調子が悪い方
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彼 女 の 声.....
[1]由芽:08/17(日) 11:44:01 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
聞こえるだろ?
....
ほら、今………
はッ?
なんで聞こえねーんだよ。
聞こえるじゃんか。
彼女の声が――――
[2]由芽:08/17(日) 11:48:48 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
Cast...
松田 恵那 マツダ エナ
永沢 悠斗 ナガサワ ユウト
他
+o。。o+゚☆゚+o。。o+
こんにちは(*^▽^*)
由芽ですw
初めてホラー小説書くのでたぶん
あんま怖くないです;;
良かったらアドバイス等のコメント
宜しくお願いします┏○
[3]由芽:08/17(日) 11:59:57 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
01 恵那
深夜0時。
ふと、目が覚めた。
壁掛け時計はカチカチと音を立て、
カーテンがふわりと外から流れ込む風で揺れる。
……眠気覚めた
何か飲もう。
冷蔵庫から出したのは昨日買ったチューハイ。
キンキンに冷えていた。
ソファに座り、ちびちびと飲む。
心地いい酔いが回ってきた。
東京に1人暮らしを初めて2ヶ月。
未だに部屋の隅に残るダンボールの…山。
先月末、母が訪れて早く片付けろと怒られたが
全く手をつけていない。
“そのうちな”
そんな言葉がいつの間にか俺の口癖になっていた。
結局そのうち、という瞬間なんて俺には
訪れないのだが。
チューハイの缶をテーブルに置き、
部屋の隅に置かれているダンボールに手をかけた。
ガラクタの中に紛れていたのは、
1冊のアルバムだった。
恵那……
[4]由芽:08/17(日) 12:22:37 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
写真に俺と一緒に写っている大半が
恵那だった。
恵那、お前は本当に優しかった。
そして、誰よりも綺麗だった。
「悠斗、こちらが松田恵那さん」
「で、こっちが俺の同僚の永沢悠斗」
「…初めまして、永沢です」
「はじめまして」
落ち着いた表情でにっこり笑う恵那に、
俺は一目惚れした。
それから、食事したり水族館行ったり……
気がついたら俺と恵那はカレカノになってた。
幸せだった。
でも………
悲劇の8月11日。
これが、恵那と撮った最後の写真だったんだ。
[5]りぃー:08/17(日) 16:54:20 HOST:softbank218112014096.bbtec.net
それでそれでー
もっとみたーい
[6]由芽:08/17(日) 17:38:18 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
>>5
コメありがとうございます!
続き更新します←
[7]由芽:08/17(日) 17:47:21 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
8月11日。
真夏にしては珍しく、涼しい日だった。
「悠斗くん、海行こうよ」
「海行くにしては涼しくないか?」
「泳がないってw遊ぶだけ」
「まぁ、その位なら構わないけど」
恵那は、水色のチェック柄のワンピースを着て、
赤いハイヒールを履いていた。
長い黒髪が、黄昏時の光と交わって輝く。
「ひゃー砂入ったぁ」
「ヒール脱いだほうがいいよ」
「うん」
「恵那」
「ん?」
「写真、撮ろうよ」
いつもは恵那が言うセリフなのだが、
この日はなぜか俺から発していた。
……あの悲劇を、悟っていたのだろうか
夕焼けと海をバックに撮った写真は、
今までで1番上手く撮れたと思う。
デジカメをポケットにしまい込み、海岸を駆けた。
恵那……
何であの時俺。
お前のこと助けられなかったんだろ。
…何で気付いてやれなかったんだろ。
[8]由芽:08/17(日) 18:05:04 HOST:3d75bad1.tcat.ne.jp
「あ、俺タオル持ってくるな」
「いいのにーごめんね」
「その状態じゃ風邪ひくだろ」
はしゃぎ過ぎて恵那のワンピースはびしょ濡れだった。
車のキーを取り出して道路沿いにとまっている車に向かう。
何も心配せずに………
「海…綺麗だなぁ」
1歩、また1歩と波の傍まで歩み寄る恵那。
その時だった。
ぐッ!!!!
「きゃっ」
ものすごい力で海へ引きずり込まれるような
感覚に見舞われたのだ。
恵那は抵抗するが、ずるずると海へ引きずられて行く。
「いやぁッッ…!!助けて!悠斗くんッ」
『…いで…おい…で…こっちへ…さァ……』
「やだ!行きたくないッ悠斗くん…!!」
『さァ…一緒に逝こう…』
ぐッッ!!
「やぁぁッ!……」
もう顔と右手しか残っていない時、
恵那は呟いた。
「ゅ、ぅ…と…ど、し…てぇッ…」
ガポポ………
恵那の姿は、海の中へ消えた。
「あれ?恵那…?」
俺が気付いた時には
浜辺に赤いハイヒールが片方だけ残っていた。
波の音が、
僅かにざわめいた気がした。
[9]由芽:08/18(月) 16:54:09 HOST:3d75ba44.tcat.ne.jp
「恵那、恵那!!」
辺りを見回して名前を呼んだ。
でもその声は波の音と共に儚く消えてゆく。
「…赤い、ハイヒール…」
足元に流されてきたヒールを手にとって海を見た。
恵那…
どうして…
その後、警察やレスキュー隊に頼み込んだが、
海で溺れたらもう息を引き取っているだろうといわれた。
恵那が死んだ。
俺のせい?
そう、お前のせい。
俺が、恵那を見ていなかったから?
そうだ。
お前が恵那の異変に気付かなかったからだ。
誰かが、俺に囁いてた。
そんな幻聴も、いつの間にか消えていた。
俺が、恵那の死を割り切ってしまったから。
もう、なるようにしかならないんだ。
恵那は帰ってこない。
…ポーン…
なんだろう。
ピアノの音が聞こえた。
俺の家にピアノは無い。
近所だろうか。
それにしては傍から聞こえる感覚。
寒気がした。
そうだ…
今日は8月11日だ。
[10]由芽(仮PC):08/31(日) 19:35:44 HOST:dae60d40.tcat.ne.jp
02 命日
そう、今日は8月11日。
恵那の一周忌だ。
フラッシュバックのように1年前に見た
恵那の微笑む遺影を思い出した。
じゃあこれは恵那が…?
「え…な…ッッ!!」
カタン
ビチャッ
俺が叫んだ途端、リビングに置いてあった
飲みかけのチューハイ缶が倒れた。
中身が零れ、ポタポタと絨毯にたれている。
「え、な…?」
恵那が、帰ってきたような気がして
嬉しかったけれど
恐怖で体が硬直した。
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