| 「おはよー」
友達の瑠那がいつも通りに教室に入ってきた。
いつも通り…?
みんなはいつも通りだった。
だけど、私にとっては全く違う世界のように感じてしまう。
それは、私の心の中が違うから…?
心にぽっかり穴があいているようだ。
「おはよ」
「ん?どうしたの恋歌…元気ないよ?」
瑠那は私のことを心配しているようだ。
だけど、好きな人がいるなんてこと知られたくない。
なるべく、明るくふるまわないと…
「大丈夫!元気だからっ」
笑ってみたけど、ひきつっている。
やっぱり…いつも通りなんて無理なのかな…?
誰か、私の心に空いた穴を埋めてください…
「そう?ならいいんだけどー…」
「うん。だから…さ」
「あ、あたし俊ちゃんの所行ってくるね!」
俊ちゃんとは、瑠那の彼氏だ。
ラブラブなんだよ?
喧嘩したなんて一度も聞いたことがない。
「行ってらっしゃい」
私は笑顔で見送った。
笑顔…?じゃない。
ただの作り笑いだ。
|