| 「そういえばまた20歳の子を狙った殺人事件が起きたのよ。」
私は自分の部屋に行きかけた足を止める。
「え…?お母さん今なんて?」
本当は聞こえた。
今だって、リビングについてるテレビから微かにその事件についての報道が流れてくる。
「殺人事件よー。ほら、この前もこの近くであったじゃない。今度はもっと近くよ。」
お母さんの声に私はついていたテレビの音量を一気にあげた。
『殺されたのは夢宮大学2年生の生徒で、今日の朝、夢宮大学の正門の前で遺体で発見されました。』
『気になる点がいくつかありますねぇ。』
『はい。殺された理科国子さんの遺体は前回同様にナイフではない何かで沢山きられており、手と足が離れた所で発見されました。また、国子さんは昨日、丁度誕生日の日に殺されたとみられます。』
『こりゃぁ前回と同一犯て可能性が高いですね。』
私ははっと息を呑む。
今回はアナウンサーのしゃべり方なんか気にならなかった。
頭の中に巡るのはただ、一つの言葉。
【紫の鏡】
親友からきいた、たかが迷信。
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