちゃついてたらみんなにばれて虐められる可能性もあるんだよ?」
「そこらへんはなんとかするよ。
それに学校ではそんなにいちゃつかないもん」

どうだかね、と陸にぃは見下すように笑い、僕の髪の毛をくしゃくしゃにした。

「おい、やめろ。ヅラ取れるだろ」
「へぇ、これヅラだったんだ。じゃぁ引っ張っても痛くないの?」
「ゴメンナサイ。ヅラじゃありません」

そんなつまらない遊び(?)みたいなのをしていると、母さんの声がした。

「ご飯出来たよ。早く降りてきなさい」
「「わかった」」

僕と陸にぃは笑いながら1階へと降りていった。



37: 名前:優生輝☆12/24(月) 00:32:03 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あの後も、僕は幸福に満ちた顔でご飯を食べ、
幸福に満ちた顔で風呂に入り、
幸福に満ちた顔で就寝した。

陸にぃの気持ち悪い、やキモイ、さらには逝かれた人、と言われても何も思わなかった。

これからどんな日々が僕を……いや、僕と空を待っているのだろと思うとにやけてしまう。






Good morning! Good morning! Good morning!
「ん〜〜〜〜」
ハイテンションな外国人のアラームで目が覚め、布団から出た。

「…………」
部屋の真ん中でボーッとしていたが、空と付き合うことになったのを思いだし、顔がにやけた。

多分世界中で1番幸せだ。

そう思いながら窓を開けると、空が見えた。

「あっ。」
空は窓を開けながら机に向かい、勉強をしていた。

なるほど………だから空は頭が良いのか…。


空は大きく伸びをしながら真正面にある窓を見た。

「……あっ。海斗!」
「おはよ。空」
「おはよ。こんな朝早くに起きるなんて珍しいね」

朝が弱い僕は3度寝や4度寝をするので、1発で起きられるのは珍しい。

「まぁね。それより勉強?」
「おう」
「偉いんだね」
「今日の早朝のうちに今日やる授業内容を頭の中に入れておいたら、授業でも楽だろ?」

なるほどね。さすが空…

「じゃぁ僕も毎日勉強するようにしよっかなぁ」

そういうと空は優しい笑顔で
「そうしなよ。解らない所は俺が教えるから」
と言ってくれた。

「ありがと」

そういうと僕は空に手を振り、部屋を出て、1階へと降りていった。




台所には母さんが朝ご飯を作っており、リビングのソファには父さんがいた。


父さんに会うの、何日振りだろう…。

父さんは仕事が忙しく、朝早くに出て行き、夜はとても遅い。
帰ってこない日もあり、幼い頃からあまりかまってもらえなかった。

「父さん。おはよ」
「おぉ、海斗。おはよう………というか久しぶりだな」
「相変わらず仕事忙しいの?」
「あぁ、すまないな。小さい頃からかまってやれなくて」

別にいいよ、と言うと僕は父さんの横に座った。

ソファの横には鞄が置いてあり、父さんはいつでも出て行ける服装だった。

「もう行くの?」
「あぁ」
「そっか……仕事頑張ってね」
「ありがと。お前も勉強頑張れよ」

そういうと父さんはリビングを………家を出て行った。

何か……久しぶりに会ったのにまともな会話してないような気がする………。

少し寂しい思いをしながら、昨日の出来事などを報道しているニュースを見た。


38: 名前:優生輝☆12/24(月) 13:41:51 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あのあとご飯を食べ、学校に行く用意をし、携帯をいじくっていた。

「あれ?メール着てる……誰からだろう…。」

メールの送信者はわからず、写真が貼ってある事だけはわかった。

一応見ておくか……そう思い、そのメールを開いた。

「ッ!?なんだよコレ……」
思わず携帯を投げそうになった……

だって貼り付けられていた写真には…………



流輝が全裸の僕を触っている写真………


そしてメールの下の方には10文字の言葉が書いてあった。



昨日は楽しかったね?と………


「流輝……!」
いつの間にこんな写真を………一体どうやって!?
家具のどこかにカメラが設置されていたのか?

いや、そんな事はどうでもいい……もしこの写真がばらまかれたら………



ピンポーン

「?」
誰かがインターホンを押した。

時刻は8時。もう家を出る時間だ。

僕は鞄を肩にかけ、ドアを開けた。


「おはよ、海斗」

よかった。空だった……。

「おはよ、空」
「さっき振りだね」
「そうだね。じゃぁ行こっか」
「海斗」
「ん?」
そういうと空は僕の手を握った。

「ここら辺は人全然いないし、誰かに見られる可能性は低いだろ?
大通りに出るまででいいから…」

空も気を使ってくれてるんだ…。


あのメールの事は忘れよう……大丈夫だ。
学校に行ったら流輝は普通に話してくれる…。


僕は空の手を握りかえし、へへと笑った。




























後ろで流輝がその光景を見ているとも知らずに………


39: 名前:優生輝☆12/24(月) 22:55:12 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
………なんか誰かに見られてるような気がするんだよなぁ。

……って気のせいか。

「海斗どうした?なんか元気なさそうだけど…」
「え?そんな事ないよ!もう元気すぎて困っちゃうよ!」
そう言いながら力こぶを見せた………



が、全くと言っていいほどなかった。

「………あれ?」
頑張って力こぶを空に見せようとするが出来なかった。

その光景に空が笑い、お手本見せてやろうか?と言いながら僕とは違い、立派な力こぶを見せてくれた。

やっぱすげぇや……


そんな事をしているといつの間にか校門の前まで来ていた。

………ん?
よく見ると校門の脇の方に新里さんと紅梨がいた。

「空…校門の脇に新里さんと紅梨が……」

「……ほっとこうぜ」
そういうと空は校門を普通に通り越していった。

そう。昨日別れた新里さんの横を……

僕も新里さんと紅梨に顔を合わせないように2人の横を通った。

その時、新里さんが僕にしか聞こえないような声で言った。



このままですむと思うなよ



と………



僕は新里さんの方を振り向きそうになったがなんとかこらえて空の横に行った。


あれは誰に言ったんだろう……僕か空か…。

でももし僕に言ったとしたら新里さんは僕と空が付き合ってるのを知っている事になる……。

それじゃぁあれは空に…?


なんか……頭の中がゴチャゴチャだ……。

「海斗どうした?」
「ん?いや……」
「……何かあんだろ?」
「………新里さんを振った時に、僕の事が好きって事言った?」
「いや、言ってないけど…」

そっか……じゃぁあれは空に言ったのか……。

…でも、昨日公園での出来事を見てたのかもしれない…
それに今日の朝……何か視線が感じると思ったのは新里さんだったのかもしれない…。

もしそうだったらあの言葉は僕に言ったという可能性が強くなる……。


「おい、海斗。電話鳴ってんぞ」
え?嘘…気がつかなかった…

「あっ。ゴメン」

この着信音はメールだ…。

新着メールを見ると、朝に来た送信者と同じアドレスだった。

流輝………

「海斗どうしたの?メール見ないの?」

そう言いながら空は僕の携帯を取ろうとした。

「ダメッ!」

無駄に大きい声で空の行為に否定してしまった。

「なんだよ……海斗がメール見るの遅かったからじゃん」

そうだよ…空は何にも悪くないよ…。

「ゴメン…」
「……とにかく、早くそのメール見ろよ。
俺は見ねぇから」

僕はゆっくりとそのメールを見た。

そこには11文字で書かれていた。



今日の放課後図書室に来い

と……

放課後……


「……どうした?イタズラメールだったのか?」
「………」
「……海斗?」
「………」
「誰からだったんだ?」
「………輝」
「え?」
「流輝…」
「流輝からだったのか?」

ぼくはこくりと頷いた。

「……で、内容は?」
「今日の放課後図書室に来いって…」
「…お前行くなよ?何されるかわかんねぇんだから…」
「でも「でもじゃねぇよ」

僕が話している途中に空が言った。

「昨日された事忘れたのか?あいつ何するかわかんねぇんだから。
大丈夫だよ。俺がついてる」


俺がついてる

この言葉で僕がどれほどの安心感を持ったか…。

「ありがと」
「どういたしまして。じゃぁ行こうか」

そう言うと僕と空は止まっていた足を動かし、教室へと向かった。


40: 名前:☆12/25(火) 01:42:45 HOST:ser352880018225846
超いい〜(∀)
続き気になります!
更新がんばって下さいっ

海斗かわい〜(^∀^)


41: 名前:優生輝☆12/25(火) 17:52:34 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ま様>>私には勿体ないお言葉ありがとうございます!
海斗可愛いですか?ま様可愛がっちゃって下さい(笑)

更新頑張るんで応援よろしくお願いしますm(_ _)m


42: 名前:優生輝☆12/25(火) 18:10:09 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
教室の前の廊下はうるさく、まるで小学校低学年の子達みたいにはしゃいでいた。

「空、海斗、おはよ」
「おはよ」
「おぉ、デカチビコンビおはよ」
「「るせぇよ」」

みんなといつものように挨拶をし、教室へと入った。


「空君おはよ!」
「ねぇ空君、昨日のテレビ見た?」
「今日もいけてるね!」


女子達が空の周りを囲んだ。




………落ち着け僕。これはいつもの事だ。
空が好きなのは僕だ……こいつらじゃない………


僕絶対嫉妬してる……



そんな事を思いながら自分の席に座ると、机に1通の手紙が入っていた。

「なんだろう……」

その手紙は少し厚く、普通の紙よりかは固いことから、中には写真らしき物が入っている事がわかった。

僕が手紙の封を開け、中身を取り出すと……









「コレ……」

中身はやはり写真だった。そしてその写真に写し出されていたのは自分と空だった。


手を繋いでいる写真。抱き合っている写真。仲よさそうに喋っている写真。



そしてキスをしている写真…


僕は目を大きく開いた。

こんな事をするのはあいつしかいない……

そう思い、こんな悪戯みたいなのをやったと思われる人物の方を見た。


案の定、そいつは僕の方を見て、悪戯気に笑った。

だが、目だけは笑っていなかった…。

その目を見た瞬間、そいつの言いたい事がわかった。



放課後、来ないとわかってるよな?



多分あいつはこう言いたいんだろう…


体が震えそうだった……ホラー映画を見てるよりも、陸にぃが怒った時よりも、


怖かった………。


そいつは、怖がっている僕を見てクスッと笑い、教室を後にした。



こんなの誰にも見せられない…そう思いながら僕は写真を封筒に急いでしまいこんだ。


だが僕は気がつかなかった…………

空とキスをしている写真の裏にあいつからのメッセージが書かれていた事を…。


廊下から海斗ををチラ見した流輝は、写真の裏に書いたメッセージと同じ事をぼそっと発した。



「逃がさねぇよ、海斗」

と………


43: 名前:優生輝☆12/25(火) 21:34:51 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あの後、僕はずっと黙り込んでいた。

空や友達に何度も「どうしたの?」と聞かれたが、「何でもない」と言って会話を終わらせた。


何で流輝が……流輝はあんな事をする人ではなかった…。

いつも僕を笑わせてくれて、誰よりも僕の事を心配してくれて、

そして誰よりも僕の幸せを願ってくれた…。

空の方が僕の幸せを願っていたかもしれない…でも、僕は流輝の方が上だと思っていた。

なのに……何で……?





いつの間にか昼休みになっていた。

教室でお弁当を食べるグループもいれば、教室から出て売店に行くグループもいた。


「海斗どうした?早く屋上行こうぜ」
「ん?あぁ…うん……」
「……お前何かあった?俺が何かした?」

違う……空は何にも悪くない…

「違う…何でもない」
「何でもないわけねぇだろ。俺にも言えない事なのか?」
「…………」
「……はぁ…。話は屋上で聞かせてもらうよ。じゃぁ行こ?」

そう言いながら空は僕の手を掴んだ…………



だが僕はその手を振り払った。

空が嫌いになったわけじゃない……ただ1人になりたいだけなんだ……。

「……やっぱり俺が悪いの?」
「ちが「じゃぁ何なんだよ!!」

空の怒鳴り声に教室内の生徒みんなが一斉に僕たちの方を見た。

「自分が世界中の不幸抱え込んだような顔しやがってよ。
俺今日何回お前にどうした?って聞いたんだよ。
聞く度に何でもないって答えて…何かあるから何回も聞いてんだろ!?
少しは俺に甘えて相談しろよ!」

「今は言えな「じゃぁいつ言うんだよ!
いつ俺に話してくれるんだよ。どうせ後になって俺が聞いたら解決したって言って話してくれないだろ?
もうお前の事なんてわかってんだよ!!」


空は、勝手にしてろ、と言うと自分の机を蹴り倒して教室から出て行った。


みんなは空が出て行った後、僕の方を見ていた。

視線が痛い………僕はみんなと顔を合わせないように俯いた。

流輝が……流輝があんなメールを送ってこなければ……

流輝があんな手紙を僕の机の中に入れなければ……

空が怒らなくてもすんだと思う………


いや、僕がもうちょっと空に甘えればよかったのか……


僕は………














     僕は空を傷つけてしまった


44: 名前:優生輝☆12/25(火) 23:40:10 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
それから少しも経たないうちに、みんなは僕たちの事で小さい声で話し始めた。


あの仲のいい2人が喧嘩?


      海斗が抱え込んでる事を空に相談しなかった?


え?何?どっちが悪いの?



 

       



       ついに絶交か?





絶交……つまり僕と空が別れると言う事……

本当にそうなっちゃうの?

もしそうなったら………早すぎるよ…。

まだ1日だよ……早くて3日とかじゃないの?それも早すぎるけど……。


僕はどうしたらいいんだ?どうしたら僕と空が幸せになれるんだ?

……そんな事、誰にも相談できない…。

前の流輝だったら相談出来ただろう。

でも、今の流輝に相談したら、別れちゃえとか俺と付き合えばいいとかしか言われないよ……。

いや、これをきっかけにもっと僕と空に不幸を送りつけるだろう……。



はぁ……


多分空と付き合い始めてから初めてのため息……。



もちろん、今さっきの喧嘩を流輝がしっかりと見ていたということは言うまでもない。


45: 名前:優生輝☆12/26(水) 13:14:02 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
これからどうしよう……

空に謝ったら今抱えてる事全て言わされる…

かといって謝らないままにしておけば互いに話さなくなり 自 然 消 滅


それだけは絶対に嫌だ……んじゃ今日謝るか……。




あっ、ダメだ。今日放課後に図書室行かないと……。

あのサディスト流輝に写真ばらまかれないためにはどうしても行かないといけないんだよなぁ…。


いつ謝れば……夜か。夜に窓から空の部屋まで飛び移って誤り、
仲直りをしてその後にベッドで………


って僕馬鹿か…。



「じゃぁこの問題を……桜庭。お前が答えろ。」
「ほへ?」

あっ。忘れてた……今授業中だったんだ…。

「教科書の問題4だ。早くその場で答えろ」

んなのわかんねぇよ……いつもなら空がこそっと教えてくれる…だから今日も…。

そう思い空の方を見たが、空は窓から見える景色をじっと見ていた。


コノヤロウ……教えてくれたっていいだろ…オタンコナス


「どうした?桜庭。早く答えろ」
「えっ?あ、いや、あの、その……」
「………まさかわからないって言うんじゃないだろうな?」
「………」

さて…どうしようか…。

わかりません、というか、適当な答えを言うか……

「あの「先生」

僕が喋ろうとしたら誰かが手を挙げた。

「どうした?渡辺」
「海斗君、昼休みからしんどそうにしていました。
なので今もしんどくて答えれないのかもしれません。僕、保健委員なので保健室まで連れて行きます」

はぁ?いやフォロー(?)は嬉しいけど保健室なんて1人で行けるよ

「ちょ「本当か?渡辺。じゃぁ頼むぞ?」
今度は先生が僕が喋ろうとした時に流輝に返事をした。

「はい。じゃぁ行こうか。海斗君」
いいよ……1人で行ける……

僕は重い足取りで流輝と一緒に教室を出た。





















その光景を鋭い目で空が見ていたという事も知らずに……





46: 名前:優生輝☆12/26(水) 23:32:32 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「ねぇ…もう教室戻っていいよ?僕1人で行けるから」
「何で俺が保健委員になったと思う?」

え?そんなのわかんないよ

首を横に振ると流輝はふっと笑い、

「こういうチャンスを待っていたからだよ」と言った。




コイツ……いつから僕の事を好きになっていたんだ?

「もし保健室に先生がいなかったらどうする?」

………あり得る。保健の先生けっこういい加減だから…。
屋上で昼寝してるとか聞いた事あるし…。

「まぁもし先生がいても2人きりになれる方法があるからいいんだけどな」

何だ?その方法って……

「ねぇ、君の企みはもうわかったから教室に戻っていいよ。
此処までついてきてくれてありがと」
「保健委員の仕事って何か知ってる?」

保健委員になった事ないから知らないよ。そんなの……

「病人、けが人、精神が逝っちゃった人などを保健室に連れて行き、
自分がいなくても大丈夫だろうと思ったら自分の戻るべき場所に戻り、
自分がいないとダメだろうと思ったら自分の事を放って、その人を優先にして保健室に残る。
コレが保健委員の仕事」

へぇ。あっそ。はいおめでと〜

そんな事を心の中で思っていた。

「保健の先生がいない場合は必ず残る。
例え何があっても…」

はいはいわかりまし………はぁ?

そんな、待って!あの先生が保健室にいる可能性って50%…いや、それ以下なんだよ?

もしいなかったらあの保健室で流輝と2人っきり!?


「俺の企みわかった?」
僕はキッと流輝を睨んだ。

しかし流輝はふっと笑い、僕の耳元で囁いた。




    楽しい事になりそうだね




と……


47: 名前:優生輝☆12/27(木) 00:38:59 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あのあと、2人とも言葉を交わさないまま保健室の前まで来た。


お願いです。保健の先生。保健室でお給料と僕のために仕事をしていて下さい。

流輝がゆっくりと開けているドアを見ながら思った。


「失礼します」


此処で返事があったら先生がいる。
返事がなかったら………最悪な事に。

















「はい?どうしたの?」

奇跡は起こった。なんと保健の先生がいたのだ。

しかも机には書類みたいなのが広がっていた。

珍しい…嵐でも来るんじゃないか………いや、来てくれても構わない。

これで流輝と2人っきりになる可能性は0%になったのだから。


今頃流輝は心の中でチッと舌打ちでもしているのだろう。

そう思いながら流輝を見た。




だが流輝は意味ありげな笑顔で先生と話していた。

「桜庭君がしんどいようです」
「わかった。じゃぁ桜庭君熱計っておいてくれる?」
そう言いながら僕に体温計を渡してきた。

「あっ、先生今日は珍しく保健室にいるんですね」
「まぁね。この季節は風邪ひく人も多くなるし。
ってか此処に1名いるんだけどね。
それでしばらくは保健室から出るのはやめようかなと思って」
先生はへへ、と笑いながら言った。

「そうですか。そういえば今日は桜庭君の他に誰かいるんですか?風邪の人」
「いや、いないよ」
「じゃぁ僕が桜庭君看病してるんで先生は屋上でゆっくりしていて下さい」

はぁぁぁぁぁ!?
お前何言ってんだよゴルァ。お前が看病!?笑わせんじゃねぇよこのオタンコナス。

「えっ。でもそんなことしたら流輝君に悪いよ。
確かに流輝君成績良いから1回ぐらい授業出なくても大丈夫だけどさぁ」

そう。認めたくはないが流輝は頭が良い。まぁ空には負けるけどね。

「いえ、大丈夫ですよ。それにコレも1つの勉強です。
生きていくうえで大切な事に繋がるかもしれません」

「でも「先生。授業だけが全てじゃありません。
、学校を掃除する、中庭の植物達に交代で水やりをする、そして先生のように風邪や怪我の人を看病、応急処置する。
全て生きていくうえで大切な事に繋がります。
お願いします。滅多にない機会を逃すわけにはいかないんです。
コレは神様が僕にくれたチャンスなのかもしれません。だからお願いします。」

なんだ?この人……言ってる事がチンプンカンプンだぞ?

「ん〜そこまで言うんなら頼んじゃおうかな?
じゃぁ僕図書室にいるんで、何かあったらすぐに来て下さい」

そういうと先生は書類と筆記用具、その他いろいろを持ち、保健室を後にした。


おい待てコラ。お前は保健室にいるんだ。職員室はお前の行く場所なんかじゃない。


「残念だったね。結局2人っきりになっちゃったね」

そういうと僕が持っていた体温計を奪い、シャツから手を忍ばせた。

「おい!お前何してんだよ!!」
「何って熱計ろうとしてるんだけど?」
「んなの自分で出来るよ!体温計早く返せ」

そういうと流輝は僕の唇に人差し指をたてた。

「保健室では静かに……ね?」
そう言いながら流輝は僕の脇に体温計を挟ませると、そのまま体を触り始めた。

「ちょ、やめて……」
流輝の指は氷のように冷たく、背筋がぞぞっとした。


「どうしたの?僕はただ心臓の所に手を置いてるだけなんだけど?」

このサディスト……


すると保健室にピピッという音が響いた。

「熱計り終わったみたいだね」

早ッ!今の体温計ってこんなに熱計るの早いんだ…。

「35度3分……低いね」
「そうか?」
「36度台がベストだよ」
「あっそ」

そういうと流輝が僕の顎を手でクイッと自分の顔を見上げるようにさせた。

そして触れるだけのキスをし、言った。





   

      

    「体温低いから俺が温めてあげるね?」と………


48: 名前:優生輝☆12/27(木) 15:21:07 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「体温低いから俺が温めてあげるね?」


コイツ………

僕は流輝をキッと睨んだが、ふっと笑い僕をお姫様だっこした。

「おい!やめろ!!」
「温めてあげないといけないからね。ベッドに寝かせないと」
「ベッド!?」
「ベッドが嫌ならソファでもいいよ。でもちょっとやりにくいかな?」

ぶっ殺すぞコノヤロウ

そんな事を思っているといつの間にかベッドに寝かされていた。

「寝室は保健室とは違い、防音になっているんだよ。
しかも、此処には保健室に繋がるドア以外、窓などがない。
逃げるとしたらあのドアだけ」


そういう事か……だから流輝は一番奥のベッドに寝かせたのか…。

「ドアに鍵かけちゃったから、逃げられる確率は10%あるかないか「何で…」
「?」
「何で流輝は俺にこんな事するの…?
何で俺ばっかりこんな目にあわないといけないの?
何で流輝は俺を選んだの?」
「………」

流輝から返事がないまま僕たちはずっと見つめ合っていた。

「ねぇ……何でなの?
何で流輝は男の僕を選んだの?」
「………」
「どうして何も言ってくれないの?」
「………」
「りゅう「お前とさ、」

やっと流輝が口を開いてくれた。

「……お前と空がいつも一緒に居る所を見ると胸が痛かった…。
俺は入学式にお前と会った時から好きになった。
空はそれを知っていたんだ………なのに空は自分と海斗の関係を俺に自慢するかのように話してきた。
小5の頃からずっと一緒にいる、自分たちはお互いを信じ合っている、
自分と海斗は親友以上の関係になれるかもしれない」

空がそんな事を…?

「昨日、空が海斗と付き合う事になったって電話で言ってきた……」
そういうと流輝は寝室の壁を殴った。

殴った場所にはヒビが入っており、少し血がついていた。

「俺は……俺は自分だけがそれでいいっていう考えのあいつが許せないんだよ!
他人の事を何にも考えないあいつが許せないんだよ……。
何でお前はあいつなんだよ……。何でお前はあいつを選んだんだよ…」

流輝がそんな事を思っていたなんて……

「許せない……他人の事を何にも考えないあいつと……
俺じゃなく、そんなあいつを選らんだお前が許せない……」
「流輝……」
「俺も馬鹿じゃない…空に敵わない事ぐらいわかっている…
だから俺はお前をメチャクチャにして、ゆっくりと空を壊していく……」

「それが……それが流輝の狙い?」
「あぁ、そうだよ…」

そういうと流輝は手についている手をペロッと舐め、冷たい目で僕を見ながら言った。
















      まずはお前からだ、と………。


49: 名前:優生輝☆12/27(木) 21:47:08 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
まずはお前からだ

流輝は、今まで1度も見せた事のない様な顔で僕を見下ろした。
氷みたいに冷たく、威嚇する猛獣のように怖い目だった。


「そんなの……そんなの勝手すぎるよ!
空が流輝に自慢みたいに僕と空の関係を話してたってのはわかった。
でも僕はその事は今聞かされるまで知らなかったんだよ?
そのことを知らないまま空と付き合う事にした。
流輝に罪悪感を感じていた。でも何で空と付き合った僕が許せないの?
そんなのただの嫉妬だよ!わがままだよ!!」

そういうと流輝は自分のネクタイで僕の両手首を結び、さらに僕のネクタイでベッドにくくりつけた。

「るせぇんだよ。お前は空の事を知っていたつもりで付き合う事を決めたのかもしれない。
でも、お前が知っていたのはほんの一部分だけなんだよ!」

「りゅう「お前さ……
氷山の一角って言葉知ってるか?お前が知っている空はその一角だけ。
お前はそれ以上空の事なんて知らねぇんだよ」

「違う!僕は空の事を知っている。一部分だけじゃない!」
「じゃぁ何を知っているんだよ。あいつの何を知っているんだよ」


「空の好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きなスポーツ、嫌いなスポーツ、
好きなお笑い芸人、嫌いなお笑い芸人、50メートル走の速さ、弾ける楽器、携帯の機種、
空の性格……意地悪だけど優しい、サディスト、けっこうエロイ、友達想い、
その他にいろいろ知っている。それでも一部分だけって言うのかよ!」

だが流輝ははぁ、とため息をつくと、話にもならねぇ、と言い僕の服を脱がし始めた。

「おい!やめろ!!」
僕は足で流輝を蹴ろうとした……だが流輝は僕の足を自分の足で押さえていた。

「クソッ!コノヤロウ……」

流輝が服を全て脱がしたせいで、僕の上半身が露わになった。
流輝は冷たい指で僕の腹部などを滑らせるように撫でた。

「冷たっ……流輝やめろ………僕に触るな!!」

一瞬、流輝の動きが止まった。僕は息を乱しながら流輝を見た。

流輝の顔は見えず、どんな顔をしているのかわからない。
肩が震えており、ベッドのシーツをぎゅっと握りしめている。

流輝が今どんな想いなのかはわからない。ただ、1つだけわかっている事がある。






それは、流輝が泣いていると言う事だった。



声を押し殺し、涙を見せまいと顔を僕から見えなくさせている。

でも、声は微かに聞こえており、流輝の目からあふれ出た涙は、僕の腹部に落ちた。


「流輝………何で泣いてるの?」
だが流輝からは返事がこなかった。

もう一度、流輝の名前を呼ぼうとした時、流輝が僕の後頭部を掴み、僕の顔の横に自分の顔を置いた。

僕の耳元に、流輝の顔があるせいで、流輝の鼻をすする音がはっきりと聞こえる。

そして今にも聞こえなくなりそうな声で言った。
















































       俺を嫌いにならないで、と


50: 名前:優生輝☆12/28(金) 00:22:56 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空視点になります




遅い………流輝帰ってくるの遅すぎる……。
もう10分は経ってるぞ……
保健委員……保健室に先生がいなかったら先生が帰ってくるまで責任を持って保健室に残る……
確かそんな決まりがあったはず…。


まさか先生がいなかったのか?……あり得る、あの先生だ…。絶対あり得る…。

……確か寝室は防音になっていたはず…………
まさか……まさか海斗が流輝に………



ダメだ俺……何そんなマイナス思考に考えてんだよ…
海斗なら大丈夫だ……大丈夫……

でも……昼休み俺海斗に怒鳴っちゃったから……もしかしたら投げやりでどうにでもなっちゃえって思ってるかもしれない…。


「宇治原、どうした?何か険しい顔つきだが……」

険しい顔つき?当たり前だろ。俺の恋人が今他のヤツにやられてるかもしれないんだ…
険しい顔つきにならないヤツがどこにいる。

「すいません、ちょっと気分が悪いんで保健室に行ってきます」
「1人で大丈夫か?」
「はい。ご心配おかけして申し訳ございません」

そういうと俺はゆっくりと扉を開け、教室を後にした。




少し教室から離れると、俺は全速力で走った。

授業中という事もあって廊下は俺の足音以外聞こえなかった。


海斗……まさか今頃流輝に……

やめろ俺…そんな考え捨ててしまえ…大丈夫だ…

今頃流輝と一緒に世間話でもしてるんだ……

流輝と一緒に……流輝と……流輝……


流輝という名前が頭の中によぎると、何か不吉な事が起こるんじゃないかと思ってしまう。

………考え過ぎか…俺このごろ用心深くなってる…。


そんな事を思っていると保健室の前まで来ていた。


俺は勢いよくドアを開けた。





だがそこには誰もいなく、人がいる気配がない。


「いない………じゃぁ海斗は……」
独り言を呟きながら俺は寝室を見た。

寝室の中の様子は此処からじゃ見られず、ドアを開けない限り様子をうかがうのは無理だった。


俺はゆっくりとドアノブを手で掴み、右回しにひねり、ドアを開けた。



ギィという音がして、部屋の奥の方を見た。

するとそこには流輝が海斗の上に乗っかっていた。


まだ2人は俺に気付いていない……何か話しているみたいだ……


隠れて聞いてみるか……

俺はその場で2人の会話を聞く事にした。



51: 名前:優生輝☆12/28(金) 00:40:10 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
海斗視点に戻ります



俺を嫌いにならないで



「流輝……」
流輝は好き、と言いながら泣いている。



「……嫌いになんかならないよ…。
ただ、僕は流輝を恋愛対象で見る事は出来ない……。
どれだけ優しくしてもらっても、どれだけ好きって言ってもらっても、流輝を恋愛対象に見る事は出来ない……。」

流輝は静かに首を縦にふった。

「僕は、人を笑わせる流輝が好き。
人を傷つける流輝は好きじゃない。
流輝には、無邪気な笑顔が一番似合ってるんだよ。」

流輝は何度も首を縦にふった。

「僕たちは、親友。それ以上も以下もないんだよ?
流輝の事が好きだけど、でもそれはLoveではないんだ…。
わかってくれるよね?流輝…」

そういうと流輝はゆっくりと顔を上げた。

「……もう、こんな事はしない……約束する。
だから最後に……最後にキスしたい……。
これで……もう海斗の事諦めるから…」

最後……でもしていいのかな……。

「でも僕には空が……」
「大丈夫だよ。此処に空はいないし……。
ばれなかったら大丈夫だろ?」

ばれなかったら………そうだね。うん。ばれなかったら大丈夫だよ。

それに流輝も最後って言ってるし……。



「……うん、コレが本当に最後ならいいよ」

すると流輝は優しく微笑み、両手首を結んでいたネクタイをほどき、向かい合わせになるように僕を座らせた。

「ゴメンね?怖い思いさせちゃって……」
「大丈夫……」

すると流輝が僕の耳元で僕にしか聞こえないように言った。

「キスし終わったら好きって言ってもらいたいんだけど……ダメかな?」

ダメ……でも、最後だし、それに空は見てない…。

「わかった」

そういうと流輝はにこっと笑い、僕の唇に自分の唇を重ねた。



大丈夫……コレで最後だ。

ゆっくり唇を離すと、流輝が言った。

「好き」

別にいいよね。嘘の事なんだし……

「僕も好き」


大丈夫だ……空にばれなかったら大丈夫だ。それにコレは僕の本当の気持ちじゃないんだし……


そう思いながらドアの方を見た。


「え…?」

流輝が、どうした?と言いながら僕が見ている方向に目をやった。













「空…?」

そこには、険しい顔つきで、僕たち2人を腕組みしながら見ている空がいた。


52: 名前:ゆウ☆12/28(金) 22:58:39 HOST:N120170.ppp.dion.ne.jp
めッちヤ
おもしろイです-!
実わ隠れファンだッたリ
しちヤいますウ(♥^ω^)ノ
優生輝さン
ガんばッてくださ-い


53: 名前:優生輝☆12/28(金) 23:08:55 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆウ様>>おもしろいだなんて……(◎∀◎*)
優生輝ギガント嬉しいです!←すいません、調子に乗りました。
年末年始は更新遅れるかもしれませんが、どうか応援よろしくお願いしますm(_ _)m


54: 名前:優生輝☆12/28(金) 23:24:02 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空視点になります




なんかいろいろ話してるけどこっからじゃあんま聞こえねぇなぁ……。

もっと近くに行くか……いや、やっぱり此処で聞いているか……




………なんか流輝泣いてねぇ?いや泣いてるって……何話してるんだあいつらは……。


海斗が泣かせたのか?あいつって人泣かせられるのか?
初めて知った……



「嫌い…ならない…
僕…流…恋愛対象で見る………
………優し……好き……流…恋愛対象……」

は?え?今海斗なんて言った!?流輝を恋愛対象で見る!?
優しくて好き!?

「僕……笑わせる……輝が好き。
人‥傷つける………好きじゃない。
流輝……………似合ってるんだよ」

は?笑わせる流輝が好き?人を傷つける誰かが好きじゃない?流輝が似合ってる?

「僕たち……親友……以上………
流…の事好き………Love………
わかって…………輝」

は?海斗と流輝が親友以上?流輝の事がLove?

マジ意味わかんねぇ……


「もう…………する
だから………キスしたい。
これで……海斗…………」

キス?いや待て、ちょっと待て。おまえらおかしいだろ?

「……………」
「……………」

あっ。今の会話聞き取れなかった……クソッ

そんな事を思っていると海斗と流輝がキスをした。




はぁぁぁぁぁぁぁ?何で?いや意味不明なんですけど…。


「好き」

「僕も好き」

海斗………嘘だろ?何で………


俺の中でなにかが崩れ落ちた。

昼休みに怒鳴ったからいけなかったのか?

そんな事を思っていると海斗と目があった。


海斗は驚いた顔で俺を見ていた。


多分今の俺の顔……スッゲェ怖い顔なんだろうなぁ……。

すると流輝もこちらを向いた。






「空…?」

一体おまえらはどういう関係なんだ…?俺は一体どうすればいいんだ…?







海 斗 に と っ て 俺 は 遊 び だ っ た の か ?


55: 名前:ゆー*☆12/29(土) 00:22:47 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
おもしろすぎですっ!
そして切なすぎですっ!
がんばってください!
あげ*


56: 名前:優生輝☆12/29(土) 00:32:50 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
海斗視点に戻ります
ってか視点コロコロ替わってすみません;;



嘘……鍵かかってるんじゃなかったの…?
流輝が中から鍵かけたんじゃなかったの…?中からじゃないと開けられないようになってたんじゃなかったの?


「空……どうして此処に…?」


だが空は答えてくれなかった。


「空…俺はもう海斗の事諦めたよ」

だが空は冷たい目で僕たちを見ていた。
そして、ゆっくりと口を開いた。


「俺は流輝が泣くちょっと前まで此処にいた。
おまえらが何か話してたから気になって聞いてたんだ」

「じゃぁ……空が聞いたとおりだよ。
だから最後にキスをしたのも……そして僕たちが互いに好きって言ったのも……
わかってくれるよね?空……」


だが空は尚も冷たい目で僕たちを見ていた。

「わかってくれるよね?ふざけんじゃねぇよ。
昼休み俺が怒鳴ったから、もうより戻す事は出来ないって思って俺を諦め、流輝にしたのか?
はっ……お前がそんな汚い手を使うとは思わなかったよ…。幻滅だね」


……え?どういう意味…?
空は何を言ってるの?空は一体何を聞いていたの?

汚い手って……何で?


「ちょ…意味わかんない……僕は汚い手なんか「意味わかんねぇのはそっちの方だよ。
昨日俺に言ったよな?好きって……。
なのに今、お前は俺ではなく、流輝に好きって言ったじゃねぇか…。
しかもLoveとかなんとか言ってさ…」


空……何言ってるの?僕は流輝の事、LoveではなくLikeで好きって言ったんだよ?


「空待って…僕の話「遊びだったのか?」
「え?」

遊び…?何が?

「俺と付き合うって決めたの……。ちょっと俺で遊んでやろうって思って付き合う事にしたのか?」

「ちが「ちがわねぇだろ!?
そうじゃなかったら1日で好きな人替わらねぇだろ……」

「空……違うよ…」

「………邪魔して悪かったな。
続き……楽しみなよ。先生には俺が何とか言っておくから」


そういうと空は思いっきりドアを開け、寝室から……保健室から出て行った。


「空!?」

誤解を解きたい……そう思い、僕は空を追いかけた。







寝室に1人残った流輝は、何か企んでる笑顔で呟いた。




































作戦成功、と…。







57: 名前:優生輝☆12/29(土) 00:35:21 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆー*様>>おもしろすぎだなんて……(☆∀☆*)
ギガント嬉しいです!←だから調子に乗るな
これからもっと切なくなるかもしれません(`∀´)フハハハハ←誰?
頑張るんで、応援よろしくお願いしますm(_ _)m


58: 名前:ぬこ☆12/29(土) 02:31:14 HOST:05004014799779_ee.ezweb.ne.jp
携帯から失礼します。
展開が素敵すぎて死にそうです!!
続き楽しみです!


59: 名前:まあ☆12/29(土) 03:18:07 HOST:ser352880018225846
おもしろすぎて
死んぢゃうよ-(^ω^*)
やっぱ海斗かわいっ
ねくすとっ(´∀`)


60: 名前:優生輝☆12/29(土) 14:33:38 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ぬこ様>>え(゚Д゚)死にそう!?すぐに110番しないと!←お前それ警察だろ
楽しみにしてもらえるなんて嬉しいです!
更新頑張りたいと思います!


まあ様>>こちらにも死にそうな人が!(゚Д゚)すぐに110番します←だからそれ警察
そんな可愛いだなんて(´ω`*)←なぜお前が照れる?
もっともっと海斗を可愛くさせていきます!


61: 名前:優生輝☆12/29(土) 15:11:29 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
待って空……僕は空を捨てたり何てしないよ……



保健室から出て、廊下を見たが空はいなかった…。



さすが空……走るの速いなぁ……ってそんなの関心してる場合じゃねぇ!


「どこ行ったんだ……」

とりあえず教室に行ってみるか……


僕は走って教室へと向かった。










「空!?」

教室に行く廊下で空を見つけた。


空は屋上へと続く階段を登っていった。


ダメだ。こんな所で突っ立ってちゃ……空を追わないと!

僕は空が登っていった階段を2段飛ばしで登った。




屋上のドアは開いており、空が屋上に出た事が確認出来た。



「空!」
屋上に出て、空がいる事を確認すると、大声で空の名前を呼んだ。

だが空は、振り向いてくれず、ただ突っ立っていた。


「空……誤解だよ…。僕は流輝に諦めるように言ったんだよ!
流輝に好きって言ったのはLoveじゃなくてLikeだよ!」

だが空は何も言ってくれなかった。


「ねぇ……空、こっち向いてよ……。僕の方向いてよ!」

だが空は向いてくれなかった。


「空……僕は世界で1番空が好きなんだよ!!」



グランドではどこかのクラスが体育で野球をやっていた。
僕の声と同時にボールを打つ音と、歓声が聞こえた。


すると、空がゆっくりと僕の方を振り向いてくれた。

俺もだよ、そう言ってくれるのかと思った。










   だが、現実はそう甘くはなかった。


空は冷たい目で僕を見て、言った。


「流輝にも、そういう事言ったのか?」

え…?

「流輝、そうとう嬉しかっただろうな」

違う……僕は流輝にそんな事言ってない…。


「流輝と末永くお幸せに…」

そういうと空は僕の横を通り、屋上から出て行こうとしていた。


ダメだ……黙ったままじゃダメだ……


僕は空の方を向いて言った。



「僕たち、付き合ってるんだよね!?
僕が求めているのは流輝じゃない……空だよ!
他の事は信じなくてもいい……お願いだからコレだけは信じて……。
僕は求めているのは、流輝じゃなく、空だって言う事…。
1つになりたいのは、流輝じゃなく、空だって言う事…。
世界一愛してるのは、流輝じゃなく、空だって言う事…。」


空は立ち止まり、僕の方を振り向いた。


だが、悲しい目で僕を見て、屋上を後にした。




「空……僕たち……付き合ってるんだよね…?
空は…僕の事捨てたり何かしないよね?
空が求めているのは……僕だよね?」




また、グランドでボールを打つ音がした。
それと同時に授業を終わらせるチャイムが鳴った。


62: 名前:優生輝☆12/29(土) 17:20:30 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
僕はしばらくその場で突っ立っていたが、帰りの学活があるので、教室へと戻った。




相変わらず廊下はうるさく、はしゃぎまわっている奴等ばっかりだった。


教室に入ったが、誰も僕に気付かず、友達と話したり、読書をしていたりしてた。


流輝は読書をしており、空は外をじっと見ていた。


僕はそんな空の隣の席に静かに座った。
空は僕に気付き、僕を見たがすぐに外に目をやった。

やっぱり話してくれないか……そう思っていると携帯が決まったリズムで光っていた。


……新着メールか…。誰からって事は大体がわかっている…。

僕は携帯を開き、新着メールを見た。


そこには一行こう書いてあった。




放課後、来なくていい。 と……

僕は、送り主の方を見た。送り主は僕にピースすると、読書を再開した。


流輝……本当に僕の事諦めたんだ…。

僕は微笑みながら携帯を閉じ、空を見た。


空は携帯を開き、親指を動かしていた。


誰かにメールでも打っているのだろう……もしかして僕?

ってそれはないか……。


そんな事を思っていると担任のハゲチャードこと、杉浦が教室に入ってきた。

「おい、帰りの学活始めるぞ。席に着け」

その声でみんなが席に着いた。


「えっと、じゃぁ明日の予定は………」

ハゲチャードが念仏を唱えるかのように明日の予定を話始めた。

別に聞かなくてもいいだろう……そう思いながら携帯で何かしている空に小さい声で聞いた。

「今日一緒に帰れる?」

だが空は僕を冷たい目で見ると、また携帯で何かし始めた。



何だよ……答えろよ。ってかこの態度が答えのようなもんか…。


じゃぁ今日は誰と帰ろうかなぁ…流輝はちょっと気まずいから…

こうなりゃ1人で……

そう思っていると空が口を開いた。

「別にいいよ。どうせ俺用事ねぇし…」

よかった、誤解が解ける…

「ってかさ…俺海斗に大事な話あるから今日俺の家来て」


大事な話…?

「わかった…」


何だろう…大事な話って……


疑問を持ちながら学級委員の礼、という言葉で頭を下げた。



63: 名前:優生輝☆12/29(土) 23:09:16 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
大事な話……気になる…。


「海斗〜今日暇?」
クラスで中のいい奴等が聞いてきた。

「え?今日?」
「今からカラオケ行くんだけどどう?」
「ゴメン、今日は用事が…」
「いいじゃん〜どうせ大事なようなじゃないんでしょ?」

すると、横にいた空が口を開いた。

「今日海斗俺と大事な話あんだよ。だから今日は諦めてくんねぇ?」
「空がそういうなら仕方ねぇなぁ…。
んじゃ、また明日」

そういうとそいつらは教室を後にした。


「……カラオケ行きたかった?」
空が僕に問いかけた。

「ん?いや、喉の調子悪いし……それに今日は大事な話があるんでしょ?」

まぁな、と言うと空は僕の髪を触った。


……いつもの事だからいいか、そう思っていた。

すると空がぼそっと独り言を言った。

「――――――――――――」

「え?何か言った?」
「いや、何にも…」
「そういえば明日委員会だね」
「あぁ、そうだったな」

委員会の話をしているといつの間にか家に着いていた。


「どうする?制服のまま家来る?」
「うん、そうする」

服着替えてる時間なんていらなかった…。
ただ話が聞きたいだけ…。


「ただいま」
「おじゃまします」

空の匂いがいっぱいの家は、僕の家とは違い、綺麗だった。

「んじゃ、俺の部屋行ってて。
場所は……わかるよな?」

「うん」

僕の言葉を合図に、僕は2階へ、空はリビングへと向かった。




64: 名前:優生輝☆12/30(日) 22:17:32 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
よし……今からやる事を整理しよう…。


まず大事な話を聞く、んで誤解を解く、んで付き合ってるかどうか再確認する。


コレでいいんだよね?……うん、コレでいいんだ…。


ふと、空の部屋にある机を見た。

そこには写真たてが置いてあり、僕と空のツーショットだった。


自然に笑みがこぼれた。

ヤバイ、僕絶対変態だ……


そう自覚していながらも笑みがこぼれてしまうので、口を手でおおった。


すると、空が部屋に入ってきた。

「何突っ立ってんの?」

そういうと空はベッドに座った。そして自分の横をポンポンと手で叩いた。


座れって事か……

僕は空が叩いた所に座り、空を見上げた。


やっぱり空って大きいよなぁ……僕が小さいだけかもしれないけど、やっぱり大きい。


「大事な話って言うのはさ……」
「え?あ、はい」

突然だったのでビックリした。


「………悪いとは思ってるけどさ……」

何が…?
「うん」

「俺から告っておいて悪いけどさ……」


何が言いたいんだ?
「うん」





































「やっぱり海斗とじゃ無理だ。別れてほしい」





「え……?」

僕の中で何かが崩れ落ちた。


65: 名前:優生輝☆12/30(日) 22:43:32 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「え……ちょっと待って。
別れてほしいって……まだ1日しか経ってないじゃん!」

「あぁ、そうだな」

何でそんな冷静でいられるの?一昨日空が……空がこのベッドで僕にキスをしてきた事から始まった事じゃん…。


「今日の寝室の事が原因?それなら誤解だよ。
僕の話聞いてよ…。僕が今から寝室での出来事言うから全部聞いて…」

空は頷くと、真剣な目で僕を見た。


「僕は、流輝に犯されそうになった…。
でも、僕が聞いたの。何でこんな事するの?って…
そしたら、流輝が、自分に僕との関係を自慢するかのように話してくる空が許せないって言った。

それで僕の体を触り始めた流輝に、いろいろ言ったら流輝が泣きながら嫌いにならないでって言った……

ここまではいい?」


「……あぁ」


「それで僕が、流輝の事好きだけど、でもそれはLoveではなく、Likeなんだよ?って言った。

そしたら流輝がもうこんな事はしないから、最後にキスさせてって言ったの…。

コレで諦めてくれるならいいか、って思って、僕はキスした……。」


「ほとんどが俺の誤解だったっていうことはわかった…。
でも1つだけわかってない事がある……
何で最後に好きって言ったんだ?」

「あれは、キスするまえに耳元で言われたんだ……
キスし終わったら好きって言ってって…」

ふぅん、と空は言った。


「でもさ……俺が別れたいって思った原因はそれじゃない…」


……え?違うの…?

「じゃぁ……何で?」

「やっぱり付き合うのは女の方がいいって思ったから。
男……しかも親友だった海斗が恋人ってなんか嫌になったから」


そんな……わがまますぎる…。

「勝手だよ!そんなの……
覚えてる?一昨日このベッドで僕、空に無理矢理キスされたんだよ!?
しかもファーストキスを……。
僕のファーストキス奪っておきながらその言い方は無いんじゃないの!?」

「お前落ち着け」

「落ち着けるわけないじゃん!そんな……1ヶ月とか経ってて言われるならまだわかるよ…。
1日なんて……早すぎるよ…。」


いつの間にか僕は泣いていた。

涙を堪えようとしてもあふれ出てきた。


「お前……何泣いてんの?」
「泣いてない……」
「泣いてるじゃん」
「うるさい……」

素直になれない……別れたくないから、って言わないとダメだろ?僕……


「……最後にさ…」

最後なんて言わないで……お願いだから…最後なんて……

「1つになりたい……」

何で…?僕と付き合うのが嫌なんでしょ?なのに何で1つになりたいの…?


そう思っていると空が僕を押し倒した。


すると、僕の髪やほっぺ、口、そして服に手を滑り込ませて体を触りながら言った。


それは、下校中に空が言った事と同じだった。







 






  コレに触れられるのも今日で最後か………
                    と……。


66: 名前:☆12/31(月) 02:01:48 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
とっても切なすぎです(;;)
涙でそうです汗
頑張ってくださいv
あげ*


67: 名前:優生輝☆12/31(月) 13:54:04 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆ様>>切ないですか?多分これからもっと切なくなると思います;;
涙出そうですか(゚Д゚)
ハンカチ、ティッシュ、トイレットペーパー用意しないと!(死んでよし
更新頑張ります!


68: 名前:優生輝☆12/31(月) 14:19:55 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp


「空っ……」

空はいとも簡単に海斗の服を脱がしてしまった。

「やだ……僕と別れたいんでしょ?ならなんで1つになりたいとか言うの…?
空にどんな事言われても、期待しちゃうじゃん……」

すると、空がおでこにキスをして言った。

「すればいいじゃん。
別れてほしいとは言ったけど、期待するなとは言ってないよ?」

このとき、まだ海斗はわからなかった。
空のこの発言に、大きな意味があるという事を……。


「あっ!空……」

空は海斗の肌にあるピンクの小さな突起に触れた。

片方は指先で弄くり、もう片方は舌で舐めたり転がしたりした。


「やめっ!あっ………やだ……」

「そんな声出されてやめられるヤツいると思う?
お前ホント可愛いな……」

そういうと、空は海斗の腰を自分の手で浮かせ、ズボンと下着を脱がした。


「やだ……もうやめて……怖いっ…」

海斗は怖いと言いながら足を閉じた。

「海斗…怖くないから足開けて?
大丈夫だから……俺を信じて」

だが海斗は嫌と言うように首を横に振った。


「……見られるのが嫌なの?」

海斗は顔を赤くして、ゆっくりと首を縦に振った。


すると空は掛け布団を自分にかけた。

「これなら見られないだろ?
念のために電気消そうか?カーテン閉めようか?」


ねぇ、何で空はそんなに優しくしてくれるの?

海斗はそう思いながら首を縦にふった。


空は、わかったと言うと、カーテンを閉め、念のためにドアの鍵をかけ、電気を消した。


それでも、うっすらとだが、部屋の様子、空の顔が見えた。


「……うっすらと見えるのは我慢して……。
これ以上はできないから……」

すると海斗は口を開いた。

「空は……空は脱がないの…?」

まだ空は何も脱いでいなかった。


すると空は優しく微笑み、そうだったな、と言うと脱ぎ始めた。

けっこう白い肌に、程よく筋肉がついており、無駄な脂肪は一切付いていないように思われた。


海斗が、じっと空の体を見ていると、空は海斗のおでこに自分のおでこを当てた。

「何ずっと見てんの?もしかして俺の体に欲情しちゃった?
それとも惚れ直した?」

その言葉に海斗は顔を赤くし、掛け布団で顔を隠そうとした。


可愛い、と空は言うと、ゆっくりと手を下に持って行った。


69: 名前:☆12/31(月) 22:25:53 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
用意しなくてわ!は

70: 名前:☆12/31(月) 22:26:50 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
用意しなくてわ!は
すっかりファンに
なってしまいました爆
ウザいくらいに
コメしちゃいますvVしね
あげ*ω


71: 名前:優生輝☆01/01(火) 00:37:08 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆ様>>ファンだなんて(´∀`*)エヘヘ
ありがとうございます!あっ、あけましておめでとうございますm(_ _)m←最初に言えよ!
どんどんコメしちゃって下さい!ってかして下さい!

あっ、何でこんな時間帯にいるんだよ(゚Д゚)っていう突っ込みは受け付けてないので(・∀・;)((死

今年もよろしくお願いしますw


72: 名前:優生輝☆01/01(火) 01:59:39 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あっ。すいません。>>68は作者目線(?)です。
あと今回も多分作者目線(?)です。



空は海斗の固いモノを手で包みこんだ。


「あっ!ダメ…汚いよ……そんなの……」
「汚くないよ、海斗のは汚くない」

そういうと、海斗のモノをゆっくりとしごいた。

「あっ!くっ………」

海斗はベッドのシーツをぎゅっと握り、歯を食いしばって声を押し殺そうとした。


「海斗、声我慢しないで?もっと鳴いて?」

だが海斗は首を横に振った。

空は、ふぅとため息をつくとモノを触るのをやめ、もう片方の手で海斗の顔を触った。


「海斗、おもしろい時は笑うよな?」
「……え?あっ。うん」

海斗が答えると、空はにこっと笑いながら言った。

「おもしろい時は笑う、腹を立てた時は怒る、悲しい時は泣く……
コレが出来るのは生物の中でも人間だけじゃないかって言われてるんだって」

何が言いたいんだろうと言うような顔で海斗は頷いた。

「気持ちいい時は声を出す……。
コレも人間にしか出来ない事じゃない?
声を押し殺すよりも、素直に声を出している海斗の方が、俺は好きだよ?」

少々頭の悪い海斗には、半分くらいしか理解できなかったが、説得力のある空が言ったので、頷いた。


空は優しく微笑むと、また海斗のモノを触った。

「はぁあっ…ぁあ!……んん……あっ!」

ある程度触ると、今度はそれを口に含んだ。

空は舌で舐めたり、思いっきり吸ったりして遊んでいた。


背中が浮くぐらいの刺激を受けている海斗には、余裕など全くなく、ただ声を出していた。



「んっ!……はぁああ!やぁっ………うっ!……だめ!空っ出る!」

海斗はそう言うと、空の口の中に精液を出した。


73: 名前:優生輝☆01/01(火) 23:11:04 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
空は躊躇なく、それをごくりと飲み込んだ。


初めて射精をし、疲れ切っている海斗は、そんな空を不思議そうに見た。

「海斗どうした?」
「何で飲んだの?」
「美味しいから。ってか飲める機会とかもう無いかもしれないし……」

忘れていた……この行為が終わると、もう空と別れるんだ……

海斗はそのことを思い出し、顔を掛け布団で隠した。


涙を隠すために………

「何で顔隠すの?」

だが海斗は答えなかった。

「海斗……?」
「………」
「………先進めるよ?」

海斗は顔を隠したまま、静かに頷いた。


空は自分の右手の中指と薬指と人差し指を自分の口に含ませ、濡らした。

「力抜いてね。あと少し痛いかもしれないから」

海斗は顔を隠しながら頷き、右手をぎゅっと握った。


それ力入ってるから……

空は自分の左手で、海斗の右手を開き、指を絡ませた。


「大丈夫だよ。相手は俺だから。大丈夫」

そういうとゆっくりと、中指を海斗の中に侵入させた。

「んっ」

海斗は、空の手をぎゅっと握った。だが、爪は立てていなかった。


「海斗、痛かったら爪立てていいよ。
大丈夫だから。ね?」

海斗は頷きながらも爪は立てなかった。

いつの間にか顔を隠していた掛け布団はベッドから落ちていた。

海斗の目からは、行為の痛さと、空と別れるという悲しみの涙が溢れていた。


そんな海斗の唇に、空はキスを落とした。


74: 名前:☆01/02(水) 12:54:42 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
別れないでくださあい(;;)
あ、明けましておめでとうございますvV
とてもおもしろいですね*。
続き楽しみですvあげ+゜


75: 名前:優生輝☆01/02(水) 16:11:50 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆ様>>あけましておめでとうございますm(_ _)m
おもしろいだなんてそんな(´∀`*)
ゆ様の応援の言葉には、いつも感謝しておりますm(_ _)m
夜に、更新するので、待っていて下さい(・∀・)


76: 名前:優生輝☆01/02(水) 21:20:50 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻します



空は僕にキスを落とすと、薬指をゆっくりと入れた。

「あっ!いっつ………ぅあ!」
「海斗、爪立てろ。無理するな」

大丈夫、と言いたかったが、声に出して言えなかったので、首を横に振った。


「大丈夫。俺今から海斗にもっと痛い事すると思うから……。
爪立てる痛さなんて耐えられるから……な?」

「いい……大丈……夫だから……。
続けて……お願い……」

空は多分呆れただろう……でも、それで僕が空をどれだけ好きかってわかってもらえるなら別にいい……。

動かすよ、と空は言うと、ゆっくりと指を動かした。

「あっ!………ぅあ!くっ………」
「海斗、息止めんなよ?辛いと思うけど、息する事だけは止めるな」

僕は何度か首を縦に振ると、空は自分のおでこを僕のおでこに当てた。

「吸って……吐いて……吸って……吐いて……」

空の声に合わせると何とか呼吸が出来た。


「辛いかもしれないけど、もう1本ぐらい入れておかないと……」

そういうと、人差し指を一気に入れた。

「あっ!」

空は、3本の指をバラバラに動かした。


「あっ!ダメ!そこは………」
「ココね?海斗が一番感じる所……覚えとくわ」


覚えてどうするの…?この行為が終わると、空は僕を捨てるんでしょ?


空は指を一気に抜いた。


「んっ……」


「海斗……俺のモノ入れるよ?」



「ん?あっ。うん……」

「………怖い?」

え……?

「俺勝手に進めてるけど、怖くない?」

「大丈夫……空は怖いの?」

すると、空は僕の頬を触りながら言った。


「怖いよ……。海斗に嫌われるのが怖い……」


空はさっきから何が言いたいの?

別れようって言った人が何で僕の感じる所を覚えておくって言ったの?


何で嫌われるのが怖いって言ったの?



何で最後に僕と1つになりたいって言ったの?




そんな事を思っていると、空のモノはゆっくりと僕の中に入ってきた。


77: 名前:☆01/03(木) 15:20:34 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
毎日この小説を見るのが
楽しみになりつつある
ゆですー(・ω・)あ
空くんかっこよいですねv
もはやキュンキュンですvVしね
そしてウルウルです(;;)え
続き楽しみにしています〜
あげ☆



78: 名前:優生輝☆01/03(木) 20:01:31 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆ様>>ゆ様のコメントを毎日待っている優生輝です(・ω・)←パクリ
空は……はい。我ながらかっこいいと思います←
夢は空に抱かれる事です←死んでよし
キュンキュン&ウルウルですか(・ω・;)
続き楽しみにされてま〜す←死.ね
更新頑張ります〜


79: 名前:優生輝☆01/03(木) 20:38:01 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「つっ!あっ……!」

予想以上の痛さで、意識を手放してしまいそうだった。


「やべっ…海斗の中かなり気持ちいい…」


痛い痛い痛い痛い!もう無理!

「やっ!もう無理っ……痛い…死にそう…」

「海斗っ……口開けておけよ」

そういうと空はキスをした。舌を入れるキスを………。


「んんっ!ふぁ………」

空のモノが入ってくる痛さに耐えきれず、思わず空の舌を噛みそうになった。


空は舌を絡めたり、唇をペロッと舐めたりした。


どんだけ余裕なんだよ、この人………


すると、空の唇がゆっくり離れていった。


「くっ……入った……」

ヤバイ……ホント痛い……。もうダメだ……。


「動くよ」

そういうと空はゆっくり腰を動かせた。



「あっ!空の………気持ち………い…い……」

「海斗の中っ……スッゲェ気持ちいいよ……くっ」

徐々に腰を動かすスピードを速めた。


もう凄く気持ちよくて、初めての快感だった。


「くっ。出る……!」


僕と空は同時に果て、空は残った力でゆっくりモノを抜いた。

「もう無理……」



空は僕の上に覆い被さり、落ちた掛け布団をかけ、僕の唇にキスをするとゆっくり瞼を閉じた。


僕も、ゆっくりと目を閉じ、眠りについた。


時刻はまだ4時……。僕たちは、少し遅い昼寝をした。





80: 名前:優生輝☆01/03(木) 21:41:29 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
「んっ………ん〜〜〜〜」
ゆっくり瞼を開けた。覆い被さっていたはずの空はいなく、部屋には僕しかいなかった。


「空…?」

此処は……空の部屋……。なのに空がいない……どこに行ったの……?


ってか何で僕は服を着ているんだ?


「海斗起きたの?」

声のするドアを見ると、おぼんを持った空が立っていた。

空はテーブルにおぼんを置くと、おいで、と手招きをした。


僕は空の横に座ると、空がおぼんに乗せていた小さい鍋の蓋を開けた。


「……お粥?」

「うん。蒼君が作ってたから少しもらった。
食べな。疲れてるだろ?こういう時はお粥が一番だよ」

ありがと、と言うとれんげを手に取り、湯気の出ているお粥を口にした。


「熱っ!舌火傷した……」
「何やってんだよ。お前ホントバカだなぁ……れんげ貸せ」

そう言うと僕かられんげを取り、お粥をすくい上げると、息を吹きかけ冷ました。


「コレぐらいかな?はい、口開けて」
「いや、いい。自分で食べれる……」
「いいから。早く口開けろ」

僕は渋々口を開けた。

すると、口の中にちょうどいい温度のお粥が入ってきた。


「んっ!美味しい!!コレ美味しいよ!」
「じゃ、後は自分で食べてね」

そういうとれんげを僕に返し、携帯をいじくりはじめた。

「……ねぇ、空……何で空は僕を抱いてくれた時に、僕の一番感じる所覚えておくって言ったの?」

その言葉に空は反応し、僕を見た。

「何で嫌われるのが怖いって言ったの?
それ以前に、何で1つになりたいって言ったの?」

「………」

空は何も言ってくれなかった。

「ねぇ……何で?」

「…………」

このことに触れるのは止めよう、と思い、お粥を食べるのを再開しようとすると、空が口を開いた。

「……俺そんな事言ったっけ?
ってかそんな事どうでもよくね?もう俺たち別れるんだし……」


そうだよね……もう別れるんだから……そんなのどうでもいいよね……

涙が出そうになった……

「僕帰るね……」

「海「明日の事は、また後でメールする」

「海斗、俺の話聞いて」

「僕、用事があるからもう行かないといけない」

僕はそういうとドアノブに手をかけた。


だが、ドアノブを掴んでない方の腕を掴まれた。」

「ッ!?」

「上手く言えないけど……待ってて。
俺の事、無理に諦めようとするなよ……可能性が無いってわけじゃないんだから……」


その時、空が何を僕に伝えたかったのかわからなかった。


「……じゃぁまた明日学校でっ」

僕は顔を合わせないようにして空の部屋から出た。


81: 名前:優生輝☆01/03(木) 21:42:02 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp

「……海斗君?」

声のする方を見ると、空のお兄ちゃんの蒼君がいた。

「お粥美味しかった?」
「あっ、はい」
「そう、それはよかった」

優しく微笑んだその顔は、空によく似ていた。

「じゃぁ僕用事があるんで……」

僕は早く家から出て行きたかったので、嘘をつき、その場を後にしようとした。


「海斗君!」

僕が玄関のドアノブに触れた瞬間、蒼君が僕の名前を呼んだ。

僕は振り向かずにはい?と答えた。

「空のこと……わかってあげて。
今一番辛いのは海斗君だと思う。でも、空も空で苦しんでるから……」

蒼君も、空も、僕に何を伝えたいのかわからなかった……

そんなわからない自分が悔しく、涙がこぼれ落ちそうだった。


僕はそのまま振り向かずに失礼します、と言うと空の家から出た。


外は暗くなっており、何時なのかわからなかった。

僕はすぐ横の自分の家に帰ろうとした。すると、後ろから声がした。


「海斗?」

振り向くと、1人の男が立っていた。







「流輝…?」

「お前……何泣いてんだ?」


いつの間にか涙はこぼれ落ちており、その場に崩れ落ちそうだった。


「終わった……」
「え?」
「空と………終わったんだ……」

涙はどんどん溢れ出て、止める事が出来なかった。


「早すぎるよ……まだ1日なのに……
空も、蒼君も、僕に何を伝えたいのかわからない……」

「海斗……」

「もう……僕どうしたら……」

すると、流輝が僕を抱きしめた。


「俺にしろよ」

え……?


「俺がお前を守る……。絶対お前を傷つけない。必ずお前を幸せにする。」




ねぇ、僕は一体どうしたらいいの?流輝と付き合えばいいの?
空の代わりと思ったら付き合うことが可能かもしれない……

でも、そんなの流輝が可哀想だよ……


「大丈夫、空の代わりと思ってもいいから」


流輝は僕が考えている事何でもお見通しだ……。


「流輝……うっ……流輝っ……!」

僕は卑怯だ……

流輝ではなく、空を選んだのに、空に捨てられたら今度は選ばなかった流輝を利用しようとしている……




  
  僕は、卑怯者だ…………



82: 名前:あき☆01/03(木) 22:52:48 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
初あげです♪^^

83: 名前:ゆい(元ゆ)☆01/03(木) 23:39:16 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
きゃあああ汗汗
大変だー!
海斗くん待ってあげて(Д)
空くん更に惚れましたvあ

なんか名前ゆだと
しょぼいなあと思いまして、
素直にゆいにしました←は
どうでも良いですね(ω)しね
ゆいわ
あなたを愛してもいいですか?
が好きですv
優生輝さんが大好きですvV消えろ
がんばってくださいねー(*∀`)


84: 名前:優生輝☆01/04(金) 00:17:29 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
あき様>>あげありがとうございます(´∀`*)
更新頑張るんで、応援よろしくお願いしますm(_ _)m



更新します

******************************************************
空視点になります


俺は……一体何をしてるんだ?

世界で一番大切な人を傷つけて……いとも簡単に違う人に大切な人を取られて……


廊下の窓から見えた場面……

流輝が海斗を抱きしめてる場面……流輝を殴りに行こうかと思った……

でも、俺にそんな権利はない……。

俺が自らの意志で手放したんだ……誰の元へ行こうと俺は何も言えない……。


でも、コレだけは言いたい…コレだけは伝えたい……


俺は、お前を嫌いになんかなってない……俺は、世界一お前の事が好き……


お前の願いなら、何でも聞いてやりたい……

でも、今はそれが出来ないんだ……わかってほしい……。



そんな事を思っていると、メールが着た事を伝えるように携帯から音楽が流れた。


大体は予想がつく……


俺はため息をつきながら新着……いや、悪魔からのメールを開いた。


From:沙羅
Sub :
海斗君と別れた?わかってるよね?ばらされたくないのならどうしたらいいかわかってるよね?



俺は昨日きたメールから順に見ていった。


From:沙羅
Sub :
海斗君と別れて


From:沙羅
Sub :
別れないと秘密ばらしちゃうよ


From:沙羅
Sub :
この画像、ばらしちゃってもいいの?


そのメールには、俺と海斗がキスをしている写真、抱き合っている写真が貼ってあった。


From:沙羅
Sub :
あのときの動画あるんだよ?


コレが昨日送られてきたメール………
マジありえねぇ……どこから撮ってたんだ……

周りを確認したが、誰もいなかったはず……なのに何で?


From:沙羅
Sub :
知ってる?海斗君って空の他にも彼女とか彼氏いるらしいよ


From:沙羅
Sub :
海斗君と流輝君ってできちゃってるらしいよ。
うちのクラスで話題になってた。


From:沙羅
Sub :
海斗君と流輝君、いつかわかんないけど、保健室でやっちゃうらしいよ。


わかっていた……嘘だって言う事が……

海斗に限ってそんな事はないってわかっていたんだ……

でも、そのメールが送られてきた時に、海斗と流輝は保健室に行った……


疑ってしまった……大切な人を疑ってしまった……。



そして屋上で海斗と少し話した後に、メールが着た……。

From:沙羅
Sub :
別れないと海斗君と空の関係ばらしちゃうからね。
空はいいかもしれないけど、海斗君傷つくんじゃないの?
海斗君、精神的にけっこう弱いし、他の人に何か言われると、うつになっちゃうんじゃない?


このメールで俺は海斗と別れる事を決めた……


海斗を傷つけないために……海斗を幸せにするために……


だが、俺の考えは間違っていた……。

海斗を傷つけないために選んだ判断が、逆に海斗を傷つけてしまった……。

多少傷つくって事は予測していた……でも、こんなに傷つくとは思わなかった……。


俺は沙羅にメールを送った。


To :沙羅
Sub :
海斗と別れた。もう一度沙羅と付き合うから、ばらさないでほしい。
海斗を傷つけたくないんだ。


俺はゆっくりと送信ボタンを押した。

送信完了という字が画面に出てきた。



ゴメン、海斗……俺はお前を傷つけた……。

でも、俺は沙羅から画像と動画を削除してもらうと、必ずお前の所に戻ってくる……

だから、それまで待っていて欲しい……


さっき海斗が部屋から出て行く時に言った事……海斗に伝わったかどうかわからない……

でも、いつか伝わる時が来る事を、俺は信じている。

だから、海斗も俺を信じて待っていてほしい……。


85: 名前:優生輝☆01/04(金) 00:25:53 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>あっ。名前に「い」が付け足されてる(∀)←他に言い方ねぇのか
どうでもよくないですよw大変なことですよw

海斗は空を待つのでしょうか!?運命のダダダダー!←古 ってかゆい様知ってますか?
空に惚れましたか(∀*)お持ち帰り有りなのでbb

好きだなんてそんな(・∀・*)嬉しいです。
私もゆい様が大好きです。こんな小説を見てくれてる人みんな大好きです。
頑張りますよ〜(*^ω^*)年明けも頑張るんで、応援よろしくお願いしますm(_ _)m


86: 名前:神時雨☆01/04(金) 00:50:38 HOST:ser359499007199137
きゃー!!!!!←何
読ませてもらいました!!あけましておめでとうございます!おもしろすぎます!切なすぎます!空君が可哀相です!


ごめんなさい。はしゃぎすぎますた。。。
主さんがんばってください!


87: 名前:優生輝☆01/04(金) 01:17:15 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
神時雨様>>あけましておめでとうございますm(_ _)m
おもしろすぎ、切なすぎ、ダブルで勿体ないお言葉もらいました(・∀・*)←何
空……可哀想です(ノД`。)←いやお前が可哀想にさせたんだろ
神時雨様慰めてあげて下さい(殴

どんどんはしゃいで下さい!元関西人の私乗りますんで←何
はい!頑張ります(*^ω^*)


88: 名前:優生輝☆01/04(金) 01:53:43 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻ります


「んっ……」

今何時だ?………朝か?早いなぁ、時間が経つのは……。

ってか昨日何があったんだっけ?

お風呂に入ってから寝た、それよりも前にはご飯を少しだけ食べた、それよりも前には部屋に閉じこもっていた。
それよりも前には流輝の胸の中で泣いた、それよりも前………

空と1つになり、空と別れた……。


そうだ……僕は空と別れた……。それなのに学校で会わないといけない……。

しかも家は隣……コレって運命?もしそうなら、運命って残酷だな……。




……寝れない…。勉強でもするか……

そう思い、机に向かった。正面には窓があり、そこからは空の部屋の窓が見える。

そしてその窓に向かうように空が勉強している……。

でも、カーテンを閉めているため、空の部屋が見えなかった。


これより24時間前……つまり昨日のこの時間に、空と僕は約束した。

毎朝この時間に、一緒に勉強しようと……。



だがそれは一度も実行しないまま、僕らは終わった……。

空は覚えているだろうか……昨日の約束を……。

でも、もし覚えていたとしても実行するはずがない……。


だって……昨日あんな事を………



ダメだ、昨日の事を思い出すだけで涙が出てきそうになる…。
空を見たら、多分僕………

そんな事を思っていると、空の部屋のカーテンが開いた。


「海斗……」
「っ!」

僕は急いで窓を閉めようとした。


「待って海斗!俺の話聞いて!今じゃないと話せないんだ!!」

今さら何を聞けっていうの?今さら何を僕に話すの?


ダメだ……空を直視することが出来ない……

少しでも視界に入ったら………涙が溢れてくる…。

僕はカーテンも閉め、ベッドに飛び込み布団に潜り込んだ。


これで空の声が聞こえない、だがこの考えは甘かった……。


空はベランダから僕の部屋に入ってきた。


「海斗!聞いてほしいんだ!俺の話聞いて!!」

空は僕の体を起こし、向かい合わせるようにさせた。


「やだっ!何で入ってくるの?不法侵入だよ!」

「不法侵入で警察に通報してもいい。
でも通補する前に俺の話聞いてほしいんだよ!」

「今さら……今さら何を聞けって言うの?
僕と空は別れたって再確認でもしたいの?そうだよ!僕と空は別れたよ!
コレでいい?もういいでしょ?早く出てってよ!」

「違う!俺が話したいのはそんな事じゃない!黙って俺の話聞け!」

すると、陸にぃの声が廊下からした。

「海斗どうした?少し静かにしろ。近所迷惑だろ?」


もしかしたらこれはチャンス…?ここで陸にぃに助けを求めたら……。

「陸にぃ!助けて!」

空が驚いた顔で僕を見た。

「海斗?」

陸にぃが僕の部屋に入ってきた。


空はドアが開いた瞬間、ベランダに出て行った。


「空君?どうして此処に?」

だが空は何も答えず、自分の部屋のベランダへ飛び移った。


また涙が出てきた………。


「海斗……お前空君と……」

「お願いだから………それ以上言わないで……」

「海「お願い……。蒼君なら、詳しい事知ってると思うから、蒼君に聞いて……」

陸にぃはわかった、と言うと部屋から出て行った。


空……これ以上僕に何を言いたいの…?


もう………何も聞きたくない………



89: 名前:ゆい☆01/04(金) 08:16:36 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
朝おきて一番にチェックのゆいです(´∀`*)←あ
わわわー!
な、何やら大変なことに(Д)
陸にぃ、がんばって欲しいですV
というわけであげ*+。


90: 名前:優生輝☆01/04(金) 14:07:19 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
5時に寝て10時に起きた優生輝です(・∀・*)←生活リズム崩れてる人
何か大変な事になっちゃった(・ω・`)←人ごとのように言う
陸にぃと蒼君は重要人物ですからね(・ω・´)嫌でも頑張ってもらいます←あ
というわけで更新頑張りますw


91: 名前:優生輝☆01/04(金) 15:11:19 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから時間が経ち、僕は今教室にいる。

いつもより10分ほど早く家を出たので、人が少なかった。


読書をしたり、睡眠をしたり、友達と喋ったりする人ばっかりだった。


ただぼーっとしてるのは、僕だけだろう……。


……屋上にでも行くか。

そう思い、僕は重い足取りで教室を後にした。





「海斗……」

すると、目の前には空と新里さんが2人でいた。


「……何で勝手に行ったの?」

僕は何も言わずに空の横を通り過ぎ、屋上へと向かった。


何で勝手に行ったの?昨日あんな事があったのに……今日の朝あんな事があったのに、一緒に行けますか?


行ったとしても気まずい空気が流れるだけ。

空と一緒にいるのが辛い……。


そんな事を思っていると屋上へ来ていた。

朝の時間帯という事もあり、冷たい風が肌に当たり、寒かった。



「寒っ……」

「この時間帯は此処寒いよ」

聞き覚えのある声がする方を見ると、蒼君が立っていた。


「蒼君……」
「何か見覚えのある後ろ姿が屋上の方に行ってたから気になってね。
何で此処にいるの?」

特に意味はないんだよなぁ………

「特に意味はありません」

そっか、というと蒼君は寝転がった。

「海斗君も寝ころんだら?けっこう気持ちいいよ」

僕は蒼君の横に寝ころんだ。


「俺さ……なんか嫌な事があったら此処で寝ころんでるんだ。
嫌な事全部忘れるから……」

確かに蒼君の言うとおりだ……此処に寝ころぶと嫌な事全部忘れちゃう……。


「空の事なんだけど……」

また空の事か……もう嫌だよ


「あいつが別れようって言ったのには理由があるんだ……」

わかってる……僕が嫌いだからでしょ?


「海斗君が嫌いだからじゃないんだ……
むしろ海斗君が好きだから…海斗君の事を思って別れたんだ」

「え?」

「今はわけあってその理由が言えないんだけど……いつか話すと思うから、それまで待ってあげてくれないかな?」

それっていつなの……?


「じゃぁ俺教室に戻るね」

蒼君は僕の髪の毛をくしゃくしゃにしながら言った。

「今言える話しなんだけど、俺昔陸斗と付き合ってたんだ。
んで今は親友になってる……凄いだろ?
もし、恋人関係に戻れなくなったとしても、親友関係には戻れるだろ?」

僕が小さく頷くと、蒼君はクスッと笑いながら言った。

「空が海斗君に惚れた理由わかったような気がする。
コレも今言える話しなんだけど、俺海斗君に初めて会った時、惚れそうになったんだ」


はぁ?え?ちょっと待って。兄弟そろって?


「じゃぁね」

蒼君は屋上を後にした。


「嘘だろ………?」


1人残された僕に、容赦なく冷たい風が当たった。


それと同時に校内中にチャイムが鳴り響いた。


92: 名前:あき☆01/04(金) 19:57:23 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
なんかこの話好きです!!
これからも毎日見に来ますね♪
特に空君が好きですっ^^


93: 名前:優生輝☆01/05(土) 00:04:45 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あき様>>こんな小説を好きって言ってくれるなんて……嬉しいです(・∀・*)
こんな小説毎日見に来てくれるんですか!?(゚Д゚‖)
ありがとうございます(・∀・)
空人気ですねぇwやっぱり優しいからでしょうか?
更新頑張るんで、応援よろしくお願いしますm(_ _)m


94: 名前:神時雨☆01/05(土) 00:27:24 HOST:ser359499007199137
海斗くーん!空くんの話し聞いたげて〜!!!←


え!?蒼君と陸君て。。。!
そうだったんですか!!!


おもしろいです!!
切なさMAX!!
うちも現関西人ですよ^^


95: 名前:優生輝☆01/05(土) 00:32:27 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから、蒼君の言葉が気になって授業に集中できなかった。

『海斗君が嫌いだからじゃないんだ……
むしろ海斗君が好きだから…海斗君の事を思って別れたんだ』


『俺昔陸斗と付き合ってたんだ』


『空が海斗君に惚れた理由わかったような気がする』


『俺海斗君に初めて会った時、惚れそうになったんだ』



あーーーーーーっ!どうしても気になってしまう!!

蒼君は謎だよ。謎人間だよ。宇治原謎君だよ。


空は僕が好きだから別れた?いやいやいやいやなんでやねん!

好きだったら別れへんやろ!何で好きなのに別れる必要があるねんっちゅうねん。


「桜庭、黒板に出てこの問題解け」

「はへ?」

頭の中で下手な関西弁を使ったり突っ込みをしていた僕には今何が起こっているのかわからなかった。

「だからこの問題お前が解けって言ってるんだ」

黒板を指でコツコツと叩きながら言った。

忘れていた……今は授業中なんだ……


「え?あ、はい」

そう言うと重い足取りで黒板まで歩いていった。


白いチョークを渡され、黒板に書かれている問題を見た。




………なんだコレ?意味プーって感じなんですけど……。

コレ高1が勉強する問題か?大学生並みだろ……。

慶応、早稲田、京大、青山学院、お茶の水、日大、

いや、東大並だ………いや、ハーバード並だ……


「おい、お前こんなのもわからないのか?」


おい、お前今この問題をこんなのって言ったな!?

こんなのってお前言葉を慎め!このハゲ!!


「あの……わか「先生」


僕が話そうとしたら聞き覚えのある声が邪魔をした。

この展開……昨日と同じじゃないか!


ただ、人物が違っていた……

「どうした?宇治原」

「さっきから桜庭君、しんどそうでした。
昨日のが治ってなかったんじゃないでしょうか?
今もしんどいから問題に集中出来ないんだと思います」

「そうだったのか…それはすまなかったな。桜庭」

ホントだよ……と言いたかったが目上の人という事もあり、いえいえ、と言っておいた。


「じゃぁ保健委員に「僕が行きます。
僕がもっと早くに先生にこのことを言わなかったから悪かったんです。
責任を取って僕が連れて行きます」

さすが空……言う事が完璧すぎる……。


ん?ちょっと待て……
空が連れて行く=保健室に行く間2人っきりの気まずい雰囲気
そして保健室には先生がいない確率50%だったっけな?

しかも今日は降水確率0%の晴れ。屋上で昼寝してる確率90%に倍増!


がびーーーーーーーーーーーん!

「ん……そこまで言うなら…宇治原に頼むよ。
んじゃ、桜庭をよろしくな?」

おい、ちょっと待て。お前教師だろ?生徒に言われっぱなしでいいのか?

「はい。じゃぁ行こ、海斗」

僕は空とは目を合わせず、下を向いたまま空と一緒に教室を後にした。

空には半径1メートル以内に近づかず、出来るだけ空を見ないように保健室へと向かった。


96: 名前:優生輝☆01/05(土) 00:37:51 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
神時雨様>>はい。作者である私も神時雨様と同じ事を思っています(・ω・`)
でも、空と海斗に、現実はそう上手くいかないと言う事を体で味わってもらおうと思いまして……←お前が味わえ

まさかですよね(´∀`;)予想外の関係でしたww

おもしろいだなんてそんな(´∀`*)嬉しいですw
多分もっと切なくなるのでハンカチ、又はティッシュ、又はトイレットペーパーを用意して下さい←死
関西人(☆∀☆*)キラーン←何
私は去年関東に引っ越してきましたw


はい、じゃぁ更新頑張ります!


97: 名前:優生輝☆01/05(土) 01:04:20 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「……海斗何でそんなに離れてるの?」

静かな廊下に、空の声が響いた。


「え?いや、別にそんなつもりは……」

「じゃぁもっと近くに来いよ」

そう言うと僕の肩に手を置き、自分の方へ引きよせた。

「っ!?」

僕はその手を振り払おうとした。

だが、空の手は思ったより強く掴んでいたため、振り払えなかった。


力の違いを改めて気づかされた僕は、抵抗を止めおとなしくする事にした。


「それでいいんだよ。海斗」


やだ……近くで話さないで……僕の名前を呼ばないで……

空の顔、見ちゃうかもしれないから……

空の顔が少しでも視界に入った瞬間、多分僕………その場に崩れ落ちる……。


「ねぇ、海斗……」

僕は空の顔を見ずに、ん?と答えた。

「何か目に入ったかもしんねぇから見てくんねぇ?」

やっぱり空は気付いてる……僕が空の顔を見ようとしない事に……

だからそうやって意地悪を……。

するとちょうど近くに、身だしなみをチェックするための鏡があった。

「そ、そこに鏡あるから自分で見なよっ。
ぼ、僕不器用だから、もしかしたら空の目に指が入っちゃうかもしれないから……」

そういうと、空は僕の両手首を自分の両手で掴み、僕の体を自分の方に無理矢理向かせた。

「別にあそこまで行かなくても、海斗が見てくれれば早いだろ?
それに指なんて入らないよ」

やめて……お願いだから僕に触らないで……


危うく空が視界に入ってきそうになったが、すぐに顔を横にそらしたので入らずにすんだ。

「ねぇ……早く見てよ……痛いんだけど」

そんな事言われても無理だよ……空を見る事なんて……出来ない。

「無理だよっ……そんなの……できないよっ……」

「何で出来ないの?俺の目見て、何かあったら取るだけでいいんだよ?
何でそれが出来ないの?」

空は自分の顔を僕の視界に入らせようと、顔を僕の方に寄せてきた。

「お願いっ……近づかないで……やだ……」

ただ、空の顔が近くにある……

それだけで、目に涙が溜まってしまった……。


すると、空は僕の両手首を掴んでいた両手の片方で、今度は僕の顎を持ち、くいっと自分の顔へと向かせた。


「っ!?」

お願い……やめて……空の顔が視界にはいると……涙が止まらなくなる……。


「海斗……何で泣くの?」

いつの間にか僕の両目からは、涙がこぼれ落ちていた。

「もうっ……やめてよ……っ
これ以上っ………僕を……苦しめないでっ……」

そう言うと、空は僕を抱きしめた。



何でだろう……僕が空から離れようとすると、空は僕に近づいてくる……。

でも、多分僕が空に近づこうとすると、空は僕から遠ざかっていく……。

そんな気がする僕はおかしいのかな?


すると空が抱きしめてから初めて言葉を発した。

「朝に言えなかった話……保健室で聞いて」

と……


僕はただ、空の胸の中で声を押し殺して泣く事しか出来なかった……。


98: 名前:優生輝☆01/05(土) 01:44:57 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空は僕をお姫様だっこすると、そのまま保健室まで連れて行った。


僕はそんな空の首に両手を回し、空の肩に顔を埋めて泣いていた。

周りの人は、足を捻挫して泣いている男子を、力のある男子がお姫様だっこしているように見えるだろう……。


でも、それは全く違った……。

僕が痛いのは、足ではなく、心……。


今の医学では、どうにもできない心の傷……。


その傷は治るのに時間がかかり、なかには治らない傷もある……。

もしかしたら、僕の心の傷は、治らないのかもしれない……。

かさぶたが残り、死ぬまで付き合わないといけないのかもしれない……。


そんな事を思っているといつの間にか保険室内にいた。


「やっぱり先生いねぇな……」

空にとっては都合がいい……でも僕にとっては都合が悪い……。

「……寝室でいい?」


寝室……その言葉を聞いた瞬間、昨日の寝室での出来事が、浮かび上がった……。


僕は小さく頷いた。

空は、大丈夫だよ、と言うと僕をだっこしながら寝室に入っていった。


ベッドは全部で5つあった……その一番奥で、僕は流輝に……


空はちょうど真ん中の手前から3番目のベッドに僕をゆっくりと降ろした。


空は僕の首から下が入る掛け布団を僕に掛けると、ベッドの横にある椅子に座った。


「……怖い?俺と2人きりで……」

怖くない……と言いたかったが、正直怖かったため、小さく頷いた。


すると空は僕のおでこに手を置き、僕を落ち着かせるかのように優しく何度もポンポンと叩いた。

僕はおでこに手を置いた瞬間、ビクッとしたが、空が優しく叩いてくれると、落ち着いてきた。


「俺が………俺が海斗をこんな風にしちゃったんだよな……。
海斗は体も心も弱いって事、俺が一番よく知ってたのに……
一番良く知ってた俺が傷つけちゃったんだよな、海斗を……」

空は多分、悲しい目で僕を見ている……

あくまで予想だから、本当かどうかはわからなかった……

だって……空の顔を見たら、また涙が出そうだったから……。


僕は空のあいている手をじっと見ていた。


さっきまで、あんなに空を否定していたのに、心の奥では、この手で自分の手を握ってほしい、
と願う自分がいた。


僕は、布団から右手を出すと、空のあいている手を握った。


「海斗……?」

「少しだけ……少しだけでいいから手繋いでいたい……」


最初から素直にこう言えば、可愛いって言ってもらえたかもしれない……。

でも、空を否定していたのは事実だったから、さっきまで素直じゃなかった、とは言えなかった…。


勇気を振り絞り、空の顔を見た。

空は驚いた顔をしていたが、すぐに優しい笑顔になり、僕の手を握りかえしてくれた。


その手は温かく、手と一緒に心も包みこんでくれるんじゃないか、そう思ってしまった。


心にまだ少し、空を否定している自分がいるが、このまま時間(とき)が止まればいい……そう願う自分もいた。

空を想う気持ちが、少しずつ変化している……

そんな事を実感していると、空が口を開いた。


「朝言えなかった話……してもいい?」


99: 名前:ぬこ☆01/05(土) 02:45:14 HOST:05004014799779_ee.ezweb.ne.jp
切なくてボロ泣きしました(;д;)
寸止めお上手ですね
続きがとても気になります


100: 名前:優生輝☆01/05(土) 03:01:24 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ぬこ様>>ぼろ泣き!?(゚Д゚;)
こんな小説を見て泣かれる人多いです(・ω・`)
念のために今度からはハンカチかティッシュかトイレットペーパーを御用意して下さい←死
寸止め上手ですか?ありがとうございますm(_ _)m
続きがとても気になるだなんて嬉しい言葉ですw

更新頑張りますんで、応援よろしくおねがいしますm(_ _)m


101: 名前:優生輝☆01/05(土) 03:26:09 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp

「朝言えなかった話……してもいい?」

空は僕の手を握りながら問いかけた。


僕はゆっくり頷くと、空がにこっと笑って言った。

「俺が今からする話に、身近な人が出てくる……
この話を聞いた事、その人にばれないようにすること出来る?」

「どういう意味?」

僕にはサッパリわからなかった。


「……まぁそれは話が終わってからにしようか……」
「うん」

僕が返事をすると、空は優しく笑い、話し始めた。


「俺が、海斗に別れよって言ったのは、あるメールがきたからなんだ……」

「メール……?」

「そう。今のうちに言っておくけど、そのメールの送り主は……沙羅なんだ」

え……?新里さん?

「俺たち、公園で抱き合ったり、キスしたりしたよな?
その写真が貼られたメールをあいつが送ってきたんだ」

ちょっと待って。それって……

「僕……昨日の朝休みに机の中にその写真が入った封筒が置かれていた……。
流輝が置いたんだけど……」

「流輝が?………その話、後で詳しく聞くね。

んで、沙羅が、『この写真ばらまかれたくなかったら、海斗と別れて』って言ってきたんだ……。
俺は別に気にしない方なんだけど、海斗は体も心も弱いから……。
小学校の頃から、ちょっとした事ですぐ傷ついてたから、多分みんなにばれたら海斗やばいなって思って……」

そんな事があったんだ……じゃぁ蒼君が言ってた事は……。
空と蒼君は、このことを伝えたかったのか……。

「そんで俺が、別れるからばらまくなって言ったんだ……。
多少傷つく事は予想してたけど、此処まで傷つくとは思わなかった……。
俺が最初に海斗に相談していればよかったのに……」

そういうと、空は僕の手をぎゅっと握った。

「海斗を守りたかった……なのに俺は海斗を傷つけてしまった……。
海斗の事、よくわかっているつもりだったけど、本当は全くわかってなかったのかもしれない……」

そんな事はない……空は、僕の事をよくわかってくれている……。

僕の方が、空の事をわかっていなかった……。

僕は、自分だけが苦しんでいると思っていた……なのに、本当は空の方が、苦しんでいた……。

空は、好きな人を守るために、あえて好きな人を手放した……

それは、とてつもなく大きな決断だと思う……

そんな事も知らずに、僕は何故こんな苦しい目に?と思っていた……。


そんな自分が恥ずかしく、情けなくなってきた……。


僕は、空に抱きついた。


空の事、何にもわかっていなくてゴメンねという気持ちと、


世界で1番好きだよという気持ちを込めて………。



空には伝わったのだろうか……


空は僕をぎゅっと抱きしめくれた。


102: 名前:優生輝☆01/06(日) 00:21:30 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕と空は、抱き合ったまま、何も喋らなかった。


何も喋らなくても、抱き合ってるだけで空の言いたい事が伝わってきた。


『大丈夫、俺が好きなのは海斗だから』

       『俺はどこにも行かないよ』

 『俺を信じて』


本当に空がそう伝えたいのかどうかはわからなかった……。


でも、そんな気がしたから……空はどこにも行かない、そんな気がしたから……


世間は許してくれないかもしれない。僕と空の関係を……


でも、世界中を探したら、どこかには必ず、僕たちの関係を認めてくれる人がいる。


世界中を探さなくても、日本中を探したらいるかもしれない。


僕たちを認めてくれる人……



人は人を愛するために生まれてくる……

人は人に愛されるために生まれてくる……

僕は空を愛するために生まれ、空に愛されるために生まれてきた……


根拠はない……でも僕はそれを信じたい……。


それは違う、と否定する人もいるだろう……

でも、賛成してくれる人もいると思う。



人は誰にでも恋をしてもいいのだと思う。

血の繋がった兄妹、友達の好きな女(ひと)、従兄弟、有名人、既婚者、そして同姓……


誰を好きになっても、恥ずかしがる事はないと思う。

人は人を愛し、愛されるために生まれてきたのだから……



「ねぇ、空……」

「ん?」


「あなたを愛してもいいですか?」

空は、さっきよりも強く抱きしめ、答えてくれた。




「もちろん。俺はあなたを愛してもいいですか?」



答えは最初から決まっている……



「もちろん」


そう言うと空が優しいキスをしてくれた。


このまま時間が止まればいい……


そんな事を思っていると、授業の終わりを告げるチャイムが校舎中に響き渡った。



103: 名前:まあ☆01/06(日) 02:09:55 HOST:ser352880018225846
100突破おめでとうございます(^ω^)
超おもしろいです%
そして海斗かわゆいっ(*´・ω・`)


104: 名前:ゆい☆01/06(日) 18:21:18 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
ウルウルウルウル(;;)
ゆいわ認めますっ!
認めますよ!
空君、海斗君!
あなたたちを愛しても
いいですk(しね
続き楽しみです〜v
あげ☆


105: 名前:優生輝☆01/06(日) 19:54:03 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
まあ様>>皆様の応援のおかげで100突破しました(・∀・)
こんな小説を超おもしろいと言ってくれるまあ様を愛してもいいですk(死
海斗のモデルは私でs(嘘です ゴメンナサイ
応援よろしくお願いしますm(_ _)m


ゆい様>>認めてくれますか!?
も、もちろん私も認めまs(お前は黙っとけ
海斗と空は都合により今日ここに来れてないので私が代わりに返事をさせてもらいます(え
もっと愛して下さ(死
応援よろしくお願いしますm(_ _)m


こんな小説を見てくれている皆様ありがとうございますm(_ _)m


106: 名前:優生輝☆01/06(日) 20:15:05 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あの後、空は教室に戻った。

一緒に居る所を新里さんに見られたらめんどくさいからだそうだ。


流輝の事は、また今度話す事になった。



僕は空が出て行った5分後に寝室、保健室を後にした。


教室に戻るまでの間にさっき空が言っていた事を思い出していた。


『俺は、沙羅に疑われないように海斗に冷たくするけど、嫌いにはならないから安心して。
沙羅の持っている写真と動画を消したら、必ず海斗の所に戻ってくる……。
あと、携帯にはメールや電話はしないで。沙羅に携帯見られるかもしれないから……。
ゴメンな。でも、必ず戻ってくるから……』



大丈夫……少しの辛抱だ……。


でも……何で新里さんが持っていた写真と動画を流輝が持っていたんだろう……


もしかしたら、流輝が新里さんに……?


……あり得る。流輝は僕が好きで、新里さんは空が好き。

流輝には空が邪魔で、新里さんには僕が邪魔……


………手を組んだのか?


じゃぁ、寝室で僕を諦めると言ったのは……嘘?


……まさか、流輝は空が寝室に来るって事を予測していたの?

だから鍵がかかってなかったの……?



……でも、昨日僕を抱きしめてくれた時……あれは計画でも何でも無いような気がする……

僕を幸せにするって言ったのは……空の代わりだと思ってもいいって言ったのは……

計画ではないと思う。



そんな事を思っていると空と新里さんが廊下で喋っていた。

2人とも笑っていた……。



大丈夫、空が好きなのは……

すると、新里さんがチラッと僕の方を見ると、小さく笑い言った。


「ねぇ、空。私達付き合ってるんだよね?
付き合ってるんならキスして」

空は少し戸惑っていた。空はまだ僕に気付いていない……。


「ばらされてもいいの?」

新里さんの発言に、僕はドキッとした。


空は新里さんに見えないように手を拳にしていた。その手は震えており、悔しいという気持ちがこっちにも伝わってきた。


空は新里さんにそっとキスをした。





……わかっている。空の好きな人は新里さんじゃない……僕だって。

でも……わかっていても、胸が苦しかった…。

また、涙が溢れそうになった。


僕は下を見ながら2人の横を通った。



溢れてくる涙を隠すように下を見ながら……


107: 名前:優生輝☆01/06(日) 21:36:21 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕は教室には戻らず、トイレに入った。


幸い誰もいなく、泣き顔を見られる事はなかった。


洗面台の前に立ち、鏡で自分を見た。


目からは悲しみと嫉妬の涙が止まる事を忘れ、流れ続けた。



……僕は、ここ数日で独占欲が強くなったのだろうか……。


いや、自分が気付かなかっただけで、ずっと前から強かったのかもしれない…。

空の事を信じているが、やっぱり不安になってくる…。


僕を捨てて、いなくなるんじゃないか……

新里さんにしたあのキスは、本当に愛しているからしたのではないか……


そんな事を思うと、余計涙が止まらなかった……。


「うっ……空っ……」


苦しい……愛し合ってる同士が結ばれなく、卑怯な手を使うヤツの思うままになっているのが悔しい……。


どうして……僕と空は一緒に居られないの?


神様は……まだ僕たちを認めてないんですか?



「海斗?」

この声は……と思いながら声のする方を見た。


「流輝……」

「お前……また泣いてる。
空の事まだ引きずってんのか?」

僕は何も答えず、溢れてくる涙を隠そうとした。


すると、僕より大きい体の流輝が優しく抱きしめてくれた。



「泣きたかったら泣きな。俺じゃ不十分かもしれない……。
でも、海斗を愛している気持ちは、空と同じ……いや、それ以上だから……」


ねぇ、何でそんなに僕に優しくしてくれるの?


本当に流輝は僕たちを引き離そうとしているの?


コレも計画のうちの1つなの?

僕はそうは思えない……。


コレは計画なんかじゃない……流輝の本当の気持ちなんだと思う……


僕はまた、昨日と同じように流輝の胸で泣いた。



トイレの出入り口で、空がその光景を見ている事にも気付かずに……。


108: 名前:優生輝☆01/06(日) 23:30:22 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視点になります




最悪だ………


海斗に見られた……。

わかってくれるとは思うけど…あいつの事だから今頃どこかで泣いている……。



「空、どうしたの?」

「ゴメン、ちょっと用事思い出した。また後でな」

そういうと俺は海斗の歩いていった方向を走って辿った。





教室か……?


教室は騒がしく、放課後の事を楽しみにしている生徒でいっぱいだった。


席を見たが、そこに海斗の姿はなかった。



そして流輝の姿も………。


まさか………まさかな…。


情報収集でもするか……。


「なぁ、海斗と流輝見なかったか?」

仲の良い友達に聞いてみた。

「ん?海は知らないけど、流輝はトイレの方に行ったよ」


トイレ……?トイレ=個室がある=何でもし放題


「わかった、ありがと」


廊下側のヤツなら知ってるかもしれない……。


廊下側……あんま喋った事ねぇな。あの女子……まぁいっか。


「なぁ、海斗と流輝見なかった?」

笑顔で問いかけた。

「え?えあ、あの、その」

何焦ってんだ?コイツ……しかも顔赤くなってるし……。

緊張してんのか?同級生のヤツに?どんだけだし。

「桜庭君ならさっきトイレに入っていったよ。
えと、その後すぐに渡辺君が入っていった……うん」

その後すぐって……やばくねぇか?

「それって何分ぐらい前かわかる?」

「えっと……まだ5分も経ってないと思う……あっ、絶対経ってない」


「そっか。ありがとね」

俺はいつも女子にやってるように頭をポンポンと叩いた。


俺が教室から出た瞬間、女子が何か騒いでた。


「ちょっと!由加里大丈夫?鼻血出てるよ!」

由加里……?あぁ、あの女子の名前由加里って言うんだ……。


そんな事を思いながらトイレの前まで行った。


「海斗………」

無事でいてくれ……


そう願いながら俺は出入り口をのぞいた。


「…………」


動けなかった……言葉が出なかった……


海斗が泣いているから……海斗が俺じゃない人の胸で泣いているから……


海斗が俺じゃない人と抱き合っていたから……




その俺じゃない人が、流輝だったから……


109: 名前:優生輝☆01/06(日) 23:45:57 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「うっ……空っ……」


やっぱり……さっきの見たから……俺が傷つけた……。


「大丈夫…大丈夫だから」

何で……何で流輝が海斗を……?


あぁ、そうか……これも計画のうちの1つか……。


本当は……俺が慰めるはずだった……なのに、現実は流輝が慰めていた……。



なんか……こっから見てたら2人ってホント出来てるって感じだし……


………嫉妬してる。俺が悪いのに……かっこわりぃ……



なぁ、海斗……海斗は、俺か流輝、どっちを選んだら幸せになれるんだ?


もし………もし、流輝の方を選んだら海斗が幸せになれるなら………俺は、お前を諦める。


たとえ、海斗が流輝を好きじゃなくても、一緒にいたらいつか好きになるだろう……。

俺の事なんて、いつか忘れるだろう……。

それで……それで海斗が幸せになれるなら……もう海斗が傷つかなくていいと言うなら、


俺は海斗を諦める………。


海斗は俺を選んで幸せか?

沙羅の事ばっかり気にしてる俺を選んで幸せか?


海斗は俺を選んで傷ついていないか?

沙羅とのキスシーンを見せてしまった俺を選んで傷ついていないか?



………今の状態なら、俺は海斗を幸せにする事は出来ない……


沙羅の持っている写真と動画を消すまで……流輝の所に行くってのはどうだ?


もし、それを実行して、流輝の方に心がいったなら俺はそれでもいい……。


それで海斗が幸せになれるなら……俺はそれでいい。


なぁ、海斗……お前は今幸せか?お前は今傷ついていないか?


ねぇ、神様……俺と海斗を認めてくれないのなら……

せめて、海斗を傷つけない方法を……そして海斗を幸せに出来る方法を教えて下さい。


せめて……海斗に救ってあげてください……。

海斗が幸せになる事が、俺にとっても幸せだから……。



俺は何も言わず、その場から立ち去った。


110: 名前:優生輝☆01/07(月) 00:07:34 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
流輝視点になります




トイレで髪の毛をセットし直そうとしたのに、誰かが泣いている。

誰だ……?


「うっ……空っ……」


海斗……?


「海斗?」

海斗は涙でくしゃくしゃな顔をこちらに向けた。


「流輝……」

昨日も今日も……何で会う度に泣いてるんだ?

それに今空って言った……昨日の事引きずってんのか?


「お前……また泣いてる。
空の事まだ引きずってんのか?」

だが海斗は答えてくれなかった。


別に答えなど求めていなかった……。



海斗は必死で溢れてくる涙を隠した。

ワイシャツ(ブラウス?)の袖は濡れていた。


お前……体の水分無くなるんじゃねぇか?


そんな事を思いながらも、必死に涙を隠そうとしている姿が可愛く、愛おしくなってきた。


そして、守ってやりたいと思った。



無意識に俺は海斗を抱きしめていた。


とても弱く、今にも壊れそうだった……。

もうちょっと力を入れたら崩れてしまうんじゃないかと思った。


なぁ、海斗……お前と空はもう気付いているのか?

俺と新里が手を組んでいるという事を……。


俺には空が邪魔で、新里には海斗が邪魔……だから俺たちは手を組んだ……。


俺の家でお前を犯そうとして、1回部屋から出て行っただろ?

その時に、新里から電話がきて、手を組まないかって言われたんだ……。


卑怯とはわかっていた……でも、お前がほしかったから俺は手を組んだんだ……。


寝室のも計画のうちの1つ……まさかあんなに上手くいくとは思わなかったよ……。

上手くいきすぎて怖かった……。



もし、気付いているなら、コレも計画のうちの1つと思うかもしれない……


思われてもおかしくない……でも、違うんだ……。


昨日、海斗が泣いてたから、俺は抱きしめたよな?あれも違う……あれも計画なんかじゃない……。


お前を守ってやりたいって思ったから……お前を幸せにしてやりたいって思ったからなんだ……。


わかってもらえなくてもいい……でも、コレだけはわかってほしい……


俺は……

「泣きたかったら泣きな。俺じゃ不十分かもしれない……。
でも、海斗を愛している気持ちは、空と同じ……いや、それ以上だから……」


俺は本当にお前の事が好きだという事を……。






111: 名前:まあ☆01/07(月) 09:39:20 HOST:ser352880018225846
せつないよぉ(´・ω・`)
ちょ優生輝サンうけるw
海斗かわゆいよ〜!
優生輝サンもかわゆいよ〜!

新里サンこわい(PД`q|i|)



112: 名前:優生輝☆01/07(月) 12:03:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
まあ様>>なんかもっと切なくなる気がする(え
うける!?(゚Д゚;)いやいやまあ様の方がうけますw
海斗可愛いッスか(´ω`*)
そして私も可愛(死んでよし

新里さんは私の母上がモデルでs(死


113: 名前:優生輝☆01/07(月) 12:23:43 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻ります



……やっと涙が止まった。あれから何分泣いてたんだろう……。


「泣きやんだようだし、俺は教室戻るよ」


そういうと流輝はトイレから出ていった。



流輝……ありがとう。こんな僕を愛してくれて……。


僕も、流輝が出て行った後、すぐにトイレから出た。






教室はまだ騒がしく、先生も来ていなかった。


僕の席の横を見ると、空が携帯で何かしていた。



空の顔を見た瞬間、新里さんとのキスシーンを思い出してしまった。


大丈夫……あれは空の本当の気持ちじゃない……

そうだ、計画だ。僕と空の計画のうちの1つだ……。


自分にそう言い聞かせると、自分の席に着いた。



すると、紙が横から飛んできて机にのっかった。


「?」

その紙を手に持ち、あたりを見回した。


すると空がこっちを見ていた。


その目は、その手紙見ろ、と語っていた。



僕は折られていた紙を広げた。そこには綺麗な字で


どこにいた?

と書いてあった。


僕はその下にトイレ、と書き空に渡した。


すると今度は紙ではなく、声で聞いてきた。


「何してたの?」

「え?」

「けっこう長かったね。トイレ……。
便秘気味だったの?」


いや、毎日出ています……って僕バカか。違うだろ。


「えっと……流輝と喋ってた」

一瞬、空の顔が険しくなったように見えた。


「なんか流輝がいたから、いろいろ喋ってたらこんな時間になってて……」


「じゃぁさ………」

じゃぁ?何だろう……

「ん?」



「何でお前泣いてたの?」


何で知ってるの……?


114: 名前:優生輝☆01/07(月) 12:41:58 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「何でお前泣いてたの?」


何で……何で空が知ってるの…?


まさか……見てたの?


「な、何の事?」

「とぼけんなよ。目そんなに赤くして、それに……」

と言うと空が僕の頬を触った。


「まだ付いてんぞ。涙……それに涙の跡も」


あっ。それで泣いてるってわかったのか……見られてたわけじゃないのか……


「さっき沙羅とキスした時、お前見てたんだろ?」

やっぱりわかってたの……?



「顔が下向いてたのって……俺たちと目合わせないため?
それとも……涙隠すため?」


何で空は何でもわかっちゃうんだろう……。


「……ゴメン。傷つけて……」

「え?」

「今の俺じゃ…お前を幸せにする事なんて出来ない……むしろ傷つけてしまう……。
だからさ、俺考えてみたんだけど……」

考えた?何を?

「お前しばらく流輝と付き合え」


何で……?もう海斗は僕にうんざりしたの?僕を捨てたの……?


「流輝と付き合ったら、沙羅も少しは気が緩むだろ?
そしたら写真と動画、消しやすくなるから……。
あいつまだ、俺と海斗疑ってるから……」


そういう事か……でも、そんな事出来ない……。


そんな事したら……空ではなく、流輝を好きになってしまうかもしれないから……。


僕は何も言わず、下を向いた。



出来ない……そんな考え、賛成できない…。


「もしそれで、俺ではなく、流輝を好きになってしまったなら、別にそれでもいい」


え?

僕は空の顔を見た。


「そりゃくやしいけどさ……でもそれで海斗が幸せになれるなら……海斗が傷つかなくてすむのなら、
俺はそれでいい……」


空……何で空はそこまで僕を優しくしてくれるの?


自分の幸せなんてどうでもいいの?


自分より、僕の幸せを考えてくれるの?



空は立派だよ……いや、僕が未熟なだけなのかもしれない……。


僕は小さく頷くと、空は優しく笑い、頭をポンポンと叩いた。



流輝がその光景だけを見ていたとも知らずに……。


115: 名前:優生輝☆01/07(月) 22:53:22 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「気をつけ、礼」

「「ありがとございました」」

やっと授業から解放される……やっと放課後という楽園になった……。


「じゃ、俺沙羅と帰らないと行けないから……」

わかってる。だって一応カップルだからね……。

「うん。わかった」

自分では笑っているつもりだった。でも、それが作り笑顔だという事を、空はすぐにわかったのだろう。

空はポンポンと僕の頭を叩くと、耳元で囁いた。


また1つになれる日がくるよ、と……。


昨日の事を思い出し、顔が真っ赤になってしまった。


空はクスッと笑うと、じゃぁなと言って教室を後にした。


僕はただ、その後ろ姿を見る事しかできなかった……。



これから1人で帰る日が多くなるのだろう…。


僕は1人で下駄箱の所まで歩いていった。


すると、出入り口のドアに流輝がもたれかかっていた。



誰か待っているのだろう……


すると流輝が僕に気付き、近づいてきた。


「1人?……だよね。昨日の事考えたら空と帰れないよね。
空との仲が元通りになるまで、一緒に帰らねぇ?」


どうしよう……迷っていると、空の言葉を思い出した。


『お前しばらく流輝と付き合え』


そうだ……僕たちの計画を成功させるためには、僕は流輝と付き合わないと……。


そりゃ嫌だけど……空も嫌で新里さんと付き合ってるんだから……。


「うん。一緒に帰ろ」


そういうと流輝が優しく笑い、じゃぁ帰ろっか、と言い歩き出した。


僕は流輝の横を歩き、幼稚園児が親にやるように手を繋いで大きく振った。

流輝は少し顔を赤くしながら振りほどこうとはせず、好き勝手にやらせてくれた。





「なぁ、蒼。あれって陸の弟じゃねぇ?」

「海斗君……横にいる男って誰?」

「空君じゃねぇよな……ってかあの男子顔赤くねぇか?」

「確かに……」


海斗君……空を諦めたの?嘘だろ?お願いだからもう少し待っていてやってくれ……





116: 名前:ゆい☆01/07(月) 23:15:22 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
わーv
また1つになれる日がくるよ、
…つぼですvVあ
キュン度指数100です〜(ω)
蒼くんなんか素敵ですね*+゜
優生輝さん、蒼くんを
私に下さいv死
頑張ってください◆


117: 名前:優生輝☆01/07(月) 23:22:46 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あっ。>>115の終わりらへんは、蒼目線です。
んでコレも終わりらへんは蒼目線になります。
解りづらくってすみません(汗)

あっ。あと>>109
海斗に救ってあげてください

海斗を救ってあげてください
です。なんかホントすみません(汗)


***************************

「なぁ海斗」

「ん?」

「海斗はさ……まだ空の事好きなの?」


……コレって何て答えたらいいんだろう……

僕のミッション(?)は流輝と付き合う事だから……


「いや、もう好きじゃない」

そう言うと流輝がそっか、と言った。



「流輝はさ……まだ僕の事好きなの?」


流輝はその言葉に反応し、僕の方を向いた。


僕は立ち止まって言った。



「僕、もう空の事好きじゃない…だから、もしかしたら流輝の事好きになれるかもしれない」


「それって……俺と付き合ってくれるって事?」

僕はにこっと笑い、背伸びをして流輝に触れるだけのキスをした。

流輝はそれに答えるように僕を抱きしめてくれた。


コレでいいんだ……コレで、空も新里さんの持っている写真と画像を消しやすくなるだろう……。







「ちょ、キスした!陸の弟キスした!男子にキスした!」

「亮太うるさいよ。静かに」

俺の親友、有村亮太ははい、と言うと静かになった。


それにしても……海斗君は本当に空を諦めたのか?

何か裏があるような気がする……まぁそこらへんは陸斗に聞いたらいいか……。

「あっ。抱き合ってる」

「は?」

亮太の言葉にビックリし、海斗君と男子を見た。


あの男子は多分本気だろう……顔を見たらわかる…。


海斗君は……その男子をどう思ってるんだ?


118: 名前:優生輝☆01/07(月) 23:25:31 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>つぼですかw
キュン度指数100ってマジですかw
あっ、蒼君あげます。
「1つになれる日がくるよ」ってちゃんと言わせます(あ
はい。頑張りますw


119: 名前:まあ☆01/08(火) 00:11:53 HOST:ser352880018225846
新里サンわ優生輝サンの母上でしたか(゚∀゚;)
海斗頑張れ〜!!!
海斗だけ応援します←
流輝かわいそう(´・ω・`)
切ねぇえ(´;ω;`)
もっと切なくなったら死にますよ(・∀・)?←


120: 名前:あき☆01/08(火) 16:50:41 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
ほんとに切ないですね;;
空君がんばれ><
優生輝さんも応援してます!!♪
あげ*


121: 名前:優生輝☆01/08(火) 21:47:24 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
まあ様>>はい。そっくりでs(死
海斗だけですかww空はあまり好みではないのですか?
流輝……はい。可哀想というか自業自得というか……。
死ぬ!?(゚ω゚ノ)ノキュッ
もしかしたら優生輝は今年まあ様を殺してしまうかもしれませn(死

あき様>>切ないらしいですね;;
この小説の題名「甘く切ない恋物語」にすればよかった←甘いか?
空は頑張りますけど優生輝は学校が始まってしまい、更新が遅れてしまうかもしれませんorz
そこらへんは大目に見てやって下さい←死
応援ありがとうございますw


後で更新できたらしますw


122: 名前:ゆい☆01/08(火) 23:37:29 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
…たった今コメ返見て
叫んだ馬鹿です←あ
ぎゃあああ((Д)))
そそんなことゆわれたら…
ゆい倒れます
まぢ鼻血だしますよ←
蒼くんの出番
期待しております(∀)え


123: 名前:優生輝☆01/08(火) 23:51:59 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>倒れたらベッドにお姫様だっこで連れて行くように言っておきます(・ω・´)←誰?
鼻血を出したら……応急処置させます!(ぇ
蒼君、これからいっぱい出てくると思います(∀)
期待して待っていて下さい(死


124: 名前:優生輝☆01/09(水) 00:13:34 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
しばらく喋りながら歩いていると、家の前についた。

「じゃぁ、また明日な」

「うん」


流輝は優しく笑うと、歩いてきた道を引き返した。


流輝の家……反対方向なの?それなのに僕を家まで送ってくれたの?


……そんなに僕に優しくしないでよ…。


「流輝!」

僕が大声で叫んだ。

流輝はふり返り、何?と言った。


「夜メールしていい?」


それを聞きたかっただけ……。別に大声で言う必要ないだろ、と言うのかと思った。


だが、流輝はにこっと笑い、僕に負けないくらいの大声で叫んだ。


「もちろん。何時でも相手してやるよ」


空とメールが出来ない僕にとって、その言葉はとてつもなく嬉しかった。


僕は流輝に向かって大きく手を振ると、流輝も手を振り返してくれた。



家の中に入り、ふと考えてみた。


流輝は本気で僕を好きだから、あんなに優しくしてくれている。

僕はそんな流輝を騙している……もしそれを流輝が知ったら、どれだけ悲しむだろうか……。


僕は、とんでもない事をしているのかもしれない…いや、しているに違いない……。



……でも、流輝も新里さんと組んで僕と空を引き離そうとしているんだから……。


……でも確実に決まったわけじゃないんだ。


もし、コレが僕と空の誤解だったら……


流輝が可哀想すぎる……



そんな事を思っていると、携帯がメールがきたことを知らせるように鳴り始めた。


「メール……?」


新着メールを開いてみた。


「蒼君……?」

蒼君からのメールだった。


From:蒼君
Sub :
今暇?暇なら俺の家来て。すぐに



蒼君からメールなんてとてつもなく久しぶりだ……。


僕はわかりました、と返事を打つと、服を着替え、鞄に財布とハンカチと携帯と鍵を入れ、家を出た。


125: 名前:優生輝☆01/09(水) 16:05:36 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
今気付いたんですけど小説書き始めて1ヶ月以上過ぎたのに、
小説の中ではまだ4日しか経ってませんね(・∀・;)アハハ


更新
******************************************************

宇治原家のチャイムを鳴らすと、すぐに蒼君が出てきた。


来るって信じてた、と笑いながら言った。


その笑顔はやっぱり空に似ており、兄弟って凄いなぁと改めて実感した。


僕も笑顔ではい、と言うと蒼君は中に入れてくれた。

「おじゃまします」

靴をどこに置こうかと迷い、ふと下を見ると、新里さんが履いている靴と同じのが置いてあった。


空の靴の横に………。


「……誰か来てるんですか?」

「あ〜なんか空の部屋で話し声聞こえた。
あの笑い声は多分女じゃないかな?」


新里さんだ……空と新里さんが1つの部屋に2人っきりでいる……。


鈍感な僕でもわかる……新里さんが空を求める事を……


逆らえない空は、仕方なくやって、1つになる……。


考えるだけで体が震えそうになった。


ってか蒼君の部屋って空の部屋の向かいだ……。


死んだ……笑い声が聞こえてくるたびに僕涙を堪えないといけないんだ……。


ハンカチ持ってきておいてよかった。


僕は階段を登ろうとした。


「海斗君どこ行くの?こっちだよ」

そう言って蒼君は手招きした。


何でだろう?と思っていると、上から2つの笑い声がした。


1つは新里さん、そしてもう1つは空……。


大丈夫、空は本当は楽しんでいない……


でも、もしかすると本当は楽しんでいるのかも……


僕は動けなくなってしまった。


僕は必死に涙を堪えようとした。でも、耳が新たな笑い声を聞き、また涙が目に溜まった。


そんな僕に蒼君は気付き、優しく抱きしめてくれた。


「大丈夫。空が本当に好きなのは海斗君だから……」


その言葉が凄く心にしみた。そして僕を現実に引き戻してくれた。


そうだ……空を信じないでどうするんだ。今の僕には、空を信じる事以外何も出来ないじゃないか……。


僕はありがと、と言うと蒼君が肩に手をまわし、笑顔で言った。


「リビングなら上からの声聞こえないから大丈夫だよ」

と……。

僕は小さく頷き、蒼君と一緒にリビングまで歩いていった。




不思議だった……。蒼君のあの言葉を聞いた瞬間から笑い声を聞いても何にも思わなくなった。


126: 名前:ゆい☆01/11(金) 22:23:37 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
おおお姫様だっこー(///)=3
べべべっとー(死
キュンしまくりですv
蒼くんファイトです(^ω)/+。
あげますねvV


127: 名前:優生輝☆01/12(土) 00:02:13 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>はい!お姫様だっこです!ってかもうゆい様が命令しちゃって下さい(え
ベッドです(*^ω^*)シングルベッドでs(2人じゃ狭いだろ
キュンしまくっちゃってください!
いつも応援ありがとうございます!


〜〜〜〜〜お知らせ〜〜〜〜〜
えっと……今日は都の学力テスト(?)がありました(・ω・`)
はい、全く意味不明でしt(死
あ、上の話は別に言わなくてもいい話でした(え
重要なのは此処から!!

1月25日に英検があります。
なんと優生輝、その日に受けるんです(゚Д゚;)
バカな私は猛勉強をしないと受かりそうにありません。
なので、更新のペース遅れてしまうかもしれません;;

こんな小説を見て下さっている皆様には本当に感謝しています。
続きを楽しみにしている方のために、更新したいです。
でも、コレばかりはどうしようもありません。

出来るだけ更新頑張るつもりです。
でも、前よりも更新出来ると言う訳じゃありません。

見てくれている皆様、どうか少しの間、優生輝に日を下さい。

英検が終わったら、遅れていたぶんを更新したいと思います。

皆様のご理解とご協力、お願いしますm(_ _)m


128: 名前:優生輝☆01/12(土) 00:18:08 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
久しぶりだった。

宇治原家のリビングに入るのはおそらく中学校の頃、この家に泊まりに来た時以来……。


「そっちのソファに座ってて」


蒼君はソファの方に指を指しながら言った。


僕は少し遠慮しながら座った。



久しぶりのこのソファの感触……中学校…いや小学校の頃から好きだったこの感触。


すると蒼君がオレンジジュースの入ったコップを2つ持って僕の横に座った。

そしてコップを1つ僕に差し出した。

「はい、どうぞ」

ありがと、と言うと僕はコップを受け取った。


僕はオレンジジュースを飲みながらふと思い出した。


大事な話って何だろう……。


「質問していい?」

いきなり蒼君がそう問いかけた。

僕は驚きながらも返事をした。

「え?あっ、はい。どうぞ」

そんな僕に蒼君はクスッと笑いかけると口を開いた。


「今日一緒に帰ってた男子って誰?」


え?何で知ってるの……?


「え?あっ、その……と、友達です!……はい」

嘘をついてしまった。

だが、その嘘も意味がなかった。


「へぇ、じゃぁ海斗君は友達とも抱き合ったり、キスしたりするんだ?」


ダメだ……この人の前じゃ僕の嘘なんて通用しない……。


「……見てたんですか?」

「質問の答えになってない」

蒼君は僕の質問に即行で言い放った。


計画の事……蒼君に言って大丈夫だろうか……。

言ったらめんどくさい事になるだろうか……。


「ねぇ、どうなの?」


……空には言わないでって言ったら大丈夫だよ……ね?


「蒼君」

「ん?」

「僕、今から質問と全く違う事話す。
でも、それは最終的に質問の答えになるから、最後まで聞いてほしい…」

蒼君は不思議そうな顔で僕を見たが、すぐに返事をした。


「あぁ」

「あと……約束がある」


「何……?」



「僕が今から話す事、空に話さないで……僕から聞いたとかいわないで……誰にも話さないで……」

「……陸斗にも?」

僕は小さく頷くと、蒼君はわかった、と言った。



ねぇ、空……僕と空の計画、蒼君なら解ってくれるよね?

蒼君になら、話しても良いよね?



多分……蒼君は僕たちの一番の理解者だから……。


僕は天井を見上げながら心の中で問いかけた。


僕はゆっくり口を開いた。


129: 名前:優生輝☆01/12(土) 00:39:12 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「蒼君は……本当は空は僕の事を好きって事知ってたんだよね?」

蒼君は小さく頷いた。


「僕、今日保健室で空に聞いたんだ」

「じゃぁ……空のやる事、もう知ってるの?」

僕は小さく頷いた。

「じゃぁ……何で空じゃなく、違う男子と……」

「此処からなんだ……大切なのは」

そう言うと、蒼君は一言も喋らず、僕の話を聞いてくれた。


「新里さんって知ってるよね?その人と今日僕が一緒に帰ってた人……多分組んでるんだ……。
その人、流輝って言うんだけど、流輝は僕の事が好き……。
新里さんは僕の事が好き……。
もし、僕が流輝と付き合ったら、新里さん達の気が緩むかもしれない。

そしたら、写真と動画、消せやすくなると思うから……。
だから、僕は流輝と付き合う事にしたんだ……」


「海斗君は……その、リュウキって男子好きなの?」


僕は……


「わからない……酷い事してるって事はわかってるんだけど、流輝の優しさは本物だから……。
でも、僕は空の方が大好き」

そっか、と蒼君は言った。

「……わかってくれた?」

「…あぁ、わかった……。それが海斗君と空の計画だろ?」

僕が頷くと、蒼君はにこっと笑いながら言った。

「確かにそれはいい計画かもしれない…。
でも、それってそのニイザトさんって女子とリュウキって男子と同じ事じゃない?」


え?同じ事……?


「やり方は違うけど、最終的に相手を騙している事に変わりはないだろ?」


確かにそうだけど……


「空はニイザトさんが好きじゃない。海斗君はリュウキが好きかどうか解らない。
それに比べて、ニイザトさんは空が好き。リュウキは海斗君が好き。
騙されて受けるショックの大きさはニイザトさんとリュウキの方が大きいんじゃない?」


でも……


「わかってる。それ以外方法がないって言う事……
相手も自分も幸せになれる方法は無いかもしれない……。
でも、1つだけ覚えていてほしい……。
自分が幸せになっても、相手が不幸になったら、意味がないって言う事……」


「自分が幸せになっても、相手が不幸になったら、意味がない……」


「そう。
俺は、自分の幸せをほったからして、相手の事を幸せにしようと考える方が好き……。
そんな考えを持っているだけで、幸せだと思う……」


蒼君の言っている事は難しかった……。

でも、大切な事を言っているということだけはわかった……。


僕は静かに頷いた。


蒼君は優しく笑いかけながら僕の頭をポンポンと叩いた。


130: 名前:優生輝☆01/13(日) 00:58:02 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
頭を叩かれている時にふと思った。


付き合う事になった流輝を僕はどうすればいいんだろう、と……。


蒼君に相談しようとしたが、自分の事は自分で解決しようと思い、相談をしなかった。



その後、蒼君といろいろ喋っていた。

学校の七不思議、校長のヅラ疑惑、保健の先生は教師じゃない疑惑、図書室に隠された秘密

蒼君は何でも知っていた。


学校の七不思議は3つぐらいは解き明かされているらしい。

校長ヅラ疑惑は、いくつか証言がある。

『強風の時は外に出たくありません。ピンを何個もつけないと飛ばされてしまいますから』

『脱毛か……』

『ちょっと、頭触らないで下さい、ずれる……あっ、いや、何でもありません』


これらは全て校長が言った事らしい。

1つは蒼君と蒼君の友達が聞いた事。

1つは空が聞いた事。

そしてもう一つは卒業してしまった蒼君と仲のよかった先輩が聞いた事。


「やっぱ校長って……ヅラだったんだ」

「だって週に1回は髪型ちょっと変わってるし……
うん、コレが現実だね」

現実……か


そんな事を喋っているとリビングのドアが開いた。

僕と蒼君は一緒にドアの方を見た。



「あっ、おじゃましています……あれ?海斗君もいたんだ」


そこには、おぼんを持った新里さんがいた。

蒼君は新里さんの持っていたおぼんを見ながら聞いた。


「そのおぼん……どうしたの?」

おぼんにはコップが2つとお皿が1つ乗せてあった。


「あっ、遊んでいたら空が寝ちゃって……私もう帰らないといけないからついでに持ってきたんです」


僕は視線を新里さんからさっき見ていた位置に戻し、俯いた。

蒼君はそんな僕とチラッと見ると、新里さんに返事をした。


「放っておいてよかったのに。
わざわざありがとね。お客様なのに……」


「いえ、コレでも一応空の彼女ですから。
彼氏の面倒を彼女が見ないでどうするんですか?
あっ、じゃぁ私帰りますね。海斗君、またね」


僕は返事をしなかった……俗に言う無視という行為をした…。

蒼君は気をつけてね、と言うと視線を僕の方にやった。


それと同時に新里さんが出て行った。




いえ、コレでも一応空の彼女ですから。



わかってる……空は好きじゃない。

空は僕が好き……空を信じるんだ……。


でも、やっぱり涙が出てきそうだった。


そんな僕を蒼君は優しく抱きしめてくれた。


「堪えるなよ……泣きたかったら泣きな。
大丈夫……此処からじゃ空の部屋までは声聞こえないよ。
大丈夫……辛い時は泣くのが一番だから」


僕はその言葉に甘え、蒼君の胸の中で泣いた。



僕……この4日間ぐらい連続で泣いてるような気がする……。


いつからこんなに弱くなったんだろう……いや、前から弱かったんだ……。




僕はずっとそれに気付かなかっただけだ……。




131: 名前:優生輝☆01/13(日) 23:44:58 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから何分経ったんだろう……。

僕が泣いている間、蒼君は文句の1つも言わず、ただ僕の頭を撫でていてくれた。


ようやく涙が止まった僕は、蒼君から少し離れた。


「泣きやみましたか?」

僕はこくりと頷いた。


「今日はもう帰りな。空に会うのも気まずいだろ?」


僕はうん、と言うと立ち上がり、荷物を持ってドアノブに手をかけた。


「海斗君」

僕は蒼君の方を向いた。


「空の事、待ってあげて。
海斗君に別れてもいいって言ったかもしれない。
でも、それはあいつも海斗君も……俺も望んでいない」


僕は少し驚いた顔をしたが、すぐに笑いながら蒼君に返事をした。

「そんな事、わかってますよ。誰よりも」


蒼君は安心したように笑った。


僕はへへ、と笑いながら言うと、ドアを開け、リビングから出て行った。


そして、靴を履き、玄関のドアを開け、宇治原家から出て行った。


辺りはすっかり暗くなっており、冷たい風が吹いた。
それは、冬が近づいている事を僕に知らせるようだった。

「寒っ……」


そう呟くと、僕は急いで家に帰った。


早く暖かい家の中に入りたいために……


自分の部屋に入って空との距離を近づけたいために……







132: 名前:優生輝☆01/14(月) 00:01:42 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから、一週間が経った。


空はまだ写真と動画を消せておらず、あんまり喋っていない。


メール、電話、登校は出来ず、学校で流輝がいない時ぐらいしか喋れなかった。


それは、空にとっても、僕にとっても苦痛だった……。


学校では新里さんと僕たちはクラスが違うため、ツーショットを見ないですむ、と思っていたが、
それは大きな間違いで、クラスが違うからこそ、休み時間などに新里さんがしょっちゅう紅梨を連れて
僕たちのクラスに来るのだった……。



今は4時間目の終わり……あと1分もすればチャイムが鳴り、昼休み。

そして新里さんが空を求めに僕たちのクラスに来る。

空は笑顔を作って教室から出て行く。


………いや、あの笑顔は作っていないのかもしれない…。
このごろ、心から笑っているような笑顔を新里さんに見せる時がある……。

あれは……修行の結果か?ってか修行ってなんだ?


そんな事を考えているとチャイムが鳴った。


「じゃぁ、此処テストに出るからしっかり覚えておくんだぞ。
じゃぁ終わり」

学級委員の号令で僕たちに昼休みの時間がやってきた。


そしてまた………


「空!一緒にご飯食べよ!今日も作ってきたんだ!!」

新里さんが空を連れ去っていく……。


「ヒューヒュー。空そんな歳で愛妻弁当食べるんですか?
羨ましい〜」

教室にいる空の友達が空を冷やかす。僕にとっては正直苦痛だ……。


「うっせぇ、じゃぁ行こうか?沙羅」

うっせぇ、って言っておきながらも、正直顔が赤い。


怒っているからか?それとも……恥ずかしいから?


「ってかさ、空って新里と別れたんじゃなかったっけ?」
「あ〜なんかそんな噂流れてたよな」
「いや、本当に別れたらしいよ」
「えっ?じゃぁ何で今あんなにラブラブなの?」
「仲よりもどしたんじゃね?」
「ヒュ〜さすが空……ってか俺空になら抱かれてもいいなぁ」
「あっ、それ解る!俺もあいつになら抱かれてもいい」
「新里は空に抱かれたんだろうなぁ……」
「あ〜こんな事なら早くからアピールしておけばよかった」


さっき冷やかしていた男子達が空の事で喋っていた。


男子でも空には抱かれたいって思うんだ……

じゃぁ僕って幸せ?

でも……どうせ新里さんも抱かれたんだろうなぁ……



僕は机に顔を伏せて昼休みが終わるまで寝ようとした。

だが、あの男子達の新たな話題のせいで、寝る事が出来なかった。


133: 名前:ゆい☆01/14(月) 18:38:07 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
何気なくお久しぶりです(ω)
海斗くーん…
切ないですね()
少しでも近づきたいの、
ゆいもわかります←
がんばってくださいっ(∀*)
蒼くん優しいですね(ω・))←


134: 名前:優生輝☆01/14(月) 21:24:21 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>お久しぶりですm(_ _)m
切ないですか……残念ですがもっと切なくなりそうです←何
蒼君は誰にでも優しいです。ゆい様みたいな素敵な方には特に優しいです(・∀・*)
頑張ります!更新遅れ気味の優生輝を応援してやって下さい!←何


135: 名前:優生輝☆01/14(月) 21:38:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「……そういえば、俺5丁目らへんで新里にそっくりのヤツ見たぜ。
しかもチャラチャラした男と歩いてた」

え……?

僕は伏せていた顔を素早く上げた。


「あ〜俺も見た事ある。
何かスッゲェ金持ちそうなオッサンと歩いてた」
「あっ、僕もある。
なんか……チャラチャラした男2、3人と歩いてた」

どういう事……?

「って事は……新里って何股もしてるって事?」
「え、じゃぁ……空は?」
「空もその中の1人なんじゃねぇの?」

空は……空は新里さんに遊ばれてるの?

いや、空だけじゃない……僕も新里さんに遊ばれてるの?

「そういえば俺、1週間ぐらい前に新里が渡辺になんか封筒みたいなの渡してる所見たぜ」

え?じゃぁ机の中に入ってたあれって……

やっぱり新里さんと流輝は……組んでいた。

「え?何それ。超気になるんですけど〜」
「何か……秘密がありそうだね」
「調べてみますか?」
「イエス!隊長!!」

男子達は大きい声を出して笑った。


だが僕は笑えなかった……。

まさか本当に組んでいるとは……。


それよりも気になるのが新里さん……


新里さんにとって空は遊び?

僕たちがこんなに苦しんでいるのに、陰で笑っている新里さんを想像すると、無性に腹が立った。


新里さんに聞かないと……。

もう僕たちの計画なんてどうでもいい……新里さんが空を想う気持ち……それが知りたい。


僕は携帯を取りだし、電話をかけた。
















『もしもし?』

「もしもし?紅梨?僕だけど……」


136: 名前:優生輝☆01/14(月) 21:57:49 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あっ。間違えた。

「もしもし?紅梨?僕だけど……」×
「紅梨?僕だけど……」○

************************************************************************************************************

「紅梨?僕だけど……」
『海斗どうしたの?』
「新里さんの携帯の番号知ってる?」
『沙羅の?うん、知ってるよ』
「教えて……くれないかな?」
『何で?』
「今は言えない」
『でも、沙羅がいいって言うかわかんないし……』
「大丈夫だから。お願い……」

紅梨は黙ってしまった。

「お願い。紅梨……
多分、僕の人生の中で、一番大事な事なんだと思う……。
コレをやり遂げないと、この先僕ダメになりそうなんだ……お願い」

『……わかった。じゃぁ言っていい?』

「いいよ」

紅梨は僕に教えてくれた。

「ありがと」
『昔っから私って本当にあんたに弱いよね』
「そうだね」
『……何の目的で沙羅の番号が知りたかったのかわかんないけど、
私はあんたの事応援してるからね』

ありがと、と言うと僕は電話を切った。


ありがとう……紅梨。


心の中でそう呟くと、紅梨に教えてもらった番号に電話した。


電話からは、プルルルルルルという音しか聞こえない。

やっぱり出ないか……そう思った時、電話から声がした。


『はい?』

新里さんだ……

「新里さん?桜庭海斗です」
『海斗君?』

少し驚いた声だった。

「すいません。いきなり電話なんかしちゃって……」
『あっ、いや、別に大丈夫だけど……どうしたの?』
「ちょっと聞きたい事があって……放課後、屋上に来てくれませんか?」
『え…?』
「お願いします」

新里さんは黙ってしまった。

「10分ぐらいで終わるんで……」
『……わかった。じゃぁ放課後、屋上ね』
「はい、すみません」

そういうと電話が切れた。


放課後、屋上で……新里さんに全てを聞く……


電話が切れてから、1分もしないうちにチャイムが鳴り、教室から出ていた生徒が戻ってきた。

もちろん、その中には空もいた……。

空は小声で僕に話しかけた。

「放課後……屋上で沙羅と何話すんだ?」

やっぱり空も知っていたか……

「空は気にしなくていいよ」

「でも「空……
僕はいつまでも子供じゃない。
空はただ、見守っていてくれたらいいよ」

空はわかった、と言うと、その話題にはもう触れなかった。




2時間授業をやり、帰りの学活が終わり、放課後になった。


僕は1人で屋上まで行った。

外は冷たい風が吹き、髪が少し乱れた。



寒い……そう思っていると屋上のドアが開いた。

ドアの所には鞄を肩にかけた新里さんが立っていた。

「新里さん……」


137: 名前:ゆい☆01/16(水) 19:42:55 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
新里さん一体何が!?
すんごーく
気になっちゃってます←
海斗くんがんばれ(ω)*
あげます↑


138: 名前:名無しさんは腹いっぱい☆01/16(水) 20:56:22 HOST:0x3dc4c014.rev.ncv.ne.jp
初めまして!メロです。
なにやらスゴイ展開W

どうなるのでしょーかーWW
アゲます!


139: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆01/17(木) 19:55:50 HOST:0x3dc4c014.rev.ncv.ne.jp
>>138わわ!
名前ミスりましたね;
スイマセン><


140: 名前:優生輝☆01/18(金) 16:34:26 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>新里さん一体何があったんでしょうかw
海斗の事応援してやって下さい←何
頑張りますw

メロ様>>凄いですか?ってか展開……早いと思いませんか?
優生輝は展開早いなぁって思ってしまうんですけど……メロ様が気にしないのなら別にいいです(・ω・*)
頑張りますw


141: 名前:優生輝☆01/18(金) 16:59:13 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「新里さん……」

「海斗君……どうしたの?」
少し笑いながら僕に問いかけてきた。

僕は少し聞きたい事があって、と言うと新里さんはそっか、と言った。


「寒いね。此処……」
「そうです……ね」
「……ねぇ、聞きたい事って……?」


新里さんって色んな人と付き合ってるんですよね?

何て言えるはずがない……。


「僕……5丁目らへんで新里さんを見たんです。
なんか……けっこう不良っぽい男の人と歩いている所」


そういうと新里さんが驚いた顔で僕を見た。

「……なんか他の人も色んな所で見てるらしくて……。
金持ちそうな男の人と歩いていたり、不良っぽい男の人2、3人と歩いていたり……」

「………」

新里さんは黙ってしまった。


「教えて下さい……新里さんにとって、空は何ですか?
大切な人ですか?世界で一番好きな人ですか?」

だが、新里さんは返事をしなかった。


「………新里さんと流輝が組んで、僕と空を引き離した事…もうわかっています。
本当に……本当に悔しかった……。
でも僕は、新里さんも空が大好きだから、大切な人だから誰にも取られたくないんだと思っていました……」

そういうと、新里さんが鼻で笑い、僕を見ながら言った。


「大好き?大切?冗談じゃないわよ」

「え……?」

「あんなヤツ、大切なわけないじゃない。
あんなヤツ……あんなヤツ死んでしまえばいいの」

何が言いたいの……?


「新里さん……どういう事?」

そう訪ねると、新里さんは目に涙を溜めながら言った。


「私……小学校の頃、空に虐められていたの……」

空が?

「理由は私が太ってたから……チビで太っていたから。
それに運動神経も悪かったし、頭も良くないから……。
空にとっては……私を虐めていたヤツと空にとっては、あの頃の私はただのデブだったの……」

空が……何で?

「空は……空はそんな事で人を虐めたり何かしない……」

「私は何にもしてない……臭いと言われたから、朝と夜にお風呂に入った。
ボディーソープを何回も変えた。歯磨きも、何回もした……。
でも、やっぱり学校に行くと、臭いって言われた……。
何か……デブ=臭い って方程式が出来てるのね……」

嘘だ……だって僕が転校してきた時は……


「あぁ、海斗君が引っ越す前に私、違う県に引っ越したから……」

だからか……小学校の記憶を辿ってみたが……いなくて当たり前か。


「……小学校の頃の話、聞いてくれる?」

新里さんは涙をこぼしながら言った。


僕は黙って頷くと、新里さんは空を見上げながら話し始めた。


142: 名前:優生輝☆01/18(金) 21:24:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
視線が小4ぐらいの沙羅視線になりますm(_ _)m




何で?何でみんな私を見てクスクス笑ってるの?

太っているから?太ってる人なんてこの世にいっぱいいるじゃん………なのに……


コレはいつもの事。毎朝通学路を歩いているといつも高学年の人や中学年……

いや、このごろは私より年下の人にも笑われている……。


なかには、私よりもはるかに太っている人まで……

何で?何であなたは笑われないで私だけ笑われるの?


いつもそんな事を思いながら自分のクラスに行く。


廊下で同じ学年の人と目があった。

目があった瞬間笑い、ひそひそと何か言っている……。


慣れてしまった私はそいつを無視して教室に入った。




その瞬間、教室内全員の視線が私に向けられた。


3秒ぐらいすると、1人の男子が口を開いた。


「うわっ!何か臭くねぇか?」

その問いかけに新たな男子が答えた。

「ホントだ!何かくせぇ!」


すると、最初に臭いと言った男子が黒板の前に立って言った。


「臭いと思う人手挙げて!!」

私以外のみんなは手を挙げた。


手を挙げないと、私みたいにされちゃうから……


「よし、みんな手挙げてるな。よかった、俺たちだけじゃなくて」

すると、1人の男子が口を開いた。


「ねぇ、新里さんだけ手挙げてないよ」

その男子は私の方を見ながら言った。


背が高く、私と違い無駄な脂肪が無く、程よい筋肉がついており、
私以外の女子にはとても優しい。人気者で嫌われていない……
確か6年生にお兄ちゃんがいて、兄弟そろって頭が良くて運動神経もよく、そして何より……

かっこよかった。


「ねぇ、新里さんは臭いって思わないの?」

私は頷いた。

すると、男子5、6人が私の所に来た。


「うっ!新里らへん超くせぇ!!」
「ってか新里くせぇ!!」
「お前の息超くせぇ!!」
「体臭が……」

教室内のみんな……さらに廊下にいる人達まで笑っている……。


すると、上から水が落ちてきた。

「つめたっ!」


後ろから声がした。

「兄ちゃんから聞いたんだ。臭い物に水をかけると多少は臭いのが無くなるって……
でももう手遅れかな?」

その言葉にみんなが大爆笑した。

私は声のする後ろをふり返った。



そこには、笑いながらバケツを持っている男子がいた。


宇治原空君。さっき私だけが手を挙げてないと言った人。

私は今、空君に恋をしている……。

私は今、虐められている……。




私は今、好きな人に虐められている……。


143: 名前:茶海☆01/18(金) 21:42:38 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
そんな過去があったとは………

144: 名前:優生輝☆01/19(土) 11:13:31 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>はい。そんな過去があったんです(´Д`)
貴重なコメントありがとうございますm(_ _)m


145: 名前:優生輝☆01/19(土) 11:35:45 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
私は何も言えず、ただ突っ立ったまま俯いていた。

そんな私をみんなは大丈夫?の一言もかけずに笑う。

その中には、放課後とかによく喋る友達もいた……。


何でかって?だって今笑っておかないと私みたいに虐められるから……。


するとチャイムが鳴った。みんなは自分の席へと座った。

私も濡れたまま自分の席に座った。

机には、デブ、ブス、消えろ、存在がウザイ、などいろいろ書いてあった。


私がその机をずっと見ていると、横の席の男子が聞いてきた。


「新里さんどうしたの?机なんかガン見しちゃって」

私はその男子を見た。


嬉しいのか、嬉しくないのかわかんないけど、横の席は空君だった。

もちろん、この落書きをした中の1人は空君。


すると先生が入ってきた。


「みんなおはよう。休みの人はいないか?」

先生の問いかけに空君が答えた。

「先生、田中君が休みです」

「おぉ、そうか……ん?おい新里、お前また濡れてるじゃないか」

みんなの視線が私に向けられた。

「違うんです。コレは空君達が……」

私は本当の事を言った。でも空君達はその発言を見逃すはずがなかった。

「待ってよ。僕なんかした?
新里さん教室に入ってきた瞬間濡れてたじゃん。
僕たちはどうしたの?って聞いたのに新里さんは何も言わなかったじゃん」

そうだよね?と空君が言うと、先生以外の人みんながうん、とかそうだよ、とか言った。

「……全く、お前はいつも宇治原達が悪いとか言って……第一宇治原がそんな事をするわけないだろ」

空君は先生達の前では凄くいい人ぶって、先生が困っているとすぐに助けたりする。

先生が手伝って、と言わなくても自主的に手伝ったり……

先生達に信頼があるのは当たり前だ……。


「ねぇ、新里さん、本当の事言ってよ。何で濡れてるの?」

空君は心配そうに聞いてきた。でもコレも演技……心の中では笑っているはず。

「……転けて水たまりに入っちゃった……」

そんなの嘘。この1週間雨など降っていない。水たまりなんてあるはずがない。

「全く……最初から本当の事を言え。じゃぁ体育着に着替えてきなさい」

私は涙を堪えながらはい、と言うと体育着の入った袋を持って教室を出た。


教室のすぐ横に更衣室があるのでそこに入る。

幸い1時間目に体育の人は着替えておらず、1人だけだった。


机の上に体育着を出すと、ため息をついた。

体育着はカッターなどで着られており、さらには泥までついていた。

もちろん、デブなどの言葉も書いてあった。


「こんなの……着れるわけないじゃん」

私は椅子に座り、机に顔を伏せると声を押し殺して泣いた。


1時間目の始まりのチャイムが鳴っても、私は更衣室から出なかった。


どうして?どうして真実を言っているのに誰も信じてくれないの?

どうして?どうして嘘をついている人が信じてもらっているの?



空君が憎い……でも、やっぱり好きな私はおかしいのかな?





146: 名前:優生輝☆01/19(土) 13:57:43 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
私は虐められながらも登校し続け、ついに4年生終わりの日になった。


相変わらずみんなは私を見て笑っているけど、今日は水をかけたりしなかった。


何でかわからないけど、最近空君が不真面目になってきている……。

先生に反抗する時が多くなった……。

………反抗期ってヤツか…。


そんな事を思いながら私は体育館へと向かった。

私だけじゃない。学校内にいる生徒達みんなが向かった。


これから終了式が行われるため……。



体育館内は生徒達でいっぱいになり、みんないろいろ喋っていた。


この春で転校する人を囲って喋ったりしていた。


何で……私も転校するのに……何で私の周りには誰もいないの?


そうか……私が転校する事誰も知らないのか……


先生もみんなに伝えてくれない。先生まで私を見捨てたのか……。


そんな事を思っていると終了式が始まった。

そして校長の長い話が始まった。







10分ぐらい経っただろうか。やっと終わった。

そして生活指導の先生の5分ほどの話が終わると、終了式も終わった…。


生徒のみんなは教室へと戻った。



教室に入っても私の周りには誰もいない。

担任の先生の話が終わると、帰る事になる。


でも……私は、今日が最後なので、空君に私の想いを伝える……。


「じゃぁ、楽しい春休みを送って下さい。さようなら」

先生の言葉でみんなが教室を出て行った。


空君も友達と出て行こうとしていた。

想いを伝えないと……


「空君!」

教室内に響く声で空君を呼んだ。


空君を含めてみんな私を見た。

「…何?」

「ちょっと……話があって……」

私が言うと、空君の友達が空君を冷やかした。

「ヒューヒュー話だって、空。聞いてやれよー」

空君はうっせぇなぁ、と笑いながら私に近づいてきた。


「話って何?」

「えと……その……」

ダメだよ私……今ここで伝えないでいつ伝えるの?


「何?」

言え!新里沙羅!!

「好きです!!」

教室内がシーンとした。


「……は?」

「私、ずっと前から空君が好きです。
みんなには言ってないけど、私転校することになるの……
遠距離恋愛でも良いので、付き合って下さい!!」

少しの沈黙の後、教室内に笑い声が響いた。


「何言うかと思えば空が好きって…マジうけるんですけど!
空はどうすんの?」

空君の友達は空に聞いた。

「どうするって……無理に決まってんだろ。
何で俺がただのデブと付き合わないといけないんだよ。ありえねぇから」

空君は笑いながら友達の質問に答えた。

そして、私を見ながら言った。

「キモイよお前。何で俺がお前なんかと付き合わないといけねぇんだよ。
マジ死んでくんねぇ?ってか転校とかマジ嬉しいんですけど。
今日が終わると、お前に会わなくてすむんだろ?
やっと幸せが舞い降りてきたって感じだよ」

私は涙を流しながら空君に聞いた。

「何で……何で私以外の太っている人には優しくて、私には優しくないの?」

すると空君は鼻で笑いながら言った。

「自分の過去をふり返ってみたらわかるんじゃねぇの?
まぁふり返ったとこで、もう手遅れだけどな。
じゃぁね、新里さん」

そういうと私が前髪につけていた苺のピンを取りながら言った。

「君がこういうのつけたら、何て言うか知ってる?
『豚に真珠』って言うんだよ?」

そう言いながらそのピンを踏んで友達の所へ戻り、教室を出て行った。


教室には、私1人だけが残っていた。

踏まれたピンを拾った瞬間、今日まで虐められた日が記憶によみがえってきた。


「許さない……空君も、空君の友達も、クラスのみんなも、先生も、学校のみんなも……」

絶対に許さない

そう誓いながら私は教室から出て行った。


147: 名前:茶海☆01/19(土) 15:29:47 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
何が原因だったんでしょうか?

148: 名前:優生輝☆01/19(土) 23:11:29 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>一体何が原因だったんでしょうか……
それは後になってわかると思います(・∀・)
なので原因を知りたいのなら最後まで見てくださ(死
応援よろしくお願いしますm(_ _)m




149: 名前:優生輝☆01/19(土) 23:30:51 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
とてつもなく展開早くなると思いますm(_ _)m

************************************************************************************************************


次の日、私は転校した。

近所の人やお姉ちゃん、妹の友達が見送りに来ていた。


もちろん、私の知っている人は1人も来なかった……。





転校先では、友達も出来て、充実した日々を送っていた。

でも、何度か虐められる夢を見た……。


もう虐められたくない……そう思い、私はランニングを始めた。


とても苦しかったが効果は出て、1ヶ月で5sほど痩せた。

でも、5s痩せた所で、標準まではまだまだ痩せないと行けなかった……。


雨の中も、雪の中も、私は走り続けた……。

親に、もうやめなさいと言われてもやめなかった。


妹やお姉ちゃんは、もう充分痩せたよ、と言ってくれた。

でも私は、止められなかった……。

標準じゃダメ……もっと下にいかないと……



そして中学3年の夏になった。


私はもうランニングを止めていた。ダイエットに成功したから。


みんなからは、モデル体型と言われるようになった。

そしてこの夏、私は前住んでいた家の近くに引っ越す事になった。


もうイジメなんて怖くない。

みんなを……そして空君を見返してやる…そう思いながら私は引っ越した。


もちろん、多くの友達が見送りに来てくれた。

もう、あの頃とは違うんだ、と実感できた。




中学校は空君とは違うらしいが、会いに行く事は可能だった。

空君の家の前に来ると、横に新しい家が建てられていた。

「誰の家だろう……」


そんな事を思っていると、背の高い制服を着た男子が歩いていた。


その人は、小学校の頃の空君にそっくりだった……。


「あの……宇治原空君?」

フルネームで言ってしまった……。

その人は、そうですが…と言った。


「あの……覚えてますか?新里沙羅……小学4年の終わりに転校した……」

だが空君は、不思議そうな顔で私を見た。

「新里……いや、覚えてない」

ショックだった……あんなに虐められていたのに……

「……あの、もういいですか?今から遊ぶ約束があるんですけど……」

私がはい、と言うと空君は私の横を通った。


その瞬間、新たな声がした。

「空、遅いよ」

声のする方を見ると、小さい女……いや、男の子が空君に抱きついていた。

「はは、ゴメンゴメン」

空君は少し顔を赤くしながらその男子の頭を優しく撫でていた。


空君を見ただけでわかった……空君はその男子に恋をしていると……。

でもその男子はそんな気は全くないと……。


私はその男子に嫉妬してしまい、その場から立ち去った。



許せない……私を忘れた空君も……空君に抱きついたあの男子も……


もう、空君は好きじゃない……でも、あの男子と幸せになんてさせない……


           復讐してやる


オレンジ色の空を見上げながら、私はこの広がる空に……そして心に誓った。


150: 名前:優生輝☆01/20(日) 01:01:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線で現在に戻ります



そんな事があったなんて……

僕は何も言えなかった。疑問はあるが、聞いても無駄だろう……。


「それで……僕と空を?」

「そうよ。もう海斗君に復讐は出来た。あとは空だけ……
空に復讐するためには……」

そういうと、新里さんは僕を指さしながら言った。

「あんたが邪魔」

僕が……邪魔……


「……何でですか?」

「何?」

「何で僕と空の関係が引き裂かれないといけなかったんですか?
僕と空は真剣だった。なのに何であなたの復讐のために引き裂かれないといけなかったんですか?
どうして愛し合っている同士を幸せにさせてくれないんですか?」

「あなた達の関係が引き裂かれないと復讐が始まらないからよ。
あなた達の関係を引き裂いた瞬間、あなたへの復讐が成功する。
そして私が空を付き合い、空を精神的にボロボロにさせて見捨てた瞬間、空への復讐が成功する……。
その後は別にどうでもいい。好きな人と勝手に付き合えばいいわ」


むちゃくちゃだ……むちゃくちゃすぎる……


「さて……10分以上過ぎちゃってるし、私もう帰るね。
もし、邪魔したらどうなるかわかってるよね?」

そういうと新里さんは屋上から去ろうとした。

このまま行かせたらダメだ……

「新里さんと空の過去、僕は詳しくはわからない。
でも、空は理由無しで人を虐めたりなんかしないよ。
それは新里さんが一番よくわかってるんじゃないの?」

新里さんは立ち止まった。だが、振り向きはしなかった。


「最終的にどっちが悪いのかなんてわからない……
でも、もう復讐なんてやめようよ……過去の事何て忘れようよ……」

新里さんは何も答えないまま歩き出した。


「復讐は、復讐を生み出すだけだよ!!
復讐なんてしても誰も幸せになんかなれない。新里さんも、空も、僕も……。
あなたに僕と空の関係を引き裂く権利ありますか?」

結局新里さんは何も答えないまま出て行った。



小さい頃、誰かが僕にこう言った。

僕は目を閉じてその時の事を思い出した。


『いいか?復讐なんて絶対にするなよ?』

「どうしてしちゃダメなの?」

『復讐をしても、誰も幸せになんかなれないからだよ』

「絶対?」

『あぁ、絶対だ』

「じゃぁ、どうやったら幸せになれるの?」

『簡単だよ。過去にあった嫌な記憶を忘れたらいいだけだ』


……誰が言っていたのかわからない。

でも発言だけはしっかりと覚えている……。

確かにその人はそう言った。だから僕は、その言葉を忘れないで今日まで生きてきた。


今、その人がどこにいるのかわからない……

でも、もし会えるのなら会いたい……そして、新里さんの事を話したい……

そして、みんな幸せになれる方法を教えてもらいたい……


世の中は何が正解で何が不正解なのか全くわからない。


でも、その人なら、正解を知っているような気がする。


太陽は沈んでゆき、辺りはどんどん暗くなっていく。

僕は微かに見える1番星をじっと見ると、屋上を後にした。


151: 名前:茶海☆01/20(日) 01:03:21 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
そうなんだぁ……

152: 名前:優生輝☆01/20(日) 12:39:51 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>はい。こんな過去があったんです。
こんな小説に何回もコメントしてくれてありがとうございますm(_ _)m


153: 名前:優生輝☆01/20(日) 21:28:16 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「んっ……」

目が覚めるといつの間にか朝になっていた。

屋上から出て行った後の記憶が全くない。

どうやって家に帰ったのか、昨夜どうやって過ごしたのか、全く覚えていない。


……まぁ今生きているからそれでいいか。


そんな事を思いながらベッドから降り、伸びをすると携帯を片手に部屋を出た。


リビングに行く途中、陸にぃに会った。

「おはよ」

「おはよ、お前こんな時間に起きてていいのか?」

こんな時間……?僕は携帯を開き時刻を見た。

そこには7時50分と表示されていた。

「は?え、ヤバイ!何でおこしてくれなかったの!?」

僕はそう言いながら急いでリビングへ行き、用意されていた朝食を急いで食べた。


廊下からは陸にぃの笑い声が聞こえる。

あのサディスト野郎め……そんな事を思っていると、ご飯を食べ終わった。

「えっと……着替え!」

僕は廊下で笑っている陸にぃを無視して自分の部屋へと向かった。


別にそこまで急がなくても遅刻はしないが、いつも通りの時間に学校に行きたいから。

「えっと……今日の用意!」

鞄の中をチェックすると、今日の用意がもうされていた。


「あっ……もしかして昨日用意した……?」

……そんな事はどうでもいい。

時刻は……8時5分。

「5分遅れた……」

僕は鞄を持って急いで家を出た。


母さんがいってらっしゃい、と言ったが返事をしないで速歩きで学校へと向かった。

「忘れ物忘れ物……ないよね?うん。ない」

自分に言い聞かせていると、自分以外の同じ制服を着た人が見えてきた。


「もう大丈夫だ……」

そう呟くと、僕はいつものペースで歩いた。







およそ10分ほどで校門の前まで来た。

今日もいつも通りに始まって、いつも通りに終わるんだろう……

そんな事を思いながら校門をくぐった。


その考えが大きな間違いとも知らずに………


下駄箱で上靴に履き替え、廊下を歩いていると先輩が僕の方を見て何かひそひそと話していた。


え?何?何か顔についてる?

そんな事を思っていると、今度は同じ学年の奴等が僕を見てひそひそと話していた。


……何か気分が悪いなぁ、と思いながら教室に入った。


「おはよ」

いつもならみんな挨拶を返してくれる。

でも、今日は返してくれなかった……それよりも気になったのが、教室内にいる人全員が僕を見ていた事。


「……え?」

すると、仲のいい男子3〜4人が僕の周りに来た。


「海斗……お前がまさかそんなヤツとは思わなかったよ」
「何て言うか……幻滅だね」

言っている意味がわからなかった……。


「……え?何?僕何かした?」

「とぼけんじゃねぇよ。何かした?何かしたから俺たちこう言ってるんだろ?」


意味がわからなかった……

すると、黒板に何か書いてあった。

僕は端の方からそれを目で読んでいった。


「え………」

読み終わった瞬間、鞄を落としてしまった。


言葉が出なかった……だって黒板に……



桜庭海斗は色んな男と付き合っており、自分の親友の宇治原空、
それにけっこう仲のいい渡辺流輝を落とそうとしている。


と書いてあったから……。



154: 名前:まあ☆01/21(月) 01:20:23 HOST:ser352880018225846
きゃ〜(∀)-!!!
いぃ展開っ♪
もうっ
海斗かわぃ-なあσ)´3`
優生輝サンガむばッてくださぃ(Pq^ω^)


155: 名前:fir HP☆01/21(月) 14:32:11 HOST:221.228.13.133
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156: 名前:茶海☆01/21(月) 15:21:14 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
fir様

イタ違いではないですか?

やめてください

主様頑張ってください\(≧▽≦)丿


157: 名前:優生輝☆01/21(月) 15:47:54 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
まぁ様>>いい展開ですか?良かったです(´ω`)
はい、頑張りますよ(`・ω・)
英検まであと4日(´Д`。)今は勉強づくしなので更新少ないですが、英検が終わるといっぱい更新したいなぁと思っておりますm(_ _)m

茶海様>>優生輝はこんな小説を読んでくれている茶海様達のために頑張ります(`・ω・)
なので最後までお付き合いお願いしますm(_ _)m


158: 名前:優生輝☆01/21(月) 16:02:44 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
桜庭海斗は色んな男と付き合っており、自分の親友の宇治原空、
それにけっこう仲のいい渡辺流輝を落とそうとしている。


色んな男と……?付き合ってなんかないよ。


空と隆起を落とそうとしている……?あり得ない……違う、全く違う……。


「待ってよ……こんなのデタラメだよ!
僕が色んな男と付き合っている?あり得ないよ!」

「じゃぁ黒板に書いてあるのはなんだよ」

「そんなの……僕には知らないよ!
第一、あれが嘘かもしれないんだよ?本当っていう証拠なんてないじゃん!」

そういうと、僕の周りにいる男子のうちの1人が言った。

「あるよ。証拠なら……」

え……?

男子はそういうと、ポケットから写真を何枚か取り出した。


僕はその写真を受け取り、1枚1枚見ていった。


「何コレ………」

それは、僕が流輝に犯されている写真、空と手を繋いでいる写真、空と抱きしめあっている写真、
そして空とキスをしている写真だった。


だが、そのらの写真は全て、流輝と空にモザイクがかかっていた。

流輝は顔に、空には全身に……制服で此処の学校ってばれるからだろう……。


こんな事をするのは……新里さんしかいない……。

そして流輝も手助けを……。


何で……?僕と空は、この1週間ほど、ずっと我慢していた。

お互いがお互いを触れるのをずっと我慢していた。

今日までずっと我慢していた。

いつか……いつか写真と動画を消して空が僕の所に戻ってくる事を信じていた……。


なのに……何でばらまかれているの?しかも空にはモザイク……。

何で僕だけ………


僕はその場に崩れ落ちた。涙はどんどん溢れてきた。


もう、止めようなんて考えなかった……。


この涙で、全てが流されたらいいのに……。

「やっぱりお前そうだったのか?」


僕は否定する気もなかった。


「幻滅だな」

そんな事を言われていると、新たに誰かが教室に入ってきた。


「おっ、被害者の宇治原空君じゃないですか」

僕はゆっくりと顔をドアの方に向けた。


そこには、空が驚いた顔で僕を見ていた。

「海斗………」



159: 名前:海姫☆01/21(月) 16:42:21 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
あげです↑+*
頑張ってくださぃ★


160: 名前:茶海☆01/21(月) 16:58:16 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
泣けてきます涙

初めて小説でこんなに泣きました涙


161: 名前:優生輝☆01/21(月) 17:02:08 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視点になります


何だ……?いつもと雰囲気が違う……。

なんでみんな俺を見てるんだ?何で海斗を取り囲んでるんだ?


何で海斗は泣いてるんだ……?


「海斗………」

海斗の名前を呼んだが、返事は返ってこなかった。

「……一体何があったんだ?」

ふと黒板に目をやった。


そこには大きな字で書いてあった。俺はそれをゆっくり声に出して読んだ。


「桜庭海斗は色んな男と付き合っており、自分の親友の宇治原空、
それにけっこう仲のいい渡辺流輝を落とそうとしている。

……は?」

意味がわからなかった。海斗が色んな男と付き合っている?海斗が俺と流輝を落とそうとしている?

……あり得ないだろ。


すると、海斗を取り囲んでいるヤツらが口を開いた。


「空、お前海斗にいろいろやられたんだろ?」
「親友が被害者……最悪だよ」

待て……俺は海斗に何もされてない……。むしろ、俺がやった……。


「待って、俺は「なぁ、海斗君」

俺の言葉を無視して1人の男子がしゃがんで海斗の髪を引っ張り、顔を自分の方に向けた。

「色んな男と付き合っても、まだ足りないの?
じゃぁ俺が満たしてやるよ。激しく突いてやるよ」

そういうと海斗の上を脱がそうとした。

「やだ……やめて」

海斗は抵抗をしたが、両手首を違うヤツに掴まれた。


「俺がここでお前の欲望満たしてやるよ」

何やってるんだ?おまえら……俺の海斗に……

……俺の?いつから海斗は俺のになった?ずっとほったらかして、今頃彼氏ヅラなんかしていいのか……?


そんな事を思っていると、海斗の上半身が露わになった。

「やだ……やだ……」

海斗は涙を流しながら震えていた。

教室内の腐女子共は興味津々に見ている。


何で俺は見ているんだ?止めないといけないだろ?

でも、今止めたら……俺と海斗はホモ扱い……


そんな事を思っていると、海斗の服を脱がしたヤツの指が海斗の上半身に触れた。

「んっ、いや………」

「今まで何人の男にこういう事してもらったの?その中で俺って上手い方?」

やめろ……触ってんじゃねぇよ……海斗に触れるな……

「もうやめて……」

海斗の願いは虚しく、そいつは止めなかった。

「止めるわけねぇだろ?誰もお前なんて助けねぇよ。
お前は捨てられたんだよ」

そいつがそう言い放った瞬間、大量の涙が海斗の目から溢れた。


        海斗を傷つけるな




そいつは机に体を打ち付けて頬を手でおさえていた。


「空何すんだよ!!」


気が付いたら俺はそいつを殴っていた。




162: 名前:優生輝☆01/21(月) 17:05:21 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海姫様>>あげありがとうございます!
はい、頑張ります(・∀・*)応援よろしくお願いしますm(_ _)m

茶海様>>久しぶりに泣くというコメントもらったような気がします(ノ∀・*)
初めてですか!?(○Д○;)こんな小説で初めて泣いたなんて……嬉しいというかなんというか(・∀・;)
と、とにかく更新頑張ります!貴重なコメントありがとうございますm(_ _)m


163: 名前:優生輝☆01/21(月) 17:27:17 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視点に戻ります


僕の体を触っていたヤツがいきなり消えた。

「空何すんだよ!!」

声のする方を見ると、さっき体を触っていたヤツが空に向かって怒鳴っていた。


「空……」

すると空は近くにあった机を蹴り飛ばし、教室内に……いや、廊下に響くぐらいの大声で怒鳴った。


「こんなのデタラメに決まってんだろ!?
御前らこの何ヶ月、一緒に高校生活を過ごしてきたヤツを信じねぇのかよ!
海斗は何にもやってねぇ……海斗は加害者じゃない、被害者なんだよ!」

教室は嫌な空気で包まれた。ふざけている人は1人もいなかった。


すると、僕に写真を渡したヤツが言った。


「でも……証拠があるんだよ?海斗が誰かとキスをしている写真、海斗が男に抱かれている写真、
こんなのがあったら、みんな信じれないよ」

すると空がそいつを睨み、そいつの襟を掴みながら言った。


「こんなのパソコンでやろうと思えば出来るんだよ。
パソコンに詳しいヤツならいとも簡単にできる。
それに、たった何枚かの写真で、海斗が嘘をついているなんて確定出来んのかよ!」

そいつはビクッとしながら首を縦に何度も振った。


すると、さっき殴られたヤツが起きあがりながら言った。


「でもよ、海斗が嘘をついてないってまだ確定したわけじゃないだろ?
証拠がない。絶対に嘘をついていないっていう証拠がない」


証拠……そうだ、僕が嘘をついていないっていう証拠がない限り、僕は嘘をついている事になる……。


僕は服を着ながら空を見た。空も僕を見た。


空は、僕を目が合うとにこっと笑ってさっき殴ったヤツを見ながら言った。


「俺と海斗は付き合いが長い……
お互いが嘘をついてるかどうか何てすぐにわかる。
今の海斗は……嘘をついてないよ」

「……はっ、何?それ証拠?そんなの、証拠にもならねぇよ。
俺はこんな写真があるんだから、海斗が嘘をついていると思う。
大体、入学式にコイツを見た時から、絶対何かするって思ってたんだよ……
俺は最初からコイツと関わらないようにしてたんだよ」


最初から……?僕はこの人と何回も喋った事がある。

あんなに楽しそうに笑ってたのに……あれは嘘?


僕は鞄を持って走って教室を出た。

コレまで生きてきた中で、一番早いスピードで……。


「海斗!?」

後ろから空の声がした。

でも、振り向く事が出来なかった……。



もう、あの教室に……僕の居場所はない。







164: 名前:えり☆01/21(月) 17:52:16 HOST:d219117022055.cable.ogaki-tv.ne.jp
おもしろいです!!
がんばってください!!


165: 名前:茶海☆01/21(月) 18:56:27 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
切ないぃぃぃぃ涙

166: 名前:優生輝☆01/21(月) 23:07:02 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
えり様>>おもしろいだなんてそんな(´∀`*)
優生輝とても嬉しいです!
頑張ります!なので応援よろしくお願いしますm(_ _)m

茶海様>>切ないですか?
なんか切なさがまたこの小説に舞い降りてきましたね(´∀`*)
最後までお付き合いお願いしますm(_ _)m


167: 名前:優生輝☆01/21(月) 23:32:51 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視点になります



「海斗!?」

海斗の名前を叫んだが、海斗は振り向かずに走って階段を下りていった。


「……何あいつ。逃げ出したの?マジ意味わかんねぇ……」

意味わかんねぇ?意味わかんねぇのは御前の方だろ……。


「………のはそっち……」

俺はぼそっと言った。だが、それをこいつの耳に微かに届いた。

「なんか言ったか?」

俺はさっきよりも少し大きい声で言った。

「………のはそっちの方だろ」

だが、こいつには最初の方が聞き取れなかったらしい。

「もっと大きい声で言ってくんねぇ?そんな小さい声で……まるで今逃げ出したヤツみたいになってんじゃん」

俺はその言葉でついに切れた。


「意味わかんねぇのはそっちだろっつってんだよ!!」

「空……?」

「海斗の事……何にも知らねぇのに……この何ヶ月、一緒に過ごしてきたのに、何にも知らねぇでいて……
それなのに、最初から海斗と関わらないようにしてたって……お前何様のつもりなんだよ!」

「空、落ち着けよ……」

「落ち着け?落ち着けるわけねぇだろ!
海斗は……海斗はあんなに苦しんでいるのに……あんなに苦しんでいるのに、
お前はそんな事も知らねぇで……海斗の事を信じないで……ふざけんじゃねぇよ!」

みんなは驚いた顔で俺を見ていた。


「空……海斗に何があったんだ?」

今頃言ってどうするんだよ……言ったら海斗に謝るのかよ……。


……海斗はどこに行ったんだ?


そんな事を思っていると、気が付いたら俺は教室を出て、海斗が下りていった階段を走って下り、急いで靴に履き替えていた。


「海斗……」

まだそう遠くには行っていないはずだ……


海斗を探さないと……


俺は一旦家に帰って鞄を置こうと思い、家へと続く道を猛スピードで走った。


すると、横断歩道の向かい側に、海斗がいた。


「海斗!!」

海斗はゆっくりと俺の方を見た。


168: 名前:茶海☆01/21(月) 23:36:11 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
主様天才です\(≧▽≦)

一文一文がすごく良いです!(≧Д≦)ゞ


169: 名前:優生輝☆01/22(火) 21:20:25 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>天才だなんてそんな(・Д・)
自称天才本当は馬鹿の優生輝、とても嬉しいです(^ω^*)
そんな良くないですよ;;
読んでくれている方達とても読みづらいでしょう……すみませんm(_ _)m
更新頑張りますm(_ _)m


170: 名前:優生輝☆01/22(火) 21:42:34 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻します


「海斗!!」

声のする方を見ると、空が立っていた。


「空……」

「お前……あんなの気にすんなよ。お前は本当の事を言ってるんだから、気にしなくて良いだろ?」


空は傷ついてないからそんな事が言えるんだ……

被害にあったのは僕だけ。空は何にも被害を受けていない……だからそんな事が言えるんだ。


「空はいいね」

「え?」

「僕は……僕は何にもしてないのにばらされた……。
空は何をしたのか知らない。でも、ばらされてない……。
傷ついたのは僕だけ。空は傷ついてないからそんな事が言えるんだよ」

「海斗……」

横断歩道の信号は赤。
それなのに、僕と空の間を通る車は2、3台だけだった。

「海斗……俺は傷ついてるよ?
世界で一番大切な人が傷ついている……傷つかないヤツなんているか?」


もういい……どうせそんな言葉、その場しのぎの言葉でしょ?


「もういいよ……もうほっといて……」

僕は空に背を向け、家へと続く道を歩こうとした。


「海斗!待てよ!!」

後ろから空の声が聞こえた。僕は、振り向かなかった。


車の走る音がしなくなった。おそらく信号が変わったのだろう。


後ろから走ってくるような足音が聞こえた。



しかし、その音が違う音で消えてしまった。

何かがキキーッという音、そして何かがぶつかり合う音……


キキーッ……?


その時、後ろから悲鳴が聞こえた。

「キャーッ!」

僕は後ろをふり返った。

そこには、大型トラックが止まっていた。歩道には、おばさんがトラックのすぐ近くを見て悲鳴を上げていた。




そして、トラックのすぐ近くに、空が倒れていた。


空の頭らへんからは、赤い液体が溢れていた。


それは、一輪の薔薇が開花しているようだった……。


「空っ!?」

僕は空の所に行った。空の呼吸は乱れており、呼吸するのが辛そうだった……

「空、空、大丈夫?」


空はうっすらと目を開け、僕を見ると僕の手を弱い力で握り、今にも消えそうな声で大丈夫?と聞いてきた。

自分の心配を先にしろよ、と思いながらもうん、と答えた。


すると空は、よかった、と言うと瞼を閉じ、僕の手を握っていた手の力が無くなった。


「空!空!誰か救急車を!!誰か救急車を呼んで下さい!!」

僕は空の手をぎゅっと握り、空の名前を呼び続けた。


気が付くと、僕の手、服、ズボンには空の血が付いていた。


僕は血が出ている箇所にハンカチを当て、さっきのおばさんが呼んでくれた救急車が来るのを待っていた。







171: 名前:茶海☆01/22(火) 23:43:34 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
空ぁ涙
死ぬなあぁぁぁぁぁぁぁ(ノ_<。)ビェェン


172: 名前:優生輝☆01/23(水) 21:59:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>いつもいつもコメントありがとうございます(´∀`)
空は……どうなるんでしょうかね(・ω・`)(え
更新頑張りますm(_ _)m


173: 名前:優生輝☆01/23(水) 22:42:28 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
気が付いたら僕は手術室の前のソファに座っていた。


どうやって此処まで来たのか、あまり覚えていない。

ただ、医者が言った言葉は覚えている……。

「コレはヤバイ……緊急のオペだ!
早くしないと患者が死んでしまうぞ!!」


空が……死ぬ?あり得ないよ……


「海斗君!」

声のする方を向くと、空のお母さんと蒼君がいた。

「空のお母さん……蒼君」

僕は立ち上がり、2人が僕の目の前に来るのを待った。


「海斗君、空は!?空は大丈夫なの!?」

僕は医者でもなければ看護士でもない。
何が大丈夫で何が大変なのかいまいちわからないので俯きながらわかりません、と言った。

空のお母さんはそっか、と言うとソファに座った。

「海斗君、ちょっと」

蒼君は手招きをして、僕をトイレへと連れて行った。




「電話で聞いた。原因はトラックの運転手の信号無視。今警察署に言って事情聴取してると思う」

そうですか、と僕は言った。

「ただ、1つだけ気になる事があるんだ……」

気になる事……?

僕は何ですか?と問いかけた。

「何で学校にいるはずの時間帯に、空と海斗君はあそこにいたの?」


僕は俯いて何も言わなかった。


「黙ってたら何も解決しないんだ。教えてくれない?」

そんなの言えるはずがない。

僕は、言えませんと言った。


その瞬間、蒼君の腕が横にあった。それと同時に、何か固い物を殴る音がした。


蒼君が壁を殴ったのだ。

「言えませんじゃねぇんだよ、言うんだよ。
言ったらお前らの都合が悪くなるかもしれない。
でも、そんなの今関係ねぇだろ」

こんな蒼君、未だかつて見た事がなかった。
僕は何も言えず、ただただ蒼君を見ていた。


「何でお前らがあそこにいたのかって事で、今陸斗は先生に聞かれてるんだよ。
何にも知らない陸斗が……」

「陸にぃが……?」

「そうだよ。お前らが学校から出て行かなかったらこんな事にはならなかったんだよ。
俺も陸斗もめんどくさい事にならないですんだんだよ。
お前らのせいで俺と陸斗はめんどくさい事に巻き込まれてんだよ。
コレでもまだお前らに何があったか言わねぇか?」

僕は目に涙を溜め、何度も頷きながら言った。

「言います……」

蒼君は、僕と向かい合わせのまま壁に寄りかかった。


僕は少し声を震えさせながら何があったか言った。


174: 名前:ゆい☆01/23(水) 23:42:34 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
わーー
しばらくこないうちに涙
空くーん(⊃Д);;
涙でましたっ←
てゆか新里さん何があったんでしょう…
蒼くんもまぢギレで…
そんな蒼くんもすてき←死
続きがめちゃめちゃ気になります汗汗
あげますv


175: 名前:優生輝☆01/25(金) 23:11:26 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>お久しぶり(?)ですm(_ _)m
どんな蒼君も素敵ですか?(・∀・*)
蒼君もゆい様の事、好きだと思い……いや、絶対に好きです!
はい、更新頑張りますm(_ _)m



お知らせ(?)

はい、今日英検がありました。え?結果?聞かなくてもわかるでしょ?
もうボロボロですよ(○Д○)え?何?この人何が言いたいの?って感じです。
私の後ろに座っていた男子……まぁ何回か喋った事のある人なんですけど、その人もダメだったらしいです。
まぁ、日本人に英語は無理という事でs(死

……あっ、今日からいっぱい(?)更新出来ると思います。
ってか英検の勉強とか言っておきながらけっこう更新したような気が(´∀`;)
……まぁそこら辺は気にしないで、頑張りますm(_ _)m
これからも、海斗と空、その他の登場人物、そして優生輝をお願いしますm(_ _)m


176: 名前:優生輝☆01/25(金) 23:39:01 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
昨日僕が新里さんの過去を教えてもらった事。

その後に新里さんを説得しようと試みた事。

でもそれは失敗に終わり、僕の事だけが黒板に書いてあった事。

例の写真で、空と流輝はモザイクがかかっているのに僕だけかかっていなかった事。

学校を出た僕を追いかけてきた空が事故にあった事。


全てを話した。

蒼君は何も言わず、黙って僕の話を聞いていた。


話し終えた瞬間、僕はその場に崩れ落ちた。

そしてある事を考えた。


もし昨日、僕が新里さんに説得しなかったら、こんな事にはならなかったはず。

空がこんな目に遭わなくてすんだはず……。


全て、僕が悪いんだ……


蒼君はそんな僕を、そっと優しく抱きしめてくれた。


言ってくれてありがと、とか、言いづらい事聞いてゴメン、とか言わず、ただ黙って僕を抱きしめてくれた。


もう何も考えるな、と言ってくれている気がした。


もう何も考えない、そう思っても、やっぱり考えてしまう事があった。


僕はそれを蒼君に問いかけた。


「ねぇ、蒼君……」

「ん?」

「どうして僕はこんなに無力なの?」

「………」

「どうして僕は何も出来ないの?」

「………」

「『僕』という人間は……守られるためだけに生まれてきたの?」

「………」

蒼君は何も言わず、さっきよりも強く抱きしめた。

これ以上は何も言うな、とでも言うように……。


弱いからだよ、とでも言ってもらえた方が、どれだけ楽だっただろうか……。


「……戻ろ、空の所に……」

僕がそう言うと、蒼君はこくりと頷き、僕を放した。


あれから、僕と蒼君との間に会話は生まれなかった。


空の緊急オペはまだ終わっていなかった。

空のお母さんの横に僕、そして僕の横に蒼君が座った。


ねぇ、神様。あなたはそこまでして、僕と空を引き離したいですか?

何でその犠牲が僕ではなく、空なんですか?


どうせなら……僕が犠牲になった方がみんなにとってもよかったんじゃないのかな……。


ねぇ、神様。僕と空を認めてくれないのならもういい。

もう、僕を見捨てて下さい。僕はあなたに見捨てられても、空を愛し続けるから……。


177: 名前:茶海☆01/26(土) 10:29:04 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
涙が止まりません(ノ_<。)

178: 名前:優生輝☆01/26(土) 11:01:36 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>コメントありがとうございます!
茶海様が来るたびに涙が出てきそうになります(ノД`。)
更新頑張ります!


179: 名前:茶海☆01/26(土) 12:03:22 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
私も優生輝様が更新してくださるたびに涙がとまりません(ノ_<。)

更新頑張ってください\(≧▽≦)丿


180: 名前:優生輝☆01/26(土) 15:37:24 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>茶海様のその言葉で涙が出てきそうになりました(ノД`。)

はい!更新頑張ります!!


181: 名前:優生輝☆01/26(土) 16:10:25 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
30分ほど経つと、手術室から医者と看護士、ベッドに寝ている空が出てきた。

僕たち3人は、ベッドを取り囲んだ。空は眠っていた。

空のお母さんは、空は大丈夫なんですか?と空の安否を聞いた。

「はい。もう命に関わる事はないでしょう」

その言葉に、僕たち3人はホッと胸を撫で下ろした。

「しかし、頭を強く打っています。何か障害が起きていてもおかしくありません。
それなりの覚悟をしておいて下さい」

障害

下半身麻痺とか言語障害とか記憶障害とかの事?

もし、それらの中のたった1つになっただけでも、とても苦労する。



……大丈夫だよね。




そんな事を思っているといつの間にか病室の中にいた。


空のお母さんは先生に呼ばれていった。

これからの事で何か手続きでもするのだろう……。


僕は空の顔をじっと見ていた。頭には包帯が巻かれており、頬には擦り傷。

瞳は閉じており、長いまつげがハッキリとわかった。


手足を見ると、左手と右足首に包帯が巻かれていた。

綺麗な指には切り傷がついていた。


……僕がやったんだ……僕が悪いんだ……

僕がいなかったら、空はこんな事にならなかったんだ……



そんな事を思っていると、蒼君が喋りかけた。

「空の事……好き?」

僕は静かに頷いて言った。

「好き…大好き。ずっと側にいたい。ずっと……笑いあっていたい……」

蒼君はそっか、と言うと、空の頭を撫でながら言った。

「もし、空が障害を持ってしまっても、海斗君は空の事、好きでいてくれる?」

僕は頷いた後に言った。


「今度は僕が空を守る」

すると蒼君がにこっと笑い、窓を見ながら言った。

「もう暗いし、今日は帰りな。俺送るから」

「いいです。1人で帰ります。ちょっと寄りたい所があるんで……」

そう言うと鞄を持って病室を後にした。


後ろから、気をつけて、と蒼君が言った。

僕は特に返事もせずに、1階へと下り、病院を出た。

外はすっかり暗くなっており、冷たい風が僕の顔に当たった。


上を見上げると無数の星と三日月が見えた。


僕は家とは反対方向の道を進んだ。




15分ほど経つと着いた。

僕と空が付き合う事を決めた公園……。


僕はブランコに座り、小さくこいだ。

横には誰もいなかった。前にも後ろにも、誰もいなかった。


今日は、空はいない……いや、これからずっと空はいないんじゃないか

そう思ってしまったら最後。

僕の目からは涙がどんどん溢れでてきた。


「空っ…うっ…空っ……お願いだから無事でいて……」

すると、ほっぺに何か冷たい物が当たった。

「冷たっ」

そう言いながら僕は後ろを見た。


空ではないか、と期待しながら……




「こんな寒い中何泣いてんの?」








「流輝………」



182: 名前:茶海☆01/26(土) 16:42:10 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
切ない(ノ_<。)

どうなるの(ノ_<。)涙


183: 名前:優生輝☆01/26(土) 20:57:54 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>1日に何回もコメントありがとうございます(´∀`)

一体どうなるのでしょうか……少し予想しながら読んでみてくださいm(_ _)m


184: 名前:優生輝☆01/26(土) 21:31:15 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「流輝………」

そこには片手にオレンジジュースを持っている空……ではなく、流輝がいた。

「今日の学校どうだった?俺今日用事があったから行けなかったんだよ」

心配した?と微笑みながら僕に問いかけた。


そうか……今日あった事何にも知らないのか……。

流輝に言っておいた方がいいのか?

……どうせ今言わなくても、後でわかるだろう……。


僕は今日あったことを全て話した。


流輝は僕の横のブランコに座りながら黙って聞いていた。

途中、涙が出てきそうになったが、ぐっと堪えた。




「そっか……そんな事があったんだ…」

本当に流輝は何にも知らないの?


「誰だろうな。そんな事したの……」

流輝じゃないの?流輝と新里さんがやったんじゃないの?


「ってか空大丈夫なのかなぁ……
俺明日お見舞いに行こ」


ぼくはうん、と返事をした。


「……もうそろそろ帰るね。
じゃぁ明日学校で」

僕はそう言うと立ち上がり、公園を出て行こうとした。



しかし、流輝に腕を掴まれて抱きしめられた。


「りゅう……き?」

「泣きたかったら泣けよ」


え?どういう意味……?


「わかってんだよ。お前が涙堪えてんの……。
必死で俺にばれないように涙堪えてんのわかってんだよ」


その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れた。


そして、改めて感じた。


自分は、無力なんだと……

僕は流輝に問いかけた。


「どうして僕はこんなに無力なの?」

「………」


やっぱり……流輝も黙ったままか。

諦めかけた時に、流輝が口を開いた。


「弱いからだよ」

え?

「弱いから…海斗凄く弱いから……
でも、そこが海斗らしいっていうか何ていうか……
弱くないと、海斗じゃない……みたいな?」

「弱くないと……僕じゃない?」


流輝は抱きしめるのをやめ、僕の肩に手を置くと、笑いながら言った。


「だって、強い海斗なんて、誰も見たくないと思うよ?
強い海斗なんて、合ってない。弱いからこそ海斗なんだよ。
海斗は、誰かに頼ったらいいんだよ。
もっと……もっと俺を頼ったらいいんだよ」


そういうと流輝はそっとキスをした。


舌は入れないが、長いキス……


とても安心するキス……流輝にしか出来ないキス……


僕は、ゆっくりと目を閉じた。


キスをしているのは流輝……


なのに、まぶたの裏にいるのは空……


いつか……まぶたの裏にいるのが、空ではなく、流輝になる日が来るかもしれない……


その時、弱い僕はどうするんだろう……


運命だと言って諦めるのか……


それとも、


空じゃないと嫌だと言って人を困らせるのか……



……後者の方が、僕らしいのかもしれない……


185: 名前:優生輝☆01/26(土) 23:57:19 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「ん……」

此処は……自分の部屋……

そうか、あの後流輝に送ってもらって、家に帰ったんだ……

……何でこんなにお腹が空いているんだ?

そうか、そのまま部屋に行ってベッドにダイブしたからか……


時刻を見ると7時だった。

僕はよいしょ、と言いながら起きあがり、窓を開けた。


外は寒く、吐く息が白かった。

空の部屋の窓は閉じており、カーテンも閉まっていた。


……今空は此処にいないんだ。


そんな事を思っていると、部屋に陸にぃが入ってきた。

「あれ?起きてた。まだ寝てるのかと思ったよ。
母さんが飯喰えって言ってたよ」

「ん」
僕は窓を閉めて陸にぃの横を通り、部屋から出た。

陸にぃは僕の後ろをついてきた。


僕は特に気にせずに1階のリビングへ向かった。





「おはよ、昨日は大変だったわね、空君」

あぁ、空の事か……

そうだね、と返事をすると椅子に座った。


「お母さん、昨日の事海斗の担任の先生に聞いたんだ……
お母さんは、海斗の事信じるからね」

僕は返事をせずにご飯を食べた。


「……学校どうするの?」

「どうするって……行けるわけないでしょ?
何ノコノコやってきてんだよって言われて虐められるだけだよ。
もう僕の居場所なんてあそこにはないんだから」

僕はみそ汁をすすりながら言った。

「でも……小学校とか中学校とは違うんだから……高校は留年になるかもしれないのよ?」

「留年ほど嬉しい事はないよ。
僕の事を信じてくれない奴等と学年が違うくなるんでしょ?
それほど最高な事はないよ」

母さんは何も言い返さなかった。


呆れたのか?それとも何を言おうか考えているのか?

そんな事はどうでもいい……


「あいつ等が信じるまで、僕は学校に行かないから」

そう言うと僕は自分の部屋へ戻った。



「母さん困らせるなよ」


後ろから声がした。

「……陸にぃは関係ないよ」

「でも「陸にぃも母さんも」

陸にぃの言葉を無視して言った。

「陸にぃも母さんも、僕と同じ立場になったら少しはわかると思うよ。
僕の気持ちが……」


そう言うと僕は布団に潜り込んだ。


陸にぃは呆れたのだろう。

大きくため息をつくと、部屋を出て行った。


これから何時間寝よう……11時ぐらいまで寝るか。

それでテレビ見て、ご飯食べた後……空の所にでも行こう。

1日に1回はお見舞いに行く事にしよう。

手ぶらで行くのは失礼だから……お菓子でも買っていくか。


そんな事を考えていると、いつの間にか眠っていた。


186: 名前:茶海☆01/27(日) 00:23:45 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
優生輝様ゎ天才です涙


187: 名前:ゆい☆01/27(日) 02:13:58 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
いきなりですが茶海さま
ゆいもそう思います←

蒼くんに抱きしめてほしいーV死

そして空くんに目覚まして欲しいです(Д)
切なすぎます;;
続きとっても楽しみですヾ(^ω^)ノ 
あげ↑


188: 名前:優生輝☆01/27(日) 13:47:58 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>優生輝が天才!?(○Д○;)
いやいやいやいやただの馬鹿ですよ(´Д`;)
あんな乱文を解読できる茶海様の方が天才です!
更新頑張りますんで応援よろしくお願いしますm(_ _)m


ゆい様>>ゆい様まで!?(○Д○;)
えっと……言いたい事は茶海様の所に全て書いてあるのでそちらをお読み下さい(死

蒼君に言っておきますんで、明日か明後日頃にゆい様の所に蒼君がいるとおもいます←

空は永遠の眠りにつきました(死

更新頑張りますんで応援よろしくお願いしますm(_ _)m


189: 名前:優生輝☆01/27(日) 13:59:54 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「お前……誰だ?」

え……?

「近寄るな」

待って……何言ってるの?

「二度と俺の前に現れるな」






「ん……」


……夢か。

嫌な夢だった……誰かが僕に暴言を吐く夢だった…。



……ところで今何時だ?

時刻を見ると12時半。予定より1時間半も寝ていた。


「……飯」


僕はリビングへ向かった。


家の中には僕しかいなく、静寂に包まれていた。

リビングに入り、テーブルの上を見ると、紙が置いてあった。


海斗へ

お昼ご飯は冷蔵庫に入っています。
レンジで3分ぐらいチンしてから食べて下さい

            母さんより



「チンって何だよ……温めるだろ?」

そう呟きながら冷蔵庫の中に入っているお昼ご飯を取り出し、レンジでチンした。


テレビを見ながらご飯を食べていると、携帯が何かを知らせた。


「メール……?」

携帯を開くと、新着メールが一通きていた。


「蒼君だ……」

そこには、たった一行しか書いてなかった。


僕はそのたった一行の文を読み終わった瞬間、急いで出かける準備をした。


メールには一行、こう書いてあった。



空が起きたらしい


と……




190: 名前:茶海☆01/27(日) 19:50:42 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
何か嫌な予感…………

やめてぇぇぇぇ涙

言葉にだしたら涙あふれるので叫びます涙


やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(ノ_<。涙)


191: 名前:優生輝☆01/27(日) 21:33:22 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>嫌な予感しますか?
多分的中してると思います(え

声に出されると困るので叫んじゃって下さい(´∀`)(死

更新頑張りますm(_ _)m


192: 名前:優生輝☆01/27(日) 21:56:15 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕は、メールがきてから5分も経たないうちに家を出た。


早く会いたいから……そして謝りたいから……そして笑い会いたいから……


僕は速歩きで病院まで向かった。

病院に着くまでの間に、蒼君にメールをした。


今から病院に行きます


たった一行のメール。無愛想だと思われるかもしれない。
でも凄く感謝している気持ちがこの一行に入っている。



速歩きをした甲斐があった。
いつもなら30分以上はかかるのに、15分ほどで着いたから。


僕はワクワクした気分で受付まで行った。

「すいません。宇治原空のお見舞いに来たんですけど」

「あ、はい。面会は5時半までとなっていますので、時間を気をつけて下さい」

はい、と返事をすると空の病室まで行った。






病室のドアを開けようとしたら、中から声がした。

「君の名前は?」
「わかりません」
「じゃぁコレは?」
「リンゴです」
「じゃぁ君の名前は?」
「だからわかりません」
「じゃぁ……あれは?」
「あれは……空です」

何だ…?何の話だ?

最初の声は大人の声……多分先生だろう。

じゃぁそれに返事をしている声は?

……空?



僕はゆっくりとドアを開けた。


すると、そこには先生と看護士、そしてベッドで上半身を起こしている空がいた。



「空……」



だが、返ってきた言葉はあまりにも残酷な言葉だった……。































「あなたは誰?」


神様が僕らに出した試練なのかもしれない……


193: 名前:優生輝☆01/27(日) 22:10:05 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「あなたは誰?」


言葉を失った……


「空……何言ってるの?僕だよ」

だが、やっぱり返事は同じだった。

「あなたは誰?
俺の名前は……空っていうの?」


何言ってるの?空は冗談を言ってるだけだよね?


「じょ、冗談は止めてよ。5年生からの付き合いじゃん。
忘れたとは言わせないよ?」

「あなたは誰?
5年生からの付き合い?俺はあんたの事なんて知らない。
……5年生の記憶がない……昨日までの記憶がない……」


ふと先生の言葉を思い出した。


『頭を強く打っています。何か障害が起きていてもおかしくありません。
それなりの覚悟をしておいて下さい』


障害……


「先生……」

「空君は……記憶喪失になったのかもしれない」

記憶障害と記憶喪失……

名前の他に何が違うのかはわからない。

でも、1つだけわかる事がある。



空の記憶が無くなった事だけはわかる……。


「……じゃぁ僕たちは他にも患者を診ないと行けないので、後はお任せします」

そういうと先生と看護士は病室を出て行った。


残ったのは僕と空だけ……


空は僕を不思議な目で見ている。


「あんたは……俺の事を知っているの?」

僕はうん、と頷いた。


「教えてくれよ……。
俺は……誰なんだ?俺とお前は…無関係だよな?」


無関係

その言葉が心にぐさりと刺さった。


でも此処で泣いたらダメだ……

僕は空に教えた。


「君の名前は宇治原空。
僕と君は無関係じゃない」


「俺とあんたは無関係じゃない?
じゃぁ……どんな関係なんだ?」



「僕と空は………恋人同士なんだ」




「………は?」



194: 名前:優生輝☆01/27(日) 22:32:08 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「………は?」


「僕と空は付き合っている」

「意味わかんねぇよ。俺たち男同士だろ?
そんな……ホモじゃねぇか。気持ちわりぃ」


気持ち悪い?何で?空から告白したんだよ?


「空から告白したんだよ?
空と僕はキスしたんだよ?
空と僕は1つになったんだよ?」


すると空がベッドから降りた。


恐らく右足首は捻挫しているのだろう。

右足をかばうように立っている。


「お前……誰だ?
俺とお前が付き合ってるとか……ありえねぇから」


「記憶が失われているのに何で付き合ってるのがあり得ないとか言えるの?
コレが現実なんだよ?僕と空は付き合ってるんだよ!」

すると空が僕の襟を掴んだ。


「テメェこれ以上意味わかんねぇ事言ってみろ。
その顔に傷つけるぞ」

そういうと襟を離して僕に背を向けた。


何で僕がこんなに言われないといけないの?

本当の事を言っているだけなのに……


もしかしたら……言葉で言ってもダメなの?


「空」


空は僕の方にふり返った。


その時僕は空の肩を掴み、背伸びをしながらキスをした。



「!?」

空は驚いて抵抗をしなかった。

僕は空の口に舌を入れた。


「んっ!」

僕は空の舌を見つけると、自分の舌で絡ませた。


コレをずっとやっていると記憶が戻るんじゃないか


そう思って僕は夢中にやった。


でも、空の力には敵わなかった。




空は両手で僕を引き離すと、右手で僕の頬を思いっきり殴った。


僕は勢いに乗って壁に体と頭を打ち付けた。


「お前……キモイんだよ!
近寄るな……二度と俺の前に現れるな!」


頬の痛み、体の痛み、頭の痛み、そして心の痛みのせいで僕の目からは涙が出てきた。


「クソッ。
俺のファーストキスが男とかマジあり得ねぇ……」

空も……空も僕のファーストキス奪ったじゃん……


涙は止まるという事を知らずにどんどん出てきた。


そんな僕を、空も少し心配した。


「……ちょ、そんな痛かった?」

僕は返事が出来なかった。

「ちょ、そんな強くやったわけじゃないんだけど…」


空は僕の頬を自分の指で撫でた。

「此処以外にどこが痛い?
……あ、体?あと頭?ゴメン。そんな……泣かすつもりはなかった……」

それでも涙は止まらなかった。

そんな僕を空はそっと抱きしめた。


「ゴメン……自分の過去知らないのに……なんか…そんな過去受け入れたくなかったから……」


受け入れたくなかった……


僕は空を突き飛ばして病室から出た。

「ちょ、待って……痛っ」

僕は病院内という事を忘れて廊下を走った。


病室から少し離れた場所に来ると、僕はその場に崩れ落ちた。


「空っ……空……」


ねぇ神様……僕たちの事、本当に嫌ってるんだね……


何でそこまでして…僕たちを引き離そうとするの?


ねぇ……教えてよ。理由も知らない僕たちにとっては……迷惑だよ……


僕は……空と笑い合っていたいんだよ……


195: 名前:茶海☆01/27(日) 23:43:59 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
的中………


やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ涙


どうなるの(ノ_<。)


196: 名前:優生輝☆01/28(月) 22:43:12 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>的中しちゃいましたか(・ω・`)

この後の2人の事を予想してみて下さい(´∀`)

更新頑張りますm(_ _)m


197: 名前:優生輝☆01/28(月) 22:59:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あの後僕は家に帰り、部屋に閉じこもった。


空が記憶を失った事よりも、空が僕との過去を受け入れようとしなかった事の方がよっぽど傷ついた。


空は……空はもう僕を抱きしめてくれないのか。

もう僕にキスをしてくれないのか。

もう僕を愛してくれないのか。


そう思うたびに胸が締め付けられる。


「海斗?俺だけど……」

ドアの方から陸にぃの声がした。

……今は喋りたくない。

そう思い僕は頭まですっぽり隠れるように布団をかぶった。


「海斗寝てる?開けるよ?」

そう言うと陸にぃはドアを開けた。


「……今日空君の所行ってきたらしいね。
蒼から聞いたよ。……記憶喪失だってね」

僕は何も返事をしなかった。


「空君、海斗の事で何か言ってたらしいよ」

僕の事で……?

「僕の……事……?」

「そう。
『昼に誰かが来たんだ……誰かはわからないんだけど、何か深い関係があるような気がする……
何かスッゲェうざかっタンだけど、最後に見たそいつの泣き顔……何かひっかかる』
って言ってたらしいよ」

空が……?嘘でしょ?

「まだ可能性はあるって事じゃないの?
めそめそしないで、頑張っていこうよ」

陸にぃは布団の中に手を入れ、僕の頭をポンポンと叩くと部屋を出て行った。


そうだ……此処でくよくよしていちゃダメなんだ……

僕は、空の記憶を取り戻さないといけないんだ……


めそめそなんてしてられないんだ……


198: 名前:優生輝☆01/28(月) 23:12:40 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから1週間、僕は毎日毎日空のお見舞いに行った。


何度も何度もウザイ、しつこい、キモイ、消えろ、と言われた。

でも、此処でいなくなったらダメだと思い、僕は頑張ってきた。


そして今、僕は病院の廊下で蒼君と話している。


「え?どういう事ですか?」

「だから、しばらくの間お見舞いに来ないでほしいんだ」

何で……何でだよ……

「何でですか?」

すると蒼君はため息をつきながら言った。

「海斗君が来ると、どうも空、イライラするらしいんだ。
それってあんまり良くない事だと思うからさ……。
あともうちょっとで退院出来るって先生言ってたから、それまで会わないでほしいんだ」


記憶を取り戻すためには……僕は邪魔?

「じゃぁ今日はもう帰りな。
もう5時なんだし……」


そういうと蒼君は病室に入っていった。


何でだよ……一生懸命頑張ってきたのに…何で邪魔扱いされないといけないんだよ……


僕はチッと舌打ちをすると病院を後にした。



学校……どうしよう……

もうそろそろ行った方がいいのかなぁ。

でも……僕をかばってくれる人なんて1人もいないんだから……


空の記憶を取り戻すまで、学校には行かないでいよう。


僕はそんな事を思いながら家に帰った。


199: 名前:茶海☆01/28(月) 23:22:50 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
複雑ですわぁ(ノ_<。)焦

200: 名前:優生輝☆01/31(木) 21:42:35 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>はい。優生輝も、何を書いているのかわからなくなってきました(死
ん〜まぁ何とか話繋げていきます(´∀`;)


201: 名前:優生輝☆01/31(木) 22:28:23 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕が学校に行かなくなってから2週間が過ぎた。

時々先生から電話がかかってくる。

このままだと成績が危なくなるとか、留年しないといけなくなるぞとかいろいろ言ってくる。


別にそんなのどうでもいい……将来の事なんてどうでもいい……

空が僕の事を忘れてしまった時点で、もう僕の人生は終わりに近い状態だ……。


そんな事を考えていると陸にぃから電話がきた。

「もしもし?」
『海斗?今日空君退院だってね。
蒼が言ってたけど、今日は空に会ってあげてだって』

あぁ、何か言ってたね。退院だとか何とか……

会ってあげて?誰だよ。しばらく会うなみたいな事言ったヤツ……

「時間があったらね」
『お前どうせ時間あんだろ?会ってあげろよ。
あ、それとお前の担任の先生に会ったんだけど、そろそろヤバイってさ』

……あぁ、出席日数の事か……

『保健室にいてもいいから、学校には来いだってさ。
俺もそうした方がいいと思うよ』

僕もそう思うよ。でも……やっぱり怖いんだよ……

「考えておく……」
『うん。あ、じゃぁ俺授業だからまた後でな』

そういうと陸にぃは電話を切った。


空に……会ってもいいのだろうか……


僕はそんな事を考えながらも空の家に行った。


「あら、海斗君じゃない」

空のお母さんが出てきた。

「こんにちは。空戻ってきましたか?」

「ええ。ついさっき戻ってきたわ。
そうそう、先生が明後日には学校に行けるって言ってたの」

そうですか、と言うと空のお母さんは入って、と言って僕を家に入れてくれた。


「今部屋にいるから会ってあげて。
何か凄い退屈らしいの。話し相手になってもらえるかな?」

はい、と言うと僕は階段を上がり空の部屋の前に来た。


すると、部屋から音楽が聞こえた。それは、僕と空が好きなアーティストの歌だった……

このことを話題にしたらいいんじゃないか……

僕はそう思いながらドアをノックした。


「はい?」

ドアを挟んでだが久しぶりの空の声。胸がジーンとした。


僕はドアを開けた。


「空………」

空は驚いた顔で僕を見た。


「お前……何で此処に?」

僕は少し笑いながら言った。


「恋人だからだよ」

その言葉に空の眉間にしわが寄った。


僕はそんな空の横に座り、クッションを抱きしめながら歌を聞いた。


「知ってる?空はこの歌歌ってるアーティスト好きだったんだよ。
このアーティストのほとんどの歌が好きだったんだけど、中でも一番好きだったのがこのCDの8番目に入ってる歌」

「8番目の歌…?」

空はそう言いながら3番目の曲から8番目の曲にした。


僕は目をつぶりながら聞いた。


この歌聞いてみてって空に勧められた時。

空と一緒に聞いていた時。

一緒に歌っていた時。

そんな思い出を鮮明に覚えている。


「この歌……」

空は喋りだした。

「なんか……聞いた事あるような気がする……
最初は1人で聞いていた……でも、後から2人で聞いていたような気がする……」

空はまだわかっていない。2人というのが空と僕という事を……


僕はあえてそのことを言わないでこの歌の説明みたいなのをした。



この歌は空が好きなアーティストのヴォーカルが作詞作曲した歌。

ヴォーカルには好きな人がいた。その人は男。そして自分も男。

ゲイと言われるためみんなには決して話さず、1人で抱え込んでいた。

でも、ある事に気が付いた。

誰が誰を好きでいようと、他人は関係ない。ゲイだろうがなんだろうが、好きになったんだから仕方がない。

恋というものに、ルールはないと気が付いた。

そしてそのヴォーカルは告白をした。



僕はそのことを空に話した。

「この歌は、作詞作曲したヴォーカル自身が体験した実話を基にした歌なんだよ」

「……そのヴォーカルの告白はどうなったの?」

ヴォーカルの告白は……


「失敗に終わったよ。
その時の気持ちを基にした歌が9番目の歌。
とても悲しいメロディーで、ドラムとベースが使われていないんだ。
確か……ピアノとギターの4弦目ぐらいまでだったかな?」


そうなんだ、と空は呟いた。


「空はこの歌詞に感動して、僕に勧めてくれたんだよ」

そっか、と空は呟いた。


「ってかさ、話変わるけどさぁ……」

「ん?」

「何でお前学校行ってねぇの?」





202: 名前:茶海☆02/01(金) 00:22:43 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
悲しい質問ですね涙

203: 名前:優生輝☆02/01(金) 16:41:07 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>海斗にとってはちょっと傷つく質問ですね(・ω・`;)
でも空には悪気はないので責めないでやって下さい(´Д`;)


204: 名前:茶海☆02/01(金) 17:13:58 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
大丈夫です(≧Д≦)ゞ

責めたりしません\(≧▽≦)丿


205: 名前:優生輝☆02/01(金) 17:16:25 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「何でお前学校行ってねぇの?」

そう聞かれた瞬間、頭の奥にしまいこんでいたはずのあの記憶がよみがえった。


「それは……」

『海斗……お前がまさかそんなヤツとは思わなかったよ』

「それは……」

『幻滅だな』

「それは……」

「それは……?」

『俺は最初からコイツと関わらないようにしてたんだよ』


いつの間にか僕の目から涙がこぼれ落ちていた。


「え?ちょ、俺悪い事聞いた……?」

やっぱり空は覚えていないらしい。


……まぁ当たり前か。

僕は首を横に振った。


空は心配そうに、そして不思議なものを見ているような目で僕を見た。


僕は泣き顔を見せられないように必死で隠した。


すると、空は長い、綺麗な指で僕の涙を拭いた。

「空…?」

空と目が合うと、空はぎゅっと抱きしめてくれた。


「ゴメン。なんか悪い事聞いちゃって……」

また……また僕は空に抱きしめられている。


また僕は泣いていて、また空はゴメンと言っている……


病室での出来事と……ほとんど変わっていない…。


「ぼ、僕帰るね。ゴメンね、何か休んでいる時に押しかけちゃって……」


そう言って僕は空から離れ、部屋を出ようとした。


しかし、空は僕の腕を掴み、出る事が出来なかった。


「俺……明後日から学校行くんだ……
んで学校の事忘れちゃったからさ……いろいろ教えてもらいたいんだ……
だから、明後日学校に行こ。俺にいろいろ教えて……」


学校に?無理だよ……


「空には、いっぱい友達がいるから、みんな教えてくれるよ。
それに、みんなといたほうが思い出すの早くなると思うし…
僕は……行けないよ」


しかし、空は言い返した。

その言葉が、今の僕にとってはどれほど嬉しかった事か……


「お前じゃないとヤダ」

また涙が出てきた。一瞬、空の記憶がよみがえったんじゃないかと思った。

でも、その考えは次の言葉で無くなった。

「お前の名前何?お前の家どこ?俺迎えに行く」


僕は泣きながら答えた。

「桜庭……海斗っ……家は……すぐ隣っ……」

「カイト?わかった。そこの家?本当か?」

僕は何度も頷いた。

「わかった。んじゃ明後日待ってろよ。迎えに行くから」


そう言うと僕の腕を放した。


僕は腕が解放された瞬間、急いで部屋、そして家を出た。



空は……記憶を失う前も、記憶を失った後も、やっぱり……






優しかった。


そして僕はまた、その優しさに甘えてしまうのだろう……


206: 名前:優生輝☆02/01(金) 17:17:31 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>大丈夫ですか!?
よかったです(´∀`)
茶海様みたいな優しい人がこの小説の読者でよかったです(・∀・*)


207: 名前:茶海☆02/01(金) 18:29:35 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
いえいえ(^O^)/

私も小説書いてるんですけどこんなにまとまった文章かけませんもん(ノ_<。)
だからやっぱり優生輝様は天才です\(≧▽≦)丿

海斗どうなるんでしょうか…


208: 名前:優生輝☆02/01(金) 19:56:23 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>茶海様小説書いてるんですか!?
此処でですか!?

いやいや優生輝はまだまだ未熟者です(´∀`;)

海斗の今後を予想してみて下さい(・∀・*)


209: 名前:茶海☆02/01(金) 22:58:06 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
小説書いてますよ(*^_^*)

一般小説で芙友華という名前で書いてます(≧Д≦)ゞ

って別にそんなのどうでもいいんですけど焦
これからの海斗を想像すると泣けて来ます涙


210: 名前:優生輝☆02/01(金) 22:59:21 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
日が経つのは予想以上に早かった。

もう空が学校復帰の日になった。


僕がニュースを見ていると、誰かが来た。



僕は玄関のドアを開けずにはい?と言った。


「あ、俺だけど……」

空……本当に来たんだ…

「学校……行こ」



僕は学校に行った方がいいのだろうか……

僕が行ったら空まで虐められるかもしれない……


もう、空を傷つけたくない……


「ゴメン。やっぱり行けない……」

「何で……?」

「学校で……いろいろあったから……
もう、空を傷つけたくないから……」


俺を?と空は僕に問いかけた。

「……俺は傷ついてないよ。
傷ついてるのはカイトの方だろ?」


何で空はそこまで僕に優しくするのだろうか……

空の言葉の1つ1つが、僕の涙を誘う……


「……誰かに虐められてるんだったら、俺が守るから」


僕はどうしたらいいんだろう……

空に守られたらいいの?それとも………



「空ならすぐに友達と話せるようになるから……
僕がいなくても大丈夫だから……
だから僕の事は放っておいていいから」


毎日来るから、それを最後にもう声が聞こえなくなった。



何で空はあんなに優しいんだろう……

記憶にない僕の事を何で優しくするんだろう……


「反則だよ……」

僕はそう呟くと、部屋に入った。


211: 名前:優生輝☆02/01(金) 23:02:21 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>マジですか?更新終わったら絶対見に行きます(・ω・´)

もう終わり決めてるんです(´∀`)
さて、茶海様は最後泣くのでしょうか、それとも笑うのでしょうか、気になります(・∀・*)←何



212: 名前:優生輝☆02/01(金) 23:33:58 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視点になります



カイト……まだよくわかんないけど、放っておいたらダメなような気がする……


そんな事を思いながらも俺は学校の門の前まで来ていた。


「宇治原、もう大丈夫か?」

声のする方を見ると、先生らしき人がいた。


「俺の事は……覚えているか?」

いや、全く

とは言えないので、すみませんと言っておいた。


「まぁゆっくり思い出せばいいさ。無理に思い出す必要はない。
人生のリセットと考えてもいいんだからな」

人生のリセット……ねぇ。


「じゃぁまず最初に職員室に行こう」

そう言うと先生は歩いていった。


先生の後に続いて俺も歩いた。


初めて来る……でも懐かしいような気がする校舎。

「懐かしいか?」

「初めて来るような……でも懐かしいような気がします」

そうだろうな、と先生は笑うと職員室のドアを開けた。


「じゃぁそこのソファに座ってくれ」

副校長らしき人の机の横にある、来訪人と話すような所のソファに座った。


「席はお前が学校に来てた頃と同じ席だからな。
そっちの方が思い出しやすいだろう」

ありがとうございます、と言うと俺は職員室内をずっと見ていた。


しかし、何も思い出せなかった。


そんな事を思っていると、もう8時40分になっていた。


「よし、じゃぁ行くか」

はい、と言うと俺は先生の後をついて行った。


廊下は静寂に包まれており、俺と先生の足音しか聞こえなかった。


「此処がお前のクラスだ。じゃぁ入るぞ」


そう言うと先生はドアを開け、教室に入っていった。


俺も先生の後に続いて教室に入った。


「空じゃん!」
「待ってたよ〜」
「大丈夫か!?」
「空君!!」

みんな俺の名前を叫んだり、安否を心配したりした。


記憶が無くなる前の俺ってそんなに人気だったのか……?


そんな事を思いながらも教室内を見渡した。


「今日から宇治原が復帰する。
まだ記憶は無いし、身体もそんなに丈夫じゃないから、みんな宇治原に気を配りながら生活してくれ。
じゃぁ宇治原、お前はあっちの席だ」

先生の指さした方を見ると、席が空いていた。

でも空いていたのは1つではなく、2つ……


「先生、席が二つ空いてるんですけど……」

「あぁ、お前は窓側だ。
隣の席のヤツはなぁ……ちょっと今学校に来てないんだ…」

学校に来てない……?


そうですか、と言うと俺は自分の席に着いた。


「じゃぁ朝の学活終わり。1時間目の準備しろ」

そう言うと先生は教室を出て行った。


俺は隣のあいている席を見た。

すると、何故かカイトを思い出した。


まさか……そう思いながらも俺はもう一度教室内を見渡した。


すると、後ろの壁にを見た時、泣いているカイトを思い出した。


「カイト……?」

「空……お前海斗の事覚えてるのか?」

名前がわからない男子が俺に問いかけてきた。


「あいつ……泣いてたんだ……
それで俺……守ってやれなかったんだ……」

「空?どうしたんだ?」


「カイトは……傷ついてる……」

「おい、どうしたんだよ」

「行かなきゃ」


そういうと俺は鞄を持って走って教室を後にした。

「おい!1時間目始まるぞ!!」


足が痛い事も忘れて、俺は無我夢中で走った。


カイトの所に行かないと……よくわからないがそう思った。


俺は自分の勘を信じ、カイトの家の前まで来た。


俺はインターホンを何度も押した。


すると、すぐに声がした。


『はい?』



「カイトか?ちょっと話がある。ドア開けろ」


213: 名前:茶海☆02/01(金) 23:59:10 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
愛ですなぁ(≧Д≦)ゞ

214: 名前:茶海☆02/02(土) 00:00:37 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
そんな意味心な……

多分最後がどんなでも泣くと思います(ノ_<。)

最後早くみたいです!(≧Д≦)ゞ


215: 名前:茶海☆02/02(土) 01:34:15 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
書き忘れましたけど小説の名前は心臓病です(≧Д≦)ゞ

宣伝ぽくてごめんなさい涙


216: 名前:優生輝☆02/02(土) 11:12:08 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>茶海様の小説読ませて頂きました!
とてもおもしろいです(・∀・)なんか引き込まれてしまいました(´∀`)
続き楽しみです!

最後は泣きますか(・∀・;)

あと1〜2ヶ月したら完結になると思うので、それまでお付き合いお願いしますm(_ _)m


217: 名前:優生輝☆02/02(土) 11:36:47 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻ります


「カイトか?ちょっと話がある。ドア開けろ」

空……?

今学校じゃないの?

何で此処に………?


僕は1階に下り、玄関まで行くと、ドアを開けずに空に話しかけた。


「どうしてここに……?」

「思い出した事があるから……一番最初にカイトに報告したかったから……」


僕が一番最初……?


顔を合わせないで報告を聞くのは失礼だと思い、僕はドアを開けた。


「空……」

少し息が乱れている空。走って来てくれたのだろう。

僕は入って、と言うと空を家の中に入れた。


「僕の部屋……覚えてないよね?」

空は申し訳なさそうに頷いた。

「じゃぁちょっと此処で待ってて」

僕はそう言ってリビングに行き、2つのコップにジュースを注ぐと、それを両手に持って空の所に戻った。


「こっちだよ」

僕達は階段を上がり、奥にある僕の部屋に入った。



「此処が僕の部屋。
覚えて……ないよね」

空は思い出そうとしているのか、部屋中を見渡した。


しかし、そう簡単に思い出せるわけがなく、空は覚えてないと言った。


僕はベッドに座り、空に座れば?と言った。


空は頷くと僕の横に座った。


「報告って……何?」

すると空が頭を掻きながら言った。

「なんか……俺の横の席を見たら、カイトの笑顔が思い浮かんで……
後ろの壁を見たら、カイトの泣き顔が思い浮かんで……
カイトを守ってやれなかった、傷ついてるって思ったんだ……」


空が……僕の事を少しだけ思い出した……?

「何で泣いてたのか……何で守ってやれなかったのか……何で傷ついてるのか……それが知りたい……
過去が知りたい……過去を思い出したい……」


記憶を失ってから初めて会った空は僕の事を嫌っていた。

ウザイとか消えろとかいろいろ言われた。

自分の過去を受け入れたくなかったとも言われた。


でも、今は違う……


一生懸命、自分と僕のために過去を思い出そうとしている空がいる。


今の空は、僕の事を好きなのかどうかわからない。

でも、過去を思い出したら空は僕を好きになってくれるよね?



僕の目からは涙が出てきた。

それは悲しみの涙ではなく、嬉しさの涙だった。


そんな僕を空は抱きしめた。


少し勢いがあったせいで、僕と空はベッドに倒れ込んでしまった。


空は僕の上からどかないで、僕と目を合わせた。


「俺……記憶取り戻したいんだ……
全て取り戻せなくてもいい……ただ、俺とカイトの過去だけは、取り戻したい……
俺の記憶探し……手伝ってくれねぇか?」


僕は泣きながら、笑いながら頷いた。


そんな僕に空は微笑みかけ、そっとキスをした。


218: 名前:茶海☆02/02(土) 15:32:04 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
天才です\(≧▽≦)丿涙が止まりませんよ(ノ_<。)

219: 名前:Berlin HP☆02/02(土) 20:31:52 HOST:65.115.69.130
Hi! I'm John Strass and i like your site!
Thank you!


220: 名前:優生輝☆02/02(土) 23:19:24 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>こんな馬鹿を天才と言ってくれるなんて(ノД`。)
こっちの方が涙が止まりません!!←何
毎日毎日有難うございますm(_ _)m

Berlin様>>英語だ!(○Д○;)
Yahoo!の翻訳使わせて頂きました←何
お褒めの言葉……として受け取ります(・∀・*)
嬉しいです!有難うございますm(_ _)m
あと、これからは日本人の優生輝のためにどうか日本語を使って下さい(死


221: 名前:優生輝☆02/02(土) 23:32:50 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空は僕にキスをした。

それはただ触れるだけのキス。でも空の思っている事が伝わってきた。


ファーストキスが男で最悪と言っていた空はもういない。

記憶を失う前の時と同じように、自らキスをしてくれる。


「ねぇ空……」

「ん?」

「記憶を失う前、僕たちは1つになったんだよ」

そう言うと空はにこっと笑い、前聞いたと言った。

「記憶を失った後も……僕たち1つになれるよね?」

不安だよ、と言うと空はギュッと僕を抱きしめながら言った。


「していいの?」


記憶を失っても、行為の仕方は覚えているのか?それとも自分の勘でやるのだろうか……


僕は小さく頷くと、空は僕の服を脱がした。


「肌……白いんだな」

空はそう言うと、僕の身体を触りはじめた。


久しぶりに空に触られた。やっぱり声が出てしまう。

「んっ……」

「もっと声出せよ」







それから僕たちは10時頃までやり、その後同じベッドに2人一緒に寝た。



頭が混乱しており、行為の事はよく覚えていない。

でも、1つだけ気になる事があった……


それは、空が行為の途中に言った言葉。



『カイトの感じる所って此処だよな?』


222: 名前:茶海☆02/02(土) 23:41:04 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
思い出しかけてる!?

223: 名前:優生輝☆02/03(日) 10:34:05 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>もしかしたら思い出しかけてるのかもしれません(・∀・*)
毎日毎日有難うございますm(_ _)m


224: 名前:優生輝☆02/03(日) 10:52:53 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視点になります


「んっ………」

何だろう……久しぶりに聞いたような感じがする……

全く覚えていないのに、前にやった事のあるような感じがする……。


もっと……もっとお前の声を聞かせてくれ……カイト……


「もっと声出せよ」

俺は下に手を持って行き、ズボンと下着を脱がすと、カイトのモノを触った。


カイトの甘い声が確実に俺の耳に届く。

もっと……もっと聞きたい……


そう思った俺は中指、人差し指、そして薬指を口に含ませると、
中指からカイトの中に入れた。


カイトは痛そうな顔でベッドのシーツを握っていた。


俺はカイトにキスをすると、大丈夫だよと言い、人差し指と薬指も順番に入れていった。


カイトの中は締まっており、けっこうきつかった。


「痛い?」

カイトは何度も頷いた。


ゴメン、と言いながら指をゆっくりと動かした。


動かすたびにカイトの口からは甘い声が聞こえてきた。


その時、何故か俺はカイトの感じる所が頭の中に浮かんできた。


思い出したのか……?


「カイトの感じる所って此処だよな?」

カイトはビックリした顔で俺を見たが、すぐに頷いた。



俺はそこを攻め続け、カイトが絶頂を迎えると、今度は自分のモノを入れた。




そして、2人で絶頂を迎えた。




何で思い出したのかはわからない。


もしかしたら、過去にやった事を同じようにやったら、記憶が戻るんじゃないか……


俺は寝ているカイトを見ながらそう思った。


「カイト……」

過去の俺が、お前の事を好きだったように、



今の俺も、お前の事が好きだ……


225: 名前:茶海☆02/03(日) 15:15:16 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
おぉ\(≧▽≦)丿

頑張れ!空(≧Д≦)ゞ


226: 名前:優生輝☆02/03(日) 18:08:20 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>はい!頑張ります!!(お前に言ってないから
空も海斗も優生輝も頑張ります!!


227: 名前:優生輝☆02/03(日) 18:20:11 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻ります



「んっ……」

今何時だ……?

痛い腰をさすりながら時計を見た。


「もうお昼か……」


……あれ?空は……?

横にいたはずの空がいなくなっていた。


「帰ったのかな……」

そう思いながら僕はリビングに向かった。


途中、良い匂いが家中に漂っているのがわかった。

リビングに行くと、キッチンに空が立っていた。


「空……?」

空は僕に気付き、にこっと笑うと、体大丈夫?と問いかけた。

僕は微妙と答えると、空は困ったように笑い、座りなと僕を気遣ってくれた。


言われたとおり僕は椅子に座り、キッチンで料理をしている空をじっと見ていた。


「何作ってるの?」

「カルボナーラ。何か俺の作れそうなのそれしか無かったし……
それにカイト何か好きそうだし……」


空は少しずつではあるが、僕の事を思い出していた。

だって、僕がカルボナーラ好きって事、家族と空ぐらいしか知らないから……


「あ、ゴメン。何か勝手にキッチン借りちゃって……」

別にいいよ、と言うと空は笑いながら、美味いの作ってやるからなと言った。



この一時(ひととき)がとても幸せだった。

ずっとこの時間が続けばいい。そう思った。



しかし、僕たちはまだ気付いていなかった。


神様が、まだ僕たちを認めていない事を………


228: 名前:茶海☆02/03(日) 22:45:38 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
認めろ!

229: 名前:まあ☆02/04(月) 01:41:11 HOST:ser352880018225846
優生輝さん
お久しぶりです(^∀^)
やっぱり
カイトわかわいぃ(。´ω`)

認めなさい← 誰


230: 名前:ゆい☆02/04(月) 12:48:58 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
何が…!?
なななな何が!?
混乱中です←
認めてください←


231: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/04(月) 18:39:45 HOST:0x3dc4c01a.rev.ncv.ne.jp
神様・・・。
随分と悪戯が過ぎます様でございますね?(恐ッ

ここら辺で沙羅が登場するとか?
アゲます!!!


232: 名前:優生輝☆02/04(月) 21:40:40 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>どうも神様は大のホモ嫌いならしいでs(死
コメント有難うございますm(_ _)m


まあ様>>お久しぶりです(・∀・*)
海斗可愛いッスか?そりゃぁ僕がモデルですかr(死んでよし
上でも言ったとおり、神様はホモ嫌いなようでs(死
コメント有難うございますm(_ _)m


ゆい様>>ななな何に疑問をお持ちですか!?
混乱……エヘヘ(´∀`)←キモイ
上でも言ったとおり、神様はホモ嫌いなようでs(死
コメント有難うございますm(_ _)m


♪メロ♪様>>ひぃ(゚Д゚;)←何
神様はドSなんです(´Д`)
あ〜そこら辺今悩んでいます←何
沙羅……どうしよっかなぁ……

コメント有難うございますm(_ _)m


233: 名前:優生輝☆02/04(月) 22:01:16 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
楽しい時間が経つのは早かった。


もう空が帰る時間になっていた。


「じゃぁ俺帰るね」

そういうと僕の頬を触りながら言った。

「明日、迎えに来るから」


もう、空がいるから怖くない……

僕はうん、と頷きながら言った。


その言葉に空は安心し、僕の事をギュッと抱きしめた。

「絶対俺から離れんじゃねぇぞ。カイト」


うん、と言いながら僕は抱きしめ返した。


少し経つと空は僕を離し、家に帰った。



「大好きだよ、空」


僕はそう呟くと、リビングへ行った。










「んぁ……」

朝だ……時間が経つのって早いなぁ……


僕はそう思いながらベッドから降り、ハンガーに掛けていて制服を着た。


「何か……久しぶりだな」

2週間振り……?とにかく久しぶりの学校。


僕は陸にぃと母さんの反応を期待しながらリビングに入った。


「おはよ、海斗……あら、制服姿って事は……?」

母さんは期待した目で僕を見た。

「学校、行くよ」

母さんはホッとしたように笑った。


「はよ、海斗」

ふり返ると、陸にぃが立っていた。


「おはよ、陸にぃ」

「学校行くの?」

陸にぃはソファに座りながら僕に問いかけた。

「まぁね……」

「……空君だろ?空君が何か言ったから海斗行こうって思ったんだろ?」

別にそんなんじゃないよ、と言いながら僕は椅子に座った。


「まぁ理由なんて別にいいわよ。
海斗が学校に行ってくれるだけでお母さん嬉しいんだから」

そう言いながら母さんは朝食をテーブルの上に置いた。






10分ほどで食べ終わり、時計を見た。


「もうそろそろかな……」

そう言いながら陸にぃの隣に座ると、インターホンが鳴った。


陸にぃは僕の耳元で囁いた。

「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれたよ」

うるさいなぁ、と言いながら玄関のドアを開けた。


「よっ、制服姿って事は……?」


「学校、行くよ」


空だった。

「じゃぁ此処で待ってるから早く鞄持ってきな」


了解、と言うと僕は2階へ上がり、自分の部屋にある鞄を手に持ち、再び玄関へ行った。


234: 名前:優生輝☆02/04(月) 22:18:06 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕たちはいろいろ離しながら学校へ向かった。


「……で、俺がカイトに告白したんだ……
へぇ、初めて知った」


覚えてないだけでしょ?と言うとばれた?と笑いながら空が言った。

バレバレだし、と僕が言うと2人同時に笑った。






下駄箱で靴を履き替えていると、同じクラスの人にあった。


僕がおはよ、と言うとその人は軽く会釈をして立ち去った。

僕は特にそれを気にせず、階段を上っていった。


相変わらず廊下はうるさかった。しかし、僕と空が廊下を歩いた瞬間、静かになった。


僕はみんなと目を合わせないようにして歩き、教室に入った。


教室も廊下と同じだった。

うるさかったが、僕たちが入ってきた瞬間、静かになった。


まるで珍しいモノを見ているかのように僕たちを見ていた。


空はそれを気にせずに自分の席に着いた。

僕もそれを見習い、自分の席に着いた。


席についても誰1人喋らず、教室内は変な空気に包まれていた。

そんな変な空気のまま、朝の学活を始めた。




235: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/05(火) 17:28:27 HOST:0x3dc4c01b.rev.ncv.ne.jp
神様ドSw何か笑えますね(´∀`)←

あ、「僕たちは色々はなしながら」のトコロ、
「離しながら」ではなく「話しながら」デス!!!
変換って便利だけど間違えるときもあるからちょっと不便ですよね(`ω′)←おい

アゲ


236: 名前:優生輝☆02/05(火) 21:33:07 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
♪メロ♪様>>うお(゚Д゚;)間違えてる!
すすすすみません!♪メロ♪様の言うとおり、
離しながら×
話ながら○
です。
報告有難うございますm(_ _)m
他にもいろいろ誤字があるとおもいます。すみませんm(_ _)m

コメント有難うございます(・∀・*)


237: 名前:優生輝☆02/05(火) 21:58:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
授業中、僕は集中できなかった。

何人かの人が僕らをチラチラと見ていたからだ。

やっぱり学校に来たの失敗だったのかなぁ……


そんな事を思いながら4時間授業をやり、昼休みをむかえた。


「なぁ、屋上行かねぇ?」

空が僕に誘った。

その瞬間、何人かの人が僕らを見た。


僕はその人達を気にしながらいいよ、と言った。



「海斗、ちょっと話あんだけど」

声のする方を見ると、5〜6人の男子がいた。


あの日の男子達、とは言うまでもない。


「でもカイト俺と屋上行くから……」

「久しぶりに来たからちょっと話したい事があるだけ。
空は違う人と喋ってみたら?何か思い出すかもしれないし」

海斗行こ、と言うと男子達は教室を出て行った。



あの日の記憶がよみがえり、恐怖と不安でいっぱいだった。


僕が教室を出ようとすると、空が僕の腕を掴んだ。

「大丈夫なの?」

大丈夫じゃない、とは言えずに、僕は無理をして、大丈夫と言った。


「何かされたら後で絶対俺に言えよ」

わかってるって、と言うと僕は教室を出た。






男子達について行くと、今はもう使われていない部屋に来ていた。


「じゃぁお前ら出て行って。
俺と海斗だけで話すから」


そう言うと僕と男子1人だけが部屋に残った。


「久しぶりだな。海斗」
「久しぶりだね。煉弥君」
「空……まだ記憶戻ってないの?」

僕は小さく頷いた。

「海斗と空って……今付き合ってるの?」

付き合っている

と言っていいのだろうか……。

念のために僕は首を横に振った。


「へぇ。そのわりにはけっこう仲が良いように見えるんだけど」

何回もお見舞いに行ったからね、と僕は言った。


「お前もしつこいんだな」
「え?」
「空はさ、何にも覚えてないんだ……海斗と付き合っていた事も、あの日の事も覚えていないんだ」
「煉弥君……何が言いたいの?」

「つまり、俺が言いたいのは………








全部白紙に戻せばいいって事」


白紙……?


238: 名前:(sage)☆02/05(火) 21:58:46 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
>>236
それを言いましたら…
「×話ながら、○話しながら」ですよ。
話ながらは内容を指し、話しながらは行為を指します。
例)話ながら:昔話。話をする。話しながら:お話する、話し合い。



239: 名前:優生輝☆02/05(火) 22:18:28 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
全部白紙に戻せばいいって事」


「白紙……?」

「そう、過去にあった事を全て白紙にしたらいいんだよ。
そうしたら、無理に記憶を思い出す必要も無くなるんだ」

「でも、空は思い出した事あるよ。
あの日の事、少しだけなら思い出してるよ」


そういうと煉弥君はふっと笑いながら言った。

「でも全て思い出したら、傷つくのは空なんじゃないか?」

「何で……?」

「過去の事で、空が海斗を傷つけてしまった事もあるだろ

それを思い出しちゃうと、空自分を責めるんじゃねぇの?」


確かにそうだ……


「自分が海斗を傷つけたのに、海斗は自分の記憶探しに手伝ってくれている。
俺はわがままなんじゃないか?
そう思ってしまうんじゃない?」


「でも……」


「2人とも幸せになりたいのなら、全ての事を白紙にしちゃえばいいんじゃねぇの?」


よく考えな、と言うと煉弥君は出て行った。


2人とも幸せになるためには……記憶探しを中断する。


もちろん僕はそれを望んでいない。

でも、空はどうなのだろうか……


過去を知りたいとは言っているが、もしかしたら傷ついてしまうかもしれない……


多分、幸せになるには時間がかかる……いや、幸せになれないかもしれない……

ふと、空の笑顔が頭の中に広がった。


その瞬間、幸せにしたい、と思った。

何故だがわからないが、僕の目からは涙が溢れた。


涙を拭くと僕は教室に戻った。

すると空が心配した顔で僕の所に近づいてきた。


「カイト、どうだった?」

空……

「いや、何にもなかったよ」

僕は……

「そっか。
それより腹減った。屋上行こうぜ」

過去にあった事を……

「うん」


全て白紙に戻すよ……



これで、空が幸せになれるのなら……

これが、唯一の方法なら……


僕は、全て白紙に戻す……


240: 名前:優生輝☆02/05(火) 22:20:40 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あ様>>あぁぁぁまた間違えた(´Д`)
本当にすみません!何度も何度も間違えて……
離しながら×
話ながら×
話しながら○

ですね……本当にすみませんm(_ _)m
ご指導(?)有難うございますm(_ _)m


241: 名前:茶海☆02/05(火) 23:54:44 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
海斗に感動です涙

242: 名前:ゆい☆02/06(水) 00:10:56 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
海斗くん戻さなくていいよ!?
もっと自分を大切にしなさい(;_;)
いい子ですね…みんな
ゆいわそんなんできない(Д)←
あげますっ!
頑張ってくださいv


243: 名前:☆02/06(水) 17:37:00 HOST:05004032316422_ga.ezweb.ne.jp
ヤバいです!!!
海斗クンも空クンもイイ子スギです!!(屮〇A〇;)屮
更新待ってます!!!


244: 名前:茶海☆02/06(水) 20:43:27 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
あげ\(≧▽≦)丿

245: 名前:優生輝☆02/06(水) 21:52:39 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>感動ですか(ノД`。)
優生輝も、茶海様のコメントに感動しております(ノД・。)
あげ有難うございますm(_ _)m


ゆい様>>海斗は……空が大好きなんでしょうね(´∀`;)
不器用な海斗の優しさです。大目に見てあげて下さい←何
あげ有難うございますm(_ _)m

飴様>>イイ子だなんてそんな(´∀`*)←何故お前が照れる
コメント有難うございますm(_ _)m



246: 名前:優生輝☆02/06(水) 22:10:25 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕らは屋上に着くと、寝転がった。


「あ〜気持ちいい〜」

空は大の字になりながら言った。


そうだ……僕は此処で言わないといけないんだ……


「ねぇ、空……」
「ん?」
「大事な話があるんだ……」

大事な話?と空は聞き返した。


僕は黙って頷いた。


空は上半身だけ起こして何?と問いかけた。

僕も上半身だけ起こして言った。



「今までの事、全て忘れてほしい」


これで空と僕が幸せになれるなら、いいんだ……。











「今までの事、全て忘れてほしい」

「……どういう意味?」

「僕が教えた過去の事、全て忘れてほしい」


は?意味わかんねぇよ……

「待って……なんだよ、忘れてほしいって……」


「空を騙そうとしたんだ」


騙そうと……?

「……嘘だろ?」

「嘘じゃないよ。僕は空を騙そうとした……いや、騙したんだ」

カイトは真剣な目で俺を見た。

何でだ?何か原因があるはずだ……まさか……あの男子?


「お前あの男子に何か言われたのか?そうなんだろ?
クソッ……あいつ1発殴ってくる」

そういうと俺は立ち上がり、屋上を出ようとした。


しかし、カイトに腕を掴まれた。


「違う!煉弥君は何も悪くない!全て僕が考えた事なんだ。
誰も……誰も悪くない……殴るなら、僕を殴って……」

僕が騙したんだから、とカイトは言った。


「どうして……
どうしてカイトは俺を騙そうとしたんだ?」


247: 名前:優生輝☆02/06(水) 22:33:46 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
>>246は前半が海斗視線で後半が空視線です。


************************************************************************************************************

「どうして……どうして海斗は俺を騙そうとしたんだ?」


僕は何も答えれなかった。

「なぁ、理由も無しに騙そうとしてたのか?」


「騙そうとしてたんじゃない。騙したんだよ」

僕は空の言った事に対して少し指摘した。

「そんな事どうでもいいんだよ!
お前は理由も無しに人を騙すのかよ!」


ダメだ……理由…理由……

理由を考えないと……



「幸せになりたかったから」

「……は?」

「幸せになりたかったんだ。そのためには、空を騙さないといけなかった……」


とっさに思い浮かんだ事をそのまま言った。


「幸せに……なるため?」

僕は黙って頷いた。


「記憶を失う前の俺と、記憶を失った今の俺を、騙したのか?」


僕は静かに頷いた。

「……意味わかんねぇ……」

空は悔しそうに呟いた。


僕はそんな空の横を通り、屋上を出ようとした。



「カイト!お前は一瞬でも、俺を本気で愛したか!?」

その言葉に僕は足を止めた。


「お前は、俺を恋愛対象として……1人の男として俺を見た事があるか!?」


あるよ、何度も……何度も何度も空を本気で愛し、恋愛対象として、1人の男として見た……。



「……ないよ。
僕にとって今までの空は僕に快感を与えてくれるロボット。
そして今の空は、使いようのないロボットなんだよ」


そういうと僕は足を動かした。


「俺は、本気でお前を愛した!
過去はどうだったかまだハッキリとわからない。
でも今、俺はお前を本気で愛しているんだ!
お前を幸せにしたい……守ってやりたいんだよ!」


僕は空のいるほうを見た。

空は僕をじっと見ていた。


僕もだよ、そう言いたかった。

しかし、僕はそう言わなかった。


「さようなら、空」




僕は屋上から……そして空の前から立ち去った。

もう戻る事はないだろう。屋上にも、空の前にも……



僕はトイレに駆け込み、溜めていた涙を流した。


「空っ……うっ……空っ……」


もう、空とより戻す事は出来ないだろう。

もう僕に、空を愛する資格はない。でも、最後に言わせて……



空の事、世界で一番愛して、世界で一番空の幸せを願っているのは、
他の誰でもない、僕なんだよ……


もう、あなたを愛してもいいですか?とは言えないけど、これで空が幸せになれるならそれでいい……。


ねぇ、神様……もし、これでもまだ僕たちを苦しめるというのなら、
空の分の苦しみを、僕にあたえて……

空は充分に苦しみ、悲しんだ……


もう、苦しむ必要はない……悲しむ必要はない……


苦しむ必要があるのは、悲しむ必要があるのは、


空を傷つけた僕だけなんだよ……


248: 名前:茶海☆02/07(木) 02:30:51 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
涙止まりません(ノ_<。)ビェェン

249: 名前:優生輝☆02/07(木) 16:37:15 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>涙が止まらないなんてそんな(´Д`)
優生輝も茶海様のコメントに涙が止まりません←何
コメント有難うございますm(_ _)m


250: 名前:優生輝☆02/07(木) 16:57:00 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あの日から、1ヶ月が経った。


あれから僕と空は一切喋っていない。

噂によれば空は紅梨と付き合っているらしい。

紅梨も、空を狙っていたんだ……


僕は今流輝と付き合っている。少しずつではあるが、僕は流輝を好きになっている。

でも、やっぱり心のどこかに空を好きと言う自分がいる……。





あと1週間でクリスマス。当然僕は流輝と過ごすだろう。

本当は、空と過ごしたい。でも、それをできなくさせたのは僕だから何とも言えなかった。


すると横にいた流輝が口を開いた。

「なぁ、海斗。今日も空来てねぇな」

1週間ぐらい前からだろうか。空は学校に来なくなった。

そうだね、と言いながら空の席をじっと見た。


「……やっぱり気になる?」

僕は何も答えなかった。


「……まぁいいや。あ、クリスマスって海斗予定空いてる?」

クリスマス?あぁ……

「うん、空いてるよ」

そういうと流輝はにこっと笑って言った。

「じゃぁさ、どっか行かねぇ?あ、あとケーキ食べよ」

いいよ、と言ったのと同時にチャイムが鳴った。


「じゃ、また後で」

そういうと流輝は自分の席へ戻っていった。


空……どうしたんだろう……



そんな事を思っていると先生が青ざめた顔で教室に入ってきた。


号令をかける人は少し戸惑いながらも口を開いた。

「きり「いや、今日は号令はいい」


みんなは先生の異常に気付き、不思議そうな顔で先生を見た。


すると、煉弥君が口を開いた。


「先生、一体どうしたんですか……?」



すると、先生はゆっくりと口を開いた。


そして、言葉を発した。











「宇治原が、癌になっていた」





ねぇ、神様……これ以上空の幸せを奪わないで……




251: 名前:優生輝☆02/07(木) 18:43:24 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「宇治原が、癌になっていた」


教室中がざわつきだした。


「先生、それは……現在進行形なんですか?」

煉弥君は先生に問いかけた。


先生は黙って頷いた。

「いつ頃から……?」


「……おそらく、夏休み頃にはもうなっていたと思われる……」

夏休み頃から……?


そんな……何で誰も気付かなかったの……?

いや、何で僕は……気付けなかったんだ?


「治るんですよね?」


すると先生は下を向き、拳を握っていた。


「末期癌……もう、手遅れだそうだ……」


煉弥君はその言葉に呆然とし、そのまま椅子に座った。


女子は大声で泣き、男子の中にも、顔を両手で隠している人がいた。


僕は、泣く事が出来なかった。

泣く権利がないと思ったからではない。


空は幸せになれなかったという事がショックで、泣けなかった……。


別れたら、僕たちは幸せになれる……そう思っていた。


しかし、その考えは間違っていた………。


何のために僕たちは別れたのか……

何のために僕たちは傷ついたのか……



幸せという道を選んだつもりだった。

しかし、僕が選んでいたのは、不幸の道。


少しも進まないまま、時は過ぎていってた……


252: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/07(木) 19:13:30 HOST:0x3dc4c01b.rev.ncv.ne.jp
がん・・・ですか・・・。
空、死んだらイヤですよ!!!!!

海斗、せめてでも出来ることをしたほうが・・・。

アゲます


253: 名前:優生輝☆02/07(木) 20:34:13 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
♪メロ♪様>>はい、癌です……
海斗は……すいません。優生輝の口からは何も言えませんm(_ _)m

あげ有難うございますm(_ _)m


254: 名前:優生輝☆02/07(木) 20:46:04 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あっ、すいません。

>>251の最後を

少しも進歩しないまま、時が過ぎていた事に気が付いた

に変更しますm(_ _)mすみません



************************************************************************************************************


あれから、2日が経った。

僕は、空のお見舞いに行っていない。

行っても、何を話したらいいかわからないから……


そんな事を思っていると、メールがきた。


誰だろう、そう思いながらメールを見た。


「蒼君……?」


海斗君へ
空が末期癌の事、もう知ってるよね。
恐らく、空は助からないとおもう……。
多分、死ぬまで病院内にいる事になると思うんだ。
病院では、とても暇だと思うから、1度でもいいからお見舞いに行ってやってくれないかな?
今の海斗君と空の関係は知っている。だから、無理だったら別にいい。
もし行けたら、行ってやって。




「そんな事言われても……」

あともう少しで冬休み。そして冬休みが終わるとすぐにテストがある。

このテストで良い点数取らないと成績がやばくなるって先生が言ってたから、猛勉強する毎日。

とても時間を作る余裕なんてない……


あったとしても、流輝と遊ぶから……


僕は返信をせずに、教科書の問題を解いていった。


こうしてる間にも、空の容体が悪化している事も知らずに……


255: 名前:優生輝☆02/07(木) 20:59:48 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
そして、4日過ぎ、12月24日の終業式、そしてクリスマス・イブになった。


「じゃぁ体に気をつけるんだぞ。これで解散」

その言葉に教室内にいる人達が次々に出て行った。


「じゃぁ俺らも帰ろっか。海斗」

うん、と言うと僕は流輝の横に行った。



「明日だなぁ。クリスマス……」

そうか……明日がクリスマスか……


だから街中がクリスマス気分になっているのか……

「明日楽しみだなぁ。
勉強から解放されるし、流輝と一緒にいれるし」


流輝はお前マジ可愛すぎ、と言うとほっぺにキスをした。


「ちょっと、こんな人通りが多い場所で……」

へへ、と流輝は反省せずに笑った。


その笑顔につられ、僕も笑った。


「じゃ、明日迎えに来るから」

「うん、じゃぁね」


流輝は僕の家の前まで送ってくれた。

これが、僕らにとっては当たり前だった。


「ただいま」

「お帰り、海斗。
明日遊ぶんでしょ?だから今のうちに勉強しておきなさい」


はぁい、と返事をし、僕は部屋に行った。


制服から私服に着替えている最中、着信音が鳴り響いた。


「誰?」

僕は携帯を開いた。


名前は表示されていなかった。しかし、この番号はハッキリと覚えている……


「空………」



僕は恐る恐る通話ボタンを押した。


「もしもし?」
『………』
「もしもし?」
『………』
「もしもし?誰ですか?」
『………』
「切りますよ」

僕は電話を切り、携帯をベッドに置いた。


「空……だよね?うん。あの番号は……空だよ」

なぜ空が電話をしてきたのか、なぜ空は何も喋らなかったのか、

何もわからないまま僕は勉強をはじめた。


空が、僕に何を伝えたかったのか。

何もわからないまま、時間だけが過ぎていった。


256: 名前: ☆02/07(木) 21:20:33 HOST:05004014799779_ee.ezweb.ne.jp
煉弥は空が好きなんですか…(´・ω・`)?

257: 名前:茶海☆02/07(木) 22:56:47 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
そんな…――


残酷すぎます…


思考が今ついてけてません…涙


海斗は、空はどうなるんですか?


258: 名前:優生輝☆02/08(金) 22:42:48 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
>>256
えっと……名前がわからなかったので>>256様と呼ばせて頂きますm(_ _)m
いや、そうではないです(´∀`)煉弥は空の親友です(・∀・)
何かわかりにくくて申し訳ございませんm(_ _)m
コメント有難うございますm(_ _)m


茶海様>>思考がついて行けませんか?何か申し訳ないですm(_ _)m
頑張ってついてきて下さい←何

海斗と空のその後は、この小説を最後まで読んでいったらわかると思います(・∀・)
なので最後までお付き合いお願いしますm(_ _)m←死
コメント有難うございますm(_ _)m


259: 名前:優生輝☆02/08(金) 23:07:22 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
12月25日。待ちに待ったクリスマス。


街中はカップルなどでいっぱいだった。

そんな中、僕は1人で歩いていた。流輝の家に行くため……。


本当は待ち合わせする予定だった。でも、どうせ流輝の家で遊ぶから僕がそのまま流輝の家に行く事になった。



「寒……」

空……何してるのかなぁ。紅梨と過ごしてるんだろうなぁ……

紅梨……ちゃんと空を幸せにしてるかなぁ……


……僕が心配する資格はないか……


そんな事を思っていると流輝の家の前についた。

相変わらず大きな家で、見ただけでお金持ちという事がわかった。


僕は携帯を取りだし、流輝に電話した。

「もしもし流輝?」
『海斗?ついたか?』
「うん。今家の前だよ」
『わかった。じゃぁちょっと待ってて』


うん、と返事をすると僕は電話を切った。


手袋をしてくるのを忘れた僕は、自分の息で両手を温めていた。



すると突然、目の前が真っ暗になった。

「っ!?」


最初は戸惑ったが、3秒もすれば、誰かの手という事がわかった。

それと同時に、後ろから声がした。


「だ〜れだ」

「りゅう………き?」

すると、僕の目は手から解放された。

僕が後ろを向くと、僕より背の高い人が立っていた。


少しだけ見上げると、そこには見た事のある顔があった。


「当たり。ってか当たるのが当たり前か」

流輝は笑顔で言った。


僕も笑い返して言った。

「すぐにわかったよ、流輝だって」

だよな、と流輝はさっきよりも笑いながら言った。



僕は、この笑顔を守る事が出来るのだろうか。

流輝の幸せを、守る事が出来るのだろうか。


「じゃぁ行こうか?」

いつか、旅立つ日がくる。

「うん」

それまでの間、僕は流輝から笑顔を守り抜かなければいけない。

流輝から幸せを守り抜かなければいけない。


もう、これ以上空みたいに苦しみ、悲しんだ人を生み出さないために……


260: 名前:優生輝☆02/08(金) 23:21:50 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「じゃぁ海斗俺の部屋で待ってて。
覚えてるよね?」

僕はうん、と返事をすると、階段を上り、空の部屋の前まで行った。


相変わらずドアの両端には黒いスーツを着た人が立っていた。


すると、その2人は僕に気付き、ドアを開けてくれた。

僕は軽く会釈をすると、その2人は顔をそらした。


僕は少し遠慮しながら部屋に入った。



「どこに座ろう……」

そんな事を思いながらも僕はソファに座った。


ふとベッドが目に入った。

この前、僕は流輝に無理矢理やられそうになった……んで、空が助けてくれた…。


でも、助けてくれる空はもういない……

ってか助けてもらわなくてもいいんだけどね……。


そんな事を思っていると、携帯の着信音が鳴り響いた。


「誰?」

携帯を開くと、また番号しかかいてなかった。

そしてそこには、また空の携帯のと思われる番号がかかれていた。


「もしもし?」
『………』
「もしもし?本当に誰ですか?イタズラ電話ですか?」
『……カイト』
「はい?」
『カイト、今何してる?』

この声は、空だった。

「空……?」
『今何してる?』
「今、流輝の家で遊んでる」
『流輝……?あぁ、渡辺か』
「空は?紅梨といるんでしょ?」
『何であいつといないといけねぇの?』
「え?だって付き合ってるんでしょ?」
『別れたよ、とっくの前に。今年のクリスマスは1人。
ってか去年とかも1人だったのかもしれないけどね』

別れた……空は……1人……

「そっか……」
『……遊んでんだったらいいや。じゃぁね』

そういうと空は電話を切った。


最後に、空はとても小さい声で言った。

無意識に言ったのかどうかはわからない。

でも、僕にはしっかりと聞こえた。


じゃぁね、の後に聞こえた声。


「愛している」という言葉……


261: 名前:優生輝☆02/08(金) 23:46:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
愛している、この言葉を、なぜ空は言ったのだろうか。


まだ僕の事を愛している、とでも?

傷ついたのに、まだ僕の事を好きと言ってくれるの?


僕は、一体どうしたらいいの……?



「お待たせ」

声のする方を見ると、流輝がおぼんを持って立っていた。


「オレンジジュースとケーキ。ケーキはチョコでよかったかな?」

僕がうん、と頷くと、よかった、と流輝が言った。


今は、僕は流輝と楽しむんだ。

空の事は、忘れるんだ……



僕たちは、いろいろ喋っていた。

僕は、空の事を忘れるために、いつもよりもいっぱい喋った。


負けずと流輝もいっぱい喋り、時刻は4時になっていた。


「もうこんな時間か……」

「そうだね」

僕は携帯を手に取った。


あれから、空からは連絡は来てなかった。


……当たり前か。


「海斗どうしたの?何か今日何回も携帯見てんじゃん」

そんなに携帯見てたの?気付かなかった……



「別に何でもないよ」

しかし、流輝はそれで終わらなかった。

「誰かからの連絡待ってんの?」

「……何で?」

「俺が部屋に入る前、海斗何してた?」


何で知ってるの……?

「何で知ってるの?って顔してるね。
ゴメンね、聞こえちゃったんだ」

そっか……聞こえちゃったか……


「じゃぁ、電話の相手も?」

「うん、全部知ってる」

僕は特に何も言わなかった。

「……なんかあったんだろ?」

「……空、今日1人なんだって。
紅梨と付き合ってる、ずっとそう思っていた。でも、ずっと前に別れてたんだ……。
幸せなんだ、そう思ってた。でも、ずっと1人なんだ……」

喋っているうちに涙が出てきた。流輝は、そんな僕をただ黙ってみていた。


「僕があの時、空を傷つけなかったら……空は1人じゃなかった……
僕が空と付き合ってるから傷つく……そう思ったから、僕は空から離れた……
なのに、結局空は傷ついただけで、幸せになんてなってなかったんだ……」

「……海斗は、好きなの?空の事……」

僕は……


「好きだよ……大好きだよ。
流輝よりも好き。大好きなんだよ。
でも、僕には空を守れないから……守る資格なんてもうないから……」


「それが、お前の本当の気持ちなんだろ?」

僕は黙って頷いた。

「じゃぁ、お前はその気持ちを空に伝えてきな」


「え?」

「今から、空の所に行って、自分の本当の気持ち、空に伝えてきな」


無理だよ……そんなの……


「出来ないよ……」


そう言うと、空はポッケに手を突っ込んで言った。


「じゃぁ、ゲームしよっか?」

ゲーム……?


262: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/08(金) 23:58:49 HOST:0x3dc4c01b.rev.ncv.ne.jp
何をする気だw流輝ww

263: 名前:茶海☆02/09(土) 00:02:26 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
頑張ってついてきます(ノ_<。)


どうなるの!?


264: 名前:優生輝☆02/09(土) 00:07:35 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
間違え発見しました;;
>>261の最後らへんです。
流輝はポッケに手を突っ込んで言った。ですね。
本当にすみませんm(_ _)m



************************************************************************************************************

ゲームしよっか?」


ゲーム……?何言ってるの?

「何が言いたいの?」

「俺の右手か左手か、どっちかに俺が今日あげようとしていた指輪が入ってる」


僕は静かに頷いた。


「その指輪を選んだら、海斗は空の所に行く。
指輪の入ってない方を選んだら、海斗は俺に抱かれる」


そんなの……究極の選択じゃん……


僕は静かに頷いた。


流輝は僕が頷いた事を確認すると、両手を前に出した。


「どっちか選んで」


空を選ぶか流輝を選ぶか……究極の選択……


確率は2分の1……

正直僕は、空の所に行きたい……でも、流輝の方を選んでしまったら仕方がない。

それは、僕が選んだ事だから……


僕は流輝の右手に触れようとした。


「本当にそっちでいいの?」

流輝の言葉に、僕は右手を選べなくなってしまった。

そして、左手を選んだ。

「この手でいいの?」


僕は静かに頷いた。


流輝はゆっくりと、左手を開いた。


「っ!」

流輝は笑顔で言った。


「行ってきな。空の所に」

流輝は左手に握っていた指輪をテーブルの上に置いた。

「でも……」

「早く行けよ」


流輝は僕を廊下に出した。


「流輝……」

「これは、お前が選んだ道だ。自分と空だけを信じて、突き進んだらいい」


「流輝……ありがとう……」

また涙が出てきた。


「拭いてやんねぇよ。お前の涙」

「え?」

「空に本当の気持ち伝えて、幸せになれるまでお前の涙拭いてやんねぇから」

流輝は最高の笑顔で言った。


「ありがとう………」

僕は長い廊下を走り、階段を下りていった。







残された流輝は自分の部屋に戻り、テーブルに置いてあるリングの横で、右手を開いた。


右手からは、テーブルに置いてあるのと全く同じリングが転がり落ちた。


「記憶を失う前の空にも、今の空にも、敵わねぇか、俺は……。
……にしても俺かっこよすぎんだろ」


流輝はテーブルに置いてある2つのリングを見ながら言った。

「本当に……かっこよすぎ……んだろ……」

リングを見ている流輝の目からは、涙が溢れた。

2つのリングは、そんな流輝をじっと見ているように光っていた。


265: 名前:優生輝☆02/09(土) 00:09:45 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
♪メロ♪様>>さぁw一体何をするのでしょうか(´∀`)
正解は今更新したのを見たらわかりますm(_ _)m
コメント有難うございますm(_ _)m


茶海様>>はい、頑張ってついてきて下さいm(_ _)m
どうなるんでしょうかねぇ(´∀`)
あともう少しで完結すると思いますm(_ _)mそれまで応援よろしくお願いしますm(_ _)m
コメント有難うございますm(_ _)m


266: 名前:ゆい☆02/09(土) 00:32:55 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
空くんが癌なんて…
素で涙止まりません。
神様酷すぎじゃないですか;
こうやってる間にもまた涙が…
今日は枕を濡らして眠ります←
めちゃ入り込んでます;
流輝くん…本当にかっこよすぎますね(Д)
めちゃくちゃ切なくてこっちでも涙が…←そろそろうざい
蒼くんの優しさにきゅんv←
というわけでがんばってください!


267: 名前:まあ☆02/09(土) 00:38:14 HOST:ser352880018225846
流輝クンえらいよぉ(´;ω;`)
そして海斗もえらいよぉ←
優生輝サンはすごい(・∀・)
これからも更新がんばってください!!


268: 名前:優生輝☆02/09(土) 10:13:53 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>涙が止まらないなんてそんな(´Д`)
こうなったら優生輝ももらい泣き(死
流輝格好いいですか?これで流輝のイメージがアップしたと思います(´∀`)
蒼君は弟想いなんですよ(・∀・*)そしてゆい様想い(∀)
応援有難うございますm(_ _)m頑張ります!


まあ様>>上でも言ったように、これで流輝のイメージがアップしたと思います(´∀`)
何故優生輝が凄い!?(○Д○)こんな小説を読んで理解できる皆さんの読解力の方が凄いです(・∀・)
応援有難うございますm(_ _)m頑張ります!


269: 名前:優生輝☆02/09(土) 10:36:46 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
いけない事だとわかっていながらも、僕は流輝の家を走って外に出た。

幸い、道には迷わなかったので、大きなロスタイムは出なかった。


……としても、此処から病院までは結構ある。

「走っても2〜30分か……」

どうしようかと考えていると、流輝の家の車庫から車が出てきた。

すると、助手席の窓が開いた。


「流輝様からお伺いしました。海斗様、どうぞ乗って下さい」

とても優しそうな顔で笑う運転手さんが言った。


「有難うございます」

僕は後ろの席に座った。


「10分もあればつきますからね」


流輝……本当に有難う……

改めて、流輝の優しさを実感した。



運転手さんの言ったとおり、およそ10分で病院に着いた。


「此処でよろしいですか?」

「はい、有難うございます」

僕は車から降りると、運転手さんに頭を下げた。


運転手さんはにこっと笑うと病院の前から立ち去った。


車が見えなくなると、病院の中に入った。

時刻は5時。面会まであと30分。


クリスマスだから面会がいつもよりも長い……というわけにはいかないだろう。


「すいません。宇治原空の面会に来たんですけど……」

「あっ、はい。105号室ですね。では、面会は5時半となっています」

わかりました、と言うと僕は105号室へと向かった。


さすがに病院内では走らなかった。でも、いつもよりも速く歩いている。


「105…105……此処だ」

ドアに105号室と書いてある。

そして、その横に宇治原空と書いてあった。


1週間振りの再会。僕はドキドキしながらドアを開けた。


部屋にはベッド、小さい棚、テレビ、そしてドアがあった。


ベッドを見ると、1人の男が上半身を起こして何か写真を見ていた。


その人は僕に気付き、驚いた顔で口を開いた。


「海斗……」

「空……」


270: 名前:優生輝☆02/09(土) 10:49:36 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「海斗……」

「空……」

涙が出てきそうになったが、何とか堪えた。

「久しぶりだね。ってかクリスマスを病院内で過ごすって……なんか嫌だね」

僕はベッドの近くにあった椅子に座りながら言った。


「お前……流輝の所にいたんじゃ……何でここに来たんだ?」

何で?当たり前じゃん……

「クリスマスに、世界で1番好きな人の所に来たらダメ?」

え?と空は言った。

「……屋上で言った事……ほとんどが嘘なんだ……」

「嘘……?」

「うん、特に最後の方に言った事。あれは酷かったかなぁって今も思ってる」


空の頭は混乱しているのだろう。何言ってんだ?と言うような顔で僕を見ている。


僕はそんな空をギュッと抱きしめた。


「嘘だって言う事、信じなくてもいい。
でも、コレだけは信じて……」

何?と空は言った。


「僕は、世界で1番空の事が好きだって言う事。
空を愛していいのは、僕だけって言う事」

都合のいいヤツと思われても仕方がない。

それは、自分のまいた種だから……でも、僕は屋上での出来事の前も、後も、空の事が大好き……愛している……

コレだけは、本当の事だから……


すると、空も、僕をギュッと抱きしめた。


「俺もだよ、海斗。
過去の海斗も、今の海斗も、大好きだよ」

過去の僕……?

「空?もしかして……」

僕は空の顔を見ながら言った。


空はにこっと笑いながら言った。


「記憶、取り戻す事出来たよ。海斗」





271: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/09(土) 13:22:53 HOST:0x3dc4c014.rev.ncv.ne.jp
キャワ!!!(ナニ
記憶を取り戻しましたか、空!!!

死んじゃうの嫌だよー><



272: 名前:茶海☆02/09(土) 21:57:19 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ\(≧▽≦)丿


よかったね涙

空&海斗ぉ涙


273: 名前:ゆい☆02/09(土) 21:58:03 HOST:tohk203192106192.itakita.net
パソコンからですvv
そら―…
本当に、本当によかったです…
それなのに…
死んじゃうの本当に嫌ですー!!!
 



274: 名前:優生輝☆02/09(土) 22:58:57 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
♪メロ♪様>>はい、取り戻す事出来ました(・∀・)
死ぬのは……優生輝も嫌です(ノД`。)
コメント有難うございますm(_ _)m


茶海様>>本当によかったです、と海斗&空が言ってます(・∀・*)
コメント有難うございますm(_ _)m


ゆい様>>はい、記憶が取り戻す事が出来て2人とも嬉しそうです(・∀・*)
優生輝も死なせたくないです(ノД`。)
コメント有難うございますm(_ _)m


275: 名前:優生輝☆02/09(土) 23:23:07 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
「記憶、取り戻す事出来たよ。海斗」

本当に……?

「本当に……記憶戻ったの……?」

空はにこっと笑いながら頷いた。


「冗談じゃないよね?本当だよね……?」

「ホントだって、海斗」


僕は嬉しくて、空に抱きついた。


「よかった……本当によかった……」

「海斗……」

「不安だった……空の記憶、戻らなかったらどうしようって……
僕のせいで、記憶無くなっちゃったから……どうしようって……」


そんな僕を空はギュッと抱きしめ返した。

「もう大丈夫だよ。全て思い出したから……」


うん、と言うと、空はそっとキスをした。


「……そういえば、何で空は記憶取り戻す事出来たの?」

そう言うと空はベッドの横にある棚を見ながら言った。

「紅梨のおかげだよ。あいつ、別れた後に俺の家にあるアルバムを、
俺の母さんから貸してもらって俺に渡してきたんだ。
そこには、俺と海斗の写真とか、クラスのみんなの写真とかがあって、
それを見ているうちに思い出したんだ」


紅梨……ありがとう、空の記憶取り戻してくれて……


「そっか……それにしても本当に良かった……」

「まだそれ言うか?もうやめろよ」

「だって……」

本当に嬉しいから……本当に安心したから……


「……まぁ記憶取り戻しても、この病気はどうにもできねぇけどな」


そうだ……記憶を取り戻しても、病気は止まるという事を知らずに進行していくんだ……


「空……」

「大丈夫だよ、俺はいつもお前のそばにいるから」

空は僕の頭をポンポンと叩いた。


よく見ると、その手は前よりも細くなっており、力も少し衰えているように見えた。


「空……死なないよね?空は病気なんかで死なないよね?」

空は一瞬悲しい顔をしたが、すぐに元気に笑いながら言った。

「当たり前だろ?俺が病気なんかで死ぬわけねぇじゃん。
俺は海斗を幸せにする義務があるんだから」


うん、と頷くと、空はへへと笑った。




「……もう面会時間終了だ……」

「もうそんな時間か……」

「……じゃぁ帰るね」

そう言いながら僕は立ち上がった。


すると、空は僕の腕をぐいと引っ張った。

「っ!?」

その瞬間、空が僕にキスをした。

触れるだけのキスではなく、舌を入れるキス……


「ん……ふぁ……あっ……」

少しすると、空はゆっくり唇を離した。


そして、僕の顔を見ながら言った。

「クリスマスプレゼント。こんなのしかあげれねぇや」


僕は最初驚いた顔で空を見たが、空の言った事が理解出来ると、笑いながらありがと、と言った。


「じゃぁね、また明日来るから」

「おう」


そして僕は、病室から出た。




空の記憶が戻った……

もしかしたらこれは、神様からのクリスマスプレゼントなのかもしれない……


そして、空からのクリスマスプレゼント……


形では残ってないけど、まだ唇にあの感触が残っている……



276: 名前:茶海☆02/09(土) 23:43:00 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
空ぁ涙

死なないでぇ涙


277: 名前:優生輝☆02/10(日) 23:25:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>空は……これ以上は優生輝の口からは言えません(ノД`。)
いつもコメント有難うございますm(_ _)m

************************************************************************************************************


僕はあれから毎日欠かさずお見舞いに行っている。


元旦の日も行った。

元旦ぐらい家族とゆっくりしろよ、と言われたけど笑ってごまかしておいた。


冬休みが終わり、テスト前日になっても僕は空の所へ行った。

勉強をしていないと言うわけではない。

夜になったら、陸にぃに勉強を教えてもらっている。


そして、テストが終わった後も、空の所へ行った。



こうして、毎日毎日病院へ行った。


そしてこのごろ、思うようになってきた。


空が、どんどんやせ細っているような気がする……

起きあがっていられる時間が少なくなっている気がする……

力が、弱まっているような気がする……

元気が無くなっているような気がする……


改めて、病気の怖さを知らされた……。


「空、テストの結果返ってきたよ」

空は前より少し小さくなった声で僕に問いかけた。

「どうだった……?」

「全教科80点以上取れたよ。
陸にぃに教えてもらった甲斐があったよ」

そっか、と空は笑いながら言った。


「俺は……もう勉強すること出来ねぇんだろうなぁ……」


空……


空は、自分の右手を見ながら言った。

「だんだん、力が入らなくなってきたんだ……
自分でもわかるよ。もう、失った分の力を取り戻す事が出来ないって……
これは、記憶を取り戻すのと違うんだって……」

僕は空の手を握って言った。


「何言ってるの?空の力が無くなっても、僕が介護するから大丈夫だよ。
それに、勉強なら僕が教えるから。だから大丈夫だよ。
今度は……僕が空を守る番だから……」


空はありがと、と優しく笑いかけながら言った。


「あ、もう面会時間終了だ……じゃぁまた明日来るね」


そう言って僕が病室のドアに手をかけた時、後ろから空がそっと抱きしめた。


「空?」

「行かないで……」

いつもならこんな事言わないのに……


「どうしたの?空」

「お願いだから行かないで……俺が眠るまで、傍にいて……
お願い……海斗が俺の前からいなくなるのが怖い……」


「何言ってるの?ほら、早くベッドに寝て」

僕は無理矢理空をベッドに寝かせた。


「また明日も来るから、ね?」

「海斗……」

じゃぁね、そう言うと僕は病室を出た。


ドアの隙間から見えた空の悲しそうな顔。

このとき、僕はまだわからなかった。


これが、僕と空の最後の瞬間という事を……


278: 名前:優生輝☆02/10(日) 23:46:50 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
空視線になります



「海斗……」


海斗は病室を出て行ってしまった。


多分……あれが海斗の最後の姿だろう……

もう、俺は海斗に会えないだろう……


自分の体だから、自分が1番わかる。


俺は、もう死ぬ……今日、死ぬ……


俺の体が、脳にそう伝えている。

もう限界だ、そう言っている様な気がする……


海斗……ゴメンな。もう俺……限界だ……


俺は力の入らない体にむちを打ち、上半身を起こすと、ベッドの横にある棚から封筒と紙、そしてペンを取り出した。


海斗に渡す最後の手紙……俺は、コレを書かないといけないんだ……

それが、神様が下した最後の試練と言ってもいいだろう……


俺はペンを持っている右手を動かした。


すぐに1枚書き終わってしまい、棚から新たに1枚紙を取り出した。


手紙を書くだけで疲れてしまう……何でこんなに情けない体になってしまったんだろう……


そんな事を思いながら俺は手を動かし続けた。

1枚、また1枚、俺は書き続けた。


海斗に、自分の気持ち伝えないといけないから……





何時間かかったかわからないが、俺は何とか書き終えた。

使った紙の枚数5枚。俺はその紙を封筒に入れ、棚の中にしまった。


こうして、俺の人生最後の大仕事が終わった。


「疲れた……」

俺はすぐに体を寝かした。


体は、早く寝たい、早く休みたい、と言っている……


俺も……もう楽になりたい……


もう、病気から解放されたい……



なぁ、海斗……お前は、俺がいなくてもやっていけるよな?

俺がいなくても、くじけずに、生きていけるよな?


俺は先に逝くけど、お前はもっと人生を楽しんでから俺の所に来いよ?

自殺なんてすんなよ?



なぁ、神様……もしいるなら俺の最後の願い聞いてくれ。

もう、海斗を苦しめないでくれ……もう、海斗を悲しませないでくれ……


海斗の苦しみと悲しみを全て俺に渡してくれ……


海斗は、もう充分に苦しみ、悲しんできた……

もう、あいつが苦しみ、悲しむ必要はないんだ……




なぁ、海斗……屋上でも聞いたが、

お前は一瞬でも、俺を本気で愛したか?

お前は、俺を恋愛対象として……1人の男として俺を見た事があるか?



俺は、もう逝ってしまう……あっちの世界でもお前を愛してもいいか?

あっちの世界で自慢していいか?海斗という最高のヤツと付き合っていたという事を……


俺はゆっくり目を閉じた。


さようなら、海斗……



愛しているよ、海斗……


279: 名前:ゆい☆02/11(月) 00:52:38 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
〜っ!
やばい泣けます…
なんか今までのことが走馬灯のようによみがえってきました…

続き気になりまし
ねくすと(Д)


280: 名前:茶海☆02/11(月) 01:48:56 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
やばいです涙


結衣もこんな感じだったのかなって考えると涙止まりません(ノ_<。)


281: 名前:優生輝☆02/11(月) 10:11:53 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>優生輝も涙止まりません(ノД`。)
ゆい様がコメントをくれるたびに涙が出てきそうです(ノД`。)

あと1週間もあれば完結すると思います。
それまでお付き合いお願いしますm(_ _)m
そしてコメント有難うございますm(_ _)m


茶海様>>あ、結衣さんも病気で……
優生輝には結衣さんがどんな感じだったのかわかりません(ノД`。)
でも決して、誰かを憎んで亡くなったというわけじゃないと思いますよ。
何か根拠もないのにこんな事言ってすみませんm(_ _)m

コメント有難うございますm(_ _)m
あともう少し、お付き合いお願いしますm(_ _)m


282: 名前:優生輝☆02/11(月) 10:33:41 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
海斗視線に戻ります



次の日、僕は普通に学校に行った。



「おはよ」

「おはよ、海斗」
「海斗〜おはよ〜」
「はよ〜」

もうクラスのみんなとは普通に喋れるようになった。

いつの間にかみんな、僕と空の事を受け入れてくれていた。


「昨日も空の所行ったんだろ?」
「まぁね」
「どうだった?また甘い時間過ごしたの?」
「そんな事ないよ」
「別れの時間にはキス?」

キス……そう言えば昨日してもらってない……

「昨日は抑えておいた」
「わぁお、じゃぁ今日いっぱいするの?」
「そうしよっかなぁ」

その瞬間、僕たちの中に笑いが生まれた。


みんなは何?と言うような顔で僕たちを見ていた。

でもそんなのお構いなしにみんな笑っていた。



馬鹿みたいな話しをしていると、チャイムが鳴った。

「じゃぁまた後で」

僕は自分の席へ戻った。


隣には空の席。

僕はまだ知らなかった。今日で、この席が無くなるという事を……


しばらくすると、先生が教室に入ってきた。

その顔は青ざめており、何か嫌な事があったに違いない……



煉弥君がみんなの代表で先生に問いかけた。

「先生、どうしたんですか?」



先生は目をつぶり、俯きながら悔しそうに言った。


先生が口を開いた瞬間、聞いてはいけないと思った。

聞きたくない……だが、その願いは叶わなかった。



「宇治原が、亡くなった……」

僕の中で何かが崩れ落ちていった。


その何かは、きっと僕と空の今までの思い出だろう……


283: 名前:優生輝☆02/11(月) 10:45:28 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
みんなは言葉を失った。

多分みんなが、身近な人の死というものを味わった事がないからだろう。

そして、僕もその中の1人だった。


先生はその場に座り込み、泣きながら悔しそうに床を叩いた。


「宇治原は……病気と一生懸命闘った……
本当は、クリスマスまでには死んでしまうと言われていた……
だが、宇治原はクリスマスよりも長く生きられたんだ……
そんな宇治原を、神様は連れて行ってしまったんだ……」


ふと、僕の頭の中に昨日の出来事が現れた。



『行かないで……』

『お願いだから行かないで……俺が眠るまで、傍にいて……
お願い……海斗が俺の前からいなくなるのが怖い……』




『海斗……』

あれが、僕たちの最後の会話……


あの悲しそうな顔が、空の最後の顔……


何で……何で僕は空の気持ちわかってやれなかったんだ?

自分でも今日の空はおかしいと気付いていた。


なのに……何で僕は空の傍にいてやれなかったんだ?


僕は昨日なんて言ったんだ?


『何言ってるの?空の力が無くなっても、僕が介護するから大丈夫だよ。
それに、勉強なら僕が教えるから。だから大丈夫だよ。
今度は……僕が空を守る番だから……』



『今度は……僕が空を守る番だから……』


僕は……空を守れなかった……いや、守れなかった以前だ……


僕は、空を守っていなかった……


クラスのほとんどの人が泣いている。

悔しくて、机を拳で叩いてる人もいる。


なのに、何で僕の目からは涙が出てこないんだ……?

何で……悔しいという気持ちが……苦しいという気持ちが……

悲しいという気持ちが出てこないんだ……?


284: 名前:茶海☆02/12(火) 00:02:26 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
なんか重なって見えます…


私の大切だった人と…

私も思いました。


優生輝さんはすごいです!やっぱ天才です涙

涙が止まりません(ノ_<。)


285: 名前:優生輝☆02/12(火) 22:50:02 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>実際にいた人と架空の人が重なって見えるなんて……

優生輝は大切な人が死んでしまうという経験を味わった事が無いので、申し訳ありませんが茶海様の気持ちがわかりません。

でも、何か不愉快な事があるとはまだ聞いていないので、正直安心です(´∀`)

優生輝は天才なんかじゃありません(´Д`)

コメント有難うございますm(_ _)m


286: 名前:優生輝☆02/12(火) 23:09:02 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
あれから1週間が経った。


空のお葬式はもう終わった。

同じ学年のみんな、そして教師全員がお葬式に行った。


同じ学年のみんなと言っても、僕を除いてだが……

あの日、僕は家でずっとボーッとしていた。

何も考えていなかった……いや、考えられなかった。

空が死んだ日から、頭の中が真っ白で……



空が死んだと聞かされた時、真っ先に病室に行くべきだっただろう。

でも僕は、行かなかった……あのお見舞いを最後に、僕は空の顔を見ていない……




みんなは、空の死から何とか立ち直り、勉強に励んでいるらしい。


僕は、また不登校になった……。


学校だ……そう思っても、何もしないで、ずっとベッドで寝ている……



空のお葬式が終わってから今日で5日目。


僕は、空のお葬式が終わってからも、病室に行った。

空はもういないとわかっている……


なのに、気付いたら病院の前にいて、気付いたら看護士に聞いている……。


そして、今日も……


「すいません、宇治原空のお見舞いに来たんですけど……」

「今日もですか?いい加減にして下さい。宇治原さんはもうこの病院にはいません。
病室も、新しい人が入院しています」

確か、昨日もこうやって怒られた気がする……


別に悪気があるわけじゃない……ただ、無意識に問いかけただけ……。


失礼します、本当はこう言うべきだ。なのに僕は、


また来ます、と言って病院を後にした。


何でこう言ったのかわからない……ただ、無意識に……





287: 名前:優生輝☆02/12(火) 23:27:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
次の日、僕は蒼君に呼び出された。


「どうしたんですか?休みの日に……」


「ちょっとね……」

そう言うと蒼君は僕を空の部屋に連れてきた。


その部屋は、空の物がいっぱいあり、空が部屋の中にいるようだった。


「空の……部屋……」


「海斗君、ベッドに座ってもらえるかな?」


僕は静かに頷き、ベッドに座った。


蒼君は、僕の前にしゃがみ込み、両肩に自分の手を置いた。


「海斗君、海斗君はどうして空のお葬式に来てくれなかったの?」


お葬式……?

「わからない……」

「空が火葬されるのが怖かったから?」

「わからない……」


「海斗君、海斗君は空が死んでから、1回でも泣いた?」


空が死んでから?

僕は首を横に振った。


泣けなかった……苦しい……悲しいという気持ちが出てこなかった……。


「海斗君は、心のどこかで空は死んでないって思ってるんだと思う」


空は死んでない……?


「今から海斗君に一通の手紙を渡す。
それは、空が人生最後の日に書いた、海斗君宛ての手紙なんだ」

僕宛ての……?

「もちろん、俺を含め、誰もこの手紙の内容を知らない。
コレを見ていいのは、この世界で海斗君たった1人だけなんだと思う。
多分、この手紙に書いてあるのは、空の気持ちなんだと思う。
この手紙を見て、現実を受け止めてほしいんだ……」


僕は静かに頷いた。

蒼君は優しい笑顔を僕に見せると、ポッケから一通の手紙を出した。


「これを読んだ後に海斗君を待っているのは、辛い現実かもしれない。
でも、それを空も願っていると思うんだ……現実を受け止めてほしいと思うんだ……」


僕は静かに頷いた。

蒼君は僕に一通の手紙を渡した。


「手紙、この空の部屋で読んで……
大きな声出して泣いてもいい。誰も怒ったり何てしないから。
もし涙が止まらなかったら、このベッドに寝な。
多分、空に抱きしめられてる感じになると思うから……」


そう言うと蒼君は部屋を出て行った。


辛い現実……僕は、それを知らないといけないんだ……

この手紙を読んで、空の気持ち、ちゃんとわからないといけないんだ……


僕は、封筒を開け、5枚ほどの紙を出し。ゆっくりと開いた。

1枚目の1番上に書いてあった言葉。

僕は、そこから口には出さずに読んでいった。



『愛する海斗へ』


288: 名前:茶海☆02/13(水) 08:52:50 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
涙止まりません(ノ_<。)

289: 名前:優生輝☆02/13(水) 18:05:38 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>何回も涙流させてしまってすみません;;
いつもコメント有難うございますm(_ _)m


次からは、『』は手紙だと思って下さいm(_ _)m


290: 名前:ゆい☆02/13(水) 23:04:00 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
本気で泣けます(>_<)
あげ!


291: 名前:優生輝☆02/13(水) 23:04:56 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
『元気か?今お前がこの手紙を読んでいるという事は、もうこの世に俺はいないだろう。
ってかいたら俺の立場が困るんだけどな。

覚えているか?俺と海斗が初めて会った日の事。
俺は空で海斗は海、そんな話をしたよな?
俺はあの時から、多分お前の事が好きだったんだ。
ずっとずっと愛していて……それでも、海斗は振り向いてくれなくて……
沙羅と付き合っても、やっぱり海斗を忘れる事が出来なくて……
いつの日か、俺から離れてしまうんじゃないかって思うようになったんだ。
それで、俺は海斗を無理矢理やろうとした……ゴメンな、俺のわがままで……』


僕は、あの日の事を思い出した。


僕はあの時、初めて空に恐怖を覚え、とにかく逃げたかったんだ……


『海斗泣いただろ?あの時ほど罪悪感と後悔をした事は当時無かった……
まぁ一方的に俺が悪かったから自業自得だけどな。

あの時海斗は泣いた。でも、あの時から、もう俺たちの未来は決まっていたのかもしれない。
あの時から神様は俺たちに試練をあたえていたのかもしれない』


あの時の出来事……あれが無かったら、僕たちはお互いを求め合っていなかったんだ……


『次の日、俺が屋上で海斗を犯そうとした時、流輝に邪魔されたよな?
その後に流輝、海斗を犯そうとしたよな?
あん時、本当にむかついたんだ……俺の物を奪うんじゃねぇって感じになって……
やってる事は同じなのに、何かむかついちゃって……
俺ってホント餓鬼だよな……わがままだよな……』

だよな、じゃなくて、だった、の方が合ってるような気がする……

だってこの後の空の考えは本当に大人で、自分の想いなんて無視して、
僕の気持ちばっかり考えてくれてたから……


『俺と海斗が初めて1つになった時、本当に嬉しかったんだ……
でも、その後に別れるってのが本当に辛かった……
自分から言い出した事なのに……
窓から、海斗と流輝が抱き合ってる所見たんだ……
あの時、本当に流輝を殴りに行こうとした……

でも、その時馬鹿な俺は気付いたんだ……
俺に、流輝を殴る権利はないって……むしろ、殴られないといけないんだって……
俺が海斗を傷つけた……その傷を癒そうとしている流輝を殴ろうと考えた俺は、本当に馬鹿だった……』


違う……空は、僕のために……

写真と動画をばらまかれないために、あえてその道を選んだんだ……

空は、馬鹿なんかじゃない……空は、殴られなくていいんだ……


殴られないといけないのは、流輝でも空でもない……僕なんだ……


手紙を通じてわかった空の気持ち。

1つ1つわかるたびに、無くなったと思っていた涙が、溢れそうになる……




292: 名前:優生輝☆02/13(水) 23:06:00 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>何度も泣かせてしまってすみません;;
後もう少しだと思うので、応援よろしくお願いしますm(_ _)m
コメント&あげ有難うございますm(_ _)m


293: 名前:優生輝☆02/14(木) 19:59:48 HOST:FLH1Afh102.tky.mesh.ad.jp
僕は涙を堪えながら、手紙の続きを読んだ。


『一緒に保健室まで行く時、海斗は俺の事を否定したよな?
あん時、俺スッゲェ傷ついだんだよ?もう、海斗に触る事は出来ないんだって思った……
でも、今度は海斗が傷ついた……
俺の顔見た瞬間泣いて、保健室で喋り終わった後に、沙羅とのキスシーン見せちゃって……
ゴメンな、何度も何度も傷つかせちゃって……』


知らなかった……あれで空が傷ついた事……


『黒板に海斗のでまかせの事が書いてあって、男子が海斗を虐めたよな?
俺あん時スッゲェ腹立って……海斗を傷つけんなって思ったんだ……
でも、俺がそんな事言える立場じゃないって思って、すぐに海斗を助ける事出来なかった……
もっと早くに助けていれば、海斗が泣く事は無かったかもしれないのに……
交通事故にあって、海斗を苦しめなくて良かったかもしれないのに……
全部、俺が悪いんだ……
だから海斗、あの時の事で、もう自分を責めないでほしい』


僕は何度も頷きながら涙をこぼした。


涙を拭いながら僕は手紙の続きを読んだ。


『記憶を失ってから、俺と海斗は1つになったよな?
あん時、スッゲェ嬉しかった……それと同時に、ある事が頭の中をよぎったんだ……
俺は一度、海斗を抱いてこの感情を抱(いだ)いた事がある……
根拠はなかったけど、本当にそう思った……
過去の俺、そして今の俺は、海斗の事が好きなんだ……そう
思った……
俺は、海斗を守らなくちゃいけないって思ったんだ……
でも、その時は忘れていた……最近、自分の体の調子がおかしいって事……
そして、まだわからなかった……俺は海斗を守る事が出来ないって……』


あの時から、空は自分の体の異変に気付いていた……

それなのに、空は僕と1つになってくれて、自分の異変を隠して僕を気遣ってくれて……


この手紙を読むたびに、胸が苦しくなってくる……







294: 名前:優生輝☆02/16(土) 00:05:32 HOST:FL1-118-109-69-146.tky.mesh.ad.jp
『1つになった次の日だっけ?俺たちは別れたよな?
海斗は俺に嘘をついてまで離れた。海斗はあの時、上手くだませた、と思ったか?
残念だけど俺は気付いてたよ。お前が嘘付いてた事……。
確か俺、意味わかんねぇって言ったと思う。それは、何で別れないといけないの?って事で言ったんじゃなくて、
何で海斗は嘘をついてまで俺から離れようとするんだ?と思って言ったんだ。
じゃぁ何であの時に嘘付くなって言わなかったの?って思ってんだろ?海斗の事だから……。
それは、嘘をつく海斗に呆れたからじゃない……
海斗が、いつか本当の事を話してくれると信じていたからなんだ』


この手紙を読んでいくと、新たな事実がわかってくる……

空の本当の気持ちがわかってくる……


わかるたびに、僕は思ってしまう。


何で空が生きているうちに気付いてやれなかったんだろって……



『海斗と別れてからすぐに、紅梨が俺に告ってきた。
何でオッケーしたのか、俺にはわからない……
紅梨と一緒にいれて、幸せだったのかわからない……
紅梨と何をしていたのかわからない……
でも、1つだけわかる事はある……
それは、あいつが俺の記憶を取り戻そうとした事……
何か会う度に、海斗の事を話して……そのおかげでいくつか思い出した事がある……
別れる時、あいつは泣きも怒りもしないで、ただ笑っていたんだ……
「海斗と頑張って。幸せになってね」って言っただけなんだ……
俺は、紅梨の精一杯の優しさだと思い、
「世界一幸せになってやる」って答えたんだ……』


紅梨が空と付き合ったのは、好きだったからじゃなかったの?

紅梨は、僕たちのために………?


僕は、そんな事も知らないで過ごしてきた……


そんな事も知らないで、空と付き合っている紅梨に軽く嫉妬をして、喋ったりしなかった……

紅梨と付き合っている空なんて嫌だと思って目も合わせなかった……



僕は………一体何をしてたんだ?


295: 名前:ゆい☆02/17(日) 19:21:49 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
もうすぐラストですね汗
がんばってください()


296: 名前:優生輝☆02/17(日) 22:21:55 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>はい。もうすぐラストです(ノД`。)
ってか……あと1週間で終わるって言っておきながらまだかかりそうです;;
今までお付き合い有難うございましたm(_ _)m
あともう少しお付き合いお願いしますm(_ _)m


297: 名前:優生輝☆02/17(日) 22:47:28 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
『蒼君、母さん、父さん、クラスのみんな、先生、そして紅梨……
色んな人の支えがあったおかげで、俺は記憶を取り戻す事が出来たんだ……
そして、海斗にこの手紙を書く事が出来たんだ……

海斗、お前は今何を考えている?
俺がいなくなった今、お前は何をしている?
どうせお前の事だから、泣いているんだろうな。
でも、俺はそんな泣き虫な海斗が好きだ……
守ってやりたい……そう思うんだ……
母性本能……ではないんだけど……ただ、守ってやりたいって思うんだ……

でも、俺はお前を最後まで守る事が出来ない……
もう、死んでいるから……

病気になって、考えるようになった事があるんだ。
生きるって何だろう……死ぬって何だろう……
病室のベッドで、ずっと考えていた……

んで、ある日思ったんだ……
生きるって言うのは、愛を探す事
死ぬって言うのは、もうつかみ取る事の出来る愛が無くなったっていう事……

俺は、この16年間、愛を探した……
そして、俺の愛探しが始まってから約11年で、巡り会う事が出来た……
16年目に愛をつかみ取り、16年目でつかみ取る事の出来る愛が無くなった……
別に悲しくなんか無いよ。海斗と巡り会えただけで、俺は幸せだよ……
今考えてみると、11年目から俺たちはこうなる運命だったのかもしれない……
16年目が人生のピークだったのかもしれない……


なぁ海斗、屋上でも聞いたが、あの時は返事もらえなかったからもう一度聞くよ。
お前は一瞬でも、俺を本気で愛したか?

お前は、俺を恋愛対象として……1人の男として俺を見た事があるか?


俺は、もう逝ってしまう……あっちの世界でもお前を愛してもいいか?

あっちの世界で自慢していいか?海斗という最高のヤツと付き合っていたという事を……


返事、今度は必ず聞かせろよ。やり方なんて簡単だよ。
どこまでも続く澄み切った空に向かって言えばいいんだ。
俺は、名前の通り、空になってお前をずっと見守るから……

海斗、お前は1人じゃないから大丈夫だよ。
何かあったら空を見上げたらいい。

もし、空が曇っていたら、自分の胸に手を当てたらいい。
俺は、お前の心の中で、一緒に成長していくから……


じゃぁな、海斗。
まだまだいっぱい言いたい事があるんだけど、もう俺の体限界なようだから…


さっきも言ったけど、海斗は1人じゃないから大丈夫。安心して。

さよならなんて言わないよ?会おうと思えばいつでも会えるよ。
会いたいって強く願ったら、いつだって会えるよ……


じゃぁな、海斗。愛してるよ


海斗を世界で1番愛している空より』


298: 名前:茶海☆02/18(月) 17:01:48 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
泣けます涙

299: 名前:優生輝☆02/18(月) 22:14:47 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>茶海様の小説も泣けます(ノД`。)
ってかフィクションより実話の方が泣けます(ノД`。)
コメント有難うございますm(_ _)m


300: 名前:優生輝☆02/18(月) 22:34:33 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
手紙を読み終わってやっと気がついた。


手紙の所々が濡れていた事……いつの間にか、また泣き虫な僕になった……

「空っ……」


僕は、心の片隅で自分に言い聞かせていたのかもしれない。

空は、この地球上のどこかで生きていると……


「うっ……空っ……」

でも、そんな可能性はもう無くなった……



高校1年生16歳の冬。僕は初めて大切な人がいなくなるという悲しみを知った。



「空っ…空っ……」


それは……


「嫌だよ空っ……空ぁぁぁ!」


大切な人、空がいなくなってから、1週間という長い日が過ぎた後だった……




「空っ……空っ……」


僕はベッドに寝転がった。

敷かれている布団には、空の匂いがまだ残っており、まるで空が下にいるようだった。


ふと横を見ると、僕を見て笑いながら寝転がっている空がいた。


「空……」

僕は空に触れようと手を伸ばした。


しかし、空は消えてしまった……


「空っ……」

わかっている……もういないっていう事……

でも、受け止めたくない現実だから……



ベッドの横にあるテーブルを見ると、写真立てが置かれていた。


そこには、前に空と一緒に撮った写真が飾られていた。

その写真の中の僕たちは、笑っていた……


確かこれは空が記憶を無くす前に撮った写真……


空は、このときから癌に体を蝕まれていた……

なのに、空はそれを隠して……決して弱音を吐かないで……


僕は、そんな空を守ってやれなかったんだ……




ねぇ、どうして僕はこんなに弱いの?

どうして僕は空を守れなかったの?

どうして神様は空を連れて行ったの?


僕たちを引き離すため?僕たちが幸せにならないため?


なら……どうして僕じゃなく空を連れて行ったの?

空を必要とする人は沢山いるんだよ?それなのに……何で僕じゃなくて空なの?


僕は……どうしたらいいの?


ねぇ、空……心の中を探し回っても、空を見つける事出来ないよ……


301: 名前:茶海☆02/19(火) 00:03:50 HOST:05004032365328_gc.ezweb.ne.jp
涙止まりません(ノ_<。)ビェェン

302: 名前:優生輝☆02/19(火) 21:22:09 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
茶海様>>いつもいつもコメント有難うございますm(_ _)m
最後までお付き合いお願いしますm(_ _)m


303: 名前:優生輝☆02/19(火) 21:30:47 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
「空っ……空っ……」


すると、寝ている僕の体に何かがかぶさった。

それは、やっぱり空の匂いがしていた……


僕はベッドの横を見た。


そこには、誰かが立っていた。

涙のせいで見える物すべてがにじんでいるが、雰囲気は空そっくりだった。


「空っ……」


僕はもう一度、手を伸ばした。

すると、今度は触る事が出来た。


「空……やっぱりいたんだね……」


僕は空の手を握った。


握りかえしてくれる……そう思っていたが、空は握りかえしてくれなかった。


「空……?」


僕は空の名前を呼んだ。すると、空は言葉を発した。


「俺は空じゃないよ、海斗君」

「蒼君………?」


蒼君は僕の手を離した。


「海斗君、空はもういないんだよ」


そうだ……空はもういないんだ……どれだけ求めても、空はいない……



「蒼っ……君っ……」


「どうしたの?海斗君」


「キス……してっ……思いっきり抱きしめて……僕と1つになって……」


雰囲気がとても似ている蒼君なら、空だと思える……そう思って僕は蒼君に言った。


「何言ってるの?海斗君が好きなのは空だろ?」

僕は泣きながら頷いた。

「じゃぁ……何で?」

僕は蒼君を見ながら言った。


「似てる……から……」




304: 名前:優生輝☆02/19(火) 21:57:42 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
「似てる……から……」

「……俺と空が似てるから?
だから俺に抱かれたいのか?」


僕は何度も頷いた。


「お前が本気で愛したのは空じゃねぇのかよ!」

蒼君は大声で言った。


その大声にビックリし、僕は蒼君を見た。


蒼君は僕を無理矢理起こすと、両肩を掴みながら言った。


「お前にとって空はそんなもんだったのかよ!
お前は空の顔に惚れたのかよ!空に似てたら誰にでも抱かれていいのかよ!」


僕は首を横に振った。


「空がいなくなった事がショックなのはわかるよ。
でもさ……誰かを空の代わりにしようとなんてすんなよ……
どうしても忘れられないんなら仕方ねぇけど……空が死んで1週間って……早すぎんだろ?」


僕は泣きながら何度も頷いた。


そんな僕を蒼君は抱きしめてくれた。


「海斗君、今が1番辛い時だよ……今まで出せなかった分の涙、全部出しちゃいな。
楽になろうよ……それが、俺と空の願いだから……」


僕は泣きながら話した。


「手紙に書いてあったっ……空はこの青空になったってっ……
僕の心の中でっ……一緒に成長するって……
会おうと思えばっ……いつでも会えるって書いてあったっ……
なのにっ……いくら心の中捜してもっ……空が見つからないっ……
空にっ……会えない……こんなに会いたいって願ってるのにっ……」


「それは、海斗君の悲しみとかが邪魔して空を見つけれないんだよ……
だから海斗君は、この涙で悲しみとかも一緒に流せばいいんだよ。
そうしたら、必ず空に会えるから……空も海斗君を捜しているから……」


僕は蒼君の言われたとおりに泣いた。

今まで溜まっていた分の涙を全て出すように泣いた。


でも、なかなか無くならなくて……長い時間が経った……。





何分経ったのかわからない。

いつの間にか海斗君は俺の胸の中で寝ていた。


「海斗君……」

辛かっただろ……悲しかっただろ……海斗君、そして空……


空、お前の体はもう無いけど、ちゃんと海斗君の事守ってやれよ?


きっと海斗君は将来誰かと結婚をするだろう……

その時は、心から祝福しろよ?

大丈夫だよ、海斗君は絶対にお前を忘れたり何かしないから……



海斗君、空を忘れないでやってくれ……

空と出会って日から空が死んだ日まで……そして今日の手紙を読んだ日を忘れないでくれ……

空は世界で1番海斗君の事を好きだっていう事、忘れないでくれ……


「空っ……」

海斗君を見ると、可愛い寝顔で空の名前を呼んでいた。


「寝言か……」

俺は海斗君の前髪を分け、おでこにそっとキスをした。


「これぐらい許してくれるよな?空」

俺は窓から見える青空を見ながらそう呟いた。




305: 名前:優生輝☆02/20(水) 16:33:26 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
一気に展開早くなっていきますm(_ _)m


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あれから、2年という月日が流れた……。


「卒業生が退場します。暖かい拍手で見送って下さい」


僕たちは今日、卒業する。桜の花びらが舞っているこの季節に。


この2年間で僕の身長は何とか174pまで伸びた。

しかし、まだ空と陸にぃと蒼君と流輝、その他色んな人には敵わなかった……

唯一背を超したのは………

「海斗、お母さん先に家戻ってるね。帰り遅くなるようならメール頂戴。
あとお母さん宇治原さんと一緒にご飯食べるから昼食はどこかで適当に食べて」

母さんと、空のお母さんぐらいだろう……


「わかった。じゃぁね」


母さんはにこっと笑うと、校庭を後にした。


「なぁ海斗」

僕は声のする方を見た。

そこに立っていたのは……


「今から遊ぼうぜ」

煉弥君だった。

「2人だけ?」

「いや、他にも何人か。あと流輝もいる」

流輝もか……

「考えておく」

「何か用事でもあんの?」

僕はちょっとね、と返事をした。


「海斗君」

今度は女子の声だった……


僕は声のする方を見た。

「卒業アルバムに一言書いてくれない?」

新里さんだった。

僕らはこの2年間で、何とか話せるぐらいの仲に戻す事が出来た。

「わかった。此処でいいの?」

新里さんは黙って頷いた。

僕は新里さんの了解を得ると、書き始めた。


「ねぇ、海斗君……
もし空が生きてたら、一緒に卒業してたんだよね……
私、本当に取り返しのつかない事しちゃった……」


僕は書き終えると新里さんにペンを返しながら言った。


「空は僕たちと一緒に卒業したよ。
空は僕たちと一緒に成長してるんだよ」

新里さんはえ?と言うような顔で僕を見ていたが、すぐに笑顔になった。

「そうだよね」

そう言うと新里さんは僕の前から立ち去った。


こうしてる間に、卒業生達は帰っていった。


「……行くか」

僕はそう呟くと、校舎の中に入っていった。


階段を上がっていき、やっとたどり着いた。


2年前から1度も来なかった……

「久しぶりだな、屋上……」



306: 名前:優生輝☆02/20(水) 19:02:19 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
屋上には僕以外誰もいなかった。

屋上から下を見下ろすと、桜吹雪がとても綺麗だった。



僕は視点を下から上に変えた。


空には雲1つ無く、とても青かった。


「空……僕たち卒業したんだよ。
空の卒業証書、ちゃんと受け取ったよ」

僕は片手に持っている筒を見ながら言った。


この中には、僕のと一緒に、空の卒業証書も入っている……


「卒業おめでと、空……」

ありがとう、とでも言うように風が吹いた。



ねぇ空、僕たち此処で色んな事があったよね?


空に犯されそうになった。

空に別れを告げられた。

蒼君と空の話をした。

僕が空に別れを告げた。


あの日から僕は一度も、ここに来なかったんだ……


空が死んでからも、空との色んな事を思い出して泣いちゃうかもしれないって思って来なかったんだ……


でも、今なら平気だよ……


僕は空に犯されそうになった場所に行った。

そこは日陰になっており、コンクリートが少し冷たかった。


僕はそこに寝転がった。


「此処で僕は空に……」


そんな事を呟きながら横を見た。


横は壁になっており、そこに何か書いてあった。


僕は目を細めてその字を読んだ。

そこには、こう書いてあった……


海斗は俺といて幸せだったか?と……


「空……」


空を見上げながら返事を言ったらいい……確か手紙にそう書いてあった……

僕は青空を見上げ、手紙への返事も一緒に言った。


「幸せだったよ。
空の事、本気で愛したよ。
何度も何度も、1人の男として見たよ。
いつまでもいつまでも愛し続けて……
自慢して……僕と空の奇跡の話を……」


すると、青空に空の顔が見えた。

空はにこっと笑うと何も言わずに消えてしまった。


「空……」

空、もう僕は空の事で泣かないよ。

だから安心して?もう心配しなくても大丈夫だから。


ねぇ、空……僕空の質問に答えたんだから、今度は空が僕の質問に答えてよ……


「空が死んでから2年も経ったけど、僕はあなたを愛していてもいいですか?」


僕は携帯で電話をした。

「もしもし流輝?煉弥君に今からそっちに行くって伝えてくれないかな?」

流輝がわかった、と言ったので僕は電話を切った。


すると、グランドから大声がした。

「海斗ーーーーーーー!」

グランドを見ると、煉弥君、何人かの男子、そして流輝がいた。

「早く来いよ!!」

うるさいなぁ……そんな事を思いながら僕は負けずに大きな声で言った。

「今行く!」


そう言うと僕は屋上を後にした。








海斗が寝ていた思い出の場所。

そこには、花が1つ置いてあった。




307: 名前:ゆぅ☆02/20(水) 19:02:49 HOST:p106.net059084142.tokai.or.jp
初めましてです^^
隠れファンでした♪←

もぅ…ヤバぃですよぉ…
涙で字ィ読めませんよォ。。。((涙
顔も、モザイクかかってます〜><。

海斗くんも空くんも…カッコよすぎです〜!!
私の好みは蒼くんですかね♡←

蒼くんファンのみなさん、すみません;;

応援してます♪


308: 名前:優生輝☆02/20(水) 22:28:25 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
ゆぅ様>>隠れファンなんていたんですか(゚Д゚;)(何

優生輝も皆さんのコメントを見るたびに涙が止まりません(ノД`。)

蒼君好きな人多いですね(・∀・*)やっぱり弟想いの所が好きですか?

応援有難うございますm(_ _)m
あともう少しなので最後までお付き合いお願いしますm(_ _)m


309: 名前:優生輝☆02/20(水) 22:57:06 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
次の日、僕は5時に起き、自分の部屋を見回した。


床にはアタッシュケース、肩にかけれる鞄が置いてある。

そう、僕は今日、この家を……


僕は目を閉じて昨日遊んでいた時の事を思い浮かべた。









「え、海斗1人暮らしすんの!?お前が!?」

みんな驚いていた……

「し、仕方ないじゃん。大学此処より遠いんだから……それにもうそろそろ一人暮らししないと……」

「もうそろそろって……まだ高校卒業したばっかだよ!?」
「ってかどこに引っ越すの!?」

「どこって……此処から電車で1時間ぐらいの場所」

その瞬間、ほとんどの人の顔が唖然としていた。


「1時間……」
「いくら何でも……」
「遠すぎるだろう……」


……あれ?何でこんな空気になってるの?

僕いけない事言った……?

「ってか何で教えてくれなかったんだよ!」

「僕煉弥君に言ったよ!でも信じてくれなかったから……」

その瞬間、みんなの顔が煉弥君の方に向いた。


「だ、だって海斗が一人暮らしなんてあり得ないって思ったから!
お、俺は別に悪くねぇよ!」

だがみんなは何も言わなかった……

「そ、そんな事より海斗、お前何時に家出てくんだ?」

「朝6時頃かな?」


そっか、とみんな呟いた。

どうやらそんな時間帯に起きられない、と言いたいのだろう……

嫌な空気が流れている……すると、今まで黙っていた流輝が喋りだした。

「なぁ、此処ってカラオケだよな?
こんな事愚痴ってる間に時間過ぎていってんぞ。みんななんか歌えよ」


「そうだよな……よし!じゃぁ最初は俺から!」


その言葉と同時にみんなが曲を入れていった。そして、みんな歌い出した。


「なぁ海斗」
「ん?」
「明日絶対見送り行くから……」

見送り?

「え、別にいいよ」
「いいから。こん時ぐらい甘えろよ」

僕は渋々わかった、と返事をした。




多分来ないだろう……


そんな事を思いながら僕は靴を履いた。

「海斗、もう行くの?」

背後から声がした。僕は首を後ろに回した。

そこには、母さんが立っていた。

「ん?あぁ、うん。もうそろそろ行かないと……」

「そう……陸斗も出ていっちゃって……海斗も出て行くのね……
やっぱり兄弟って似てるのね」

似てるのかな?多分似てないよ……


「……じゃぁ僕行くね」

「いってらっしゃい」


僕はアタッシュケースを片手に、鞄を肩にかけると、家を出て行った。



今日から僕は、1人でやっていかなきゃいけないんだ……


「……行くか」

僕は駅の方へと歩いていこうとした。

すると、背後から声がした。


「海斗」

この声は……

僕は後ろをふり返った。


「流輝……」


310: 名前:ゆい☆02/20(水) 23:02:03 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
なんだか懐かしの流輝くんv
海斗くん一人暮らしなんて…


気になります(>_<)
あげ↑


311: 名前:ゆぅ☆02/21(木) 16:53:19 HOST:p106.net059084142.tokai.or.jp
そぅですねぇww
蒼クンの弟想いなトコに惹かれます♡←

海斗クン…一人暮らしですかァ。。。
寂しいですよぉ…
お母さんと同じ気持ち?((あはは;


312: 名前:優生輝☆02/21(木) 23:33:46 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>何か懐かしいですね(´∀`)運命のゲーム事件以来ですね(何それ
はい、海斗は一人暮らしをします(´∀`*)まぁ失敗に終わると思いますけどね(何

あげありがとうございますm(_ _)m


ゆぅ様>>やっぱり弟想いな所ですか(´∀`*)妹想いな兄がとてつもなく欲しい優生輝です(・∀・;)

ゆぅ様の母性本能目覚めましたか?ってかこういうのを母性本能って言うんでしょうか(・ω・`)
そもそも母性本能って何でしょうか←死

コメント有難うございますm(_ _)m


313: 名前:優生輝☆02/21(木) 23:56:03 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
「流輝……何で?」

「昨日言っただろ?見送り行くって……」

確かに言ったけど……

「本当に来るとは思わなかった……正直ビックリ」

そう言うと、流輝はクスッと笑いながら言った。

「俺約束破らないから。
あ、他の奴等は来れないってさ」

起きられないから、と流輝が言った。


僕はそっか、と言った。


「……なぁ海斗、俺たちが初めて会った日の事覚えてるか?」


僕たちが初めて会った日……?あれは確か……


「校庭にある大きな桜の木の下で会ったんだよね」

「そう。スッゲェ桜吹雪が綺麗だったよな?
俺昨日の卒業式の桜吹雪見て、思い出したんだ。あの日の事……」

僕もだよ、そう言いたかったが、残念ながら僕は思い出さなかった。


「あの日と昨日の桜吹雪……違う所ってほとんど無かったよね?
違う所って言ったら、一昨年か今年かってぐらいだし……」


「もう1つあんだろ?」

え?もう1つ……?


「今年は、空がいないって事……」

空……そうか、一昨年はいたけど……


「でも空は去年もいなかったよ?それに、空の事ならもう大丈夫。
いつもで繋がってるから」


そうか、と流輝は安心した顔で言った。


僕はへへ、と笑いながら腕時計を見た。


「あ、ヤバイ!電車に乗り遅れちゃう!!
じゃぁもう行くね」

「おう、じゃぁな」

「じゃぁね、流輝。着いたらメールするから!」


僕はそう言うとアタッシュケースを転がしながら駅の方へと向かった。



「海斗!」

今度はなんだよ……


僕は後ろを向いた。


「何?」

「お前にとって俺は何だった?」

僕にとって流輝……?



「友達以上恋人未満って所かな?」


「努力したら、友達以上恋人未満じゃなくて、友達以上恋人以上になれるか?」


流輝……何が言いたいの?

「好きだよ、海斗。初めて会ったあの日からずっと好きだった……」


流輝……

「海斗の本当の気持ちを教えてくれ。俺は努力したら海斗の恋人になれるか?」


「………なれないよ」

流輝の眉間にしわが寄った。


「だって僕たち、親友だよ?それ以上も以下もないんだよ」


そう言うと流輝は優しく笑いながら言った。


「頑張れよ、一人暮らし。応援してるから」

うん、と返事をすると僕は走って駅まで向かった。









「親友……それ以上も以下もねぇか……」

空。俺はやっぱり空には勝てねぇよ……

記憶を失う前の空、記憶を失った後の空、そして死んでしまった空。


全ての空に、俺は勝てねぇよ……


「俺って2番目の男ってヤツなんだな、空……」

俺は偶然手のひらに落ちてきた桜の花びらを見ながらそう呟いた。


俺は青空を見上げながら言った。

「泣いてると思ったか?空。
残念だけど俺はもう恋愛の事では泣かねぇよ。絶対に……」


強がんなよ、とでも言うように少し強い風が吹いた。

その風は、地面に落ちた桜の花びらをまた舞い踊らせた。


314: 名前:優生輝☆02/22(金) 21:46:28 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
あれから20年以上の月日が流れた……。



相変わらず1人称は「僕」で身長も少し低い。

僕は15年以上前に結婚をした。相手は同じ職場の女(ひと)。


彼女は僕の過去を知っていながらも、僕を好きになってくれた。

もちろん僕も好きだ。世界一ではないけど……



僕と彼女の間には今年16歳になる子供がいる。


男で身長は高く、僕を軽く超えている。身長は180センチぐらいだとか……

親の僕が言うのもなんだけど格好良くて、爽やか系。

僕と違って同性愛者ではなく、サッカーが大好き。

そして何より優しい……


そう……僕の子供は空にそっくりなんだ……


その子の名前?名前は……


「青空(そら)、ほっぺどうしたの?赤いよ……」

「青空」と書いて「そら」……空の事が忘れられなかったという事もあるけど、もう一つ理由がある……


空が死んでから、僕は良く青空を見るようになった……そして、青空の美しさを実感できたんだ……。


「いや、ちょっと彼女にぶたれて……」

「大丈夫?どっちが悪かったの?」

「俺……なのかなぁ……俺が別れよって言ったら叩いてきやがった……」


そっか、と僕は呟いた。


「……そういえば明日って父さんが屋上に行く日なんじゃねぇの?」


青空(そら)は僕の過去を知っている……ってか教えろって言われたから教えた。

「うん、そうだよ」

「俺暇だからさ、一緒に行っていい?
父さんの母校も見たいし……」

「いいよ、じゃぁ明日行こっか」

「うん。じゃぁおやすみ。父さん」


そう言うと青空(そら)は自分の部屋へ行った。


1年に1回は行くって決めている屋上……

初めて連れて行くから少し緊張する……


「じゃぁ僕も寝るよ、おやすみ」

同じ部屋にいた奥さんにおやすみと言うと、僕は自分の部屋へ向かった。


315: 名前:ゆぅ☆02/22(金) 22:05:01 HOST:p106.net059084142.tokai.or.jp
か・な・り!母性本能くすぐります♡
私もよくわからないんですけどね♪←

海斗くんの息子ですかァ〜w
かなりカッコイィんでしょうね↑↑
ってヵ、海斗くん…何歳でしょう…?
えーっと…永遠の20歳未満でいいんでしょうか?((あはは;


316: 名前:優生輝☆02/22(金) 22:18:29 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
次の日、僕たちは僕の母校の屋上へと向かった。


今、屋上へと続く階段を上がっている……


「なぁ、父さん」

「ん?」

「いくら卒業生とはいえ、勝手に入っていいの?」

「ちゃんと許可とっておいてるから大丈夫」


そして僕らは、屋上へと着いた。


「青空(そら)、此処が屋上だよ。僕はここから見る空が大好きなんだ……」

僕は空を見上げながら言った。

青空(そら)は僕を真似して空を見上げた。


「……うん、何かよくわかんないけど、俺もこの空好きかも……」


僕は青空(そら)を見ながら笑うとあの場所へと向かった。


「どこ行くの?」

「ちょっとね」


僕はあの場所に座り、壁を見た。

そこにはまだ、あの言葉が書いてあった……。


それを見ていると自然に笑みがこぼれてしまった。


「海斗は俺といて幸せだったか……?もしかして空君の残した言葉?」

「うん。この場所は、僕が空に犯されそうになった場所なんだ……」


へぇ、と言いながら青空(そら)は僕の横に座った。


「……所でさ、父さんってさっき花屋で何買ったの?」

僕は此処に来るまでの間に花屋で1輪買った。

「アイリスっていう花だよ」


「アイリス?」

僕は頷きながらアイリスを置いた。


「何だっけ……花言葉……えっと、綺麗じゃないでしょ?優しいじゃないでしょ?えっと……」


僕はそんな頭を抱えて悩んでいる青空(そら)を見て笑いながら言った。


「アイリスの花言葉……あなたを愛する」

「あなたを愛する……?」

僕は頷きながら立ち上がり、空を見ながら言った。


「僕は、いつまでも空を愛しているっていう意味だよ……
僕の世界で1番好きな人は母さんじゃない、空なんだ……」


「父さんにとって、空君ってそこまで大事な人だったの?」

僕はそうだよ、と返事をした。

そして、青空(そら)に背を向けてまた空を見上げた。


ねぇ、空、元気ですか?そっちでは楽しくやっていますか?

僕は、こんな歳になった今でも、あなたの事を愛しています。

空はどうですか?僕の事、忘れてなんかいないよね?

ねぇ、空……僕はまだ、あなたを愛してもいいよね?


すると、後ろから誰かが抱きしめてきた。

「?」

「父さん……俺じゃダメ?」

え……?

「俺じゃ、空君の代わりになる事って出来ない?俺って父さんの息子以上にはなれねぇの?
俺は、父さんを愛しちゃいけないの?」

「青空(そら)……?」

青空(そら)は僕を自分の方へと向かせた。


「好きだよ、海斗……」

その時、青空(そら)と空が重なって見えた。

もしかして、青空(そら)は空の……生まれ変わり?


「あなたを愛してもいいですか?海斗……」

その瞬間、僕の目からは涙が溢れた。

嬉しかった……青空(そら)の口からあの言葉が聞けたなんて……


僕は青空(そら)をギュッと抱きしめた。

青空(そら)は、抱きしめ返してくれた。

「好きだよ、海斗」

「好きだよ、青空(そら)」

僕と青空(そら)はどちらからともなくキスをした。


自分の息子に恋をするなんてどうかしてる……

でも、そこが良いって誰か1人でも言ってくれるのならそれでいい。


ねぇ、空。

自分の息子に恋をしている僕は、空を愛する資格はありますか?

無くても構わない。でも、コレだけは言わせて……

僕はあなたを愛しても良いですか?


そして青空(そら)

僕たちは親子という関係から恋人という関係になれた……

何て言ったらいいかわからないけど、1つだけ言える事がある……


「青空(そら)」

「ん?」

「僕はあなたを愛しても良いですか?」

青空(そら)は当たり前だろと言うように舌を入れるキスをした。

僕はありがと、と言うように必死で下を絡ませた。


ねぇ、空……僕今凄く幸せだよ……空が幸せを運んでくれたの?

もしそうでなくてもいい……有難うと言わせて……

僕を此処まで成長させてくれた空、本当に有難う……


僕はまだあなたを愛しても良いですか?


当たり前だろ、とでも言うように少し強い風が吹いた。



317: 名前:優生輝☆02/22(金) 22:23:25 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
いやぁ〜やっと終わりました(´∀`;)
失敗したのが最後にENDって書くの忘れた事ですかね←大ミス


ゆぅ様>>母性本能って……みんな持ってるんでしょうかね?
よくわかりません(´∀`;)

えっと……海斗は40代……いや、永遠の20歳未満です(・∀・;)

コメント有難うございますm(_ _)m




こんな小説にいっぱいコメントをして頂き、本当に嬉しいです。

有難うございましたm(_ _)m

乱文、誤字、その他いろいろ……読みづらかったでしょう……

本当に申し訳ございませんm(_ _)m

皆さんの応援のおかげで、やっと完結することが出来ました。

本当に有難うございますm(_ _)m


もしかしたら、また新しい小説作るかもしれません。

その時は、また応援よろしくお願いしますm(_ _)m


2〜3ヶ月の間、本当にお世話になりました。有難うございましたm(_ _)m


318: 名前:ゆい☆02/23(土) 00:13:06 HOST:07032450531590_mi.ezweb.ne.jp
ついに終わっちゃいました(Д)
とっても感動しました。
何年たっても存在する恋ってすばらしいですね…;
この作品には本当に泣かされました。
恋する幸せさ、大切なひとを失う怖さ…
いろいろ学べましたよ!
そして蒼くんにときめいた日々でした…←
書いてくれてありがとうございました!
よい作品に出会えてゆいわ幸せです。
次回作…密かに期待しております←


319: 名前:♪メロ♪ (dRwnnMDWyQ)☆02/23(土) 11:43:20 HOST:0x3dc4c01a.rev.ncv.ne.jp
あれ?
「1人称」ではなく、「一人称」じゃないんですか?
ちょっと、気になっちゃいました^^;

詠み方はちょっと難しいですよねー^^;
「いちにんしょう=一人称」


320: 名前:優生輝☆02/23(土) 17:44:06 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
ゆい様>>はい、終わりました(・ω・`)
恋って素晴らしいものですね(´Д`)
こんな小説で学べる事があるなんてビックリです;;
あ、すいません、最後に蒼君登場させられませんでした○| ̄|_
こんな素敵な読者に巡り会えて優生輝も幸せです。
ありがとうございましたm(_ _)m


♪メロ♪様>>あれ?優生輝のパソコンは壊れているのかな?
「いちにんしょう」と打ったら1人称と出てきます;;

正しくは一人称ですね。最後の最後まですみませんでしたm(_ _)m

そして最後までコメント有難うございましたm(_ _)m



次回作、「君に捧げる愛の歌」
こちらの応援、よろしくお願いしますm(_ _)m


321: 名前:ゆぅ☆02/23(土) 19:46:26 HOST:p106.net059084142.tokai.or.jp
最後の急展開ッ!!
予想外でしたねー!

もうサイコーです♪

母性本能ゎみんな持ってるんでしょうね♡←

次回作、バンバン応援させていただきます☆


322: 名前:優生輝☆02/23(土) 23:59:10 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
ゆぅ様>>最高だなんてそんな事ありませんよ(´∀`*)
でも最後が不愉快と思われなくて良かったです。

母性本能は……皆さん持ってるんでしょうねww

次回作さっそくコメント有難うございますm(_ _)m

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m



質問です。

この小説ってどうやったら保管出来るのでしょうか?
もしよかったらやっておいてもらえますか?
最後の最後まで迷惑かけて申し訳ございませんm(_ _)m


323: 名前:あき☆02/24(日) 00:46:58 HOST:ZL139191.ppp.dion.ne.jp
どうやって終わるのかな、って思ってたけど
とーっても良い終わり方でした!!
あんまりコメントしてなかったけど見てました^^
「あなたを愛してもいいですか?」お疲れ様でした!
次回作も期待してますね♪


324: 名前: ☆02/24(日) 02:42:59 HOST:05004014799779_ee.ezweb.ne.jp
なんか恋空みたいで良かったです^^
保管は雑談行けばわかりますよ


325: 名前:優生輝☆02/24(日) 11:09:25 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
あき様>>終わり方何か変かなぁって思ってたんですけど、良いって言ってもらえてよかったです(´∀`*)
次回作も応援よろしくお願いしますm(_ _)m


>>324様>>恋空みたいでしたか?優生輝は恋空を見た事がないのでよくわかりませんが、
良かったと言ってもらえて嬉しいです(´∀`*)
雑談ですか?わかりました。ありがとうございますm(_ _)m


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