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― 変 え ら れ な い も の ―

[1]美華:08/18(月) 10:30:26 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
「好き…です。」



このときは人の気持ちなんて…
簡単に変えられるものなんだって思ってた。










あたしの力で変えられるって、
そう…うぬぼれていたんだ。

[161]美華:10/05(日) 22:04:08 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
その川が浅いか深いかなんてあたしは知らない…



でも…これが一番楽なのかもしれない…





「っ…冷たい…。」

今は真冬。

気温は8度。

水温は…何度なんだろう。



ブレザーが…スカートが…カーディガンが重い…。





あたしの体はみるみる水の中へ入っていく…



手は寒くて震えてて…顔は涙でぐちゃぐちゃ。
手の色は青白い。





でも…もう戻ることはできない。



ゆっくり…ゆっくりと…でも確かに、水の中へ入っていく…









…誰も助けに何か来ない…



でも怖い…

[162]美華:10/05(日) 22:09:38 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
頭の中は沙耶や七海…潤のことでいっぱい。



そしてパパやママ…お兄ちゃんの顔が浮かぶ…





お兄ちゃんの言ってることはやっぱり合ってたんだよね。



好きでいる気持ちが大切だって…
はっきりしないと周りが傷つく…



全部当たってたよ…





圭介くん…



あなたと出会ったことは…間違いだった。



あなたに一目惚れしたあたしは馬鹿だった。



いっぱい迷惑かけて…ゴメンね。





潤…いっぱいわがまま言ってゴメンね。

いつも好きだって言ってくれてありがとう。



本当はあたしがきちんと手を放さなければならないのに…
中途半端でゴメンね…





あたしは…間違いなくあなたが大好きでした。

[163]美華:10/05(日) 22:12:48 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
「…苦しい。」

シャツが水浸しで首が自然と締まる…



…もう楽になれる…
楽になりたい…





「…ゴボッ…ケホッ…。」














「…葵ちゃん!!!!!!!!!!!」



それは確かにあの人の声…



でもあたしはもう後ろを振り向けない…
体が沈んでいく…





…何で今頃登場するんだよ…バーカ…

[164]美華:10/05(日) 22:14:58 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
バシャ…パチャ…



誰かがあたしの体を起こしあげる。



でもあたしは意識が遠のいて目を開けることすらできない…





もう…楽になれるのかな…





…楽にして…ください。

[165]美華:10/05(日) 22:22:00 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
―――数時間後。



あたしが目を開けると大きな茜色の空が広がっていた。





「…葵…ちゃん?」



「…え?」



「…よかった。」

あたしが横を見ると笑いながらあたしを見ている男の子。









…あたしの大好きな人。










「…圭介くん。」



「何しようとしてたんだよ!!!

びっくりするだろ?!」



「何であたしが…。」



「…部活。

たまたまこっちの裏のとこに用事があって
通りかかったんだ。

後ろ姿は間違いなく葵ちゃんで…呼んでも反応ないし…
これはやばいなって…。」





「…何で…小山さんと別れたの?」

あたしはこれだけが気になった…

[166]美華:10/06(月) 20:30:38 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
「…俺…何度も考えたんだ。

本当に亜由美が好きなはずだった。
でもそれは勝手な俺の勘違いだったんだ。」



あたしはよく意味がわからなかった。



「…え?」



「…俺さ…亜由美が好きなんじゃなくって…









葵ちゃんが好きなんだって…思った。」









この人は何を言っているんだろうか…
あたしを困らせて楽しいのだろうか…





「…好きなんだ。」



何度もそう言ってあたしの目を見た。
あたしは圭介くんの目を直視できなかった。

[167]美華:10/06(月) 20:41:32 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
「冗談なら…よしてよ。」



「冗談じゃないよ。」



「じゃあ…どうして…

どうして半年前にあたしの告白を断ったの?!」



「…理由は…わからない。









でも…理由ばかりが大事かな?
理由がわからないのもいいじゃん。



これが…俺の今の気持ち。」




理由がわからない…



考えて考えて考えて…わからなかったら…そう言うのもアリなのかな。



「あたし…今、潤に振られた。」

あたしは笑って言った。



「え…?」



「あたしが圭介くんのことばかり考えてるから振られた。」



「…。」



「あたしはね…出会ったときからずっと…圭介くんが好きなんだよ。」



「…うん。」






理由がわからない恋…

たまにはいいのかもしれない。

[168]美華:10/06(月) 20:41:48 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
沙耶…七海…いつもありがと。
やっと幸せになれそうだよ。
あたしの初恋、実ったよ。



お兄ちゃん…お兄ちゃんの言うことはいつも正しかった。
あたしの気持ちは揺るがなかったよ。



潤…
迷惑ばっかりかけてゴメンね。
あたしはあなたを傷つけた…
その代わりにあたしは幸せにならなくちゃダメなんだと思いました…





圭介くん…あたしはあなたと一緒に歩む道を見つけたよ。
変えられないはずの気持ちを変えられた。
あたしを好きになってくれてありがとう。





あたしが次に目を開けるとどんな未来が待っているんだろう…
圭介くんと手を握って歩いてるんだろうか…



それはまだ分からないけど、今確かに言えること。









圭介くんが…大好きです。



〜えんど〜


[169]美華:10/06(月) 20:46:04 HOST:zaq3d2e49b8.zaq.ne.jp
今まで読んでくださった皆様、ありがとうございます!!!
みなさまのおかげで無事、終わりを迎えることができました。

話はよくわからなかったですが…
美華はまだまだ未熟者です、
許してやってください・笑



次に書く小説も決まってるんで、よかったら見てください!!!



「正しい道へ」です。

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