| 屋上の真ん中で小さく輪になり座るあたし達三人。
「いやあ、ごめんね?世津のお気に入りのシキちゃんって分かって興奮しちゃって。」
『そ…そうですか、はい。』
無意識に敬語になってしまっているあたしの口調。 そんなあたしの隣に無言で黒いオーラを醸し出している世津。
「お気に入り」って、世津はあたしの事をペットか何かと勘違いしている気がする。
「と、とにかく!私世津に、“シキに会わせてあげる”って聞いたものだからもう楽しみで楽しみで…!」
止まらなくなったと、そういう事だろうか。
物凄く嬉しそうな顔で、瞳をキラキラさせてあたしを見ているその子を見て謝りたくなる。 予想に反してこんな奴でごめんなさいって。
「…梓希、何かゴメンね。」
『え、ああ……何が?』
申し訳なさそうにそう謝る世津の声を聞いて、思わず納得そてしまったが、正直何故謝られているのか分からない。
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