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レス数が450を超えています。500を超えると書き込めなくなるよ。
【今宵、星の降る空の下で】

1: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 00:39:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ…嫌だよ……もう」


――こんな形でしか、手に入れられなかった。


「やっ…もう止めてよ…!」


――俺だって、こんなの望んでいた訳じゃないのに。


「…ゆ…や……優夜ぁ!!」


――その唇で汚れた俺の名を呼ぶ君が愛しくて、狂おしい。


【今宵、星の降る空の下で】


2: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 00:41:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


零れる涙は枯れることを知らないらしい。


愛らしい瞳から、光の粒が次々と流れ落ちる。


俺はYシャツを羽織ると、まだベッドで放心状態の彼女に目を遣った。


如月 梨花【きさらぎ りか】


俺がずっと欲しかった女。手には入れた女。






――“無理矢理”という形で。


3: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 00:51:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「俺、行くから。お前は休みたいだけ休んでれば」


最後にネクタイを締め、俺は梨花を置いて保健室を出た。


冷たいことしか言えない自分が憎らしい。


ひっそりと静まり返った放課後の校舎。教室へ続いている廊下。その片隅にはカン・ペットボトルのゴミ箱。


苛立った俺の感情は高ぶり、思わずゴミ箱に蹴りを入れた。


“パコーン”と軽い音を立て、ゴミ箱は4・5メートルほど吹っ飛ぶ。



そう、あの日から俺――黒木 優夜【くろき ゆうや】と如月 梨花の関係が始まったんだ。


4: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 01:14:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


入学式、梨花は俺の右斜め後ろの席に座っていた。


ゆるく巻かれたロングヘアー。白い肌。大きな瞳。背は高くはないが、引き締まった身体。


――完全に俺の一目惚れだった。


梨花に近づきたかった。仲良くなりたかった。






1年生にも関わらず、既に先輩にも一目を置かれていた存在だった俺。


それなりに整った顔立ちのおかげで、いつも女は黙ってても勝手に寄って来た。


いつも寄って来た女を適当に抱いて“女なんて、こんなものか”と思っていた。






――梨花は、そんな俺の固定観念をいともあっさり崩したんだ。


5: 名前:ルル☆☆08/15(金) 01:20:12 HOST:ser352887013460799
期待あげ☆(^-^)

6: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 01:33:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花と同じクラスである佐藤 孝博【さとう たかひろ】に、さりげなく色々と探りを入れてみたりもした。


孝博とは中学からの友人で、お互い気の知れた仲だった。


が、孝博でさえも梨花のことを打ち明ける気にはならなかった。自分の力だけで、梨花を手に入れたかったからだろうか。


気付かれないように聞きたいことを聞き出すのは、思ったより難しい。


結局分かったことと言えば、梨花は風紀委員になったということだけだった。


「まっ、お前は風紀委員が誰だろうと関係なく暴れるだろ?」っと、孝博は笑う。


――その時、俺にはある考えが浮かんだんだ。


7: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 01:35:19 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ルル☆様


期待アゲありがとうございます(^ω^)スゴく嬉しいです♪”期待に応えられるように頑張りますね◆+゚


8: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 01:58:54 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「風紀委員…なら俺が問題を起こせば関わりが出来る……?」


――だめだ。これじゃあ梨花に迷惑を掛ける。



誰もいない教室。窓の外に広がるグラウンドでは野球部が汗を流していた。大きな声が優夜の耳まで届く。



「どうすりゃいいんだよ、俺はどうすれば…!」


うなだれて机に突っ伏した、その時だった。



「私とエッチすればいいんじゃない?」



背後から聞こえてきた女の声に、思わず俺はビクッと身体を起こした。


明るい金髪。濃いアイメイク。キラキラのアクセサリー。


見知らぬ派手な女子学生が、教室の後ろに立っていた。


9: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 02:09:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「そのセーラー服のスカーフの色…三年生ですよね? 先輩が何の用ですか」


俺は面倒臭そうに頭を掻きむしる。


「黒木君だよね? 黒木 優夜君!!」


女は嬉しそうにピョンピョン跳ねながら近付いてくる。


――馬鹿そうな女。


俺は冷ややかな視線を彼女に向ける。


が、女は全く気付いていないようだった。


「綺麗な顔立ちしてるねーっ! 黒髪もツヤツヤだし…あっ! 結構、筋肉も付いてるんだねー」


女の指は俺の髪を滑り落ち、やがて唇で止まる。



「苛々してるんでしょ? 一発やるとスッキリするよ?」


――俺も馬鹿な男だけどな。


俺は女を抱き上げた。


10: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 02:33:23 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


女を抱き上げ、机に座らせた。


――面倒くせぇ。


俺はいきなりセーラー服のスカーフを引っ張る。スカーフが抜き取られると、襟元は緩み、下着が見えた。


一気に脱がし、ブラを上にずらすと、大きくも小さくもない乳房が揺れた。すでに先端は固く尖っている。


「やぁだぁ…恥ずかしいよ……んっ…はぁ…」


「先輩。悪いけど、さっさとヤラせてもらうよ」


上を弄りながら、右手をスカートの中に滑らせ、器用にパンツを脱がす。


いやらしい糸が伝った。すでに女のパンツはビショビショに濡れている。


「早く…早くぅ!!」


急かす女の声など聞いてはいない。


俺はズボンのチャックを下げ、アレを取り出す。


11: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 02:43:24 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「すごぉい…! ハァ…黒木君のアレって大きくて太い…!!」


――だから、そんなの聞いてないんだ…よ!!


「はぁあん!! ひゃん!! はっ激し…っ!」


俺は一気に突き上げる。女は大した前戯をしていないのに、かなり濡れていた。


――この淫乱女め。


グチャッズチャッといやらしい音が静かな教室中に響き渡る。


出し入れが繰り返され、女の大きな喘ぎ声も止まらない。


「いい! すごく良いよぉ…!! あっあっ! あぁ…ん…はぁ!!」


アレは立ったが、俺は全くイキそうにない。気持ちは始めから冷めきっていた。


――どうするかな…。


そんなことを思った、その時だった。


【ガタン!!】


12: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 02:50:15 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


廊下から物音がした。


俺は顔は動かさず、目だけを教室のドアの方へ向ける。




――!!!



ドアの向こうの廊下には、教室で絡み合う男女を見て驚いたのか尻餅を付いた女がいた。










如月 梨花だった。



思わず、俺の動きも止まる。


如月 梨花はよろめきながらも立ち上がると、走って行ってしまった。


「黒木君…どうしたの? もっと動いて?」


「うるさいんだよ…」


俺は女からアレを抜くとバッグを持って、力無く教室から出て行った。





――最悪だ…。最悪としか言いようがない。


13: 名前:玲菜☆08/15(金) 09:25:55 HOST:ser350298000749057
うわーお
更新求めますF
文かくの上手ホ


14: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 10:32:23 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.玲奈様


アゲありがとうございます(^ω^)そそそんなッ;勿体ないお言葉‥嬉しいです◆+゚頑張りますね♪”


15: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 10:39:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


その翌日のことであった。


「悪いんだけどさ、如月っている? 如月 梨花」


俺の登場にクラス中がざわめいた。


「隣のクラスの黒木君だよ!」

「かっこいい! 素敵!」

「なんで如月なの…?」


梨花は窓際の席にいた。友人と話していたらしい。


俺は迷わず、その席へ向かう。誰も俺を止めない。止められる訳がない。


「如月 梨花、ちょっといいか」


梨花は困惑した表情を見せた。そして躊躇いながらも、小さく首を縦に振ったんだ。


16: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 10:48:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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集まる視線を振り払い、俺は梨花を連れ、屋上へ向かう。


本日は晴天。梅雨が明け、からっとした陽気が続いていた。もうすぐ夏休みだ。


梨花は怯えているようだ。どさくさに紛れて繋いだ手が小刻みに震えている。可愛いとしか、言いようがない。


「あっ…あの……黒木君? わたしに何か…」


視線を泳がせながら、梨花は俺に聞く。初めて梨花が名前を呼んでくれたことに少し心が弾んだ。


――分かってるくせに。


「昨日の、見ただろ?」


屋上の柵に手を付き、梨花を追い込む。


ピクンと彼女の身体が反応した。


「お前にも同じ目に遭ってもらおうかな」


17: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 22:48:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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梨花は言葉を失った。顔がどんどん青ざめていく。唇までも小刻みに震え始めていた。


そんな梨花を愛しいと思いながら、そっと俺は右手を頬に添えた。


「ひっ……!」


零れた声からは恐怖と不安しか感じ取れない。梨花は俺を求めてはいなかった。


――女が俺を求めないなんて。


初めてだった。


次第に梨花の瞳に涙が溜まり始める。余計に梨花の瞳に輝きが増した。しかし、その瞳の奥に見えるものは――。




「止めた。こんなの俺が納得しねぇ」


背中を見せて去る俺を、梨花はどんな表情で見ていたかは分からない。


――この時は我慢出来たのに、俺の想いは再び破裂する。


18: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/15(金) 22:57:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


この日を境に、梨花は俺を避けるようになった。


まぁ、それも当たり前の結果だが。


俺は、女がどうしたら自分に気を持つかなんて知らなかった。いつも黙ってても女から俺を求めてきたから。


「くっそ…このままじゃ終われねぇよ」


悩んで悩んで、いつしか机に突っ伏して寝ていた。


気が付いたら、授業はおろかHRまで終わっている始末。みんな気を使って起こさなかったのだろう。


窓の外に目を遣ると、空が真っ赤に染まっていた。綺麗な夕焼けだった。


「アホらし。帰るか…」


変な姿勢で寝てたせいか腰が痛む。早く伸びがしたい。







――クスクス


聞き覚えのある声が聞こえた。


19: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 00:17:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「この声…梨花?」


声はどうやら隣のクラスから洩れているようだった。


俺は身体を起こすと、足音を消して教室を窺う。


夕焼けに染まった教室には二つの影があった。




――梨花と見知らぬ男。


「誰だ…? あいつ」


二人は俺に気付くことなく、会話が弾んでいるようだ。



「風紀委員会、上手く話がまとまって良かったわね」

「あぁ。如月さん、ありがとう」

「私なんて何も…川上君の意見が的確だったからよ」



俺に見せたことのない、明るい笑顔の梨花がそこにいた。


“川上”という男にだけに微笑んでいる梨花がいた――。


20: 名前:椿☆08/16(土) 00:19:11 HOST:ser350298000749057
やばすです!
おもろすぎです!
あげ〜


21: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 00:26:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


二人を見ていると無性に苛立ってきた。


ドロドロとどす黒いものが腹から沸き上がってくる。


――何なんだ、この感じは…!?


その気持ちが“嫉妬”だと、この時の俺は知りようがない。



梨花と出会ってから、何もかもが、初めてのことだらけだったから――。




「じゃあ、私はこの資料まとめてから帰るわ」

「一人じゃ大変だろ。手伝うよ」

「平気よ、これくらい………あっ?」



二人はお互い資料に手を伸ばし、そっと触れ合った。


ぎこちない時間が二人の間を流れる。頬が紅に染まっていく。これは夕日のせい?



「っ…如月さん!」

「んんっ……?」





俺の目の前で二人の唇が重なったんだ――。


22: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 00:30:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.椿様


コメントありがとうございます(^ω^)スゴく嬉しいです♪”そんな‥面白いだなんて◆+゜幼稚な文章力ですが、読んでいただけると幸いです(´;ω;`)


23: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 00:44:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺は言葉を失った。頭が真っ白になった。


惚れた女が眼前で見知らぬ男に唇を奪われた――その事実が飲み込めなかったのだ。



二つの影はゆっくりと離れ始める。



「か…川上君?」

「ごっごめん、本当こんなつもりじゃ…」



川上は視線を落とし、更に頬を赤く染めた。そんな川上を梨花はキョトンと見つめる。


「実は俺、如月さんのことが…「よぉ! 梨花、何やってるんだ?」




俺は思わず飛び出して、声を掛けていた。



鈍感な俺にでも分かった。



川上は梨花に惚れている。梨花もまんざらではない。そして、まさしく今、梨花に告白しようとしていたことも――。


24: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 06:28:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「黒木…君…」


川上がポツリと小さく呟いた。


――知ってんのかよ。


俺は川上に名前を呼ばれたことに妙に腹が立つ。


「なんだよ。誰? お前」


明らかに殺気立った俺の声に、張り詰めた空気が漂った。今にも糸が切れてしまいそうな、そんな中。口を開いたのは梨花だった。


「…黒木君。こちら川上 泰広【かわかみ やすひろ】君。私と同じ風紀委員なの」


「ふーん。川上 泰広…ねぇ」



平然を装う二人。


――だが、俺は知っている。








――さっき、この教室で起こった二人の間の出来事をな。


25: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/16(土) 12:11:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


とにかく川上と梨花を二人っきりにしたくなかった。それが例え、俺の我が儘だとしても。




「もう用は終わったんだろ? 梨花、貰ってくぞ」


そう言って、俺は半ば強制的に梨花の手を引いた。


きっと梨花は少し困惑した表情で俺を見て――、






「川上君! またっ…またお話ししようね!」


――最後まで川上かよ。



苛立ちを越えて、怒りが込み上げてくる。


分かってる。梨花も川上も悪くない。ただ俺が子供なだけなんだ。




――けど今の俺には、この方法しか思い付かない!


26: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/17(日) 16:17:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ちょっ…黒木君!? どこに行くの…っ?」


嗚呼、もうすぐ梨花の声も俺の耳には入らなくなる。


我慢は限界。


ちょっとした弾みで、そう水道を軽く捻るだけで大量の水が溢れ出すように。


俺は――もうすぐ。


「黒木君…!」








梨花の声、届かない。


27: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/18(月) 00:32:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


ただただ梨花の手を引き続けた。女の力では抗うことの出来ない、強い男力で。


自然と向かった先は――保健室。


『帰宅しました』と扉に札が掛けてあった。


この学校の保健室の先生は、帰宅する時に施錠はしないと俺は知っている。


ほら、いとも簡単に扉は開いた。



ツンと消毒の匂いが鼻をつく。薄気味悪いくらいに静まり返った放課後の保健室。


期末考査も近い。部活動は活動停止になっているのだろう。


「な…んで……保健室…」


梨花が弱々しい震えた声を発した。


もしかしたら女の勘が働いているのかもしれない。自然と身の危険を感じたのかもしれない。


28: 名前:☆08/18(月) 00:36:09 HOST:07032450933905_ey.ezweb.ne.jp
あげw

29: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/18(月) 00:46:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


保健室に並んだ三つの白いベッド。



小さく抵抗する梨花を抱き上げ、一番奥にある窓際のベッドに投げた。


――なんて軽いんだろう。


梨花の身体はとにかく軽かった。野郎相手に毎日、喧嘩ばかりしていて、俺の身体は知らず知らずのうちに鍛えられていたのだろうか。


シャッと仕切りの白いカーテンを閉め、ゆっくりと俺は梨花に迫る。


「黒木君…なっ何……?」

「優夜」

「…え?」

「優夜って呼べよ。そしたら止めてやるから」


夕焼けの赤い光が差し込む。カーテンに反射して、白い保健室は妖しく赤く輝いた。


「ゆっ…優夜ぁ!」


顔を赤くして、瞳に涙を浮かべて、困った顔で梨花は俺の名を呼んだ。





――やべぇ。


「嘘に決まってんじゃん」


30: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/18(月) 00:49:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.み様


アゲありがとうございます(^ω^)めちゃめちゃ!!嬉しいです◆+゜頑張りますので、良かったらご覧下さい♪”


31: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/18(月) 00:59:26 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「えっ……!?」


梨花は状況をまだ把握出来ていないのだろう。


――唇に唇が覆いかぶさる感触。


俺はゆっくりと瞳を開ける。


目の前には梨花の大きな瞳がギュッと閉じられていた。


近くでみると、余計に白い梨花の肌。火照った頬。


長い睫毛は影を落とす程だ。


吸い付くような唇はやはり震えている――。



「んっ…んん……!」


唇の端から梨花が甘い声を漏らした。


俺は重ねた唇をゆっくりと離してやる。


苦しかったのだろうか。梨花は肩を上下させながら大きく呼吸をした。


「はっ……はぁ…はぁ」



それは、俺の理性をいとも簡単に吹っ飛ばす。


32: 名前:ありい☆08/18(月) 14:40:51 HOST:ntsitm375166.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp

題名がすごく素敵ですね♪

あげw


33: 名前:☆08/18(月) 23:49:55 HOST:07032450933905_ey.ezweb.ne.jp
あげ

34: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/19(火) 03:33:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ありい様


アゲありがとうございます(^ω^)題名が素敵だなんて‥嬉しすぎて死んじゃいそうです♪”ありがとうございます◆+゚



Dear.み様


またまたアゲありがとうございます!!嬉しいです★+゜頑張りますねッ(^u^)/


35: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/19(火) 03:56:52 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――梨花、梨花。





俺だけを求めて。



それは我が儘だって分かっているけど――嘘でもいいから。



「やっ…いやぁぁあ!」



梨花の悲痛な声が俺の胸を貫く。


それが痛くて辛くて、梨花の唇を唇で塞いだ。



――逃げてる。そんなことも分かってる。


気付かれないように、自分でもそう思わないように右手を必死に泳がせた。


左手は必死に梨花の身体を抑えて――。




「何やってんだ…俺」



小さな呟きは梨花の悲鳴に掻き消される。


36: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/19(火) 16:19:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


夕日は沈み、空の片隅にわずかなオレンジ色の光を残した。


まだ黒とは言えない、紺色の夜空に点々と星が瞬いている。


一日を終え、落ち着き始める“今日”という日。



そんな中、燃え上がる俺の感情。




抵抗する梨花は疲れてきたのか、その力は徐々に弱々しいものへとなっていく。


梨花の着衣は乱れ、わずかな夕日の光に照らされるその身体は白く輝いた。肌には俺が咲かせた紅い花が至る所で咲いている。


――愛しい。美しい。



身体を愛撫する度に梨花の唇から洩れる息遣いが、俺のモノを更に熱く固くさせた――。


37: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/19(火) 16:27:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「俺だけの梨花になって…好きなんだよ」

「こっ…こんな事しといて…何をっ」



梨花の瞳からは涙が止まらない。


――ねえ、梨花。その涙は喜びの涙に変わることはない?




もう、この選択肢しか思い付かない――。




そっとズボンに手をやると、それに気付いた梨花は最後の力を振り絞って抵抗した。



俺に馬乗りにされてる梨花は、逃げられる訳がない。


固く、大きく反り返ったそれが梨花の潤んだ目に映る。



「やだっ…いやぁあ!」






梨花の中に勢いよく俺が挿入された。




――熱い。


38: 名前:るん☆08/19(火) 16:59:28 HOST:pl131.nas921.tottori.nttpc.ne.jp
続きが気になりますヾ(^ω^)ノ
頑張ってください!
あげっ


39: 名前:☆08/19(火) 22:36:12 HOST:121-82-205-239.eonet.ne.jp
前作品見てました!!!
文体を見てピンと来ましたよ! ←
頑張って下さい^^


40: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/20(水) 00:22:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.るん様


コメントありがとうございます(^ω^)続きが気になるだなんて‥最高級の喜びを感じている私です♪”読んでくださってホントにありがとうございます◆+゜



Dear.葵様


ままままさか前作を読んでくださった方が読んでくださってるだなんて!!嬉しすぎますッ(ΩДΩ)ホントにありがとうございます◆+゜桜と大地も浮かばれますね(笑)今作も頑張りますッ♪”


41: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/20(水) 00:32:25 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の中は熱く絡み付いてきて、俺のモノを締め上げてくる。


夢の世界か現実の世界か曖昧になるくらいの大きな快感――。



今まで数え切れないくらい女を抱いてきた俺。


『私を抱くのは今日で三回目ね』という女。


そんな事いちいち覚えてられるか。お前は生まれてから今日まで、何個のパンを食べたか答えられるのか。



――俺にとって男女の交わりなんて性欲を満たすためだけの行為、その程度だった。



まさしく俺の固定概念をぶっ壊した女。



如月 梨花。





ごめん、今度はお前をぶっ壊させて――。


42: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/20(水) 00:39:11 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺が腰を梨花に打ち付けると、奥に挿入される度に梨花の口から悲鳴混じりの吐息が洩れた。


「やっ…めて! 痛っ……はぁ…あぅ! あぁ…!!」



――この光景を川上に見せ付けてやりたい。


俺の中の思いは加速度を増す。



もう止めらんないんだよ。





「っ…嫌だよ……もう」



――こんな形でしか、手に入れられなかった。



「やっ…もう止めてよ…!」



――俺だって、こんなの望んでいた訳じゃないのに。



「…ゆ…や……優夜ぁ!!」



――その唇で汚れた俺の名を呼ぶ君が愛しくて、狂おしい。


43: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/20(水) 10:12:15 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「うっ…ぁ……!」


俺の口から力無い吐息が洩れる。



まるで雷が落ちたような衝撃が身体中を走り巡った。


アレが梨花の中でビクビクと引き攣っている。



――俺が先にイッちまったのか。


梨花の目も大きく見開いた。そういえばゴムも付けていない、当たり前だ。



「あ……いっいや…いやぁぁぁあ! 熱いっ……抜いて…抜いてぇ!!」



――抜く? 抜ける訳ないじゃん。梨花の中はこんなにも気持ち良くって。



俺は更に奥の奥に挿入して、梨花の腰を掴んだ。



「やっ…やぁぁあ! あっ…出てるっ……いっぱい出てるよぉ…!!」

「………っ…はぁ…」


――まだ、出る。


44: 名前:ありい☆08/20(水) 15:44:50 HOST:ntsitm375166.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
この二人の関係どおなるンですかあ?!
めっちゃ気になります。

更新まってます♪


45: 名前:☆08/20(水) 23:35:43 HOST:07032450933905_ey.ezweb.ne.jp
あげますw

46: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/22(金) 23:52:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
遅くなって申し訳ございません;更新はかなり不定期になります(>_<)完結はさせると思うので温かい目で見守ってやってください。。



Dear.ありい様


またまたアゲありがとうございます!!今後の二人の関係は‥秘密です☆←殴

良かったら物語の最後までお付き合い下さいませ◆+゚




Dear.み様


み様も再びアゲありがとうございます(^ω^)もうホント!!嬉しいです!ときめいてます!!←え

ありがとうございます♪"


47: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/23(土) 00:00:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あっ……ぁあ…」


力無い梨花の息遣いが俺の良心を貫く。


俺を見つめる梨花の瞳に輝きはない。


――なんてことをしてしまったんだ。


いや、後悔よりも快楽のほうが身体を支配していた。


二人が繋がっている部分からは、俺が梨花の中に注いだ熱いモノが滴り落ちている。


――俺は遂に梨花の中に入ったんだ。



恍惚から醒めてくるのと同時に、実感が湧いた。



「……梨花」



そっと名前を読んでみたけれど、梨花は涙を流しながら天井の一点を見つめるだけだった。


48: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/23(土) 00:06:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「俺、行くから。お前は休みたいだけ休んでれば」






こうして、俺は今に至る。


梨花は保健室のベッドから起き上がれただろうか。


――置いてきたのは、自分なのに。


なぜだろう。梨花に対しては、高慢で冷酷な自分を演じている。



梨花には弱い所を見せたくない。それだけのために?


今の梨花にとって、俺はただの『貪欲で強欲な黒木 優夜』なのに。





俺はどこで間違えた?

俺は何を間違えた?


49: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/23(土) 00:16:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


すっかり日は暮れてしまった。


空には星が輝いている。そんなに数は多くはない。多少、曇っているようだ。



その日は珍しく家に直帰した。普段だと放課後、仲間が誘いが必ずあった。遅く帰ったり、帰らない日も少なくはない。


――みんなが言うほど、家は嫌いではない。


そう言える俺は家庭環境に恵まれているのだろうか。



「お帰りなさい、優夜。早かったわね。ご飯は?」

「食べるよ」

「じゃあ着替えたら下りてらっしゃい」



そういって微笑むと、母はリビングへ戻っていった。


二階への階段を駆け登り、自分の部屋に飛び込む。


鏡に映った制服の乱れを見て、俺はさっきまでのことが現実だったと認識した――。


50: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/23(土) 00:42:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


次の日。少しの緊張を胸に秘めて学校へ向かう。


いつもなら抱いた女のことなど気にすらしないが、相手が梨花となれば話は別だ。


自分の教室に向かう時は、必ず梨花のクラスの廊下を通らなくてはならない。


壁は窓になっているため、廊下から教室の中は丸見えである。



――梨花は



歩きながら、俺は懸命に目を動かした。




――いない。来てないのか?


さらに視界の端に、あの川上まで映ってしまった。思い出したくないのに。




キスをして、互いに頬を染め合うあの二人を――思い出したくはない。


51: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 00:03:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


二限の終わりを告げる鐘が学校中に響き渡る。


俺は休み時間の度に廊下に出て、さりげなく梨花の姿を探した。


――今日は休みか?


そう思った、その時だった。



【コツコツコツ】




煩い休み時間にも関わらず、妙に頭に響く靴音。



【コツコツ――】


その音は突然止まり、それと同時に背中に視線を感じる。



――もしかして



ゆっくり振り返ると、俺の背後に立つ梨花の姿があった。


52: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 00:12:52 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺の体温が一気に上昇したのが分かった。手には汗をかき、頬は紅潮する。


――熱い。



どうやら梨花は今しがた登校したようだ。手にはスクールバックを携えている。


相変わらず美しかった。昨日の乱れが嘘のように、緩く巻かれたロングヘアーが華麗に風に踊る。大きくて黒目がちな瞳が真っ直ぐに俺を見つめている。



いや、睨んでいるようだった。



「“昨日”はどうも、黒木君?」


語尾に力が入っているのが分かる。顔こそ笑ってはいるが、怒りが滲み出ているのも分かる。


ツン――と、梨花はそっぽを向き、教室に入っていった。優しい香りが俺の鼻を擽る。




意外だった。梨花は大人しそうではかなげで、泣き寝入りするタイプだと思っていた。




――梨花は強かった。


53: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 00:21:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「面白い奴…!」



梨花は余計に俺の心を揺さ振る。



こんな形とは言え、向こうから声を掛けてきてくれたことも嬉しかった。



まるで思春期真っ盛りの男子中学生のように、些細なことで俺の胸は弾んだ。


「優夜、どうした? なんか嬉しそうだけど…」

「え…!?」


鈍臭いクラスの連中にもさえも、気付かれて突っ込まれるほど、俺の顔は綻んでいたようだ。



他人に指摘されると余計に恥ずかしい。


俺は「何もねーよ! バーカ!」と言いながら、相手に突っ掛かった。



これが“照れ隠し”だと、バレてませんように――。


54: 名前:ありい☆08/26(火) 12:12:20 HOST:ntsitm375166.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
あー気になる♪

最後までお付き合いさせていただきます(´∀`)


55: 名前:鈴菜☆08/26(火) 12:18:46 HOST:ser355285017141167
前作見てました!!
また頑張ってください
更新たのしみにしてます><


56: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 23:37:10 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ありい様


アゲありがとうございます(^ω^)そそそんな!!ありがたき幸せ♪”コメントも面白いコトが書けない遅筆な主ですが、どうぞよろしくお願いします(>人<)



Dear.鈴菜様


コメントありがとうございます◆+゜鈴菜様も前作を読んでくださって本当にありがとうございますッ(:_;)今作は過去3作品のファンタジーものとは正反対の普通の学園モノですが、どうぞ御覧になってください★”


57: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 23:47:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


あっという間に“奴ら”はやってきた。


俺は“奴ら”を前にすると、頭を抱えて悩んでしまう。





そう、夏休みの前に立ちはだかる【期末考査】がやってきたのだ。



「優夜…余裕そうだなぁ。勉強したのか?」



朝、たまたま会った孝博は教科書を片手にガックリうなだれている。



「いいか、孝博。諦めが肝心なんだよ」

「お前のそういうとこ、尊敬するわ…俺」



一夜漬けしたのだろうか。孝博の目の下には隈が出来ていた。



「まぁ…お前は死なない程度に頑張れ。夏休みの補習で会えるの楽しみにしてるぜ」

「不吉なこと言うなよ……お互い頑張ろうぜ」



校舎中にチャイムの音が鳴り響いた。


58: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/26(火) 23:58:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


勉強は嫌いではないが、どうもやる気が起きない。ただ、集中力がないだけなのだ。


――まぁ、この歳で集中力がなさすぎなのがヤバいんだろうな。


そんなことを思っていた、数学の試験中。


――梨花は夏休み、何か予定入ってるのか? 特に入ってなかったら…


そんなことを考えていた現代文の試験中。


色んなことを考えていたら、あっという間に時間は過ぎていった。


――そう、試験時間が。





終業式の日、廊下に張り出される補習組のメンバー。その中に俺はもちろんのこと、孝博の名前を見つけた時は笑いが止まらなかった。


「俺…あんなに頑張ったのに」


肩を落とす孝博が少し可哀相に思えた。


梨花の名前も張り出されていた。もちろん補習組ではなく、成績優秀者の方だった。


59: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 00:14:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


待ちに待った夏休み。


今年はなぜか気持ちが沈んでいる。


夏休みは梨花に会えない。唯一の接点が学校だった――。



「どっかでバイトでもやってるかな……なんか、俺って意外と乙女だな…」


蝉が煩い並木道。俺は独り言を呟きながら、補習のため学校に向かう。


不幸中の幸いか、補習の席は窓際の一番後ろだった。


補習組のメンバーはいつも一緒に馬鹿やってる奴らが大半を占めている。



「補習、始めるぞ」


――このメンバーで静かに補習? 無理だね。


俺は一つ溜息をついて、早速窓の外に目を遣った。


そして、瞳に映った光景に驚きを隠せない。



視線の先にはクラスの花壇――その花壇の花に水をあげている女の子は正しく梨花だった。


60: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 00:24:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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――まさか夏休みに会えるなんて


水やりの当番だったのだろうか。梨花はじょうろに満たした水を満遍なく花と土に降りかけた。


心なしか、花が少し元気になったように見える。


水をやった後には花壇の前に座り、花を見つめ、時に撫でて愛でる梨花は可愛らしかった。


俺は思わず見とれていた――。


「黒木ー!」


名前を呼ばれ、急に我に返る。


「はっはい…!」


【コツン!!】


「いってぇ……」


額に何か固いものがぶつかった。机にはあるはずのない白いチョークが転がっていて、皆の笑い声が起こった。


「よそ見するな! 続けるぞ」


先生の喝が入った。


61: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 09:29:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


補習中、俺は先生の目を盗んでは何度も外に目を遣った。


梨花は制服のスカートを気にしながら、雑草を抜き始める。


この時期は雑草が育ちやすい。他のクラスの花壇はもはや草むらになっているのに対し、梨花たちのクラスの花壇は色とりどりの花たちが咲き誇っていた。


思えば、俺は梨花のことを何も知らない。――知りたい。



もっと話したいし、仲良くなりたい。



もう無理だろうか?


梨花にあんな酷いことをした俺には、手の届かない夢となって消えてしまうのだろうか。





――もっと梨花を知りたい。


62: 名前:ありい☆08/27(水) 11:07:25 HOST:ntsitm375166.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
優夜くん切ないな〜涙。

梨花ちゃんと仲良くなりますよーに♪


63: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 23:20:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ありい様


またまたコメントありがとうございます★+゜ふふっ‥虐めるの大好きなので♪”←

色々考えていますので、お楽しみにしてて下さいなッ(^ω^)


64: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 23:36:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


気付いた時には、梨花は花壇からいなくなっていた。


仕事を終えて帰ってしまったのだろうか。


俺は萎んだ風船のように急に気が抜けて、先生の声すら耳に届かなくなった。いや、もとから頭に入ってはいなかったが。


「…よし、今日はこれまで!」


先生の一言でみんながワッと歓声をあげた。その騒ぎで俺は眠っていた訳ではないが、ハッと我に返った。


「優夜ー! パァーっと遊びに行こうぜ」

「悪いな…そんな気分じゃないんだ」


なんとなく“あの日”から、罪悪感だとか後悔だとかを感じている。そのせいなのか胸が張り裂けそうに苦しかった。


女一人に振り回されている自分がみっともないとも思えた。だが、その女は梨花。俺が惚れた女になら、こんな経験も良いんじゃないかと思える自分もいた。


65: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/27(水) 23:49:34 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「なんだよ〜、最近らしくねーぞ! 優夜!!」

「うっせーよ、いつもと変わんねーって」


――こいつら、なんでそういうところは鋭いんだよ。いつも一緒にいるからか?


俺は冷や汗をかいて視線を反らした。父に似たのか母に似たのか、嘘を付くことは下手だった。その様子を見て、皆は顔を合わせ奇しくニヤリと笑った。



「今日は強制連行するぞー!! 皆の者、かかれー」

「ばっ馬鹿…! やめろって!」


皆は俺を羽交い締めにして、教室から連れ出した。抵抗するが数人に囲まれ、俺はどうすることも出来なかった。


「はぁ…」


誰も俺の溜息なんか聞いちゃいない。


「どこ行くー!?」

「女の子と遊びたい!」

「カラオケしたい!」



――今夜は遅くなりそうだ。


66: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 00:06:14 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ねーねー、君たち暇? 一緒に遊ぼうよ!!」


いつも絡んでる奴らは、それなりに顔も整っていて、女の子集めには苦労はしなかった。声を掛けてれば大低の子達は笑顔で付いてくる。



女の子を捕まえて嬉しそうな連中とは裏腹に、俺はムスッとした表情のまま皆の後ろを付いていった。


「まーだ怒ってんのー!? ごめんってば、優夜!」


後ろから俺に抱き着いてきた人懐っこい奴。


――永田 裕次郎【ながた ゆうじろう】。クラスも同じで、学校でも放課後でも一緒によくつるんでいる。


顔は童顔で中性的なせいか、男女関係なく人気があるようだ。


「別に怒ってねーよ」

「良かった! ほら、可愛い女の子もいるし…今夜は楽しもうよ」


裕次郎は無邪気に笑った。


67: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 12:23:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


裕次郎はその天使のような微笑みを武器に女の子を手玉に取ってきた。


今まで結構な数の女を泣かせてきたことも仲間内では有名である。


「お前なー、節操ないのもいい加減にしろよ。その笑顔がブラックだっつーの」

「節操ないのはお互い様だろー? 優夜ッ」


そういって裕次郎は女の子達の横に走っていった。


「節操ないのはお互い様か…」


空を見上げると街が明るすぎるのか、オリオン座すら見えない――。


68: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 12:44:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「誰ー!? この曲入れたのー!?」

「はぁ〜い! あ、た、し〜っ!!」


ナンパした女の子達を連れてやってくるのは、大体決まってカラオケだ。


密室、薄暗い部屋――カラオケで口説くと“その後”の成功率が高くなるのだ。


今日ナンパをした女の子達はギャルだった。色素の薄い髪、短いスカート、濃いアイメーク。第一印象はもちろん【軽そう】だ。


「俺この曲ちょー好き!」

「本当ー!? 気ぃ合うね!!」


所々、上手くいっているようだ。俺はめんどくさくなって隙を見て廊下に出る。


――このまま帰っちまうか


「えっと…優夜くん!」


――誰?



振り返ると、街で声を掛けた女の子。ギャルだけど、どこか純粋さが残る子だった。


69: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 13:11:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「…何?」

「いや、えっと…」

「ふーん、じゃ」

「あっあのね!」


――何なんだよ、めんどくさいな…。


「つまんない…の? 帰っちゃうの!?」

「帰っちゃだめなわけ?」

「だって…私、優夜君が一番タイプだし…帰っちゃったら寂しいなって……」


女は見た目とは裏腹に頬を赤らめて、言葉を詰まらせてしまった。


――なんだよ、結局こうしてほしいのかよ。


俺は女に歩み寄り、そっと肩を寄せた。女は少し身体を強張らせたが、すぐその気になった。


このまま唇を重ねてしまおうか――そう思った。







だが、出来なかった。


「優…夜君?」



――梨花の唇の感触を忘れたくなかったんだ。


70: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 13:23:34 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「俺、帰るわ」

「優夜君…」


俺は何も言わずにカラオケを出た。


夏休みのせいか、夜になっても街には若者が溢れている。


なぜか、全てに苛々した。


なぜだろう。今まで思い通りにならない女なんていなかったからか? 梨花が自分に振り向かないからか?


――今日はもう帰ろう。


無気力のまま駅に向かって改札を抜け、ホームに向かった。


【二番線に電車が参ります。危ないですから黄色い線の内側にお下がり下さい】


アナウンスが流れ、顔を上げた時だった。


向かい側の一番線のホーム。


目を引く白いワンピース。揺れるロングヘアー。


――梨花だった。運命だとしか思えなかった。


「梨っ…」


ただ、梨花の隣には川上でもない見たことのない男がいたんだ。


71: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/28(木) 19:41:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花のところまで走っていく気にはなれなかった。


――ショックだった。


電車のドアが開き、俺は黙って乗り込む。


入った向かいのドアの端に寄っ掛かった。


窓のすぐ外には梨花がいるというのに、この様だ。


梨花は知らないんだろうな。今この瞬間、お前がどんな破壊力のある兵器よりも威力がある存在であるだなんて――。


【ドアが閉まります。ご注意下さい】



静かに電車が動き出し、梨花と俺の距離が開き出した。



【優先席では携帯電話の電源をお切り下さい。それ以外の場所ではマナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい。】


電車は俺を乗せて、どんどん進む。






――俺達の距離もどんどん離れていく。


72: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/29(金) 08:01:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「なんなんだよ…この苛立ちは……意味分かんねーよ」


俺は幼稚だった。同時にヤキモチの感情も知らなかった。


分からない、だから余計に苛立つんだ。


「あの…」


閉じていた瞼を開けると、俺の目の前には見知らぬ女が立っていた。


歳は俺より上だろう。きっちりとアイロンが掛けられたYシャツにしわのない黒いスカート。OLなのだろう。


「これ…ポケットから落ちましたよ」


女の手には確かに俺のポケットからは消えているパスケースがあった。


「あ…どうも」


パスケースから女の顔に目を遣ると、女はハッとした表情をして視線を反らした。


頬が紅く染まっているのが俺でも分かった――。


73: 名前:(eedZl7e0Rw)☆08/30(土) 12:22:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「………」

「………」


変にぎこちない空気が二人を包む。


女はただ俯いて視線を慌ただしく泳がせた。


俺は面倒なことにならないように、ただただ外を見つめ、流れゆく景色を眺めていた。


【まもなく〜駅。お出口は左側です】


――やっと着いた。


一つ息をついた、その時だった。


【ガタン!】

「きゃっ…」


電車は大きく揺れ、小さな悲鳴と共に女の身体が俺の胸の中に飛び込んできた。


そのまま静かにドアが開く。


「あの…俺、下りたいんですけど」

「え!? あっ…すみません!」


女が慌てて離れ、俺はさっさと電車を降りた。


【ドアが閉まります。ご注意下さい】


そして、何気なく振り返ってしまったんだ。


74: 名前:a☆08/30(土) 13:18:37 HOST:softbank219053218074.bbtec.net
最近オ ナニーするのが日課になったんです。。。。最初ゎ痛かったけど、だんだん慣れて気持ちよくなりました!
このレスを6つ違うスレに張ると【    】の中に、私がビデオでとったオ ナニーシーンが見れます♪
本当に出来ました!ちなみに超エロいです。。。
見る時は後ろにお母さんなどがいないか
注意してからみたほうが良いかも。。。!



75: 名前:(eedZl7e0Rw)☆09/17(水) 22:26:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


女は俺の背中を見つめていたらしい。


振り向いた俺と電車の中の女の視線は自然に繋がった。


「あっ…」


女の小さな囁き。それと同時に――。


【ドアが閉まります。ご注意ください】


大きなアナウンスが俺の耳を貫いた。


――うっせぇ


俺は再び前を向き、改札へと歩き出す。ポケットに手を突っ込み、定期を探した。


【コツコツ】


ヒールが響く音が俺の後を追う。


――?


「あっあの…」


振り返ると、そこには電車の中の女がいたんだ。


76: 名前:(eedZl7e0Rw)☆09/18(木) 23:19:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「何? 俺、最高に苛立ってるんだけど」


別にこの女に対してではない。


向かいのホームにいた梨花と見知らぬ男――あの情景が頭にこびりついて取れないのだ。


女は俺の不機嫌さに少し怖じけづいた様子である。しかし、怯んではいないようだ。


「あっ…私、高柳 早紀【たかやなぎ さき】と申します! 電車の中の御礼も兼ねて、お食事でもいかがですか?」


目は口ほどに物を言う。


高柳 早紀と名乗った女の瞳の奥に見えるものは“俺”だった。


“欲しいモノは必ず手に入れる”


この女からは、そんな強い欲望が滲み出ていたんだ。


77: 名前:(eedZl7e0Rw)☆09/20(土) 00:58:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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最初のオドオドとした態度は演技だったのだろうか。


「食事とか言ってるけど…どうせ一発やりたいだけなんだろ?」


俺のこの一言で女の目つきが変わった。


まるで俺の感情を読んでいるかのような――正しく“挑発的な目”


「ふふっ」


女は笑って俺の手を引いていく。


引かれるがままに、まばゆい電飾の建物の中へ導かれていく――。


「大胆だな。女からホテルに誘うなんて」


部屋のドアの前で俺は思わず口にした。


「あら、私は本能に従ったまでよ?」


――正直、本能のままに動けるこの女を羨ましいと俺は思った。


78: 名前:(eedZl7e0Rw)☆10/03(金) 08:07:00 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


高柳 早紀はベッドの上で、まるで子犬のようにひゃんひゃんと鳴いた。


「いいっ…いいよぉ! 上手ね…優夜君……!!」


早紀は俺に溺れていく。


彼女が求めれば求められるがまま、俺は性欲を捧げた。


同時に虚しさが空っぽの胸に込み上げてくる。


――こいつじゃない! 俺が欲しいのはっ…!!


目を閉じると、瞼の裏側ではあの愛らしい笑顔を浮かべた梨花が振り返って俺を見た。


「あっあぁ…イッちゃうぅ!」









――きちんと伝えよう。この想いをあいつに。梨花に。


79: 名前:(eedZl7e0Rw)☆10/06(月) 21:36:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「そういうのね、ほら‥よく今あるでしょ? 個人情報だとかプライバシー侵害だとか‥」


「分かってます。でも…どうしても会って伝えたいことがあるんです」


職員室に響き渡る俺と先生の声。どうやら職員も夏休みに入ったらしく、宿直のこの先生以外の姿はなかった。


俺と先生が黙れば、職員室の外で鳴いている蝉の泣き声が沈黙を割いた。


「どうしても…無理ですか?」


先生に俺は懇願の目を向ける。


どうやら、先生も俺の熱意に少し心が揺れ動いているらしい。


「理由は分からないけど…君の必死さはスゴく伝わったよ。でも生徒とはいえ、君に如月の個人情報を教えると、後々こっちも大変なんだ。分かってくれるかい?」


――使えないな。


どうやって梨花に会いにいくか。そのことで俺の頭はいっぱいだった。


80: 名前:☆11/02(日) 15:16:02 HOST:07032450933905_ey.ezweb.ne.jp
あげ

81: 名前:(eedZl7e0Rw)☆12/19(金) 13:52:26 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.な様★+゜


スゴく遅れてゴメンなさい;;あげありがとうございます^^*
頑張りますね♪”


82: 名前:ホーム (w5n9scQNOM)☆12/19(金) 14:06:28 HOST:61-26-163-28.rev.home.ne.jp
突然すみません;;
今日からこの板に来たホームという者なんですけど
「満月の夜、桜の降る場所で」と言うタイトルで小説を書き始めて
今他の方の小説を見ましたら、恋さんのこの小説を見つけたんですけど
タイトル似てるみたいで本当に申し訳ありません><;;

良く他の人の小説のタイトルを確認しないで投稿した私のミスです><;
ストーリーは恋さんの小説と全く違うものになのですが
もしお気に触るようでしたら、タイトルを変えて
投稿しなおそうと思うのですがどうでしょう??;

本当に突然申し訳ないです(´・ω・`);;


83: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 00:23:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ホーム様★+゜


まずは、お返事が遅れてしまったこと深くお詫び申し上げます;;


どうか気になさらないで下さい!!タイトルそんなに似てないですよ(^ω^)ホーム様の小説を楽しみにしている方もいらっしゃいますし、ゼヒこのまま書き続けて下さい♪”


私も読みに行きますね◆+゜


84: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 00:31:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


夏休みが始まって、一週間が過ぎた。


補習も最終日を向かえ、チャイムが鳴った瞬間は歓声すら上がった始末である。





梨花との進展は全くなかった。


ホームで一緒にいた男は誰だったのだろうか。あの後、二人は何をしたのだろうか。



想像しては、一人で苛立って終わる。


その日の補講の帰り道もそうであった。


「はぁ……何なんだ、俺」


俺の気持ちとは裏腹に、この日の蝉の鳴き声も煩かった――。


85: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 00:39:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ただいま」

「おかえり、優夜。ちょっといいかしら?」


そういって、お袋は俺をリビングへと促す。


――? 俺、何かしたか?


最近やった悪さを振り返ってみるが、怒られるようなことはしていない。


補習もサボらずに行っていた。


また窓から花壇にいる梨花が見れるのではないか――そんな期待が俺を学校へ行かせたのだ。


「どうしたんだよ? 改まって」

「実はね……」


お袋は話し出す。


86: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 00:52:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「今日、お母さんスーパーに買い物行ったら…意気投合しちゃった人がいてね!」


お袋はすごく嬉しそうだ。


――もしかして?


俺は一息ついた。


「親父と離婚して、その人と再婚する……とか言い出すのかよ?」

「何言ってるの! 意気投合したのは私と同じ主婦の方よ」


ブンブンと両手を振って、お袋は話し続ける。


「なんでも優夜と同い年の娘さんがいらっしゃって、成績も良いみたいなのよ」

「……だから?」


俺はお袋がこれから言うことを分かってしまった気がした。



――まさか、まさかな。


「勝手だけど、優夜の家庭教師お願いしちゃったの!」


87: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 01:02:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――やっぱりか。


想定できた範囲内であった。むしろ、ストライクである。


「…悪いけど丁重にお断りしといて」

「何言ってるの! 夏休みだし、良い機会じゃない」


お袋は食い下がらなかった。頑固な所があるのは、息子である俺は当然知っている。


「ほら、歳も同じだから気も合うでしょ! もうお願いしちゃったんだから、いいじゃない!」


最後にそう言い残して、お袋はキッチンへ向かった。今日の晩御飯は焼き魚のようだ。


こんがりと良い匂いがリビングまで漂ってきている。


――まっ、相手が女なら、いくらでも追い返す手段はあるか。


そう思いながら、俺はテレビのリモコンに手を伸ばした。


88: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 01:18:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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次の日のことである。


「いつまで寝てるの、起きなさい!」


いつもは起こしにこないお袋が俺の部屋のカーテンをシャッと開けた。


眩しい太陽の光で一気に部屋が明るくなる。


「何だよ……もう補習期間は終わってんだから」


俺は太陽の光から逃げるように壁に向かって寝返りを打った。


「ふぅん…まぁ元々あんたは物を置く主義じゃないから、部屋は掃除機かけるくらいで平気そうね」


お袋は俺にお構いなしに掃除機を起動する。


【ブィーーーイン】


「あぁもう!! うっせーんだよ!」


その不愉快な音に俺は思わず声を上げた。


「ほらほら、スウェットから着替えて! 家庭教師さんが来ちゃうじゃない」


――くっそ〜…さっさと追い返してから、また寝るか


俺の方針も決まったようだ。


89: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 01:37:16 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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細めのジーンズを履いて、白いTシャツを頭に被った時だった。


【ピンポーン】


家のベルが鳴り、どうやら“同い年の家庭教師さん”とやらが着いたようである。


「わざわざスミマせん、奥さん。まぁ…可愛らしい娘さんだこと!」


玄関のお袋の声が二階の俺の部屋まで響いてきた。


――“わざわざスミマせん”って。だったら最初から頼むなよな……。


90: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 01:38:23 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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ついに階段を昇る音が聞こえてきた。


「ここが息子の部屋よ。あとはよろしくね」


ドアの向こう側から、お袋の声と小さな女の返事があった。


そしてトトトッ――と、いつものリズムでお袋は階段を降りていく。






【コンコン……】


弱々しいノックだった。緊張しているのだろうか、怯えているのだろうか――。


「…どうぞ」


俺の声に応じて、ゆっくりとドアは開かれた。


91: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 01:47:09 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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――俺はまだ寝ぼけているのだろうか。それとも、ここは妄想の中なのだろうか。





どうして目の前に梨花が立っているのだろうか。



しかも、あの日と同じ白いワンピースを着て――。




梨花の大きな目が、さらに大きくなっていた。そして喉から必死に言葉を振り絞るように、彼女は口を開く。




「表札……見て、何か引っ掛かるものがあったの…。そうだわ、“黒木”って……きゃっ!?」




――気付いたら、梨花をこの胸の中に強く強く押し込んでいた。





この時ばかりは『神様』だとか『運命』ってものの存在を否定するわけにはいかなかった。


92: 名前:けん☆01/03(土) 01:49:53 HOST:ser352880018303742
続きが楽しみで仕方ないです!
頑張って下さい☆


93: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 07:44:52 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.けん様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)約3ヶ月ぶりの更新にも関わらず、続きを楽しみにしていただけて本当に嬉しいです!!な…涙が;;

頑張りますねッ◆+゜


94: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 07:54:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「ちょっ……何するのよ!? はっ離して…!」


梨花の抵抗なんて、俺の腕力の中では風の前の塵に同じだった。


「っ……嫌だ」


梨花の小さな抵抗を受け止める度に実感が湧いてくる。嗚呼、今、俺は本物の梨花を抱きしめているんだ――と。


梨花の着ている白いワンピースはキャミワンピであった。細い首、肩があらわになっている。


俺が以前、保健室で梨花の首筋、胸元に咲かせた“紅い華”は当の昔に消えてしまっているようだ。


95: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:05:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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――もう一度キスマークを付けてしまおうか。


――川上やホームで一緒にいたあの男に『梨花は俺の物だ』と見せ付けるために。



「離して……私はこんなことされに、ここに来たんじゃないのよ…っ!」


俺は梨花の声でハッと我に返った。


「悪い……でも」


梨花の髪から香るシャンプーの匂いは俺に催眠を掛けてしまう――。




俺の胸板に押し潰されている梨花の豊満な柔らかい胸。


きちんとくびれのある細い腰。


白くて小さな背中。







保健室で俺のモノが梨花の中に入ったときの恍惚が甦ってくる。襲ってくる――。


96: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:19:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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――駄目だ!





――このまま、あの時のように無理矢理抱いてしまったら





――今度こそ終わってしまう!!



梨花を想う一心が本能に勝った瞬間であった。


俺は腰に回していた両手を梨花の肩に置き、そっと身体を離した。



「俺が望んでいるのは……こんなのじゃない」

「……え?」



梨花は俺の意外な行動に驚きを隠せないようである。



――せっかく『神様』とやらがくれたチャンスだ。耐えて耐えて、梨花に俺のコト見直させてやるさ!!



「ほら、さっさと教えろよ。勉強」

「あっ……うん…」


俺の中で新たな闘志が込み上げてきた。





――2学期の中間考査、“成績優秀者”の張り出しに梨花と名前を並べてやるよ!


97: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:32:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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その日から、新たな夏休みが始まったような気がする――。



梨花の生活スタイルや予定に合わせて、勉強する時間は午前中であったり、夕方であったり、はたまた晩御飯を食べた後であったりした。




勉強の方も梨花の教え方が上手いのと、元から勉強嫌いという訳ではない俺は飲み込みも早かった。




もちろん初日のあの時以来、梨花の身体には触れていない。



――過去に戻ることは出来ない。


――なら今、行動して未来を変えるしかないんだ。


98: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:41:54 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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もう8月も半ばに差し掛かった頃である。



「はい、そこまで」


梨花の一声で、俺はシャープペンシルを机に置いた。


「ふぅ……」


大きく伸びをし、梨花が採点している手元を伺った。


手は○の動きをしていて、俺はホッと胸を撫で下ろす。


そして、そのまま梨花の横顔に見とれるのが俺の至福の時であった。



この家庭教師生活が始まって、梨花の俺に対する態度が少しずつ変わってきているのが分かる。


初めは、どこか冷めていて距離を置かれていた。



警戒心があらわになっていた。





――そのうち笑顔を見せてくれるようになった。







――何気ない優しさが嬉しくて、俺はさらにお前に溺れそうになった。


99: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:56:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「すごい!! 今日の小テストも満点よ! もう家庭教師なんて、必要ないくらい……」

「バーカ、俺は相手が梨花だから勉強するんだよ」


俺は頬杖を付きながら、満点の回答用紙に目を走らせる。



――?


ふと視線を感じ、梨花を見ると、びっくりしたのか彼女は少し慌てて俯いてしまった。



冷房は入れているのだが、この部屋が暑いのだろうか。頬が赤い――。


100: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 08:57:06 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「なんか……意外だった。黒木くんって、やるときはやるのね」

「はい、問題。今の発言中で梨花は間違えている箇所があります」

「……え?」



梨花は口元に手を添えた。考えたり、悩んだりした時はいつもそうだ。本人は自覚していない癖なのだろう。



「やるときはやる……ってとこ?」

「残念。“黒木くん”ってとこ」



梨花は大きな目をパチクリさせて、俺の顔を伺った。



――だから、それ。反則なんだよ…。



頬が熱くなっていくのが分かった。恥ずかしくなり、俺も口元を手で隠しながら視線を反らす。





「優夜って呼べよ。忘れたのか?」


101: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 09:09:41 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「えっ……あっあの…あれは……」

「忘れたの? なら、思い出させてやろうか?」



梨花の表情が一気に硬直したのが見て取れた。




「悪い、冗談だから…」




俺は梨花から勉強以外にも、我慢や辛抱といったものを学んだようである。


「今日の範囲、終わりだろ? 宿題はあるのか?」


机の上に広がった教科書やノートを片付けていた、その時――。






俯いていた梨花が口を開いた。















「宿題はなし。代わりに今日の午後、ちょっと付き合ってもらいたいの」


102: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 09:41:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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信じられなかった。



それは紛れも無く梨花からの誘いであった。



「じゃあ2時に駅前で」



そう言い残して、彼女は俺の部屋から出ていく。


「まぁ梨花ちゃん、本当に毎日ありがとう!! これ、つまらないものだけど皆さんで食べてちょうだい」

「こちらこそ毎日、手土産をいただいてしまって……ありがとうございます」



お袋と梨花のいつもと同じ他愛ない会話が玄関で繰り広げられていた。



でも今日はこれで終わりじゃない――まだ続きがあるんだ。



「優夜、お昼よー!」








約束の2時までが長く感じる。


103: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 14:22:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「じゃあ、ちょっと出掛けるから」

「あら、珍しいわね。いつも部屋に篭って勉強なのに……」


お袋も久しぶりの俺の外出に驚きを隠せなかった。前までは部屋に篭って勉強していたことに驚いていたというのに――。


自身の大きな変化に1番驚いているのは、俺自身だが。


一体、今日は何をするのだろう。


単細胞な俺には楽しい騒々しか浮かばなかった。


時間にはまだ余裕がある。けれど家にいても落ち着かない俺は歩いて駅前へ向かうことにしたんだ――。


104: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 14:26:43 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
酷すぎるので誤字修正です;;


>>103

×→単細胞な俺には楽しい騒々しか浮かばなかった。

○→単細胞な俺には楽しい想像しか思い浮かばなかった。


105: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 14:33:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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いつも自転車で颯爽と通り過ぎるだけの並木道。


たまには歩いてみるのもいいものだ。


青々とした木々の葉のすき間から零れて落ちてくる真夏の太陽の光の筋。


日陰と日向の移ろいに心まで踊ってしまった。


「浮かれすぎだろ……俺」


そんな独り言も蝉の声に掻き消された。


106: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 15:01:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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気付けば、もう駅前に出てきた。


時間は1時45分。約束の15分前である。


――まぁ、ちょうどいいか。


駅前にある噴水の縁に腰を下ろした。


俺の中では、梨花との距離は確実に縮まっているような気がした。そう思いたい自分がいた。


107: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 15:03:06 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「ねぇーねぇー! 格好いいお兄さん! 1人なら一緒に遊びに行こうよ!!」


ミニスカートを風に揺らせながら、女が近付いてきた。瞬きするたびに重そうなつけまつげが上下する。


――普段の俺なら苛立つんだろうな。


思わず、ふっと笑ってしまった。女は不思議そうな顔をして、こちらを見ている。


「悪いけど先約があるだ。ゴメンな」


「そっかぁ! 残念〜」と笑いながら、女は背中を向け、去っていった。







――梨花を想うだけで、他人にも優しくなれた。



――不思議で少し恐ろしい気分。





――今の俺にとって、梨花は“世界の中心”といっても過言ではなかった。


108: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 15:36:40 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「黒木くん…? 早かったね、お待たせ」


そう言って、梨花は俺の前に現れた。


午前中と同じ、レースがあしらわれた白のサマーニットに黒のシフォンスカートを揺らせながら、駆け寄ってくる。


――夢じゃない。


内心、舞い踊っていることは梨花にはバレたくなかった。あくまで平然を装う、素直になれない俺がいる。


「また間違えた。なぁ“先生”?」



梨花はハッとして、手で口元を押さえた。



――ほら、困ってる。


俺はニヤリとしながら、梨花に背中を向け歩き出す。



「どこ行くんだ? 行こうぜ」

「あっ…うん!」


梨花も俺につられ、歩き出した。


109: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 15:50:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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改札を通り抜け、2番線のホームで電車を待つ。


次の電車が来るのは14:06。あと2分の余裕がある。


「で、どこ行って何するんだ? 説教とかはゴメンだぜ?」


梨花は呆れたように息をついた。


「わざわざ電車に乗って説教なんてしないわよ。今日は……これ」


リボンの付いた小さなバッグから出てきたのは、映画のペアチケットである。




「これって…この間、公開したばっかのSF映画じゃん。どうしたの?これ」


「先月、従兄弟のお兄ちゃんに会った時に頂いたの。夏休みなのに勉強ばかりで疲れたでしょ? 息抜き!」


梨花がニッコリと微笑んだ。


【まもなく2番線に電車が参ります】


110: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 17:17:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「では、こちらは上映10分前の入場となります」


手元に残った映画の半券は梨花と一緒に過ごす、確かな証――。


映画館の従業員は何かを感じ取ったのだろうか。気を利かせたのだろうか。



「楽しんできて下さいね、カップルさん!」


思わず、ビクリと反応してしまい、俺は従業員の方を振り返る。


俺に気付いた従業員は笑顔で手を振ってきた。


――そうか、端から見たら俺達って…。


そう思うと、隣に立って歩いていることが少し気恥ずかしくて照れた。


―― 一体、梨花は今…どんな思いで俺の隣を歩いているんだろう。





――少しは照れてたり、嬉しかったりするのだろうか。






――そうだといいな。


111: 名前:菜穂☆01/03(土) 20:54:31 HOST:softbank221042062136.bbtec.net
あ、あ、あ、あげええええ!!

梨花カワユすぎ〜


112: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 22:56:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.菜穂様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)とても嬉しいです♪”梨花にはあたしの妄想を詰め込みました!!←

ウチのコ達をどうぞよろしくお願いいたします◆+゜笑


113: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/03(土) 23:57:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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映画の内容は――全くと言っていいほど頭に入らなかった。


必死にスクリーンに集中しようとしても、身体の右半分が熱い。


俺は顔を動かさず、目線だけをゆっくり右に向けてみた。


暗闇の中、スクリーンの光を浴び、浮かび上がった梨花の横顔。


笑ったり、驚いたり、悲しんだり――。


色んな表情を見せる梨花に俺はくぎづけになった。



今日の映画は“息抜き”だと、彼女は言った。


だが、俺にとって映画はきっかけでしかなかった。













――ただ、君が隣で笑っていてくれれば、それで良かったんだ。


114: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 00:13:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「楽しかったぁ! あたし、この作品の監督の大ファンなの」



いつも学校でつるんでいる奴らと入るファミレスで、梨花と食事する日が来るなんて想像出来ただろうか――。


梨花は無邪気に笑いながら、シーフードドリアをスプーンですくった。



俺は自分でも気付かないような変な癖はないか、少し気を張り詰めながらハンバーグを口に運ぶ。


115: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 00:13:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「どうかな? 少しは息抜きになった?」


普段以上に口数少ない俺に、梨花は気を遣っているのだろう。



「……あぁ、たまにはこういうのもいいな」


そう一言を返し、今度はライスを口に運んだ。



「ふふっ、口の横!」

「……え?」


梨花に指摘され、頬を触ると、御飯粒がついているようである。ベタな展開この上なく、自分が恥ずかしくなった。



「そんなカッコつけなくていいよ。まだ若いのに疲れちゃうよ」



梨花は笑って、再びドリアを口に運んだ。


116: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 16:24:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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そんな落ち着いた時間が流れていた同時刻――。


街を歩いていたのは裕次郎であった。


「たまには一人で買い物も静かでいいもんだなぁー…」


優夜とは対称的に、その童顔で中性的な顔付きは擦れ違う女の子を振り向かせる魔力を持っていた。


「優夜は夏休み全く携帯繋がらないし……何やってんのかなぁ」


腕組みをしながら、何気なく目をやったファミレスの窓。


「夏休みが終わったら、また皆で此処に集まる毎日なんだろうなぁ……」


ふっと笑いながら、裕次郎は見てしまった。



ファミレスの窓の向こう――店内で食事をしているのは、よく知っている横顔。


「あれ……優夜? 目の前に座ってる女の子…あれって隣のクラスの……」


裕次郎は笑う。


「ふーん…面白いこと考えちゃった」


117: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 22:53:22 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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梨花と映画を見に行ったあの日以来、俺達はまた前の“家庭教師”という、俺からしたら“もどかしい”関係に戻っていった。


残りの夏休みの間、梨花から誘われることはもうなかった。


俺から誘おうかと思ったが、この関係を壊したくない一心でついに行動に移すことはなかった。








そして迎えた8月31日のこと――。


118: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 22:54:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「今日で夏休みも終わりね。気付いてる? 自分に実力がついてるってこと」

「え?」



梨花に言われても、あまりピンと来なかった。



――どうして、あんなに必死に勉強したんだろうか。



行き着く答えは、やはり梨花だった。



――梨花に褒めてもらいたい。




――これ以上、失望されたくない。




――1人の男として認められたい。



挙げれば、切りがなかった。


119: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 22:54:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「中間考査、良い線いきそうよ? あたしの家庭教師ももう終わりね」


――え?



今、梨花は何て言ったんだ?



終ワリ――…?



「嫌だ」

「くっ黒木くん…?」



まるで自分がお菓子を欲しがる子供のように思えた。



それでも、このもどかしくて心地良い関係が無くなるのは耐えられなかったんだ。


120: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:03:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「続けてくれないか? 梨花が迷惑じゃなかったら……その、家庭教師」




この言葉は今の俺にとって、告白以上に勇気がいる言葉だった。





――返事が怖い。





初めて、告白する人の気持ちが分かったような気がした。


ゆっくり顔を上げてみると、やはり梨花は口元に手を当てて、目を泳がせていた。



頬が赤く染まっているような気がするのは、俺の気のせいだろうか。



思えば梨花とのファーフト・コンタクトは“最悪”に等しかった。



放課後の教室で知らない先輩と繋がっているところを見られてしまったのだから。そして、その後とは梨花に…。


――夏休みなんて短い期間じゃ失った信用は取り戻せないよな。



「分かった。いいわよ」



意外な一言であった。


121: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:20:22 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「ただし! 明らかにやる気がないって判断したら、即刻終了だからね。心しておきなさい!」


「あっ……あぁ!」




嬉しくて嬉しくて仕方なかった。


俺と同じ時間を共有することを許してくれたことが、俺を有頂天にさせる。


笑顔で返事してくれたことが、俺の心を高ぶらせる。



――本当に恐ろしい女だよ、梨花。



「それじゃあ今日はこれて。明日の学校、遅刻しないようにね」


「分かってる。……あ、ちょっと待てよ!」


「…? なに?」


梨花が振り向くのと同時に、俺はポケットから携帯を抜き出した。


「教えてくれよ、いろいろ連絡したいし」


――さすがに、これは断られると思った。


でも、梨花は快くバッグからピンク色の携帯を取り出してくれたんだ――。


122: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:36:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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こうして、2学期が始まった。


夏休みは本当にあっという間であった。



教室では、クラスメイトの久しぶりの再会にはしゃぐ声が廊下まで響いている。


――梨花と過ごしたあの静かな時間が嘘みたいだ。


一呼吸置いて、俺はガラッとドアを開けた。


123: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:37:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「おっ! 優夜だぜ!」

「久しぶりだなぁ」

「お前、夏休み何やってたんだよ!? 携帯にも出ねーし!」




想定はしていたが、やはり一斉質問はめんどくさい。


「悪いな。今年の夏は暑かったから引きこもってたんだよ」


その答えに一同は爆笑であった。


「どーせ、引きこもってAVばっか見てたんだろー!?」

「それ以上、テクニシャンになってどうすんだよ!」


そんな中、裕次郎は口は笑っていたけれど、眼差しには何か鋭いものを俺に感じさせた――。


124: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:48:16 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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9月1日。


この日は授業はなく、HRだけであった。


「連絡事項は以上だ。係りは夏休みの課題を集めてこい!」


先生の一声に俺とよくつるむ連中が騒ぎ出す。


「やべーし! やってねーし!」

「つーか問題、意味不だから!! 先生ー、分かんなかったからやってませーん!」


先生も声を張った。


「その理由は認めんぞー! 課題提出しないと単位やらんからなー!!」


ゲーッと連中は声を上げ、必死に課題に取り組み始める。


125: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/04(日) 23:51:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「優夜は落ち着いてるね。ちゃんとやったの?」


席が近い裕次郎が課題を指差しながら聞いてきた。


「まぁ……今年はずっと引きこもってたからな」

「へぇ、珍しいこともあるんだね」


そう言って、笑いながら裕次郎は前を向いた。








「ふふっ……一体、誰に教えてもらったんだろうね?」


頬杖を付きながら、ボソッと裕次郎は囁く。



もちろん、それは優夜には聞こえてはいなかった――。


126: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/05(月) 00:01:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「よーし、課題も集まったな! 残りの時間で文化祭のクラスの出し物決めるぞー!! 実行委員は前に出てこーい」


先生は窓際の椅子に座り、教卓を実行委員に譲る。


――もう、そんな時期か。


高校1年生の俺達にとって、初めての文化祭だ。



自然とクラスの士気も上がる。


「食べ物屋さんは!?」

「やっぱお化け屋敷だろー」


色んな意見が飛び交う中、俺は携帯と向かい合っていた。


――せっかく梨花と番号交換したんだ。メールくらい送りたいけど…。


全く内容が出てこない。


家庭教師のことでも送ろうか。それだと形式的すぎて好きじゃないしなぁ…。




【文化祭、そっちのクラス何すんの?】


必死に考えた末の結論だった。


127: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/05(月) 12:15:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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返事は意外と早かった。


隣のクラスもHR中で梨花も暇なんだろうか。


【まだ決まってないよ。今、話し合いの最中】


そんな内容であった。あまりメールをしない俺にとって、丁寧に絵文字が使われたメールは新鮮である。


他愛のないメールが嬉しくてHRどころではなくなってしまった。



「……や、ゆ…や、優夜!」

「! びっくりした、何だよ…裕次郎」


裕次郎がニコニコしながら、いつの間にか前の席に座っている。


「優夜は何したい? 文化祭」

「別に…何でもいいよ、俺は」

「ふーん…」


心なしか裕次郎が俺の携帯を見ている気がして、そっとポケットにしまった――。


128: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/05(月) 18:31:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


コツコツコツ――。


静まり返った放課後。薄暗い廊下に響く靴音。


如月 梨花――容姿端麗、文武両道。誰にでも分け隔てなく接する優しい心の持ち主。


モテない訳がない。ただ本人が気付いていないだけ。







「委員会、すっかり長引いちゃったなぁ。川上くん帰っていいって言ってくれたけど……良かったのかなぁ」




教室の扉を開けるとガラッと大きな音が立った。


129: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/05(月) 18:31:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……あれ?」


教室にある見慣れぬ影が一つ。


――誰?



梨花はやや警戒しながら自分の席に荷物を取りに行く。


「如月さん……だよね?」


急に話し掛けられ、梨花は身体をビクッとさせた。


「え…えぇ。あなたは?」


夕日の逆光で顔がよく見えない。



「隣のクラスの永田 裕次郎。以後、お見知りおき下さい」


130: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/05(月) 18:41:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


荷物をまとめている間も、裕次郎はただただ梨花の様子を見つめていた。


梨花も視線に耐え切れなくなってくる。


「あっ…あの……何か?」

「いや、如月さんと仲良くなりたいなぁーって思って!」


裕次郎はいつもの無邪気な笑顔を見せた。


「はぁ……」


梨花も対応に困っているようである。


「ねぇ、連絡先教えてよ」


裕次郎は携帯を取り出した。携帯を出されると、梨花は申し訳なさから断り切れなかった。





優夜の知らないところで一つの関係が出来上がる――。


131: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 15:59:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「梨花、携帯鳴ってるよ」

「え? あ、ごめんね」


いつもの梨花オリジナルの小テスト中のことであった。


梨花は携帯の画面を見て、パタンと閉じる。家庭教師でうちに来ている時はいつもそうだ。俺の前では絶対、返信することはない。


「ほら、続けて」


梨花に促され、慌ててテスト用紙に視線を戻した。


「………あ」

「いいわよ、確認しても」


ポケットから振動が伝わってくる――。


聞こえてくる音は元から携帯に入っている呼び出し音だ。面倒臭がりな俺は、ずっとこの音である。


――ん? 裕次郎から?


ちょっと不思議に思いながら、ボタンを押した。




メールの内容は、明日の放課後に話があるとのことだった――。


132: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:10:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


家庭教師を終えて、梨花が自宅に帰る途中のことである。


「そういえば……永田君からメールが着てたんだっけ」


バッグから携帯を取り出すと、受信ボックスを起動した。


「明日の放課後、少し話そうよ。かぁ……」


梨花は、すでに暗くなった空を見つめる。


「……何、話すんだろう?」


思わず、ポツリと呟いてしまった。


「まぁ、話すだけならいっかな?」




返信ボタンを押して、梨花は何気なく裕次郎にメールを返す。










――そう、何気なく返してしまったの。


133: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:24:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


次の日の放課後、裕次郎と先に落ち合ったのは梨花だった。



呼ばれたのは、図書室。


図書委員がカウンターにいるだけで、広い図書室はシーンと静まり返っている。


「図書室は静かにするものだから、ここでお話しは無理じゃない?」


スタスタと図書室の奥へ進んでいく裕次郎の背中に梨花は問い掛ける。


「図書室ってこんなに広くて、本棚があるんだねー…」


今日、裕次郎は初めて図書室に入ったんだろうか――。


質問を無視されたことより、そっちの方が梨花にとって衝撃的であった。


134: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:25:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「やっと着いた!」


裕次郎は嬉しそうに声を弾ませる。気付けば、図書室の一番奥の本棚まで来てしまっていた。



「じゃあ早速聞くけど…」


裕次郎が振り返る。無邪気な笑顔を梨花に向けながら――。













「梨花ちゃんって……優夜と付き合ってるの?」


135: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:39:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


一瞬、梨花の時間が止まってしまった。


――この人は一体、何を言ってるの…?


そんな質問が来ると、もちろん予想が出来る訳もなかった。



「えっと……誤解だよ? 私、黒木君と付き合ってないから」

「そう……なら問題ないね」


まるで裕次郎はその言葉を待ち望んでいたかのような笑顔を見せ、ゆっくり梨花に歩み寄る。



毎日のように優夜を見ていたせいか、裕次郎は優夜に比べて細くて小さく見えた。


136: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:40:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


しかし近くに寄られると、やはり見上げるほど大きくて体格の良さを感じられる。



「な……なに?」


思わず後退りをするが、背中にドシンと壁がぶつかった。両側には高くそびえる本棚――逃げられない。


「まだ分からない?」

「ちょっと…! んぐっ……」




視界には瞼を閉じた裕次郎の顔しか瞳に映らない。


梨花の唇に、裕次郎の唇が強く強く押し付けられた――。


137: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 16:53:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ……はぁはぁ……なっ何するのよ!?」


聞く耳を持たない裕次郎は、梨花のブラウスのボタンを慣れた手つきで外していく。


「やぁ……やめて!」


梨花の抵抗は、やはり男の力の前では無に近かった。


パサッと床にブラウスが落ちる――。


「あっ……!?」


思わず、梨花が両手で胸を隠すと、まるでそれを待っていたかのように裕次郎の手は下半身へ向かう。


「やっ……何するの!?」


あっという間に、パサリと足元にスカートが落ちた。


「何? 何がしたいの…!?」


ピンク色の下着だけの姿になった梨花の瞳にどんどん涙が溜まっていく。


お構いなしに裕次郎は梨花を追い詰めていく――。




「何って? セックスに決まってんだろ?」


138: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 17:21:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の身体にブルッと震えが走った。



――また!? またなの!?


「やめてぇ! …んん!? 」


梨花の口を塞ぐ大きな裕次郎の手。



「別に梨花ちゃんが裸、見られてもいいなら大声出して良いよ?」


そう言いながら、背中にもう片方の手を回され、ブラを外される。


独特の緩んだ感覚が梨花の胸元にあった。


「へぇー…梨花ちゃんって細いのに胸は大きいねぇ、柔らかいよ?」


裕次郎は両手でゆっくりと胸を攻める。


「………っ」


梨花の小さな吐息を裕次郎は見逃さなかった。


「いいんだよ? 気持ち良かったら声出して?」

「きっ気持ち良くなんか…!」



――お願い、誰か…この人を止めて!!


139: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 18:53:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「んー…身体は正直なのに……君は素直じゃないね?」


そう言うと同時に、梨花の両胸にある固くなった先端をキュッと指先で締め付けてくる。


「っ……はぅう!」


遂に出た。梨花の唇から確実に甘い声が。


ハッとしたように思わず梨花は手で口を塞いだ。



「ふーん…ここ感じちゃうんだね」


笑いながら裕次郎の左手は固い乳首に狙いを定めた。


「………やっ…離し…て!」


――力が…抜けてくっ!


梨花の抵抗に微々たるものになっていく。


140: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 19:01:00 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
再び誤字修正です;;
一文字で意味が違うものになっちゃうので(・ω・;)(;・ω・)


>>139


×→梨花の抵抗に微々たるものになっていく。

○→梨花の抵抗は微々たるものになっていく。


スミマせんッ;


141: 名前:みさき☆01/09(金) 19:18:56 HOST:ntt1-ppp450.osaka.sannet.ne.jp
 あげ 上げ  あげ 
 
   読んでてたのしい  梨花かわいい


142: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 19:21:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「んんっ…あ……だめぇ!」

「気持ち良いでしょ? 俺でイかない女はいないって、有名なんだよ…」


梨花の耳元で甘く囁く裕次郎――惚れた男だったなら、虜になっていただろう。



「なっなによ!? あなたは何様のつもりなっ……ひゃあぁ!」


梨花が言葉を発するよりも早く、するりと裕次郎の右手が下着の中に入ってくる。



確かに――グチュッと音が聞こえた。


「そんな生意気な口が聞ける立場? こうして欲しいわけ?」


下半身の茂みの中にある突起――梨花の確かな発情の証。


裕次郎はお構いなしに攻めてくる。初めは優しく、時に激しく。


「あっあっあっあっ…あぁ! きゃあぁぁぁあ!」

梨花の理性も狂い始める――。


143: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 19:28:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.みさき様★+゜


アゲアゲありがとうございます(^ω^)スゴく嬉しいです♪”

思えば、女性キャラがまだ梨花だけなんですよね;;その分、余計に梨花に愛情が…笑

工夫しながら頑張りたいと思いますッ(o‘∀‘o)


144: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 19:42:19 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――もう腰の感覚…ない……。


「も…立って……られない…!」


ガクンと梨花の身体が沈むのを、裕次郎は優しく抱き留めた。



「ね、気持ち良いでしょ? そろそろ時間だし…入れるよ」


――…時間?




考える間もなく下着は下ろされ、梨花の秘部にカチカチに固まった裕次郎の肉棒が挿入された。







「何だよ、裕次郎のやつ。待ち合わせに図書室なんて似合わねーな」


バタン!――と、優夜は図書室の扉を閉めた。図書委員がビクリと驚き、関わらないように俯く。



「どこにいるんだよ…?」






優夜はゆっくり図書室を奥へ奥へ――歩み寄る。


145: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 20:03:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」


梨花の口から悲鳴に近い叫びが出た。溜まりに溜まっていた涙が瞳から零れ落ちる。


「やぁ! やめて…私そんなの望んでない! あぁああ!」


やはり裕次郎は聞く耳を持たない。梨花の右足を抱え込み、言わば“駅弁”と呼ばれる体位での挿入を続ける。



これだけの声――図書委員は聞かぬフリをしているらしい。



梨花の悲鳴に混じって、走ってくる靴音が裕次郎の耳に確かに届いた。



「来た来た……!」

「えっ……!?」


飛んでしまいそうな意識の中。裕次郎の肩越しに梨花は確かに見た。



「何やってんだよ……裕次郎!!」


いつも静かに机に向かっているあの顔が怒りに歪んでいることが――梨花は少し恐ろしかった。


146: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 20:28:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「遅かったじゃん、優夜。待ってて…もうすぐだから」


裕次郎は再び梨花に向き直る。


梨花は今にも意識が無くなってしまいそうであった。大きく肩で呼吸しているが、目が虚ろである。


「優夜、梨花ちゃん知ってる? 俺さ、最近このコと仲良くなったんだけどよ……」


言いながら、裕次郎は再び腰を動かし始めた。


「純情そうで可愛いし、スタイル良いし……何より締め付けてくる、この“中”が最高なんだよっ」


動きは段々、激しくなる。


――優夜の嫉妬の顔見るのも…相当、気持ち良いけどな!


裕次郎は妖しく笑った。


「っ……あっあっ…あ! もぉ…やぁあ……あっ……やぁぁぁぁあ!」


梨花の声が俺の脳天に突き刺さる。


それは、まるで電流が一気に身体を駆け抜けたようだった。


147: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 20:37:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


裕次郎を殴りたかった。


梨花を泣かせて――鳴かせていることに酷く腹が立った。


梨花が最近、仲良くなっただけの男に身体を委ねるような奴じゃない。


――だが、俺は何だ?


家庭教師のことを知らない学校の奴らからしたら、俺と梨花は赤の他人である。


そして家庭教師と生徒という関係だけで、彼氏彼女の関係でもない。


――俺に止めて、裕次郎を殴る権利なんて…!



俺は何をうだうだ考えていたんだろう。


148: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 20:38:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ…イク!」

「やっ…止めて……抜いてっ!」


――!




















「いやぁぁぁぁあ! 熱いっ……熱いのが出てるっ! 助けて…! ゆ…やぁ……優夜ぁぁあ!!」


――梨花は確かに俺の“名前”を呼んだんだ。


149: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 21:22:24 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――“優夜”!!


その瞬間、俺の中で何かがプツンと音を立てた。




「やめろぉぉぉお!!」









――気付いたら、俺は裕次郎に殴り掛かっていた。



見事に右手の拳が裕次郎の右頬にめりこんだ。
















殴られた裕次郎はふらつき、梨花は力無く床に座り込む。



「ふっ……その顔! それが見たかったんだよ! 満足したよ!」


そう言い残して、裕次郎はフラフラと図書室を出て行ってしまった――。


150: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/09(金) 21:42:05 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――パタン


図書室の扉が閉まる音が聞こえた。裕次郎が出ていったのだろう。


「はぁ…」


床には散乱した制服と下着。


梨花はその真ん中で小刻みに震える――。





俺は自分のワイシャツを脱いで、梨花に掛けた。今は脱がされたブラウスを拾って掛けてやりたくはなかった。



小柄な梨花に俺のワイシャツは大きすぎた。



「大丈夫か?」

「………」


反応はない。




「俺、送っていくからさ。動けそうなら言えよ」




少し離れた本棚の前で俺は腰を下ろした。







――ただただ、梨花を待ったんだ。


151: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 00:00:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


どれくらい待っていただろう――。


外はすっかり暗くなった。図書委員はとっくのとうに息を潜めながら出て行ったのを知っている。




「んー…まずいなぁ、昇降口のカギ閉められちまうなぁ」



俺は重い腰を上げた。パキッと膝が軽い音を立てる。


「梨花? 大丈夫か…?」


そっと本棚から顔を出してみると、梨花は変わらない状態で茫然としていた。


「さすがにまずい…よな」


ゆっくり歩み寄り、俺は梨花の前でしゃがむ。やや目線のやり場に困る。



「梨花、そろそろカギ閉まるから行くぞ。……俺が着せても平気か?」

「………」


やはり返事はない。


152: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 00:09:51 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「はぁ……文句は後で受け付けるからな」



俺は落ちている制服やら下着やらを集めた。



――何やってるんだかな、俺。



そんな虚しさが大きく肩にのしかかってくる。振り返っても何かがあるわけでも誰かがいるわけでもないのにな。



これが後悔という奴だろうか。


153: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 08:53:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


集めた衣服の中からパンツを拾い上げ、両足を通そうとした。




「………あっ」



見るつもりはなかった。不純な気持ちなど今はもちろんない。




ただ目が行ってしまったのだ。




俺のモノが一度だけ、その中に入っていった――梨花の秘部。


「……っ」



暗くて初めは気付かなかった。ただ、月明かりが差し込んできて見えてしまったんだ。



――梨花の秘部から、裕次郎が中に出した白い精液がトロッと出てくるのを。


154: 名前:うるは☆01/10(土) 09:45:56 HOST:07002120395455_es.ezweb.ne.jp
あげです

更新頑張って


155: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 12:33:13 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.うるは様★+゜


あげありがとうございます(^ω^)ホントにホントに嬉しいです♪”更新も頑張ります!!

良かったら暇な時にでも目を通していただけると幸いですッ(o‘∀‘o)


156: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 12:40:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――別に発情したわけじゃない。



嫌だったんだ。



――梨花の中に裕次郎の“モノ”が残っている、ということが。



これは自己満足、といわれても仕方あるまい。




「梨花……」

「………」


梨花は何も言わずに俺に顔だけを向けた。


虚ろな梨花の瞳に、やはり輝きはない。

月明かりに照らされて、白い肌が光って見えた。



「梨花…」



もう一度、名を呼んだ。


そのまま――その唇を梨花の唇に優しく重ねる。



嗚呼、こんなに優しい口づけを今までしたことがあっただろうか。



ピクンと、梨花は反応を示した。


157: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 12:49:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「梨花…?」

「ゆ……や…」


確かに、梨花は俺を名を呼んだ。


意識がはっきりしてきたのだろうか。現実が見えてきたのだろうか。



「俺、お前…綺麗にするから。嫌だったら、ちゃんと言えよ?」

「……え…?」



俺は掛けてやった自分のワイシャツをパサリと脱がせた。



梨花は再び生まれたままの姿に戻る。抵抗はなかった。



俺は思わず生唾を飲んだ。



月明かりを浴びた梨花の身体は白くて細くて――あまりにも美しくて。



俺なんかが触れたら、汚して壊してしまうのではないか。


俺はゆっくり首筋から肩へ唇を這わせる。


裕次郎が咲かせた紅い華を、俺の華へ上書きしていった。


「………ぁ…」


梨花が小さな声を漏らしたんだ。


158: 名前:うるは☆01/10(土) 12:55:15 HOST:07002120395455_es.ezweb.ne.jp
たまたま見たら
更新されてる(´ω`)
さっきあげた
うるはですwわら

常連なりますね☆


159: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 13:08:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.うるは様★+゜


またまたコメントありがとうございます(^ω^)とっても!!とっても嬉しいくて浮かれそうです←

他の作品の主さんのような面白いコメントが返せないのが悔しいですが……;その分!!小説を面白くしていきたいと思いますッ(^O^)/

常連サマありがとうございます♪”


160: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 13:17:06 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……梨花?」


今のは俺の聞き間違えだろうか――?


梨花は小さく肩を揺らし、吐息を漏らす。


まだ覚束ない、虚ろな目をしている。


唇に吸い付いてくる柔らかな梨花の肌はキスマークが付きやすかった。



俺の唇はどんどん下がっていき、二つの膨らみに差し掛かる。



「裕次郎の野郎……こんなとこにまでキスマーク付けやがって…」



裕次郎のキスマークは首筋、胸元だけでなく、梨花の豊満な胸の谷間にまで刻まれていた。



「ごめんな、梨花……」


そっと谷間に顔を埋(うず)めると、まるでマシュマロのような感触の乳房が俺の両頬をくすぐる。


――これは…ヤバい……。


自分の下半身は意志に逆らって、熱くなってくる。


161: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 13:27:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ふう…とりあえず、こんなものか」


裕次郎が付けたキスマークを、上から新しく俺のキスマークが重ねられた。


少々、目立つ赤々しい色になってしまったが仕方ない。


――次は。



「梨花、ちょっといいか?」

「……ぇ…?」


そう言って、俺は梨花を抱き上げた。


梨花の身体は“あの時”と変わらず、羽のように軽い。


「な…に? だめっ……私…服っ……!」



梨花がやっと口を聞いた。目には元気はないが、輝きがある。


「! 良かった…梨花……」


思わず、梨花の額に自分の額を引っ付けた。梨花の身体は俺より少し火照っている――。


俺は梨花を読書スペースの机に座らせた。


「優……夜…?」






「今、“中”も綺麗にしてやるから」


162: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 13:39:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……中?」



俺は梨花の質問には答えなかった。


何も言わず、跪づいて梨花の両脚を広げる。


「やっ……ちょ……優夜!?」

「ごめん…ちょっと我慢、な?」






俺は梨花の広げた両脚の付け根に顔を埋(うず)めた。



舌で小さな突起から舐め始める――。



「ひゃあ! な……何っ…はぅぅ…!!」



俺は必死だった。


裕次郎が触れたであろう部分を隈なく舐めていった。



――ただただ無心に“消毒を!”とだけ、考えていた。


梨花は恥ずかしさからか、我慢出来ず、脚を閉じてくる。



「あっ……だめ! …そこはぁ……はぁ…んっ!」










――梨花の声は、やはり俺の理性を吹き飛ばしてしまいそうだ。


163: 名前:るき☆01/10(土) 15:42:12 HOST:softbank220027000024.bbtec.net
あげぇヾ(*´∀`*)ノ 

天才やーん♪


164: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:01:52 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.るき様★+゚


アゲありがとうございます(^ω^)そそそんな!!勿体ないお言葉ありがとうございます;;

コメントいただけて本当に嬉しいです◆+゜ありがとうございますッ☆(-^▽^-)☆


165: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:09:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の中は、やはりグショグショだった。


俺が刺激して愛液が溢れている――というのもあるが、ほとんどが中出しされた裕次郎の精液である。


少し苦味のある粘り気が俺の口の中に広がった。



「まさか裕次郎のモノ舐める日が来るなんて、思わなかったよ……」


俺は一度、顔を上げて皮肉に笑う。




その時だった。





俺の鼻の頭に雫が落ちる――。



「ん…?」



梨花は泣いていた。

必死に声を押し殺して泣いていた。



「……っ……ごめんねっ……ごめんね…!」




梨花の瞳から、どんどん零れる光の粒。



どんな宝石よりも美しいと思った――。


166: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:22:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「なに謝ってんだよ。梨花は何も悪くないだろ? むしろ謝るなら……俺だろ」


――そう、裕次郎は俺を陥れたかったんだ。



裕次郎の去り際の台詞。


『ふっ……その顔! それが見たかったんだよ! 満足したよ!』


梨花を抱くことが第一の目的ではないことは明らかだ。



裕次郎はたまに悪戯が過ぎることがある。



――今回もその範囲なんだろう。




「ごめんな。あいつ…ちょっと度が過ぎることがあるんだ。本当ごめん……」



気付いたら、俺は梨花をこの腕の中に押し込めていた。



梨花の小さな身体が小刻みに震えている。



――思えば、俺が抱きしめる時はいつも震えてるな。


167: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:31:48 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花が抵抗しない抱擁は、これが初めてであった。


梨花の小柄な身体は俺の腕が余るほどである。



「今日は…紳士なのね」

「それ褒めてんの? 皮肉?」


俺は小さな苦笑いを零した。梨花の肩は小さく動いている。笑っているのだろうか――?



「ふふっ、両方……!」



涙声で答えが返ってきた。無理しているのは明らかである。



――胸が締め付けられるようだ。



その時、小さく梨花が動きを見せた。


俺の腕の中で、顔を覆っていた梨花の両手。



その両手がゆっくりと――、















俺の腰に回されたんだ。


168: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:39:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


より密着する熱い身体が、これが夢ではないことを感じさせた。



俺の早くなる鼓動が梨花にまで聞こえてしまいそうだ。





「梨花…? 平気か?」

「ん……大丈夫。女の子って案外タフなのよ…?」



段々、梨花の返答も声も元気になってきたのが分かった。



「タフ……?」

「そっ! こんなのも……2回目だしね」




「…やっぱり、さっきのも皮肉だな」


そう言って俺達は笑ったんだ――。


169: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:52:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「お待たせ」


本棚の陰から出てきた梨花は、いつも通り見慣れた制服姿であった。


「本当に送ってくれるの? あたしは平気よ?」

「何言ってんだよ。もう真っ暗だから」



ふふっ、と笑って梨花は歩き出した。


「そうね、じゃあお願いしようかな」



俺達が昇降口に下りた時、ちょうど先生が施錠しようとしていたところであった。時計の針はまもなく9時を指そうとしている。


170: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 22:52:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「文化祭の出し物は決まったの?」


帰り道、梨花が俺の顔を覗き込みながら聞いてきた。


「あー…話し合い聞いてなかったから分かんねーや」

「…聞きなさいよ、話。そんなんじゃ…今学期の中間考査もダメかもね!」

「そこは譲らねーよ」



――そう、俺からすれば文化祭より中間考査のほうが“祭り”であった。



絶対に『成績優秀者』の張り出しに載って、梨花と名前を並べるんだって――。


171: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 23:07:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


そんな俺の意気込みも虚しく、学校は文化祭ムードに包まれた。


クラスの出し物は多数決の結果、お化け屋敷となった。


俺の苛立ちは最高潮を迎えている。


なぜなら、梨花から『文化祭の期間はクラスで準備があるから、家庭教師をお休みしたい』といった内容のメールを受信したからだ。


自分のクラスの準備をしている間にも、隣のクラスでは梨花が川上やその他大勢の男子と話していると想像すると――。


「はぁ……」


男子トイレの洗面台で、水道の蛇口を無駄に大きく捻った。


勢いよく流れる水でも俺の邪念は洗い流してはくれない。


172: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 23:19:53 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


教室に戻ると、みんな各々の仕事に就いていた。


いつもつるんでいる連中は基本お祭り好きで、文化祭の準備には進んで仕事を見つけている。


「優夜ー! 見て見て、吸血鬼メイク!」


裕次郎が無邪気に俺に寄って来た。

顔面は白く塗られていて、アイメイクで目尻が吊り上がっている。



「なんか……ただの体調悪い奴に見えるぞ」

「えぇ!? んー…やっぱ牙がなきゃかな!?」


そういって裕次郎はメイク担当の女の子のもとへ走っていった。


173: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 23:21:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



――裕次郎とはあの日以降も、普通に接している。


いや、裕次郎から“普通に接してきた”というのが正しいのだろう。


やはり、あいつにとっては悪戯に過ぎなかったようだ――。


梨花に謝らせたくても、あいつは上手く逃げるのがオチだろう。口が上手いのは俺がよく知っていた。




「優夜ぁー! 手ぇ空いてるならこっち手伝えー!」

「……はいはい」


やる気のない返事をして、俺は大工をしている集団に混ざった。


174: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 23:47:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


文化祭まで、あと3日――。


この日、クラスで小さな事故が起こった。


「よぉーし、じゃあ作ったセットを実際の位置に置いてみるぞー!」


クラス代表の一声で皆が一斉に動き出す。


LL教室を使ってやる、うちのクラスのお化け屋敷のコンセプトは“廃病院”であった。


教室の中には病室や手術室など色んな部屋があり、それらを順路に従って進んでいく普通のお化け屋敷だ。


部屋の壁は薄いベニヤ板を切って作ったもので、さすがにこの大きさになると重みがある。



「気をつけて運べよー! 小道具も客に壊されないようなセットにしろよー!」

「ちょっと! ここカーテンの長さ足りないわよ」

「少し通路、狭すぎない?」


色んな声が交差していて、もはや誰が何を言っているのか分からなかった。


175: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/10(土) 23:50:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「これでよし…っと」


俺は自分の仕事を終え、とりあえず騒がしいこの教室から出ることにした。


「俺がいるのが霊安室だから……よし、出口の方が近いな」


霊安室を抜け、最後の部屋である『墓場』のセットでのことである。


俺が墓場に着くと、女子が一人で墓石のセットをしていた。


――確か、こいつ…三吉 奈緒子【みよし なおこ】だっけ。


せっせと発泡スチロールで出来た墓石を並べている。


別に困ってもなさそうで、俺は無視して通り過ぎようとした、その時であった。



「きゃあっ……!?」


三吉 奈緒子の声に思わず振り返ると――今にも背後にセットしてあった壁が彼女に向かって倒れてきそうである。






「危ね……っ!!」


気付けば、俺は走っていた。


176: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:06:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――バタン!!


大きなその音にクラスメートは反応する。


「…何!? 今の音!」

「どこかのセットが倒れたのよ!」

「行くぞ!!」


一気に教室に緊張が走った、その頃――。


「く…黒木君……?」

「大丈夫か? 三吉」


壁が倒れてくる直前――俺は三吉を庇って、共にセットの下敷きになっていた。


177: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:07:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


倒れた三吉を覆い庇うように四つん這いになって、俺は壁を背中で受け止めていた。


「あたしは大丈夫っ…黒木くんの方が! セット重いでしょ!?」

「俺は平気だから…」


俺の両手の間にある三吉の顔が不安に歪んでいる。
俺まで巻き込んでしまったことに責任を感じているのだろうか。



「平気だから…な?」


そう言って、俺は笑って見せた。



不安にさせないように――。


178: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:22:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「えっ……」


三吉が驚いたような表情を見せる。


「何だよ?」

「いっいや…! その…黒木君、想像してた感じと違ってたから……つい」

「…ほっとけ」


そんなやり取りの直後であった。


背中がフワリと軽くなる――。


「良かったぁ! 怪我はない!?」

「重かったでしょ? 平気?」


どうやらクラスの奴らが音を聞いて駆け付けてくれたようだった。


179: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:23:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「お! 優夜なかなか良い体勢じゃんっ」

「いやいや! 学校はまずいでしょー!!」


いつもの連中に茶化されて、俺と三吉は気付いてしまう。








「こ……この体勢って…まるで……エッチの時みたい…」


三吉がそう呟いたのを聞いて、俺は慌てて三吉の上から退いた。


「わっ悪い…! そういうつもりじゃあ! ……っ!?」


動いた途端、右肩に激痛が走る。


「なんだ……? 右肩が…」

「黒木…君?」


三吉の表情がみるみる青ざめていった――。


180: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:34:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「骨には異常ないみたいだけど、強く打って打撲したみたいね。あんまり動かさないように」


保健室で湿布を貼られ、念のため包帯まで巻かれた。


――そこまでしなくていいのに。


付き添いの三吉が痛々そうに包帯を見つめる。


「いや、本当に大丈夫だから。三吉が責任を感じることないからな?」

「うん…ありがとう」


明らかに三吉は落ち込んでいた。3日後には文化祭だというのに――。


181: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:35:31 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「決めた。黒木君の肩が治るまで、あたしが右手になる」


俺は慌てて首を振った。


「いやいや、いいって! 本当に大したことないから」

「お願い、そうさせて! じゃなきゃ…あたし……」


じわっと三吉の瞳が涙で満ちてくる。


「あぁ!もう分かったから! 分かったから泣くな!」


俺がそういうと三吉の表情がパッと明るくなった。どこか嬉しそうにも見えた。



「うん! 任せといて!」


三吉は頬を紅く染めながら笑顔で答える。


182: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:51:14 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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その日から、俺の傍らには常に三吉がいた。


湿布の張り替えや物の持ち運びまで、全て三吉がしてくれた。


気持ちは嬉しいが、正直めんどくさくもある。


「黒木君! どこ行くの!?」

「はぁ…男子便所にも付いてくるつもりか?」


そう言うと、三吉は慌てて両手を振った。


「付いていかないわよ!」


こうして、俺はやっと一人の時間を手に入れる。準備もみんな気を遣ってか、しなくていいと言ってくれていた。


「どこ行くかな? やっぱ……」


俺の足は自然と屋上へ向かっていた。


183: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 00:51:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


その頃、教室では三吉の周りに女子が集まっていた。


「ちょっと奈緒子! 黒木 優夜の傍にいたら危ないわよ!」

「そうよ! そうよ!」


皆、そう口を揃える。


「大丈夫よ、黒木君…優しいのよ? 皆が知らないだけ…」


三吉は幸せそうに答えた。周りにいた女子は分かってしまったようである。


「奈緒子…黒木 優夜に惚れた?」


――え?


三吉は思わず、目を見開いた。


――あたしが…黒木君を……?


そうかどうかは分からない。ただ、早まる鼓動と、熱く紅くなる頬は真実だった。


――すごくドキドキしてる。















――あたし、黒木君のこと……。


184: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 01:02:13 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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重い扉を開けると晴れた秋空がいっぱいに広がっていた。


「んー……っ、良い天気だ!って、痛…!」


昨日の今日では、まだ腕は上げられないようだ。思いきり伸びすら出来ない。


「くっそー…梨花にも会ってないしなぁ」


――今、一体何をしてるんだろうか。


――変な男に言い寄られてはいないだろうか。



考え出すと、マイナス思考になり、だんだん苛立ちに変わってきた。


「頭で考えるのは性に合ってないのかもな」


俺はポケットから携帯を取り出すと、メールを作成し始める。


【今、屋上にいるんだけど少しクラスから抜けられないか?】


送信すると再び携帯をポケットにしまい、晴れ渡る空を眺めた。


185: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 01:07:53 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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メールの返信は早い方の梨花だが、なかなかメールが返ってこなかった。


バッグに入れたままなのだろうか、メールに気付いていないのだろうか。


思い切ってメールを送っても、やはりマイナス思考からは抜け出せない。


「はぁ……こんなんじゃなかったのにな、俺」

「確かに変わったよね!」


急な背後からの声に俺は思わず身体を引きつかせた。


「久しぶり……だね!」


背後に立っていたのは紛れも無く梨花だった――。


186: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 11:33:31 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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梨花は微笑みながら俺の隣に並び、柵に手をついた。


「良い眺め…私、屋上あんまり来ないからなぁ」


そういいながら梨花は両手を組んで大きな伸びをする。


「まぁ…普段は立入禁止だからな。鍵が壊れてること知ってる奴しか来ないよ」


甘い香りが俺の鼻をくすぐった。今日は香水を付けているのだろうか。


「あれ…? 湿布付けてる? 湿布の匂いがする…」
「えっ!?」


どうやら俺からは、あのツンと鼻をつく湿布の匂いがするらしい――。


「あぁ、準備中にちょっと右肩を…な」

「平気なの? そっちのクラスお化け屋敷でしょ?」


梨花が心配そうに俺の右肩に気をかけた。


その視線が照れ臭くて、風が吹くと長い髪が俺に触れて――また抱きしめたくなって。


187: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 11:41:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


手を伸ばせば触れられる距離、抱きしめられる距離。


この距離がもどかしい。


それが我慢出来なくて、俺は腕を伸ばした。


「えっ……」


梨花が小さな声を漏らす。


優しく、壊さないように包み込む腕――その中に梨花は容易に収まった。


「………っ!」


声が出たのは、俺の方だった。


やはり右肩が悲鳴を上げたのである。


「ちょっ……大丈夫!?」


そのせいで、梨花は俺の胸の中から出ていってしまった。


「ほら座って! 冷や汗かいてるじゃない!」


俺は柵に寄り掛かりながら腰を下ろす。


梨花はポケットから花柄のハンカチを出して、俺の冷や汗を拭ってくれた。


――こういうのも悪くないな…。


そう思えた午後であった。


188: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 11:55:23 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「大丈夫? 一緒に保健室行く?」


梨花は俺の傍らにちょこんと正座をしている。


なんて落ち着くんだろう。


今この瞬間、梨花と同じ時間を共有しているということ――やはり同じクラスになりたかった。


「平気だって…ちょっと無理に動かしただけだから。一緒に保健室なんて行ったら……余計、我慢出来なくなるから」


それを聞いて、梨花は顔を赤くして俯いてしまう。


189: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 11:55:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「何言ってるのよ、バカ…!」

「ははっ…」


その時、ポケットから振動が伝わってきた。携帯が鳴っているようだ。


――誰だよ、こんな時に。


画面を見てみると、クラスの連中からのメールで、打ち合わせがあるから集合しろとのことだった。


「ふふっ…呼び出し?」

「そんな感じ…悪い、行くわ」


――勿体なかった。


――このメールさえ来なければ、もっと梨花と同じ時間を過ごせたというのに。



「あっ! 黒木君! こっちこっち」


教室に着くと、三吉の歓迎に迎えられた。


190: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 12:03:41 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


こうしてクラス全員が集まり、当日の仕事分担について話し合いが始まった。


「そうだなぁ…まず仕事決めなきゃいけないのは優夜かなぁ」


クラス代表が心配そうな視線を俺に向ける。


それにつられて、クラス中の視線が俺に集まった。


「いや…別にやれって言われれば、何でもやるから」


俺は呆れたように言い放ったが、三吉がブンブンと首を振る。


「だめよ! お化け役って結構、体力使うし! 肩に悪いわ」


三吉は少し考えて、クラスの沈黙を破った。


「黒木君はあたしと受け付け係をやる…っていうのは、どうでしょう?」


それを聞いて、まず喜んだのはクラス代表である。


「あぁ! いいじゃないか、それ。決定!」


三吉も嬉しそうに胸を撫で下ろした。


191: 名前:きい☆01/11(日) 14:48:49 HOST:ser357012010091555
すっごいおもしろいです!
あげあげ〜(・∀・)!


192: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 14:50:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「つーかさ。受付にいるような顔じゃないだろ、俺」


俺が明らかに不機嫌な表情をしていたのを、三吉は感づいたらしい。


「黒木君は何もしなくていいの! ただ…あたしの隣にいてくれれば……」


そう言って三吉は俯いてしまった。


――じゃあ、俺がいる意味なくね?


前までは男の勘がよく働いていたのに梨花に惚れてからというもの、その勘が鈍ってきたようだ。




三吉の言葉の真意に俺は気付けなかったんだ――。


193: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 14:55:54 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.きい様★+゚


コメントありがとうございます♪”貴方様のコメントで…わたくし、とても嬉しくてハッピ-であります◆+゜

頑張りますね(´っω;`)うぅっ…頑張ります!!(´っω;`)


194: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/11(日) 16:15:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


あっという間に文化祭当日を迎えた。


これから2日間、長いようで短い祭りが始まる。


梨花たちのクラスは中庭を使ってオープンカフェをやるようだ。俺達のいるLL教室と中庭は離れていて、それだけは気分は落ち込む。



――この文化祭さえ終われば、また家庭教師に来てくれるんだ…!


あと少しの辛抱ではないか。


「はい、これ黒木君の衣裳ね!」


朝、登校すると、さっそく衣裳係りの女子から衣裳が渡される。







「………衣裳?」


俺はハッとして周りを見渡した。


クラスの奴ら全員が血まみれの白衣を羽織っていたり、ぐるぐるに包帯を巻いていたり――。


「仮装パーティーかよ、このクラスは…!」

「ほら! 衣裳着たら、次はメイク係りのとこに行ってねー!」


195: 名前:さとる☆01/11(日) 22:02:33 HOST:ser352880018303742
めちゃくちゃおもしろいです!
文の書き方、ストーリー。かんぺきです☆
あげまくります!
恋さんは、天才ですね。

続き、楽しみにしてます!


196: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 10:27:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)もうなんというか!!!!本当にありがとうございます!!!!私には勿体ないお言葉ばかりです;;でもでも嬉しすぎますッ。゜(゜´Д`゜)゜。お話しも不自然にならない程度に大きく動かしていきたいと思っているので、良かったらお付き合いください◆+゚


197: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:13:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


衣裳を広げてみると、これまた見事に紅に染まった白衣であった。


男子は大体、幽霊医者か幽霊患者に扮しているようである。


どうして裕次郎は吸血鬼メイクなんてしていたんだろうか――?


「黒木君、似合うね! じゃあ次はここに座って、目つぶって!」


こうして数人の女子に囲まれて俺の顔は人間から幽霊へと変貌を遂げていく。



思えば、メイクもクラスの女子に囲まれるのも、こんなに顔を触られるのも初めてのことだ――。


化粧の独特の香りが俺の鼻をくすぐる。


198: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:14:51 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



「すごーい…睫毛長いね」

「肌もすっごく綺麗…」

「唇も良い色してる!」


俺の顔をいじる傍ら、女子は口を揃えた。


性交渉以外の場で、異性からまともに容姿を褒められたのは初めてではないだろうか――。



なんだかくすぐったい気分だ。



「わっ悪いけどさ、ちょっと気恥ずかしいから…早く終わらせてほしいんだけど……」


俺の言葉に、皆やはり驚いたようであった。


199: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:15:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


手を一旦止め、顔を見合わせると顔を綻ばせて笑い出す。


「黒木君、怖い顔してたから『メイク嫌なのかなぁー?』って思ってたけど……」








「照れてたんだね!!」


その一言で周囲の視線が一気に俺に集まった。


「あぁ、もう!」


耐えられなくなり、俺は教室を飛び出す。




「っ…きゃあぁぁあ!」


もちろん飛び出した途端、出くわした他のクラスの女子に驚かれたのは言うまでもない――。


200: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:16:14 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


慌ただしい朝が過ぎ、ついに文化祭の開会式が体育館で行われた。


うちのクラスが醸し出す重い雰囲気は自然と役作りに入っている証拠だろうか――。


出席番号に一列に並び、みんな体育座りで俯いている。


そして周りを見渡せば、この血まみれ衣裳が力作であることは一目瞭然であった。


“クラスTシャツ賞”を本気で狙っているのだろう。


そんなことを考えていたら、隣のクラスが並んで入場してきた。前から間隔を見ながら腰を下ろしていく。皆、隣のクラスの異様な雰囲気に圧倒されているようだ。


201: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:16:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……あれ? 優夜?」


腰を下ろしたばかりの隣から急に名前を呼ばれた。驚いて振り向くと、そこにいたのは梨花であった。


「やっぱり! なぁにー!? その恰好!」


梨花は俺の姿を見るや、クスクスと笑った。


「仕方ねーだろ? お化け屋敷なんだから…。お前こそなんだよ? その恰好」


「私のクラスはオープンカフェだから、女の子はメイドさんで男の子はコックさんなの!」


そういって梨花は自身のレースでヒラヒラなエプロンを軽く揺らした。


202: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:27:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
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「そんな恰好して………後でどうなっても知らないからな」









「え? 今、何か言った?」


どうやら梨花には聞こえていなかったようだ。


不思議そうに俺の顔を覗き込んでくる。いつものように、その大きな瞳をパチクリさせて――。


「だぁーっ! もう! 何でもないっつーの!」


俺は恥ずかしくなって梨花と正反対を向いた。






今だけ、このメイクに感謝したいと感じる。






白く塗られた俺の熱い頬は――梨花にバレないのだから。


203: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 11:37:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


予定通りの時間に開会式は終わった。全校生徒の熱気で体育館の温度は異様なものとなる。


「じゃあ、お互い頑張ろうね」


別れ際に梨花がそう言った。思えば、ここで別れたら、しばらく会えないのである。


「あ、あぁ…」

「時間出来たら、お化け屋敷行くから! うちのカフェにも来てね!」


それだけ告げると、梨花は友人に声を掛けられ、持ち場の中庭へ駆けていってしまった。


梨花の姿が小さくなり見えなくなるのと比例して、俺のテンションも大きく下がっていく――。



「………はぁ…」

「あ! 優夜その表情いい! 幽霊医者になりきってんじゃん!!」






――久しぶりに仲間を殴りたいと思った。


204: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 14:05:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


気付いたら、もう200レスになってました(^ω^)

これも読んでくださる皆様のおかげです♪”ありがとうございます!!


ささやかですが、皆様にプレゼントを用意しました◆+゚


置くに耐えられなくなったら削除します(^ω^;)笑

また、自分の中の梨花&優夜のイメージを壊したくない人はクリックしちゃダメです!!


http://imepita.jp/20090112/500110

http://imepita.jp/20090112/503190


205: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 14:32:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


LL教室の前には長い人の列が出来た。


開会式の俺達が印象に残ったのだろう。


「すっげー人…!」

「気合い入るぜ!」


お化け役は嬉しそうにはしゃいだ。



「あ! 黒木君こっち!」


三吉だ。三吉は血まみれのナース服を身にまとい、ボロボロのナースキャップを頭に乗せていた。


三吉に腕を引かれ、俺は受付の席に座らされる。


「なかなかいいじゃない! だまって座ってるだけでいいから!」






――こうして俺達の文化祭が始まった。


206: 名前:Q☆01/12(月) 15:03:44 HOST:ZF239177.ppp.dion.ne.jp
age

207: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 15:07:40 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


お化け役は中で奮闘しているようだ。受付にいる俺達のところまで、客の悲鳴が聞こえてくる。



「き…気合い入ってるわね、お化け役の人達…」


三吉がポカンと口を開けて呟いた。


確かにすごい悲鳴だ。人は本当に恐ろしいと、あんな声になるのか――。


「…うちのクラスの奴らにお化け屋敷は適材適所だったってことだな」


俺は呆れた顔をして頬杖をついた。


「入ってみたい気もしない?」


三吉は目を輝かせて嬉しそうに俺に尋ねる。


「……別に」

「はぁ…分かってないなぁ」

「? なんか言ったか?」

「別に!」


今の今まで嬉しそうだった三吉が口を尖らせて、そっぽを向いてしまった。


208: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 15:10:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.Q様★+゚


アゲありがとうございます(^ω^)とても嬉しいです!!頑張りますね♪”

暇な時にでも読んでみてください◆+゚


209: 名前:松本☆01/12(月) 15:45:56 HOST:58.248.189.135
成人の日 贈り物新年新作人気販売中

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210: 名前:ゆか☆01/12(月) 16:52:37 HOST:ser359494000874257
とてもおもしろいです(艸`)^*更新頑張ってください!

211: 名前:さとる☆01/12(月) 23:45:55 HOST:ser352880018303742
続きが待ちどおしいです。りかの絵かわいすぎです☆

212: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/12(月) 23:46:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
なっなんだか…スゴい書き込みがありますね;;笑



Dear.ゆか様★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)面白いだなんて嬉しくて仕方ありません♪”
喜びを製作意欲に変えて頑張ります!!


213: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:01:40 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


一体、何人の生徒がこのお化け屋敷に入っていったのだろうか。


受付で仕事もしないで座っているだけなのに、目が回りそうになった俺がいた。


「お疲れ様! 交代の時間よ」


振り返ると、次の受付係りの2人が立っている。


もう、そんな時間か――。


俺は腰を上げると、静けさを求めて旅に出ようとした。


「黒木君! どこ行くの? あたしも付いていっていい?」


214: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:02:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


気付けば、三吉が俺と並んで歩いている。ごちゃごちゃ人で賑わう廊下で一生懸命に並ぼうとしていた。


――まぁ、三吉には礼もしなきゃいけないか…。


俺ははぐれないように三吉の腕を引く。


「ひぇっ……!?」


途端、彼女の口から裏返った声が出た。


――何にそんな驚いたんだ? まぁ…裏返った声に触れてほしくはないか。


俺は気にせず、話を続けた。


「礼させろよ。ジュースでも飲むか?」

「うっ…うん! ありがとう!」

「まだオゴッてないけど……」


俺達の足は自然と2階にある自販機コーナーへっ向かっていく。


内心、梨花のクラスのカフェに行きたかった。けれど、他の女子といるところを梨花には見られたくなかったんだ――。


215: 名前:さとる☆01/13(火) 00:02:40 HOST:ser352880018303742
恋さんのファンになってしまいました☆
前作のタイトル…教えて下さい!


216: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:07:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゚


再びコメントありがとうございます(^ω^)読者様に続きが気になっていただけるなんて、とても嬉しいです♪”

絵の方もお言葉ありがとうございます◆+゜小説の中に絵を乗せて、皆様のイメージを崩してしまったら…とばかり考えていましたか、さとる様のお言葉に救われました!!


217: 名前:さとる☆01/13(火) 00:10:05 HOST:ser352880018303742
…あの、前作のタイトルを…

218: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:29:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「好きなの選んでいいよ、何にする?」

「えーっとねぇ…じゃあグレープフルーツにしようかな!」


ガコンと自販機が大きな音を立てた。


いつもなら騒がしい自販機コーナーも今日は静かである。


窓から中庭を見てみると、ステージではイベントが開催されていた。


大音量で最新ヒット曲を歌い上げている男子生徒がいる。どうやら、歌詞を見ないで歌い切れるかチャレンジしているようだ。


他に視線を向けると、中庭では食べ物の屋台が多いようである。


――あれは…。


中庭の隅でいくつも広がる丸いテーブルと椅子のセット。その合間を通り抜けるメイド姿の女子生徒は、梨花と同じ衣裳であった。


梨花たちのクラスだ。


219: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:32:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゚


すすすすみません;;ちょうどすれ違いになってました(´;ω;`)

前作は『*‥桜 花 爛 漫‥*』を書いていたいました!!完結して、保存依頼をしていたんですけど…保存される前に流れちゃったかもしれないです;


220: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 00:34:07 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


はっきりと確信を得た俺は、そのスペースにくぎづけになった。


しかし、梨花の姿は見当たらない――。


「誰か探してるの?」


横から三吉がジュースのストローをくわえながら、一緒に中庭を覗き込んできた。


「べ…別に」

「そお?」


俺は興味ない素振りを見せて、再び歩き出す。


「今度はどこ行くの?」


三吉も再び俺の隣に並んで歩いた。また付いてくるつもりなのだろうか。


「あのさー…俺に付いてきても、つまんないから」

「いいの! 一緒にいさせてよ?」


こんなことを言われたら、以前の俺なら、このまま人気の少ない所へ連れ込んでヤッていただろう。不思議と発情しなかった。


いや、繋がりたいとさえ思わなかった。


――“あいつ”じゃなきゃダメになってきたんだ。


221: 名前:珠理☆01/13(火) 01:35:45 HOST:ser357012010578163





初こめです(^ω^)

けっごぃこの小説好きです(^O^)





こうしん頑張ってください(^^)


222: 名前:☆01/13(火) 04:58:49 HOST:ser352876015310045


初めまして^ω^)
一気に読みました★
文章の書き方.話の展開
読みやすい.全部が上手で
まさに最高です\(^○^)/
絵の方も上手ですね.
更新楽しみにしてます∀
頑張って下さいね.!



_


223: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 18:06:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.珠里サマ★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)この喜びの大きさは言葉では言い表せませんッ;;

間違えてたら、スミマせん……もしかして珠里サマもこちらで小説を執筆されてませんか?見覚えのある名前でしたので^^*


Dear.優さま★+゚


優さまもコメントありがとうございます(^ω^)とても!!あたし本当にとっても嬉しいんです♪”

最高だなんて…照れちゃいます;;もっともっとレベルアップ頑張ります!!

時間があったら、また何かしらの形で絵もアップしてみますね◆+゚


224: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 18:24:16 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「はぁ…じゃあ勝手にすれば?」

「う……うんっ!!」



――後に俺はこの返事を後悔することになる。今の俺には知るよしもないが。


向かう先は決まっていた。足は自然と動いている。


自分のクラスでもなければ、オープンカフェでもない。



「ちょ…どこ!? どこ行くのよぉ〜!?」


――もう恩返しは終わった。答えなければいけない義務もない。


俺は何も言わず、再び人で溢れ返る廊下を突き進んだ。


俺が求めるのは窮屈な籠じゃない。






もっと自由で、静かで、心休まる、あの場所へ――。


225: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 18:24:41 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「この先は屋上だよ、黒木君? 立入禁止なんだから入れないよ!」


――やっぱ置いてきた方が良かったか? こいつ…。


俺は階段を上りながら、肩を落とす。まるで、お守りをする母親の気分だ。


「だったら、お前は教室戻れよ。一緒にいても楽しくないっつったろ? 俺」

「だから! あたしは一緒にいるだけでいいって言ったじゃない……黒木君って恋愛経験豊富そうなのに、あたしの気持ちは分からないの?」


俺の背後で三吉がざわつく。


――あぁ、分かりたくもないし…知りたくもないね。


俺は重い扉を開ける。扉は錆び付いたような、耳を突き刺す音を立てた。


226: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 18:38:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


太陽の光の眩しさに目が眩んだ。まだ暑い日々が続くが、確実に秋は深まっている――。


「すごーい! 屋上って入れるんだ!」


三吉が俺の脇を擦り抜け、屋上に飛び出した。


「うるせーなぁ…はぁ」


俺も一息をつくと、屋上へと足を踏み入れる。


今年の文化祭は天気に恵まれていて、雲一つない気持ちの良い秋空が大きく広がっていた。


三吉ははしゃぎながら元気に走り回っている。心休まる時間は――おあずけになりそうだ。


227: 名前:R☆01/13(火) 21:29:00 HOST:ZF239177.ppp.dion.ne.jp
この小説に一目惚れしましたv
頑張ってください(^ш^)


228: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 23:17:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.R様★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)一目惚れだなんてッ///優夜…梨花……良かったね!!お母さん嬉しいよ(。σω-。)笑

これからも頑張りますね◆+゚


229: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 23:45:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「きゃっ……ごめんなさい! こんな所に人が寝てるって思わなくって」

「いえ…こちらこそ」


――三吉? 誰に謝ってるんだ?


俺は声が聞こえた扉の反対側に回る。こちら側は風も吹いていて、まさに昼寝するのに持ってこいの場所だ。


「おい、三吉! 何やって…」

「っ優夜…!」


梨花だった。


三吉と向き合って座っていて、さっき急いで起き上がったのだろう――髪が少し乱れている。


学校では馴染まないメイド服を風に揺らせながら、梨花が笑った。


230: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 23:45:51 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



「梨花……なんで…こんなとこで寝てるんだ?」


俺には信じられなかった。梨花が屋上で寝ていただなんて――。


「交代した後、屋上に来たら……気持ち良くって、疲れてたし寝ちゃってたみたいなの…」


そう言って、梨花は恥ずかしそうに俯いた。


231: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/13(火) 23:46:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


話が落ち着くと、すかさず三吉が口を開く。


「えっ…何? 2人どういう関係で知り合ってたの……?」


さっきハシャいでいた時とは真逆で、三吉の声は低く落ち着いている。


「えっと…お母さん同士が仲良くなったのがきっかけ……かな?」

「ふぅん…」


2人が話しているのを見て、俺は三吉に同行を許可したことを後悔した。


もし、あの時『付いてくるな』とハッキリ断っていれば――今、ここで梨花と2人きりになることが出来たはずである。




過去の自分を殴りたい、そして教えてやりたい。



――あの時、きちんと断っていれば梨花と2人になれたのだと。


232: 名前:おれんじ☆01/14(水) 19:16:04 HOST:05004013051639_mc.ezweb.ne.jp
前から読んでたんですがなかなかコメできませんでした…(´・ω・`)
この小説とっても面白いです!楽しみにしてるので更新頑張ってください(=^▽^=)


233: 名前:☆01/14(水) 21:16:24 HOST:ser357009014064604


相変わらず面白いですね←
NEXT希望です(´ー`)



234: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:18:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
>>211


Dear.さとる様★+゚


またしてもスミマせん;;;私はなんて失礼なコトをしてしまったんでしょう‥‥(´;ω;`)私が同じくらいの時間に投稿してしまったせいで、さとる様のコメントを見逃してしまいました↓言い訳はしません;本当にスミマせんでした!!!

コメントすごく嬉しいです★+゜また機会があったら絵も描いてみたいと思います(^ω^)


Dear.おれんじ様★+゚


コメントありがとうございます^^* そんなそんな…読んでいただけるだけで私は嬉しくて仕方ありません◆+゜前々から応援ありがとうございます!!今回コメントもありがとうございます!!更新頑張りますねッ(・v・)


235: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:19:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.優さま★+゚


またまたコメントありがとうございますッ↑↑私すごく幸せ者です(^ω^)何度も繰り返しになってしまいますが…本当に嬉しいです!! また『面白い!』と思っていただけるように頑張りますッo(^▽^)o


236: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:35:44 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あっ……えっと、あたし邪魔かな? もうちょっとひなたぼっこしていたいんだけど…」


突然、梨花が申し訳なさそうに俺達に聞いてきた。三吉の雰囲気から女の勘が働いて、気まずいさを感じたのだろうか。





――そんなことはない。


むしろ、俺は梨花と話したい。


俺の気持ちに“女の勘”が働くことは…ないのだろうか?


俺は梨花に伝えようとした。


『邪魔なんかじゃない、ここにいてくれ』と――。


237: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:36:16 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚






その言葉は突然だった。















「うん。あたし優夜と話すことあるから……悪いけどいい?」


そう言って、三吉がどこか違和感を感じさせる笑顔を見せる。


「えっ…?」


俺は思わず声を漏らした。


梨花も、まさか、こんなにもいともあっさり首を縦に振られるとは思っていなかっただろう――。


「あ…うん……そうだよね、ごめんね!」


すでに言葉の最後の方で、梨花は俺達に背中を向けていた。


優しい甘い香水の匂いだけを残して、梨花は同じ空間から消えていった。



俺は呆然と、梨花が吸い込まれるように入っていった扉を見つめることしか出来ない。


238: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:53:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「三吉、どういうつもり?」


思考回路が停止した頭だったが、俺の震える唇から自然と疑問が溢れ出た。


「なんだよ、話って…。なんだよ、“優夜”って……馴れ馴れしく呼ばないでくれる?」


そう言う俺の声には、どこか笑いが含まれている。


苛立ちや怒りを通り抜け、ついに気でも狂ってしまったのか。


それとも、これが俗にいう『笑うことしか出来ない』といったものだろうか――。


「えっ……」


三吉が戸惑いの表情を見せた。


段々、冷静さを取り戻しつつある俺の頭とは対称的に感情は熱くなっていく。


239: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/14(水) 23:53:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



「だって…あのコだって馴れ馴れしく『優夜』って!」

「梨花と自分を一緒にするな! あいつは特別なんだよ!」


俺は声を張り上げた。俺の勢いに驚いたのか、三吉は目を大きく見開いて、ただ俺を見つめている。


「……悪い」



一言だけ残し、俺は屋上を後にした。



一人残された三吉は驚きのあまり、腰に力が入らないでいた。



混乱してパンクする頭を必死に整理しようとする。



「『梨花は特別』…? 何よ……ただ親同士が仲良しなだけじゃない…」


顔を上げた三吉の表情は暗く沈んではいなかった。


その瞳は闘争心で燃えている。



「ふふっ……諦められるはずがないじゃない! あの“梨花”って女なんかに…優夜は渡さないんだから!」


240: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/15(木) 00:08:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


その頃――梨花は覚束ない足で中庭にある自身のクラスのスペースまで戻ってきていた。


屋上から、ここに戻ってくるまでの記憶はあまりハッキリしていない。



あの人込みをがむしゃらに走り抜けたのだった。



「あ、梨花お帰り! どうしたの? 息なんか切らせちゃって…」


梨花の友達が心配そうに彼女を見る。


顔に血の気がないのだから、心配するのも当たり前である。


「えっ…? あたしは平気よ?」

「そうは見えないぞ」


そう言って、話に入ってきたのは川上だ。


241: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/15(木) 00:08:52 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「本当に大丈夫よ、少し休めば…」

「じゃあ保健室に行くか?」


川上の提案に、梨花は思わず身体をビクンと反応してしまった。


――何、想像してるのよ! 私!


顔が燃えるように熱くなり、頭をブンブン振って周囲の目をごまかす。



「…平気! ちょっと日陰で涼んでくる」


心配そうに川上は去っていく背中を見つめていたが、堪えきれず梨花を追い掛けた。


「危なっかしいから、俺も一緒に行くよ」


川上のその言葉に梨花も小さく微笑んだ。


242: 名前:R☆01/15(木) 18:14:51 HOST:ZF239177.ppp.dion.ne.jp
相変わらずいっつも読んでます♪
あげまーすっ☆


243: 名前:理緒☆01/15(木) 23:17:33 HOST:05004032768437_gi.ezweb.ne.jp
タイトルに惹かれて一気読みしました!!

ステキです!
文も絵も凄く上手くて尊敬ですっ!!

更新楽しみにしてます♪


244: 名前:おれんじ☆01/16(金) 19:44:34 HOST:05004013051639_mc.ezweb.ne.jp
気になって来ちゃいましたホ
更新されててメッチャ嬉しいです☆
次の更新も待ってます♪!


245: 名前:さとる☆01/17(土) 20:57:13 HOST:ser352880018303742
ちょっとさがってたんで
あげときます☆

続きがまちどおしいです。頑張ってください!


246: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:14:48 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
遅れてしまってスミマせん;;学校が始まってから冬休みみたいに毎日更新出来なくなりました。゜(゜´Д`゜)゜。再び不定期更新ですが…良かったらお付き合い下さい;;


Dear.R様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)あまり物語が長いと飽きられちゃうんじゃないかと不安でしたが…読んでいただけて本当に嬉しいです♪”頑張ります◎


Dear.理緒さま★+゜


コメントありがとうございます♪+゚タイトルですかぁ!!勉強になりますッo(^-^)o

もったいないお言葉もありがとうございます◎いつか挿絵にもチャレンジしてみたいと思います(●>ω<)


247: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:15:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.おれんじ様★+゚


またまたコメントありがとうございます(^ω^)また、この小説をクリックしてもらえたことがとても嬉しいです♪”更新頑張りますねッ!!


Dear.さとる様★+゚


アゲありがとうございます(^ω^)検索してみたのですが…やはり前作は保存前に流れてしまったみたいですね;;その分!!楽しんでいただけるよう今作を頑張りますね◆+゚


248: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:16:09 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あ、この辺り涼しいよ」

「ありがとう…川上君」


文化祭の騒がしさが遠くに聞こえる――。


人気のない校舎裏で、梨花と川上は腰を下ろした。


「大丈夫か? 何か飲み物欲しい?」

「ううん! 本当に平気なの…ごめんね」


温い風が吹き抜ける。しばらく二人の間に沈黙の時間が流れた。


それは梨花にとって、自身でもよく分からない感情に混乱する時間。



それは川上にとって、梨花が何を思い、何を憂いているのか分からない自分に小さな苛立ちを抱える時間であった。


「なぁ…如月」


重い口を開き、沈黙を割いたのは川上である。


249: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:16:41 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「なぁに?」


梨花も我に返ったようだ。顔を向け、川上を窺う梨花はいつもの彼女である。


「俺さ、まだ伝えてなかったよな。1学期…放課後でキスした後」


「え? あっ……!」


忘れていた。


優夜に初めて犯されたあの日――そう、まさに物語の引き金になった川上との口づけ。


優夜に遮られた、川上の言葉。


いきなり唇を重ねられてからの川上のあの言葉――最後まで言われなくても分かってしまっていた。


『嗚呼、告白されるんだろうな』と。









その後の出来事の方が印象深かったせいか、その辺りの記憶がすっぽり抜けていたのである。


「今から、あの言葉の続き…如月に伝えてもいい?」



川上が真剣な表情を見せた。


250: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:28:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「えっ……?」


気付いた時には塞がれていた。


視界が真っ暗になり、唇には熱くて柔らかい――あの感触。



川上の唇が梨花の唇と重なり合った。まるで、あの日の放課後のように。


「んっ…んん!?」


――しかし、今度は違った。


川上の舌が梨花の口内を犯し始める。どんなに逃げても、梨花の舌には川上の舌が絡み付いてきた。


「あ……んふ…っ」



自然と漏れる吐息は、川上の感情を無意識に高ぶらせる。


「ん……あっ……!?」


川上の手が梨花の身体へと自然に滑り落ちた。その手は梨花の二つの大きな膨らみへと伸びる――。


「やっ…んぐ…ぅ…!」



声は出ない。

















いや、出せない。


251: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 00:41:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ちょ…何するのよ!? 川上!」


やっと離れた唇。その唇は自分と川上のよだれで酷いことになっている。


「っ…ごめん……」


そう言いながら川上は優しく梨花を抱いた。川上の肩は小刻みに震えている。


自分が今しがた、してしまった行為を悔いているのか。


それとも自分を必死に抑えているのだろうか――。


もし後者の考えだったら…と想像すると、梨花の背筋に悪寒がほとばしった。



「ごめんな、如月……俺さ、お前のこと好きなんだ。一目見た時から…ずっと」







川上の声は、やはり震えていた。


252: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 08:33:32 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
訂正です;;


>>251


×「ちょ…何するのよ!? 川上!」


○「ちょ…何するのよ!? 川上君!」



急に呼び捨てになってました……(・ω・ノ)ノ笑


253: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:20:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花には分からなかった。


1学期のあの日の放課後、確かに川上を受け入れていた自分がいる。



――格好よくて優しくて、川上に惹かれていたのは事実。


けれど、今の口づけには抵抗が生じた。


『嫌だ』と、思ったのは事実。



「な……に…?」


訳の分からなさが梨花を混乱に陥れる。川上の熱い視線が梨花を焦らせた。


自然と涙が零れ落ちてくる。


254: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:21:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


意味が分からなくて、パニックになった梨花の思考回路。ただ涙だけが止まることを知らない。


「如月……?」



川上はその様子に驚きを隠せなかった。

彼には自信があったのだ。

『梨花はすぐ首を縦に振ってくれる』と――。


戸惑いながらも、川上は手を伸ばした。


そっと梨花の頬に温かい手の温もりが伝わる。



――けれど。



梨花はハッとした。分かってしまったような気がした。


255: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:22:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



【パシン…!】


「えっ…!?」


やはり驚いたのは川上だ。梨花は川上の手を勢いよく払ったのである――。





「ごめん…ごめんね、川上君……」


俯く梨花は涙の雫を落としながら震えていた。





「私……好きな人がいるの…自分でも信じられないんだけど……私が欲しいのは川上君じゃないの!」


256: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:22:40 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


ゆっくりと、川上はその言葉を飲み込んでいく。


1学期の放課後は抵抗されなかった。今は拒絶された。梨花しかいないと思っていた川上には衝撃が大きい。






「……そっか…ごめんな? いきなりキスして…」


その言葉だけで精一杯だった。

川上は重い腰を上げると去っていく。



梨花に背中を向けた刹那、涙が溢れ出したのは言うまでもない。


梨花はただ俯き、川上の足音が小さくなっていくのを聞いた。


257: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:33:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――そう、分かってしまったの。





『実は俺、如月さんのことが…「よぉ! 梨花、何やってるんだ?」』





全てはここで変わってしまった。


――1学期の放課後。


あのまま優夜に邪魔されなかったら、私は川上君の想いを受け入れていただろう。



「私……私っ……」



気付いた感情は、屋上で優夜と一緒にいた女に対する、どす黒くてドロドロした感情――。


そう、これは…。



















「私、優夜のことが好きなんだ……いつの間にか、どうしようもないくらい……惹かれてたんだ…!」


258: 名前:おれんじ☆01/18(日) 09:37:25 HOST:05004013051639_mc.ezweb.ne.jp
ついに両思いですか☆彡なんか自分のことのように嬉しいです(≧▽≦)

259: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:46:09 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


それぞれ想いを秘めながら、文化祭の初日が終わった――。


これだけ準備したのに、あと1日で終了かと思うと勿体ない気もする。


「もう文化祭なんて散々だ……早く終わらねーかな…」


その夜の晩、ベッドの中で俺はぼやいた。


そう、文化祭さえ終われば、再びこの部屋で梨花との家庭教師生活が始まるのだ。


「三吉も……意味分かんねーよ…。梨花に誤解されてなきゃいいけど…」




そう言って俺は携帯に手を伸ばす。何よりも、それが怖かったのだ。




【明日の後夜祭、一緒にいられない?】


その一文だけ、電波に乗せて梨花の携帯へ送り、優夜は深い眠りについた。


260: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 09:51:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.おれんじ様★+゜


わわ♪”コメントありがとうございます(^ω^)

少し早いような気がしましたが…発展させちゃいました◆+゜
喜んでいただけて光栄です◎

ただ……優夜と梨花はもっといじめたいと思います(笑)


261: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/18(日) 10:00:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


朝、目が覚めて、携帯を見ると梨花から返信がきていた。


答えはイエスである。


それだけで俺は嬉しくて仕方ない。



後夜祭が待ち遠しい――。



2日目もお化け屋敷は大盛況であった。



俺は三吉と肩を並べて受付にいるが、一言も話してはいない。


三吉は一生懸命、俺に話し掛けている。どの話も下手【したて】に出ていて、俺のご機嫌取りのようにも思えた。










三吉がいるせいか――梨花は結局、うちのクラスのお化け屋敷には来なかった。


262: 名前:☆01/18(日) 16:37:49 HOST:ser357009014064604


久しぶりの書き込みです.
いつ見ても.この小説は
最高ですよっ(´^∀^`)
今からが面白そうです★
NEXT希望しまーす@



263: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 18:03:14 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.優さま★+゜


お久しぶりです(^ω^)お元気ですか?

コメントありがとうございます◆+゜スゴく嬉しくて励みになる言葉‥涙が出そうです(つωー。)

なるべく頻繁に更新できるように頑張りますね♪”


264: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 18:04:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


【18時には皆さん校庭にお集まり下さい。後夜祭を始めます】


放送が流れると同時にクラスから歓声が起こった。


――ついに初めての文化祭が終わったのだ。


俺も思わず胸を撫で下ろした。右肩の痛みも治まってきている。


後夜祭では全校生徒が校庭でキャンプ・ファイヤーを囲み、フォークダンスを踊ったり、生徒によるバンド演奏が行われるのだ。


俺は決めていた。


梨花を屋上に連れて行って、一緒に星を見よう――と。


降水確率0パーセント、晴天。気温は平年に比べて少し低いが空気が澄んでいる分、星は綺麗に瞬くだろう。


265: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 18:05:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「よっしゃあ! 後夜祭だ! みんな行こうぜ!」


いつもの連中もハシャいでいる。


俺は内心ドキドキしていた。自身に課題を出しているのだ。


『昨日の三吉の件』である。


もしかしたら、梨花は気にしていないかもしれない。けれど、誤解されていない可能性はないとは言えない。


――誤解を解くこと。


これが俺の課題であった。


「ほら! 優夜、どうしたの? 行こう!」

「あ…あぁ」


裕次郎に促され、俺は携帯をポケットに入れたのを手で確かめて、教室を出た。


266: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 18:05:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚







「ふふっ…奈緒子! やっぱり黒木くん、いつものメンバーで後夜祭楽しむみたいだよ?」


「黒木君は格好いいけど……怖そうだし、手ぇ出そうなんて女子いないよ!」


「後夜祭…チャンスだね! 奈緒子」






最後まで何かを確かめるように教室に残っていた女子のグループ。


その中心では三吉 奈緒子が不安げながらも、嬉しそうな表情を携えていた。


267: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 23:12:00 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


すでに校庭の中心ではキャンプ・ファイヤーのものだろう、組み木が積んであった。


多くの生徒が後夜祭の始まりまで、思い思いの時間を過ごしている。


ちょうど空は鮮やかなオレンジ色から静かな紺色へと色を変える最中であった。


わずかに残る夕日の光が幻想的である。


「おぉー! もう皆テンション高いじゃん!」

「バカ騒ぎすんぞー!」


いつもの連中も周りに負けじと声を張り上げた。このテンションの高さは後夜祭もまだ始まっていないので正直、少し恥ずかしい。



そんな中、俺は一人花壇に腰を下ろし、ポケットの中を探った。


268: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 23:12:26 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


中にはもちろん携帯電話があり、メールを作成し始める。


【今、どこにいる? もう教室出た?】


気付けば、梨花へのメールは疑問文ばかりのような気がした。まるで俺は梨花からの返信をねだっているようである。



実際、そうなのだけれども――。



そんなことを考えていると、すぐに画面は『メール受信中』に切り替わった。



【さっき教室出たよ。廊下がスゴい混んでる。朝礼台のトコに行くね】



梨花からだった。本当に梨花が俺と一緒に過ごしてくれる。


同時に嬉しさと緊張が襲ってきた。





――なんて心地よいのだろう。


269: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 23:25:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ほら! 奈緒子、チャンスだよ! 黒木くん一人でいる!」


「わっ…分かってるってば! あまり焦らせないでよぉ…」


三吉はなかなか一歩が踏み出せずにいた。



仲間の声援は所詮、己の気合いにしかならない。優夜には何の効力にもならないのだ。


――あたし、やっぱり怖い。


三吉は優夜の態度の急変を察していた。


270: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/19(月) 23:26:16 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


もともと優夜はクラスの女子には興味を持っていないのは分かっている。


しかし昨日の屋上での出来事以来、優夜は三吉に対して無関心ではなく嫌悪感を抱いているように感じていた。


――嫌だ。あんな梨花なんて女に…優夜は渡したくない!


三吉は一歩を踏み出す。




しかし、同時に優夜は花壇から腰を上げ、どこかへ走り出してしまった。


「あっ! ちょっ……優夜!?」


三吉の声は虚しくざわめきに打ち消されてしまう。



追いかけようともしたが、人が邪魔して追いつけなかった。






――これもまた運命なのだろうか。


271: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/20(火) 18:13:09 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


朝礼台には、バカ騒ぎしている集団がいた。ネクタイの色からすると3年生だろう。


そんな危なそうな連中の傍で梨花が待っているのかと思うと、焦りが出てきた。


――梨花は…、


梨花は朝礼台から少し離れた花壇の縁に腰掛けている。さすがにあの騒ぎの中では待っていられなかったのだろう。


「梨花!」


俺に声に反応して、梨花は顔を上げ、安堵の表情を見せた。まるで不安から解放されたような笑顔を見せる。


「遅いよ!」


頬を膨らませながら近づいてくる梨花から怒りは感じなかった。



むしろ、温かくて優しい何かが俺の胸まで届く――。


272: 名前:まお☆01/20(火) 22:27:21 HOST:p5078-ipad03okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
タイトルに惹かれて今日一気に
読んでしまいました´ω`☆


273: 名前:まお☆01/20(火) 22:28:23 HOST:p5078-ipad03okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
上の、途中で送ってしまいました...
ごめんなさい><

とても面白かったです!
続き楽しみにしてます☆!


274: 名前:さとる☆01/22(木) 20:58:31 HOST:ser352880018303742
下がってたので、あげ☆

275: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/22(木) 23:46:43 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.まお様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)この小説をクリックしていただけたことが大変嬉しいです♪”面白いと感じていただけるよう頑張ります◆+゜


Dear.さとる様★+゜


アゲありがとうございます(^ω^)いつもいつも…本っっっ当に嬉しいです!!私は幸せ者です♪”幸せ以上の言葉があればいいのに!!もっともっと頑張りますね☆


276: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/22(木) 23:47:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺と梨花が合流した直後、後夜祭開始のイベントであるキャンプファイヤーの着火が行われた。



炎はみるみる大きくなり、天まで焦がしそうだ。



梨花はその光景に目を奪われている。こんなに大きな炎は日常生活では、まず見られないだろう。


「でも、まさか優夜から後夜祭に誘われるとは思わなかったなぁ…。フォークダンス踊るの?」


俺は急に話し掛けられたせいか、一瞬頭が真っ白になった。


277: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/22(木) 23:47:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「えっ? あ…いや…」



――何、言ってんだ…俺。梨花を屋上に誘うんだろ?


俺は自身を一度、落ち着かせる。


しかし、後のことを考えると、意志とは逆に鼓動が速くなった。


全身の血液がドクドク脈を立て、身体中を駆け巡る。血管が破裂してしまいそうだ。


「梨花、屋上……行こう」


俺はまるで片言の外国人のように、単語しか並べることが出来なかった。


278: 名前:桃花☆01/23(金) 20:27:20 HOST:ser359932011778470
やばいゥ
一気に読んだゥ
梨花と優夜はやく付き合って欲しいですマ

三吉正直きらいですェ
三吉なんかに優夜と梨花の仲はこわせないゥ


279: 名前:anko☆01/24(土) 00:13:59 HOST:z96.124-44-93.ppp.wakwak.ne.jp
面白いですね!一気に読んじゃいました♪
文もとっても上手で羨ましいです(>_<)
あの、一つ質問してもよろしいですか?
途中絵を貼り付けていらっしゃいましたが、あれってどうやるんですか?
私もそういうのやりたいな〜と思ってたんですが、やり方が分からず…
小説とは関係ない質問ですみませんm(__)m


280: 名前:さとる☆01/24(土) 19:56:32 HOST:ser352880018303742
あげ。
なんで、このすばらしい小説がさがってるんだろ。

みんな、読めばいいのに。


281: 名前:おれんじ☆01/24(土) 20:01:10 HOST:05004013051639_mc.ezweb.ne.jp
あげ!!!
ほんと大好きですy
続きが気になってこのスレに毎日来ちゃいます~


282: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 21:50:32 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.桃花さま★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)三吉嫌われちゃいましたかぁ;;私も書いてて『このコは嫌われちゃうタイプだろうなぁ』って思ってました(笑)梨花・優夜だけでなく三吉も温かい目で見守っていただけたら幸いです◆+゚


Dear.anko様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)嬉しいです♪”あの絵は画像をURLにするサイトを利用しています◆+゜自分のHPがあれば管理がしやすくて楽だけど…HPって作るのが難しいですね;;挫折しました(つωー。)笑

anko様の絵も楽しみにしてます!


283: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 21:51:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゚


いつもいつも本当にありがとうございます♪”お言葉の一つ一つが嬉しくて仕方ありませんッ(ノд<。)゜。テストが終われば、また毎日来れると思います!!頑張ります!!


Dear.おれんじ様★+゜


おれんじ様もいつもコメントありがとうございます(^ω^)そそそそんな!毎日ありがとうございます;;嬉しいです♪”更新いっぱい出来るように頑張りますね◆+゜


284: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 21:51:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あっ見てみて! 屋上から見ると、キャンプファイヤーもあんなに小さいよ!」


屋上の扉を開けるなり、梨花は一人飛び出し、柵から身を乗り出した。


「ほら! 梨花、危ないから柵から下りる!」

「…はぁーい」


梨花はまるで親に叱られた小さな子供のように、少し拗ねた。


フワリとスカートを翻し、ピョンと飛び降りる。


俺はそんな梨花の姿に引き付けられた。


285: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 21:53:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――メイド姿も良かったけど、やっぱ制服だよな…。


「……って! 何考えてんだよ、俺!?」


思わず、声を上げてしまった――。


「ゆっ…優夜!? ……何? 何考えてたの!?」


梨花は最初こそビックリしたものの、その表情は段々小悪魔なものへ変わっていく。


「ねぇ何!? 教えてよ!」

「絶対にやだ!」


そう言って、梨花はそっぽを向く俺の顔を一生懸命に追った。


286: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 21:53:34 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


この日の夜は頬の赤みを隠してはくれない。キャンプファイヤーのせいか、校舎や月が浮かぶ空ですら赤く燃えている。


「? 優夜、顔赤いよ?」

「キャンプファイヤーのせいだろ? お前も赤いよ」

「え!? 嘘!?」


梨花は俺の顔を追い掛けるのを止め、両手で慌てて両頬を隠した。


そんな慌てる梨花の姿もやはり愛おしかった。


――“顔が赤いのはキャンプファイヤーのせい”


この嘘が次にまた言えるのは、来年の今日なんだな――。


287: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 22:03:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あのさ……話あるんだ。聞いてくれる?」


話題が一区切りついたところで、俺は本題に移行した。






――優夜、さっきまでとは全然違う、深く落ち着いた声。


「…どうしたの?」


梨花の表情が見るからに固くなり、身構えているのが分かった。俺の態度の急変に何かを悟ったのだろうか。




―― 一体、優夜はこれから何の話を切り出そうとするの…? まさか…、



―― 一体、梨花は今、俺が何を話し出すと思っているのだろうか…。



二人の想いは交錯する。


288: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 22:11:43 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「実は三吉のことで話があるんだ」




――…やっぱり。




梨花は覚悟していた。


屋上で見た優夜と三吉の姿。その後、やっと自覚した自分の気持ち。




もちろん、梨花は落ち着いていられなかった。


クラスのオープンカフェでお客さんを接客しつつ、知り合いが来る都度、さりげなく三吉について伺っていた。


分かったことは、名前が三吉 奈緒子であること。中学ではバドミントン部に所属していたこと。




――そして、文化祭の準備期間中に三吉を庇って優夜が怪我をしていたことであった。


289: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 22:23:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「三吉さんって屋上に一緒にいた女の子でしょ? 優夜…三吉さん庇って怪我したって聞いたよ……」


優夜は驚きを隠せなかった。庇って怪我をしたことまで梨花は知っている。ああいう話は噂となり、クラスを越えて広まるものなのだろうか。



「なっ……なんで梨花、そんなことまで知ってるんだ?」


思わずそう聞くと、梨花は慌てて両手を横に振った。


「べっ…別に気になって調べたとか…! そっそういう訳じゃないんだから!」


必死に声を張り上げた後、梨花は耳まで赤くして俯いてしまった。


それはキャンプファイヤーの赤い炎のせいではない――俺が見ても分かるくらい、確かに梨花の顔が赤く燃えていた。


290: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/24(土) 22:24:05 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚














「優夜……三吉さんと付き合ってるの?」



――え?



あまりに唐突な梨花の質問に俺は言葉を詰まらせた。



――俺が? 三吉と?





――そんな馬鹿な話があるものか。





――俺が好きなのは今、目の前にいる…



「付き合ってるの?」


そう言って、顔を上げた梨花の瞳には涙がいっぱいに溜まっていて、今にも零れてしまいそうだった。


291: 名前:anko☆01/25(日) 01:59:21 HOST:z68.61-45-10.ppp.wakwak.ne.jp
お返事有り難うございました(>_<)
やってみます(^^)
それにしても早く優夜と梨花にくっついて欲しいです(笑)


292: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/25(日) 21:46:32 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.anko様★+゜


なんだか今、改めて見ると…私すごい説明不足の言葉足らずですね(´;ω;`)すいません;;

コメントもありがとうございます♪”優夜の片思いから話が続いているので余計に長く感じますよね;

頑張ります◆+゜


293: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/25(日) 21:47:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


“付き合ってなんかない”


俺はこの言葉より先に、身体が動いていた。


この両手は優しく梨花を包み込む。


嗚呼――梨花のこの温もり、感触も全てが懐かしい。


「これは…そのまま受け取っていいの……?」


梨花が俺の胸の中で小さく呟いた。涙声である。


「前から言ってんだろ? 俺には梨花だけなんだ」


そう言うと、俺はそっと梨花の長い髪を手にすくった。この髪の毛1本ですら、別の男には渡さない。


294: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/25(日) 21:48:04 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


すくった髪の毛に愛おしく唇を這わせると、優しいシャンプーの香りが俺の鼻をくすぐった。


「優夜……」

「…ん?」



ほんの一瞬の出来事であった。












――!




「り……梨花?」

「ふふっ! ……しちゃった」




まだ柔らかな梨花の唇の感触が――俺の唇に残ってる。


295: 名前:桃花☆01/26(月) 00:09:39 HOST:ser359932011778470
あげ!!
だいファン


296: 名前:☆01/28(水) 10:10:23 HOST:ser353690019329953
あげ

297: 名前:つばき☆01/28(水) 10:21:39 HOST:KD125054025002.ppp-bb.dion.ne.jp
これ最高ーー


298: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 19:58:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.桃花さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)嬉しすぎます!!!!私ももっと精進できるよう頑張りますね♪”



Dear.あ様★+゜


アゲありがとうございます(^ω^)読んでいただけてスゴく嬉しいです◆+゜もっともっと頑張りますね♪”テストがなんだぁ!!←



Dear.つばき様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)最高と言っていただけて………ヤバいです!!嬉しいですッ(´;ω;`)ありがとうございます!!頑張ります♪”


299: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 19:58:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺の時間は、そこで止まってしまったらしい。


信じられなかった。


ただただ目を見開いて、梨花を見つめていた。



梨花は恥ずかしそうに顔を上げ、俺と目が合うと頬を紅に染めながら、ニコッと口角を上げた。



そして、再び俺の胸の中に飛び込んでくる。



「わぁ…優夜の心臓、すごくドキドキしてるよ?」


俺の胸に押し付けられた梨花の右耳――俺が胸に秘めていることを聞き取られそうで、少し恐ろしい。


300: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 19:59:34 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「梨花…ど……どうして…?」


頭が混乱し、上手く会話のキャッチボールが出来ない自分に違和感を抱いた。


「私が…キスしたこと?」


途端、屋上に設置されているスピーカーから大音量の音楽が流れ出す。


曲は『マイム・マイム』。フォークダンスが始まったのだろうか、グランドが一気に賑やかになった。




音楽に驚いたのか、俺の心も身体も我に返り、冷静さを取り戻しつつある。


301: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 20:00:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「あぁ…」



やはり上手く言葉は出てきてはくれなかった。



梨花は俺の胸に埋【うず】めていた顔を上げる。



――さっき、この唇が…。


俺の目線は自然と梨花の桃色の唇へ向かっていた。思わず生唾を飲み込んでしまうくらい魅惑的である。


そのまま、目線をゆっくり上を上げた。



大きな梨花の瞳と視線が合うと、まるで金縛りにあったかのように俺は動けなくなる。



――本当に吸い込まれてしまいそうだ。


梨花の瞳はブラックホールだ。


302: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 20:04:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
。+★300記念です★+゜


またまた書いてしまいました;;


やはりイメージを壊したくない人は見てはダメです(・ω・;)(;・ω・)


http://imepita.jp/20090128/703900

http://imepita.jp/20090128/704220

http://imepita.jp/20090128/704570


303: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 20:16:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「私からキスしたら…やっぱり変かな……」


そう言って、梨花は目線を下ろした。


見つめられる緊張から解放されたせいか、俺の身体も動けるようになる。



「いや……実際、俺は嬉しいけどさ…」



――そうじゃないだろ? もっと他に言うべきことがあったじゃないか、俺!


304: 名前:(eedZl7e0Rw)☆01/28(水) 20:17:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


思い悩んでいる俺の手を、梨花はおもむろに取った。


「えっ……?」



俺の右手は梨花に導かれるがまま、梨花の豊満な左胸に置かれている。


思考回路はショート寸前。状況が理解出来ないでいる。


「分かる? 私、優夜と一緒にいると…すごくドキドキするの……」


確かに右手に集中すると、梨花の豊かな胸の奥からはトクントクンと激しい鼓動が伝わってくる。



しかし、それ以上に俺の心臓の動きは加速し、今にも破裂してしまいそうだ――。


305: 名前:Q☆01/28(水) 21:20:36 HOST:ZF239177.ppp.dion.ne.jp
あーげっ♪
やっぱこの2人好きだーっ(/ω\)誰
文章も絵も上手いって
恋さんすごいです!!


306: 名前: ゆう.☆01/28(水) 22:52:52 HOST:ser352876015310045


久しぶりに見たら
たくさん更新されてて
嬉しいです∩^ω^∩


いい感じの展開ですね.
次も楽しみにしてます∀


元 優 です\(^○^)/



307: 名前:三つ葉☆01/28(水) 23:00:02 HOST:ser359932012609302

名前三つ葉かさき
だったかな(・ω・`)」
なんか忘れたけど
“おうかまんらん”
常連つとめてました★
恋さんが覚えてるか
わからないですがマ・
熱狂の大地信者でした笑
この小説も暇さえ
あればコメント
していきますねえフ
頑張ってくださぁいっ



308: 名前:☆01/29(木) 19:45:03 HOST:softbank219040199105.bbtec.net
おもしろーーい!!
恋s天才♡

つか、梨花かわゆスギww
更新がんばってください!!


309: 名前:桃花☆01/29(木) 22:38:07 HOST:ser359932011778470
やば
頑張れ!!
梨花可愛いし
優夜も可愛く思えてきた


310: 名前:ちょこびん☆☆01/30(金) 19:03:59 HOST:ONI-202-70-242-37.oninet.ne.jp
  めっちゃおもろいです!!
  なんか、優夜&梨花。
  超いいコンビです!!
  これからも更新頑張って下さいっ!!
  
  あげぇ↑↑↑(´ω`)ノ 


311: 名前: ゆう.☆01/30(金) 23:29:25 HOST:ser352876015310045

―>>


 あげっ(ノ)・ω・(ヾ)

_


<<―



312: 名前:さとる☆01/31(土) 22:06:46 HOST:ser352880018303742
あげます。

313: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 22:21:48 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.Qさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)梨花と優夜を気に入っていただけて大変嬉しいです♪”勿体ないお言葉もありがとうございます◆+゜もっと精進しますね!!


Dear.ゆう.様★+゜


2回のアゲ&いつもありがとうございます(^ω^)いよいよお話しも動き出しました♪”読んでいただけて大変嬉しいです///頑張りますね!!よろしくお願いしますッ(>人<)


Dear.三つ葉さま★+゜


まっまさか‥‥さき様にまた読んでいただけるだなんて!!お久しぶりです(^ω^)覚えていますよー♪”『*‥桜 華 爛 漫‥*』では、大変お世話になりました!!まだ大地のことを覚えててくれる人がいて嬉しいです◆+゜コメント本当にありがとうございます(ノд<。)゜。


314: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 22:22:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.愛さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)勿体ないお言葉もとても嬉しいです♪”梨花も気に入ってくださってありがとうございます◆+゜頑張りますね!!


Dear.桃花さま★+゜


またまたコメントありがとうございます(^ω^)優夜も可愛く見えてきちゃいましたか♪”私もこのコたちが可愛くて仕方ありません(笑)これからも頑張りますね!!


Dear.ちょこびん☆様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)優夜&梨花コンビを気に入ってくださって、とても嬉しいです♪”皆様に喜んでいただけるような絵もアップしていきたいと思っているので、少々お待ち下さい◆+゜頑張ります!!


315: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 22:23:24 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゜


いつもアゲありがとうございます(^ω^)お待たせしてスミマせんでした;;さとる様のアゲにいつも励まされています◆+゜頑張りますねッ(-^U^-)


╋━━━━━━…‥★・゚


「えっ…ちょっ……梨花?」


俺は必死に吹っ飛んでしまいそうな理性を押さえ付けながら、口を開いた。


今にも何かの弾みで、この身体は本能に支配されてしまう。もう以前のように梨花を傷つけたくはないのに――。


この梨花の左胸に置かれた右手は動き出してしまいそうだ。



例え嫌がっていても、梨花の口から甘い吐息を聞くことが出来る、その行為を。



「なぁ…梨花、お前ちゃんと分かってる? お前のこの行動が俺にどういう影響与えてんのか……」


「……………っ」


梨花は俯いていた顔を少しだけ上げる。


316: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 22:23:56 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


まるで大胆な行動をしている自分に驚いているような困っているような、そんな表情であった。


頬を紅潮させ、少し瞳を潤ませて――そんな梨花は俺のリミッターをいともたやすく外していく。



炎が燃える。大きなその炎は、俺の身体には収まらないほどだ。身をも焦がす炎になってしまうのだろうか。



「最終警告。梨花、俺……止まらなくなるよ? いいの?」


















俺の言葉に、静かに梨花はコクンと縦に首を振った。



――もう止まらない、止められない。



俺と梨花は顔を上げ、見つめ合う。


二人の距離は恐る恐る、少しずつ少しずつ近付き、遂に唇が重なった。


そこから――俺はぶっ壊れた。


317: 名前: ゆう.☆02/02(月) 23:05:00 HOST:ser359484006036779


―>>

きいやあ―――!!!
ゆう.もぶっ壊れました笑
続きが気になる^ω^
次も楽しみにしてます.

<<―


318: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 23:34:14 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ゆう.様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)では…ゆう.様にもぶっ壊れていただきましょうか♪”優夜カモン!!笑。頑張ります◆+゜


╋━━━━━━…‥★・゚


「んっんん…ふぁ…」


梨花の緊張で閉じた唇を舌でそっと開き、口内を犯し始めると梨花の吐息が洩れた。


ずっと聞きたかった。



俺を受け入れた梨花の吐息。


もっと聞きたい。


吐息だけじゃ物足りない。


どんどん欲張りになる自分が恐ろしかった。


その唇で俺を求めてほしい――。



『キス、上手ね』と多くの女に褒められてきた俺だが、梨花との間に滴り落ちる唾液は俺が獣となった証だろうか。唾液の処理にまで気が回らなかった。


319: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 23:35:02 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ……はぁ…はぁ…」


ゆっくり唇を離すと梨花は苦しかったのだろうか、大きく息を吸ったり吐いたりした。


そんな梨花の唇と俺の唇は銀の糸で繋がっている。


それは確かに唇を重ねた、確かな証拠。


俺は視線を下方へ向けた。


――ずっと手に入れたかったもの。


今度は“無理矢理”なんかじゃない。


身体だけじゃない。梨花の想い、人を想う気持ち――知らぬ間に多くのものを得ていたことに、ふと気付く。


320: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/02(月) 23:35:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺は再び梨花を見つめた。梨花はそんな俺の全てを受け入れ、包み込むような笑顔を見せる。


「梨花…好きだ」

「うん……私もだよ…。優夜に色んなこと教えてもらった」

「色んなこと?」

「ふふっ…教えない!」


そう言って、二人で静かに笑った。


俺の右手はそっと梨花のセーラー服のスカーフを掴む。











――梨花は抵抗しなかった。


321: 名前:さとる☆02/03(火) 21:41:14 HOST:ser352880018303742
あげあげ

322: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/05(木) 11:21:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さとる様★+゜


アゲありがとうございます(^ω^)頑張りますね♪”


╋━━━━━━…‥★・゚


「あっ……優夜?」

「何? 梨花」


梨花はスカーフを掴んだ俺の手を両手で包んでいた。温もりがじんわりと伝わってくる。



「ここ…屋上だよ? グラウンドにいるの人達に見られちゃうかも知れないし……ばれちゃうかも」


梨花は自身の背後、柵の向こう側に目を遣った。もしも、この柵が倒れたら俺と梨花は共にグラウンドに叩き付けられてしまうだろう。


そんな恐怖は不思議となかった。


梨花と共に命を散らす、それも良い――。


「きゃ……っ!」


俺は心配そうな梨花を余所に、少し荒っぽくセーラー服を剥ぎ取った。


下着姿になり、あらわになった梨花の肌はキャンプファイヤーの光を浴びて、紅く燃えている。


323: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/05(木) 11:22:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「だめっ……優夜ぁ! こんな柵のトコで! 誰かに見られちゃうよぉ!」


梨花は恥ずかしいようで、必死に屋上の中央へ行こうとした。そんな梨花が可愛くて、俺は柵に両手を付き、梨花を逃がさなかった。


「見せ付けてやればいい…グラウンドの奴らに」

「ひゃっ…あぁん…」


そう言って、俺は梨花の胸元に顔を埋【うず】めた。


右手はゆっくり梨花の下半身へ落ちていく。


「ん…?」


梨花の腰をまさぐっていた右手が捉えたのは、細いリボンだった。


「へぇ? ちょっと意外だな、制服の下がこんなだったなんて。大胆じゃん」

「ばっ…ばかぁ……!」


梨花は頬をさらに紅く染めて、俯いてしまった。


俺は梨花の腰の両サイドにあるリボンを解く。


パサリと下着が落ちると、梨花の秘部からは既にいやらしい愛液が滴り落ち、太腿を濡らしていた。


324: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/05(木) 21:29:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「へぇ…? 嫌がってる割に“ココ”は欲しがってるみたいだけど?」

「……ふぇ…っ」


梨花は両手で自身の紅くなった頬を隠している。俺の意地悪な質問に答えられなく、恥ずかしさから瞳に涙を浮かべた。


――やばい…、可愛すぎだっつーの。


中指を梨花のグショグショになった秘部に差し込むと、水音を立てて吸い込まれるように入っていった。


「ぅ……あぁ…っ」


指を奥へ挿入すると、梨花の唇から悦楽の声が洩れた。


325: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/05(木) 21:29:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


凸凹の膣内で指を踊らせると、梨花の腰も浮き出す。


「あっ…ひゃあ! だっだめっ……皆に…ばれちゃうぅ!」


「なら…梨花の口を塞げばいい…」


俺は梨花を跪づかせると、梨花も察しがついたのか――俺の膨らんだ股間をズボンの上から撫で始める。


「ふふっ…優夜の“ココ”、破裂しちゃいそうなくらいパンパンだよ?」


そう言って、上目遣いで俺を見る梨花の笑顔は妖艶で淫乱であった。


先程までの俺に犯られっぱなしの梨花の表情とは一変し、俺も少し驚きを隠せない。



しかし、それ以上に今まで見たことのない挑発的な梨花に興奮した自分がいた――。


326: 名前:さき☆02/07(土) 18:33:43 HOST:ser359932012609302
やっぱりさきに
しまーすうマァ

これからもッッ
きますねいっっ

優夜かっくいい


327: 名前:おれんじ☆02/08(日) 16:36:38 HOST:210-160-199-160.jp.fiberbit.net
お久しぶりですw
親にPC取り上げられてて来られませんでした、、、
更新されてて嬉しいっスww
これからも頑張ってください!
応援してます!!

何か毎回同じこと書いてる気が、、、
でもこの小説大好きですvv


328: 名前:ななみ☆02/11(水) 00:05:31 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
優夜かっこい∩^д^∩
ほれるじゃまいか☆
恋さんがむばれ〜!
梨花かわいすぐるww


329: 名前:あん☆02/11(水) 04:31:57 HOST:ser358034019073573
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400


330: 名前:クロウ☆☆02/14(土) 15:49:42 HOST:ONI-202-70-248-10.oninet.ne.jp
優夜いいですねww☆

頑張って下さい!!


331: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/15(日) 00:06:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.さき様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)さき様に再び読んでいただけるだなんて幸せです♪”頑張ります!!


Dear.おれんじ様★+゜


お久しぶりです♪コメントありがとうございます(^ω^)あわわ;そうだったんですか!!また来てくださって本当に嬉しいです◆+゜『ありがとう』以上の言葉があればいいのにッ(>_<。)


Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)優夜も梨花も気に入っていただけて光栄です♪”絵もたくさん描いていこうと思うので、リクエストがあれば何なりとおっしゃって下さい◆+゜頑張りますね!!


Dear.あん様★+゜


わぁー…!今までの書き込みが読みやすいッ(*>ω<)初めまして知りました♪”ありがとうございます◆+゜


332: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/15(日) 00:06:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.クロウ☆様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)読んでいただけて大変嬉しいです!!ちょっと受けな優夜をこれから書いていけそうで主もワクワクしています(笑)頑張ります◆+゜


╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の手が俺のズボンのベルトに伸びた。


ベルトを外し、チャックが下ろされると、ストン――とズボンが落ちる。


履いていたボクサーパンツは、まるで一本の長い角が生えたように大きく膨らんでいた。



その膨らみを梨花は優しく撫で回す。


333: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/15(日) 00:07:10 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花に触られている――そう思うだけで、俺のアレはムクムクと更に大きくなった。


「優夜……私にどうしてほしい? ココ」


梨花は俺の顔を見上げて、そう言った。


無知で無邪気な子供のようにも、わざと焦らしている小悪魔のようにも思える笑顔を見せる。


こんな梨花を見るのは初めてで、俺は動揺した。


ショックだったのではない――梨花にもこんな妖艶な一面があったのかと、感動から身震いがする。


「くわえろ。口だけで俺をイかせてみろよ」


俺が命令すると、梨花は静かにボクサーパンツを下ろし、大きくそそり立つ俺のアレを舐め始めた。


334: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/15(日) 13:04:26 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の熱い舌が俺のモノを這うたびに絶頂を感じられずにはいられなかった。


瞳を閉じて、下半身にだけに意識を集中すると、今にもイッてしまいそうである。


梨花が処女ではないことは分かっていた。


あの保健室で梨花は多少痛がってはいたものの出血はなく、俺の肉棒の感覚からしても、それはたやすく察しが付いた。



――お前は今まで何人の男のアレをしゃぶってきたんだ?



過去に嫉妬しても仕方なかったが、梨花にこのテクニックを仕込んだ奴が急に憎らしく思える。


「んっ……んん…!?」


俺は梨花の頭を押さえつけ、喉の奥の奥までアレを捩り込んだ。


「ぁ…はぁ……ん…!」


梨花は少し苦しそうな息をする。


それでも梨花はピチャピチャと水音を立てながら、舌で舐め回した。


335: 名前:ななみ☆02/16(月) 00:48:42 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
梨花ちゃーん(´∀`)ヌ
恋さんww
上目遣いの絵
見てみたいっす(^д^)爆


336: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/16(月) 21:29:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


わわっ!リクエストありがとうございます(^ω^)

どんどん上目遣いからズレて……ソーセージ祭りになってしまいました;;笑

あんまり期待せずに見てやってくださいな(・v・)


http://imepita.jp/20090216/769500

http://imepita.jp/20090216/769710

http://imepita.jp/20090216/770040


337: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/16(月) 21:40:46 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……っ、もう我慢できねぇよ!」


俺は梨花の口の中で一度果てた――。


「んん……っ!」


梨花が更に苦しそうな声を上げる。


それもそうだ。息もままならないまま、口の中一杯に出されたのだから。


「零さずに全部飲むんだぞ」


命令した俺を見上げる梨花の瞳は涙を浮かべながらも嬉しそうだ。


ゴクン――と、飲み込む音が俺の耳まで届く。


「美味しいよ、優夜。すごく濃い味……」


そう言って笑う梨花を壊したかった。


これ以上の快感を与えたら梨花はどうなってしまうのだろう。


俺だけに狂ってほしい――そう思う俺は異常なのだろうか。


ごちゃごちゃ考えることを止めた。


今はただ本能のまま、自分のしたいがまま梨花を抱きたい。


そっと梨花を倒して、自身のアレを梨花の中へ――。


338: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/17(火) 19:36:22 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ふぁ……っ…入ってくるっ」


梨花は瞳を閉じて身体をくねらせた。快楽にだけ――身を任せていく。


ゆっくり腰を打ち付けるたび、梨花の口から甘い息が洩れた。


その声を聞けば聞くほど、俺の下半身が熱く燃える。あまりの恍惚に頭に靄がかかったようにクラクラと揺れた。


「くっ……あぁ! 優…夜ぁあ!」


梨花の腕が俺の首に巻き付く。より身体が密着し、腰を動かすたびに俺の胸板に押し潰された梨花の大きな胸が細かく上下した。


「っ…梨花……!」

「あっあぁ…あっ…優夜ぁ!」


俺達二人の声が後夜祭で賑やかな空に溶けていく――。


梨花の生々しい喘ぎを聞くたびに実感が湧いてきた。


この温もりは嘘ではない。


――俺達は一つになったんだ。


339: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/17(火) 23:27:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花の中は充分に濡れていて、出し入れを行うと、いやらしい水音が響いた。


「梨花…よほど欲しかったんだな?」


俺は梨花を見下ろして、意地悪に笑った。


梨花は必死に理性を保っているように見える。


俺の目線が梨花を更にそそらせたらしい。今の彼女は“欲しがり屋さん”だ。


340: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/17(火) 23:28:25 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「いいっ……気持ちいい! あっ…もう…だめぇ!」


梨花がそう言った途端、彼女の中がビクビクと引き攣る。


「っ……うわ…!」


中に挿入されていた俺の肉棒もギュッと締め付けられ、俺は急いで梨花の秘部から抜いた。


――出る!


俺は引き抜いた肉棒を梨花の眼前へと持っていく。


勢いよく飛び出す白い液体を彼女の顔面に満遍なくかけた。


「はぁ…! はぁ…!」


梨花は大きく息を乱し、身体をビクンビクンと引き攣らせていた。


341: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/18(水) 22:32:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺も呼吸を整えて、ゆっくり深呼吸をする。


――嗚呼、こんなに心満たされたことが今までの人生であっただろうか。


男女の性行為で、まさに魂が抜けてしまいそうなくらいの絶頂は初めてで少し恐ろしいとさえ感じる。


梨花も身体に力が入らないのか、なかなか起き上がれずにいた。ただ、ひたすら大きく息を吸ったり吐いたりしている。


梨花にこんなに骨抜きにされたのに、そんな姿を見ていたら、またしてもムラムラと熱くなってしまった。


さっきイッたばかりなのに――梨花は天然の魔性の女ではないかと疑ってしまう。


そんなムラムラを理性で押さえ付け、俺はズボンに脚を通した。


「梨花、平気か? そろそろ行かないと後夜祭も終わっちまうぞ」


そう言って、梨花にセーラー服を肩にかけてやるが、俺は忘れていたのである。


342: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/18(水) 22:33:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「……あ」


本能に任せて梨花の顔面に出してしまった俺の精液は梨花の長い睫毛にさえ絡み付いていた。


「ごっごめんな…あの時はその……我を忘れて……しまって…」


そう言いながら、俺は自分のYシャツで梨花の顔をくしゃくしゃと拭いた。


「…………」

「……梨花?」


梨花は先程から全く反応を見せない。まるで生きた人形のようである。



「梨花、大丈夫か? その…俺じゃ嫌だったか?」

「………ふふっ!」


その時、見せた梨花の笑顔は今まで見てきた中でも最高の表情であった。おそらくベスト3に入るのではないか――。


「違うの! その…この行為って、こんなに気持ち良いものだったんだって……びっくりしちゃったの」



そう言って、また頬を赤くする梨花が愛おしかった。


343: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 10:03:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


言葉より先に身体が動いていた。気付けば、梨花をそっと腕の中に抱きしめている自分がいる。


「そんな顔されたら…またお前を抱きしめたくなる」


「もう…クラスは違うけど、また家庭教師として会えるじゃない」


――家庭教師…。


そう、今は後夜祭。文化祭は終わり、またあの日々が戻ってくるのだ。


二人の関係だけが形を変えた。しかし、それは最高の変化――。


「梨花…好きだ。もう絶対傷付けないからな」

「うん……あたしも大好きよ」


そう言って重なった唇は心なしか、今までで一番火照っているような気がした。





グラウンドへ降りると、フォークダンスは終わり、生徒によるバンド演奏が行われていた。


344: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 10:04:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚



生徒たちはステージ前で学年関係なく盛り上がっている。


それにしても、今、演奏しているバンドは勿体ない。高校生レベルを遥かに超えたギタリスト、ベーシスト、ドラマーがいるのにヴォーカルがあの様だ。


「梨花、前に行きたいか?」


繋いだ手の先にいる梨花に目を遣る。梨花は少し疲れているようにも見えた。


「ううん、ここがいい。前に言ったら……潰されちゃう!」


梨花はクスクスと笑った。


確かに梨花をあの盛り上がっている人込みの中には入れたくない。


「じゃあ、この辺りに座ってるか」


花壇に腰を掛けると、梨花が少し申し訳なさそうに俺の肩に身体を委ねてきた。


梨花の長い髪の毛が風に揺れ、俺の頬を擽る。やはり、今日も優しいシャンプーの香りがした。


345: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 10:05:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――このまま時が止まってしまえばいい。


俺は今、そう本気で思う。


――このまま、ずっと。






「奈緒子! いた! 黒木くんだよ」


「えっ…本当!? どこ?」


三吉が嬉しそうに振り返ると、暗い校庭の片隅でステージの明るい光を浴びて優夜と梨花の姿が浮かび上がる。


「あれ? 黒木くん…女の子といない?」

「あ! あのコ、隣のクラスのコだよ!」

「あたしも見たことある! 奈緒子、やばくない……?」


皆は恐る恐る三吉に振り返った。


「ふふふ……」


三吉は笑っていた。


たが、その瞳は闘志に燃えているのが分かる。


「皆…ちょっと協力してくれるかなぁ?」


三吉はそこにいた友達を引き連れ、賑やかなグラウンドから姿を消した――。


346: 名前:リサ☆02/19(木) 19:25:55 HOST:softbank219040199105.bbtec.net
おもしろーい!!
続きが気になる☆(●´艸`)´艸`)´艸`)


347: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 19:46:17 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


文化祭も終わり、再び静かな日常が戻ってきた。


6限までしっかり埋まっている退屈な平常授業が続く。


しかし、そんな日々も週に2、3回行われる梨花の家庭教師のおかげで、メリハリのあるものへなっていた。


【今日、家庭教師いくね】と、梨花からメールがきた日は心が弾む。


梨花が帰ってしまった後の自分の部屋は異常なほど寂しい。


そんな淋しさも梨花がいるからこそ感じる感情であった。


梨花は俺に愛することの喜びや嬉しさを教えてくれる。


同時に悲しみや寂しさ、やきもちや嫉妬も教えてくれる――。


もはや、勉強だけの家庭教師ではなくなっていた。


梨花だけは失いたくなかった。


348: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 19:47:11 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


ある日のことである。


帰りのSHRが終わり、クラスが賑やかになった。


「今日は梨花…委員会ってメールきてたなぁ」


俺はポケットから携帯を取り出し、梨花から来ていたメールを再び確認する。


――会いたいな…。


やはり隣とは言え、クラスが違うとなかなか会う機会がなかった。


家庭教師がない日は、学校でも梨花を見かけない曜日がある。


【今日、委員会終わるの待ってて平気か? 一緒に帰りたい】


気付けば、送信していた。なんて乙女な男だなと笑いが込み上げてくる。


349: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 19:47:54 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


基本的に返信の早い梨花からのメールはすぐ返ってきた。


【ありがとう。終わったら、すぐ連絡するね】


メールを見て――俺は今すぐ抱きしめに行きたかった。


そうもいかないことは分かっている。


――さて…、委員会が終わるまで梨花先生からの宿題でも終わらせるかな。


帰っていく生徒、部活へ向かう生徒であっという間に放課後の教室は静かになった。


夕日の光が差し込む教室は赤く染まっている。


静かな放課後の教室が俺は大好きだった。だが、赤い夕日の光は複雑だ。


350: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 19:48:21 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


知らない先輩と性行為をしていた夕日の差し込むの放課後の教室で、梨花と初めて目があった。


梨花を無理矢理犯した保健室も夕日で赤く染まっていた――。


「…っと。考え事してても仕方ないだろ、俺」


気合いを入れ直して、再び梨花特製のテキストに向かう。


今月の教科はは古文だ。


「えーと…『目に近くうつれば変はる 世の中を 行く末遠く頼みけるかな』」


教室には俺一人。


声に出して読んでも、誰も聞いていない。


――そう、誰も。


「『命こそ絶ゆとも絶えめ 定めなき 世の常ならぬ仲の契りを』」


背後から聞こえた女の声に、俺は思わず身体を引き攣らせた。


「それ、紫の上が光源氏に送った短歌でしょ? 私が歌ったのは、それに対する源氏の返歌よ」


教室にいたのは三吉 奈緒子だった。


351: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 19:49:54 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.リサ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)すれ違いになってしまってスミマせん;;とても嬉しいです◆+゜頑張ります!


352: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 20:19:00 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「…三吉」


あまり三吉には良い感情を抱いてはいなかった。


嫌いとは言い切れないが、どちらかと言えば嫌い寄りである。


「私、好きで源氏物語は何回も読んでるの! 分からないなら…教えてあげようか?」


そう言いながら、三吉はゆっくり俺に近付いてきた。


「いや、自分で解かなきゃ意味ないだろ」

「……つれないなぁ」


ガタリと音がした。嫌な予感がして、顔を上げると三吉は俺の前の席に座っている。


「黒木くんって…ふざけてそうで、やることはきちんとやってるよね! …あれ?」


三吉が何かに気付いたらしい。


「このテキスト…手書きだね」

「あぁ…」

「梨花さんに作ってもらった…とか?」


俺は再び手を止める。


三吉は挑発的な目をしていた。何故か苛立ち、俺はたやすく挑発に乗ってしまう。


353: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 20:19:29 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「そうだよ。悪いか?」

「お母さん同士が仲が良いってだけで、こんなことまでしてくれるんだぁ……梨花さん」


――三吉の狙いが分からない。


俺は正直、どう返せばいいのか分からなかった。


その時である。



【ヴヴヴヴヴ…!】


突然の出来事で、俺は一瞬何の音か分からなかった。


机の上に置いていた携帯のバイブである。


サブディスプレイには【着信中:梨花】と表示されていた。委員会が終わったのだ。


「あっ…!?」


俺が携帯に手を伸ばすより先に、三吉の手が伸びる。


――三吉は一体、何をやっているのだろう。


「もしもし? 梨花さん? ……なぜって? 優夜と一緒にいるからよ」


「……っ…お前!」


俺は三吉から携帯を奪い返すが、すでに電話は切れていた。


354: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 20:41:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「お前…何様のつもりだ?」

「……怒らないで、優夜」


三吉は急に瞳を潤ませた。意味が分からない。理解できない、したくない。


「好きなのっ……私、あなたが好き! 文化祭準備の時、優夜が庇ってくれて気付いたの!」








告白――された。


しかし、全くといっていいほど心に響かなかった。


むしろ苛立ちが湧いてくる。


『俺のことが好きなら、梨花に今のことを謝れ』と、胸倉を掴んでやりたい――。


三吉は続けて言う。


「でもね、分かってる。優夜は梨花さんのこと好きなんだって……私、このままじゃ嫉妬で狂ってしまいそう」


そう言って、彼女は立ち上がった。


諦めて、どこかへ行くのかと思ったが、そうではない。


シュルッと乾いた音がした。セーラー服のスカーフを解いたのである。


355: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 20:41:30 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


襟元が緩み、彼女はセーラー服をバサリと脱ぎ捨てた。上半身は鮮やかなブルーの下着のみになる。


「なっなにを…!?」


俺は突然の出来事に混乱と動揺を隠せずにいた。


「一度でいい……そしたら諦めるから」


三吉は俺の膝の上に無理矢理座ってきた。必然的に逃げられなくなる――。


そのまま三吉は俺の首に腕を回し、唇を近付かせた。


「やめろっ……離せ! んんっ……!?」














――梨花以外の唇が俺の唇を覆いかぶさった。


【バサバサッ…!】


遠くでプリントが落ちる音がした。


瞳を閉じた三吉の顔――その向こうの廊下には梨花がいたんだ。


356: 名前:妃那 (Lilith.vf6)☆02/19(木) 21:24:05 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
面白いです!
頑張ってください。


357: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 21:49:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.妃那さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)面白いだなんて…とっても嬉しいです◆+゜頑張りますね♪”


358: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 22:44:35 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「っ…梨花!」


俺の声は梨花に届かなかった。彼女は落としたプリントを慌てて拾い集めると走り去ってしまう。


――そういえば、前にもこんなことが…。


今はそれどころではない。


「梨花……っ!」


まるで石のように、三吉は俺の膝の上から退こうとはしなかった。


慌てる俺を宥めるように頬を、髪を撫でてくる。


「私は一回切りって思ってたけど…とんでもないトコ見られちゃったね?」


心配そうな声色とは裏腹に三吉の表情は妖しく笑っていた。


「梨花さん…許してくれないと思うよ? ね、優夜……私で良ければ」


そう言って、三吉は再び唇を重ねようとする。


俺は頭が真っ白だ。


――誤解されてしまった。


確かに三吉の言う通り、梨花は許してくれないかもしれない。


359: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/19(木) 22:45:06 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


三吉の唇が俺の唇に触れる。


――嗚呼、違う。もっと柔らかくて熱かった。


「優夜…触って?」


三吉は呆然とする俺の手を取る。手は胸の上に置かれた。


「どう? 結構、平均よりは大きい方だと思うんだけど…」


――これも違う。もっと豊かで…やはり柔らかかった。


「ねえ、優夜ってば! やっぱり…下が気になるの? もう挿れたいの?」


三吉は態勢を立て直すと、俺の“アレ”をズボンの上から撫でてくる。


「んー…まだちょっと元気ないね。私が……元気にしてあげる!」


三吉がズボンのベルトに手を遣った時であった。


俺はハッと我に返る。


「触るな!」


無意識のうちに、三吉を突き放していた。


「えっ…え?」


三吉はいきなりすぎる俺の行動に驚きを隠せないようだ。


360: 名前:妃那 (Lilith.vf6)☆02/21(土) 13:49:47 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp


あげます♪


奈緒子うざいです!L(゚皿゚メ)」

優夜!相手が女だろうと
殴っ…(黙


361: 名前:飛鳥☆02/21(土) 15:51:55 HOST:softbank218114123039.bbtec.net
恋s神です!!!!!
頑張ってください
´∀)人
奈緒子うざい!!

教室から突きおとせ(やめww
応援してますー!!


362: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/21(土) 22:41:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.妃那さま★+゜


またまたコメントありがとうございます(^ω^)奈緒子はやはりそういうキャラになってしまいますね;;以前、奈緒子の絵を描いたときも『つり目』だけは初めから決めてました(笑)温かい目で見守ってやってくださいな◆+゜


Dear.飛鳥さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)今度、描いてみましょうか……奈緒子を突き落とす優y(笑)応援ありがとうございます!!頑張りますね♪”


363: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/21(土) 23:12:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「ちょ……優夜!?」


俺は自分で思っている以上に強く三吉を突き飛ばしていたらしい。


三吉は床に尻餅を付いた。じんじんと痛むだろうに、三吉の瞳はただただ俺に向けられている。


「だって……もう無理だよ、優夜…。梨花さんとは……もう…」


「っ…黙れ!」


突然の大声に三吉の身体もビクリと跳ねたのが分かった。


腰を抜かしてしまったのだろうか、三吉は立ち上がろうともしない。


俺は俯いて荷物をまとめ始めた。


今、梨花特製のテキストを見るのが、こんなにも辛いだなんて――。


バッグを抱え、呆ける三吉を尻目に俺は教室を出た。


364: 名前:ななみ☆02/22(日) 00:27:40 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
奈緒子(゚д・)
最低じゃまいか!
優夜になにすんじゃい!!
梨花にあやまらんかい!!

恋さんww
めちゃくちゃ面白いでつャ
絵かなり萌え(∀)
ごちになります!笑


365: 名前:はる*。゚☆02/22(日) 01:56:15 HOST:ser358045016038310
初めましてっ(^ω^)
前作もずっと読んでて
これも恋さんの作品だと
知ってすぐ読んじゃいましたw
やっぱり恋さんの作品は
素晴らしいですね´ω`
これからも見に来ますw
あの、違ってたら
申し訳ないんですが、
桜華爛漫の前にも
作品書いてましたか…?
長々とすみませんでした><


366: 名前:黒姫 (AliceY1OSQ)☆02/22(日) 12:50:11 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
今、過去を振り返ってみたら
『 *‥桜 華 爛 漫‥*』
も何気に読んでた黒姫です。
前作の方では、コメントを
していませんでしたが、
こちらではバンバンしようと
思ってます。(¨*)

恋さまは小説の神です!
ずっと応援していきますので
頑張ってください。(^^*)


367: 名前:おれんじ☆02/22(日) 14:53:39 HOST:210-160-199-160.jp.fiberbit.net
やっぱイイっすなぁ、、、
 
うわぁ、三吉ウザッ!!
もう少しでPCの画面を叩いちゃうところでした(藁)

次の更新も楽しみにしてます!
頑張ってくださいww


368: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/22(日) 16:09:08 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)熱い想いが伝わりました!(笑)これからの展開にご期待下さい♪”せっかくリクエストいただいたのに、あんなお祭りになってしまってスミマせんでした;笑


Dear.はる*。゚様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)そそそんな!!ありがとうございます◆+゜嬉しいです♪”『*‥桜 華 爛 漫‥*』以前に、とても下手で恥ずかしいのですが2作品ほど書きました!確か2作目ではる*。゚様からコメントを頂いたのを覚えています(-^U^-)


369: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/22(日) 16:09:38 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.黒姫さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)前作も読んでいただけて、とても嬉しいです♪”勿体ないお言葉ありがとうございます!!黒姫さまのトリップ可愛いですね◆+゜頑張ります(-^U^-)


Dear.おれんじ様★+゜


おれんじ様もいつもコメントありがとうございます(^ω^)あわわ;パソコンに罪はござません;;罪は全て奈緒k……(笑)ぜひ奈緒子も温かい目で見守って下さいな◆+゜頑張ります!!


夜、帰ってきたら更新します(っ∀`;)もう少々お待ち下さい;;;


370: 名前:ななみ☆02/22(日) 17:10:16 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
ソーセージ祭り
楽しいです(^ω^)笑
魚肉なはず^p^ャ


371: 名前:†黒姫† (AliceY1OSQ)☆02/22(日) 21:01:05 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
か、かわいいなんてっ…、
ありがとうございます。
私は何時まででも恋さまを
待ち続けますよ!

流れていかないよう、
あげておきますね。(^^*)


372: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 00:12:12 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)またお祭り開催しましょうか♪”乳でも尻でも女豹ポーズでも……!(殴


Dear.†黒姫†さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)あたし不思議の国のアリスとかゴスロリ?ちっくなものが大好きなんです♪”お待たせいたしました!!更新します◆+゜


╋━━━━━━…‥★・゚


歩きながら、手に握りしめた携帯を開き、アドレス帳で梨花の名前を探す。


あとは発信ボタンを押すだけだ。


つい数分前まで、この電話は梨花と繋がっていたのに――なぜだろう、すごく遠い。


勇気を振り絞り、発信ボタンを押した。


何度かコールが鳴り、自然と鼓動も早くなる。


【留守番電話サービスに接続します】


373: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 00:12:43 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「出ない……」


俺の携帯からは機械そのままの女の声、続いてピーッという発信音が鳴った。


留守番に伝言を入れてるコトは俺はあまり好きではない。


機械に録音された俺の言葉は自分なのに自分ではない気がして、違和感を感じるのだ。


諦めて電源ボタンを押し、メールを作成し始める。


【話がしたい。電話でもメールでもいい、梨花の誤解を解きたいんだ】


やっと作れた、梨花へ送るメールの文章。


たったの2文だが、気がつくと既に家は目の前である。


「はっ……どんだけ悩んだんだよ、俺」


――もう梨花はこの部屋に入ってくれないかもしれない。


そう思うと、心なしか自分の部屋が広く淋しく感じた。


374: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 00:26:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――たかが女の一人や二人で情けないぞ、優夜。


鳴らない携帯を前に俺は自身を責める。


「そうだよ、女なんて世の中に星の数ほどいるじゃないか……」


――その星の数いるほどの、たかが1人。そう悲観することもだろう。


「そうだよ……梨花なんて星の数ほどいる女の1人に過ぎない…」


その星の数ほどいる女の1人――そう、その1人の女に俺は初めて本気になった。


心から欲しいと思った。一方通行ではなく、愛し愛されたいと願った。


何かが込み上げてくる。梨花を失った喪失感だ。


375: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 00:26:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


あの返信の早い梨花が連絡を返してくれないところを見ると、彼女は本気で誤解してしまったとしか思えない。


三吉の一方的な想いを、双方向の想いだと思われてしまった。


――“誤解される”って、こんなに辛くて重いんだな。


俺はまた1つ、学校では教えてもらえないことを梨花から教わった。


ただ、代償が大きすぎたのだ。


「!? 何だよ、これ……」


瞳からとめどなく溢れる涙は、梨花を想う一途な心。


嘘偽りなき想い――。


376: 名前:†黒姫† (AliceY1OSQ)☆02/23(月) 00:33:21 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
ま、待ってましたぁ!!
そうなんですか、
確かにゴスロリは
私も好きです。(^^*)

優夜君!頑張って誤解を
解きなさい!梨花が
かわいそう。(*ノノ)
諦めちゃダメですよ!


377: 名前:ななみ☆02/23(月) 00:42:53 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
梨花ちゃん
おぱーい祭り\(^o^)/笑←タヒ
ななみ変態で(ry



優夜(;д;)
頑張って!


378: 名前:はる*。゚☆02/23(月) 15:09:23 HOST:ser358045016038310
下手なんてとんでもないです!!
恋さんの作品はどれも
素晴らしくて大好きですっ!!
『*・・桜華爛漫・・*』では
1度もコメントできませんでしたが、これからは常連に
なりたいと思います><


379: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 15:24:01 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.†黒姫†さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)そうなんですかぁ!ゴスロリ可愛いですよね◆+゜優夜と梨花、奈緒子を上手く動かしていきたいと思います♪”


Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)乳!!乳ですね(笑)了解です♪”時間が空いた時に描いてみます◆+゜主も変t…!(殴)続きも頑張りますね(-^U^-)


╋━━━━━━…‥★・゚


今すぐ梨花の家へ行きたかったが、思えば俺は梨花の家を知らない。


「そうだよな…いつも梨花がうちに来てくれたんだよな」


流れる涙を制服の袖で拭うと、俺は前をキッと見据える。


380: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 15:26:47 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.はる*。゚


コメントありがとうございます(^ω^)そそそんな!とても嬉しいです;;はる*。゚さまのご期待に答えられるよう頑張ります♪”


╋━━━━━━…‥★・゚


「梨花の母さんとお袋はスーパーで会って、意気投合したって言ってた…。近くに住んでいるんだ!」


俺は勢いよく部屋を飛び出し、家を飛び出した。


暗くなった街を俺は走り回る。ひたすら『如月』の表札を探して――。


「違うっ……ここも違う!」


スニーカーを履いてくれば良かった。


制服のまま飛び出したせいか、無意識にいつもの革靴を履いていたのだ。


閑静な街にバタバタと俺の足音が響く。


――どこだ…、梨花!


なぜだろう。根拠はないが、なぜか梨花の家が見つかりそうな気がしたんだ。


381: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 15:27:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


私は学校から帰ると、まるで魂が抜けたように部屋で崩れ落ちました。


委員会が終わり、優夜の携帯に早速連絡したのに、電話に出た三吉 奈緒子さんの声――。


頭が真っ白になり、声が詰まりました。


「もしもし? 梨花さん?」


「なぜ……? これ、優夜の携帯よ?」


奈緒子さんは少し笑いを含めた言葉でおっしゃいました。


「……なぜって? 優夜と一緒にいるからよ!」


まるで頭にタライが落ちてきたような衝撃でした。


電話が切れる直前、確かに優夜の声が聞こえたような気がします。


嫌な予感がして、急いで教室に戻ると――、



あらわな下着姿で優夜の膝の上に乗る奈緒子さんが私の目に映ります。


二人はキスを交わしていました。


382: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 15:28:37 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


私は驚きのあまり、手に持っていた委員会の資料を落としてしまいます。


きっと気付かれてしまったでしょう。


慌てて資料を拾い集め、私は一目散に走り出しました。


「っ…梨花!」


優夜に呼ばれた気もします――。





「はぁ……もう終わりかな」


バッグから携帯電話を取り出すと、電話着信を知らせるライトとメール着信を知らせるライトが光っていました。


――もしかして


私の予想は当たっていました。


電話もメールも優夜からのもので、“誤解を解きたい”とのことです。



「分かってる…信じたいけど……また傷つくのが怖い!」


383: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 15:29:15 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


今回と同じようなことが優夜と知り合う前にもありました。


あの時はまさか、この男の子と付き合うことになるなんて、想像できるはずがありません。


「信じたい…でも、また裏切られるかもしれない……」


涙が零れました。


信じたいけれど、その裏に見え隠れする不安や疑い――。


その矛盾に苦しみました。


この不安を吹き飛ばしてほしい。




「助けて……!」


【バタバタ…ッ】


私のざわめく心に呼応してか、窓の外も騒がしいようです。


――大変なのは、私だけじゃないのね。


窓際へ寄り、カーテンを閉めようと思いました。


「……あ!」


バタバタと騒がしい音の犯人は――優夜でした。


384: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 19:28:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
>>380


はる*。゚様!!申し訳ございません;;『様』を忘れていました゜。(p>∧<q)。゜゜


╋━━━━━━…‥★・゚


「嘘っ……優夜!?」


優夜は辺りを見渡しながら、何かを探しているようでした。


私は思わず窓の陰に隠れてしまいます。


――私、ドキドキしてる。


窓から少し顔を出してみると、どうやら表札を見て回っているようです。


「もしかして…うちを探しているの……?」


しかし、優夜は私が住んでいるマンションの前を通り過ぎてしまいました。


慌てて様子でしたし、うちの周りには沢山のマンション、一軒家があるので見逃してしまったのでしょう。


私はそれが少し寂しかったようです。


「優夜っ……」


気付けば、着替えることも忘れ、私は家を飛び出していました。


385: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 19:41:49 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


家を飛び出したはいいものの、優夜に声を掛けられずにいました。


優夜も後ろから隠れて付いてくる私に気付く様子もありません。


たまに小さな声が私の耳に届きます。


「梨花……っ」


――私のために一心不乱になってくれているのね。


私の名を呼ぶ優夜を見て、心が揺らぎました。


“この人のこの気持ちを信じたい”と――。


でも同時に不安も大きくて、私は前にも後ろにも動けず、ただただ優夜の後ろを付いてくばかりです。


時折、優夜は携帯を見ては肩を落とし、再び走り出します。


私からの連絡を待っているのでしょうか。


私もポケットに忍ばせた携帯を見ました。もちろん、優夜からの連絡はあれ以来ありません。


――当然です。私が連絡を返していないのですから…。


386: 名前:ななみ☆02/23(月) 20:05:49 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
切ない(´゚m゜)c
優夜がんばるんだ!


387: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/23(月) 21:40:51 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
改名しました、
>>376です。(¨*)

切ないですねえ…、
泣けてきます。(;ωノ|柱|
梨花さん、勇気だして!


388: 名前:リカ☆02/23(月) 22:00:24 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


私もお○ぱい祭りで騒ぎだいっスo(^-^)o


389: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:21:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)主も書いてて切ないです……早く仲良しなシーンを書きたいですね;;その代わりにお祭りの方はハッチャけますよーっ(笑)


Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)了解しました◆+゜梨花と優夜は早くなんとかしてあげる………予定です!!←え。頑張りますねッp(^^)q


390: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:22:22 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.リカさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)梨花と同じお名前ですね↑↑乳祭り参加しちゃってください(笑)


…ということで、描いてみたのですが……主には絵の技術が足りないです;;グチャグチャになっちゃいました(pω・。)助っ人求む!(笑)


水着が描きたくなりました→http://imepita.jp/20090223/796740

エロスの定番です→http://imepita.jp/20090223/797701

もう乳でも何でもなくなりました→http://imepita.jp/20090223/798080


391: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:35:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


やがて優夜は疲れてしまったようで、近所の公園のベンチに腰を下ろしました。


まだ勇気の出ない私は木の陰に隠れて、優夜を見守っています。


よほど走り回ったのでしょう、肩を上下させて息を整えている様子に私の胸は痛みました。


私が話を聞いていれば、連絡さえしていれば、彼はこんな苦しさを味わうことはなかったのですから――。


私が顔を上げた時、優夜は携帯を手にしていました。


画面と睨めっこしているようです。


しばらくして、彼は携帯を制服のポケットにしまいました。


すると次の瞬間、私のポケットから振動が伝わってきたのです。


「ひゃ……っ!」


私は驚きのあまり、小さな悲鳴を上げました。幸い、優夜には気付かれていないようです。


392: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:36:10 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


心を落ち着かせて、メールボックスを開くと、そこには確かに優夜からの新着メールが届いていました。


震える親指で私はクリックをします。


【信じてくれとは言わない。ただ、梨花と話がしたいんだ】





――!


もう、私はあれこれ考えるのを止めました。


あの人の本気が分かったからです。


まさか、優夜の今の今までの行動を私が知っているだなんて、彼は思ってもいないでしょう。


私は着信履歴を表示し、一番上にある優夜の名前にカーソルを合わせ、通話ボタンを押しました。


393: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/23(月) 22:46:05 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
恋さま、絵を描くの
早すぎですね…っ!
慣れてるのですか?
私も趣味で絵を
描くのですが、大体
完成系(色アリ)まで
約1〜1.5時間は
かかります…。←

ところで恋さまの絵は
目がうまいですねっ!
小説もお上手で、絵も
上手いって…、もう
あなたは神です!

更新頑張ってください。(^^*)


394: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:57:43 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


メールを送った後、俺は軽い後悔の波に襲われた。


返事が来ないからといって、こう何度もメールを送るのもどうかと思うのだ。


もう諦めるしかないのだろうか――。


嫌な想像ばかりが俺の頭を過【よ】ぎる。


やっと見つけた運命の人だと、そう思ったのも――もう過去の話か。


そうして疲れきった脚で再び立ち上がろうとした、その時である。


【ヴヴヴヴ…】


ポケットに入れてあった携帯が震え出したのだ。


――これは…電話!?


俺は慌てて携帯を見ると、自身の目を思わず見開いてしまう。


そこには確かに【着信中:梨花】の文字が表示されているのだ。


395: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:58:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


こんなに待ち望んだ電話であるのに、いざ掛かってくると指が、いや全身が震えてしまう。


バクバクと破裂してしまいそうな心臓を必死に押さえ付けて、俺は通話ボタンを押した。


「も…もしもし」

「もしもし、優夜?」


紛れも無い、この携帯は梨花と繋がっている。


梨花の声は心なしか震えているようだ。もちろん人の事は言えないが――。


急な梨花の電話に俺は言葉が上手く浮かんでこない。


「あのね…、教えてほしいの。どうして奈緒子さんと……あんなことしてたの?」


梨花の声は震えていたものの落ち着いていた。


「違う…っ! あれは誤解なんだ」


396: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 22:59:13 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


俺の頭はようやく冷静に物事を判断出来るようになってくる。もうこれ以上、梨花に誤解を与えるわけにはいかない。


「あれは三吉が無理矢理、迫ってきたんだ。信じてくれとは言わないが……信じてほしい」


それしか言葉が出なかった。


「………」


梨花は何も言わない。


今、彼女が何を思っているのか――。


一度、立ち上がった俺だったが、脱力感に襲われ、再びベンチに腰を下ろした。


未だに梨花からの応答はない。


「………梨花?」


不安になり、梨花の名を呼んだ、その時であった。


【ガサッ】


草むらが揺れる音が聞こえ、俺は顔を上げる。


「……!」



そこには――携帯を耳に当てている梨花が立っていたんだ。


397: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 23:04:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)いつも一気に小説を打ち込んで投稿する癖があるので、すれ違いが生じてしまいスミマせん;;

わわわ!お褒めのお言葉ありがとうございます◆+゜嬉しいです!絵は授業中ノートの隅に先生の目を盗んでは落書きするのでスピーディーになりました(笑)

いつか暗さまの絵も見てみたいです(-^U^-)描いたら教えてくださいな♪”


398: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/23(月) 23:30:14 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
………実は私、今年の
夏休み明けたぐらいから
小説を描こうと思ってたり
してます。(;-∀-)
と、同時にイ○ぴ○+に
会員○録して、絵を張ろう
かなあ〜…、なんて。
まあ、その時にでも
見てやってくださいな!(^^*)

今は下書きの段階です…。


399: 名前:ななみ☆02/23(月) 23:46:29 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
あいかわらず
絵うまいww(^ω^)ャ
ななみ恋さんの絵すきでつ^p^
おぱーい祭りいいですね\(^o^)/笑


400: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 23:55:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.暗さま★+゜


そうなんですかぁ!!もう下書きに入ってるだなんて聞いたら楽しみで仕方ありません◆+゜夏休み開けた頃…楽しみにしています♪”応援しに行きますね⊂二二二( ^ω^)二⊃


╋━━━━━━…‥★・゚


「……梨…花」


俺は静かに携帯を耳から離し、電源ボタンを押した。続いて梨花も携帯を下ろし、スカートのポケットに押し込む――。


「何で…こんなところにいるんだ……? 俺は」





「もう…いいよぉ」


梨花は涙を流して泣いていた。


その瞳は真っすぐ俺を見ている。


「もういいの……優夜の気持ち…分かったから!」


401: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/23(月) 23:56:33 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


そう言って、梨花は俺の胸の中に飛び込んできた。


――嗚呼、この温もりだ。


三吉とは違う、梨花の温もりが俺の身体に染み込んでくる。


「梨花……!」

「…っく……ごめんね! 私、つまらない意地…張ってた…っ」


梨花は小刻みに震えていた。


俺のために流してくれる梨花の涙が嬉しくて、感情も高まり、思わず目頭が熱くなってしまう。


「! ……優夜」

「ごめん…今、顔上げないで。恥ずかしい……」


そう言って、俺は梨花をギュッと抱きしめた。


梨花は腕の中で小さく笑い、俺の腰に腕を回した。


402: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/24(火) 00:02:11 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)あわわ!本当ですか!?有り難き幸せです♪(pω・。)乳祭り(やはり今回も脱線気味でしたが;笑)も喜んでいただけて嬉しいです◆+゜話もラストが見えてきましたし…頑張ります↑↑


403: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/24(火) 00:19:50 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


そうして俺達は唇を重ねた。


――どうして梨花がここにいたのか。


そんなことは、もうどうでもいい。


梨花とのキスは何回目でも、まるでこのまま溶けてしまうのではないかというくらい恍惚で甘美なものであった。


俺の唇がそのまま梨花の首筋を這うと、彼女は小さな抵抗を示す。


「どうした?」

「だって…ここ外だよ? 思い返せば、私たちってベッド以外でしてること多いし……」


梨花は頬を赤らめた。


言われてみれば、確かにそうだ。


最初は保健室。これは俺の一方通行。


次は後夜祭の屋上――。


付き合って月日が経っていないというのもあるが、どれも少しアブノーマルな気もする。


「分かった。じゃあ…行く?」

「……うん」


俺の問い掛けに梨花は小さく頷いた。


404: 名前:はる*。゚☆02/24(火) 01:31:39 HOST:ser358045016038310
別に様なんて
いらないですよっ!!(汗;

優夜と梨花ちゃん
誤解解けて良かったですw


405: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/24(火) 14:24:32 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
思いっきり
下がってるヽ(;゚;Д;゚;; )ノ

あげておきます!


406: 名前:かな☆02/24(火) 19:18:14 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp
絵上手いです(.-.-.)
もっと書いて下さい!!!!


407: 名前:由奈☆02/24(火) 19:20:14 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp
画像が見れないのですが、どうやったら見れますか??

408: 名前:ななみ☆02/24(火) 20:05:41 HOST:c10StyXhmmfzWib2_softbank.co.jp
終わっちゃうのね;p;
さいごまで
応援してますm9(^ω゚)★
乳祭りかなりよかったww


409: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/24(火) 20:18:40 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.はる*。゚様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)スミマせんでしたぁ;;やっと誤解も解けて話が進みます◆+゜あと少しですので、お付き合い下さい(-^U^-)


Dear.暗さま★+゜


アゲありがとうございます(^ω^)暗さまにスゴく励まされています◆+゜頑張りますね↑↑


Dear.かな様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)スゴく嬉しいです♪”時間があるときにジャンジャン描いていきますね◆+゜


Dear.由奈さま★+゜


見れませんでしたか;;んー…では携帯から見れなかったらパソコン、パソコンで見れなかったら携帯で見てみて下さい♪”主も確認してみたところ、どちらでも見れたので大丈夫……だと思います(^ω^;)見れなかったらスミマせん↓↓


410: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/24(火) 20:32:39 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)はい!長かったですが…もうすぐです◆+゜乳祭りも気に入っていただけて良かったです(笑)


╋━━━━━━…‥★・゚


そうして、俺達は近くのホテルで一つになった。


俺達の前に立ちはだかった、初めての大きな誤解。


その誤解が解けた後の性行為は、まるで初めて一つになった時のように初々しくて、緊張してしまう――。


「やだ…何だか今までで一番ドキドキしてる」


行為の後、ベッドの中で梨花は頬を赤らめて言った。


そんな梨花が可愛くて愛おしくて、思わず俺は彼女の髪を撫でる。


「俺もすごいドキドキしてる……梨花のせいだよ」

「私のドキドキは優夜のせいだよ?」


そう言って、俺達は見つめ合い笑った。



――俺達は前より近くて、確実な“何か”で繋がったような気がしたんだ。


411: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/24(火) 21:35:21 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
>>407さん

ちなみに私はPCで
みてます。(^^*)


誤解が解けてよかったぁ、
お幸せに!!←


412: 名前:☆☆☆02/24(火) 21:58:25 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


最新おねがお願いしますおねが。


413: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:05:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)このまま最後まで突っ走りますよぉ♪”


Dear.☆☆さま★+゜


かしこかしこまりました!!かしこ(笑)←主も大好きです◆+゜


╋━━━━━━…‥★・゚


それは、優夜と仲直りをした次の日のことです。


私は勇気を出して、ある人を屋上に呼び出しました。


川上君ではありません。そう、事の発端とも言える奈緒子さんです。


放課後の屋上は、ひんやりと肌寒くて驚きました。


月日が経つのは、とても早いですね。


「何の用かしら? 梨花さん」


奈緒子さんは笑っていました。顔は笑ってはいるものの、その内に秘めた想いに私は気付いています。


414: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:06:31 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「先日は色々すみませんでした。おかげさまで、こちらは色々ありました」


私には負けず嫌いな性があるのでしょうか。どうしても、この方には負けたくないという思いがありました。


「色々……ねぇ。梨花さん、何があったか…教えてくれません?」


奈緒子は鋭い目つきで私を見つめます。この御様子では私と優夜が仲直りしたことをご存知ではないのでしょう。


「奈緒子さんのおかげでより一層、優夜の大切に気付けました。彼も同じだと…言ってくれました」


奈緒子さんの顔色がみるみる変わったのが分かりました。私は続けて言います。


「これから奈緒子さんが優夜に何度迫ろうが、私は貴女に負けません。貴女の挑戦…受けて立ちます」


それだけ言い残して、私は屋上を去りました。


415: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:07:57 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


――私にとって、この言葉は『宣戦布告』の意味合いでした。


しかし、奈緒子さんは違う受け取り方をしたようです。


後から聞いた話ですが、奈緒子さんにとって、あの言葉は――私の『勝利宣言』ほかならないとのことでした。


こうして、時は経ちます。





「優夜! 忘れ物ない!?」

「あぁ、梨花も受験票ちゃんと持ってるか?」


駅で待ち合わせをした俺達の最初の会話だ。


高校三年生の二月――。


今日は超難関大学の受験日である。


あの日以降、俺達の付き合いも家庭教師も続いていていた。補習組だった俺は一気に順位を上げ、ついに念願の『成績優秀者』に名を連ねる常連となったのである。


もちろん、梨花の支えがあってこその結果だ。


初めは誰もが疑問に思ったらしいが、今では学校公認のカップルになっているという。


416: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:09:34 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


大学の前には『入学試験会場』の大きな看板が掲げられていて、参考書を持った受験生がどんどん校門へ吸い込まれていった。


「優夜、私もだけど……落ち着いて解くんだよ?」

「あぁ、分かってる」


俺達は肩を並べて校門をくぐる。


どうやら梨花とは試験教室が違うらしい。ここで一先ず、お別れだ。


「私、三階の教室だから…また後でね!」


そう言って、短いスカートを揺らしながら、階段を昇る梨花の後ろ姿を俺は見つめる。


――ここまで、きたんだな…俺達。


長いようで、あっという間の高校三年間であった。


梨花との出会いから、思い出が走馬灯のように通り過ぎる。


「…梨花!」


俺が挙げた、いきなりの大声に梨花は少し驚いた様子で振り返った。


あの頃から変わらない、緩く巻かれたロングヘアーを風に靡かせて――。


417: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:11:23 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


「二人で合格するぞ! 絶対だからな!」




俺の言葉に梨花は何も返さなかった。


ただニッコリと口角を上げ、大きく一回だけ首を振り、彼女は再び階段を昇り始める――。





あっという間に合格発表の日となった。


期待と不安で高鳴る胸を押さえ付けて、俺達は掲示板の前へと進む。


「いい? いっせーのせ!」


梨花の掛け声で俺達は顔を上げた。










「「あ……あった」」


二人の声が重なる。


「あったよ! おめでとう、優夜!」

「梨花だって、おめでとうだろ!?」



――今までの努力が実って、俺達はあの日、掲示板の前で笑い合うことが出来たんだ。


418: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:12:27 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


二人で合格祝いのディナーを食べに行った帰りは、すっかり冷え込んでいて凍えるような寒さであった。


「寒いねー…」


そう言って、梨花はそっと俺の肩に寄り添って歩く。


俺は梨花の細い肩に腕を回し、白い息を吐きながら夜道を進んだ。


「…優夜? うちはこっちだよ?」


いつもと違う帰り道に梨花は違和感を覚えたらしい。


「分かってる。ちょっと付き合ってくれる?」


やはり梨花はキョトンと目を大きくさせて、俺の顔を覗き込んできた。


俺はマフラーで口元を隠して、何も言わず、ひたすら目的の場所へ向かう。


419: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:13:13 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


しばらく歩いて着いたところは、街外れの小さな展望台であった。


冬は空気が澄んでいて、街の光も七色に輝いている。


「すごい…っ! 綺麗な夜景!」


梨花は嬉しそうにはしゃいでくれた。


その横顔を見ているだけで俺は幸せな気持ちになる。


だが、『目的』はそれではなかった。


「梨花、こっちおいで」


俺は夜景が見える展望台とは反対側の暗い方へ案内をする。


梨花は思わず首を傾げた。


「優夜? そっち真っ暗だよ?」

「大丈夫…おいで」


梨花を反対側の柵まで案内すると、俺は何も言わず空を指差す。


「……?」


梨花は言われるがまま、空を見上げた。


420: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:14:20 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚










「わぁー…!」






――空に浮かぶのは、真冬の星座達である。


よく晴れ渡っていて、今にも星に手が届きそうなくらい近く大きく感じられた。


「すごい…っ! 綺麗…」


梨花は星に目を奪われた様子で、しばらく無言で空を見上げている。


「今日はさ、梨花にお願いがあって…ここに来てもらったんだ」


俺はようやく口を開いた。


気付けば、空を見上げていた梨花もこちらを窺っている。



俺は小さく笑った。










「十年後も二十年後も…五十年後も。一緒に、ここへ星を見にこよう」






421: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:16:36 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


梨花は一瞬止まってしまったが、すぐに意味を理解したらしい。


突然のプロポーズに驚き、戸惑いながらも――笑って、首を縦に降ってくれた。








俺は一瞬、夢かと思ったが、これは現実である。


梨花は確かに首を縦に振ってくれたのだ。


「やばい……嬉しすぎて泣きそう…かも」


そう言った俺を、梨花は小さな身体で抱きしめてくれる。


俺達の間に今、確かに『幸せ』が光った気がした。


422: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:17:28 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚




「梨花…好きだ。いや、好きじゃない……愛してる」




「私もよ。優夜…愛してる」


満天の星空の身許、俺達は愛を誓い合う。












――ねえ、次に星を見に行く時は約束をしよう。





【今宵、星の降る空の下で】


―END―


423: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/25(水) 00:22:58 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
╋━━━━━━…‥★・゚


…ということで【今宵、星の降る空の下で】完結しました!!途中で三ヶ月にも及ぶブランクがありましたが、完結できたのも皆様のおかげです◆+゜本当にありがとうございました(^ω^)このスレは徒然なるままに絵でも描いていこうかなぁ…と思ってます(笑)またお会いしましょう♪”


【Special Thanks】


■暗さま

■ななみ様

■はる*。゚様

■おれんじ様

■ゆう.様

■さとる様

■さき様

■ありい様

■み様


& You★+゜


2009.2.25.恋(Ren)


424: 名前:はる*。゚☆02/25(水) 00:28:34 HOST:ser358045016038310
きゃーw
2人が幸せになって
良かったです^^
優夜のプロポーズ
かっこよかったですっw
あまりコメントは
出来ませんでしたが、
完結ほんとうに
おめでとうございます^^
&お疲れ様でした。


425: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/25(水) 02:48:46 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
完結おめでとうございます。

このお話、本当に
好きでした。(pдq`。)
終わり方もかっこいいです。
お疲れさまでした。(^^*)

絵も期待してます!


426: 名前:リカ☆02/25(水) 19:18:57 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


面白かったです!(^^)もし、よかったら第2も書いて下さい!!!この、小説大好きでした(^ω^)


427: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/26(木) 12:45:06 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.はる*。゚さま


コメントありがとうございます(^ω^)最後のほうはかなり急ぎ足になってしまいましたが無事にまとめることができました!!はる*。゚さまは私の2作目からコメントいただき、本当に励みになりました◆+゜本当にありがとうございます(-^U^-)【今宵、はる*。゚さまに素敵な夢を】


Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)暗さまには本当に感謝しています!!なかなかアイディアが思い浮かばなかった時や絵を描いた時の暗さまのコメントがすごく励みになりました♪”暗さまの作品も楽しみにしています!!【初夏、ピコ森で暗さまの作品を】


428: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/26(木) 12:45:55 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.リカさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)乳祭りはいかがでしたか?(笑)続編も書いてみたいのですが…発想力の乏しい主にはちょっとキツいかもしれません;;絵の方で卍k…挽回していきたいと思います◆+゜リクエストがあったらおっしゃって下さい♪”【今宵、リカ様のリクエストを】


429: 名前:かなみ☆02/26(木) 13:55:10 HOST:ser355286010804199
お疲れ様でした!!
実ゎずっと影で読ませていただいてましたヽ(≧▽≦)/
すごくいいお話でした(>_<。)


430: 名前:ナイスガール HP☆02/26(木) 14:01:49 HOST:i60-36-89-64.s02.a011.ap.plala.or.jp
お金欲しいならここ!!
韓国旅行プレゼント♪
http://www.nicegirl.jp/


431: 名前:I.LOVE嵐☆02/26(木) 19:54:34 HOST:FL1-122-133-165-68.kng.mesh.ad.jp
最近オ ナニーするのが日課になったんです。。。。
最初ゎ痛かったけど、だんだん慣れて気持ち良くなりました!
このレスを6つ違うスレに張ると【    】の中に、私がビデオでとったオナニーシーンが見れます♪
本当に出来ました!ちなみに超エロいです。。。
見るときは後ろにお母さんとかがいないか
注意してからみたほうが良いかも。。。!


432: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/26(木) 21:46:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.かなみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)読んでいただけて本当に嬉しいです◆+゜この作品の反省を次回の作品に生かしたいと思います!!本当にありがとうございました♪”【次作、かなみ様を更にハッピーに】


433: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/26(木) 22:17:25 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
バランスかなり悪いです;;ご了承ください。゜(゜´Д`゜)゜。

http://imepita.jp/20090226/801150


434: 名前:かなみ☆02/26(木) 22:26:03 HOST:ser355286010804199
恋サンめっちゃ絵上手ですよね!!本当、漫画家なんじゃ...!?ってくらい上手です♪

435: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/26(木) 23:13:22 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
んまあ!奈緒子さん、
色っぽい…。キャッ(ノ□`*))
梨花もかわいいけど、
奈緒子さんがお美しい…っ!
瞳も輝いててお上手です。(^^*)


436: 名前:リカ☆02/27(金) 20:11:37 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


めちゃくちゃ絵、上手いですッッ!!

これからもエロス定番で書いてほしいです(^O^)


437: 名前:ニャハハ (xCfZH39PUs)☆02/27(金) 21:49:17 HOST:p2037-ipbfp705obiyama.kumamoto.ocn.ne.jp
あの、ずーっと前から呼んでました!!完結おめでとうございまーす!

一つ質問なんですが、絵(鉛筆などで書いた)をどうやって
画像にするんですか??
教えて下さいw


438: 名前:リカ☆02/27(金) 22:24:51 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


次はSな彼氏系を読みたいですッッ(笑)


439: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/28(土) 00:10:19 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.かなみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)とても嬉しいです◆+゜まだまだ力量不足な主ですが……最近、小説雑談で絵を描く人が増え、色々と勉強になっています♪”もっと精進しますね!!


Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)そして奈緒子…良かったね!優夜&梨花の結婚式で、梨花と仲良く話す奈緒子を描きたくて描きたくて仕方なかったんです◆+゜念願叶いました!!(笑)


440: 名前:(eedZl7e0Rw)☆02/28(土) 00:10:45 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.リカ様★+゜


2回もコメントありがとうございます(^ω^)エロスはどこまで描いていいのか悩んでいる主です;;乳くb(ryはアウトですか!?(笑)お話しがなかなか思い浮かばなかったので、Sな優夜を描いてみました◆+゜


Dear.ニャハハさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)読んでいただけて本当に嬉しいです♪”画像は小説の途中でも質問されましたが、主は画像をURLにしています◆+゜ただ、この場合は30日間にしか見れないので、自身のサイトを作るコトをオススメします(・v・)





珍しい優夜■http://imepita.jp/20090227/859580


少しSな優夜■http://imepita.jp/20090227/859980


441: 名前:(AliceY1OSQ)☆02/28(土) 07:13:46 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
梨花さん、かわゆす。(*ノノ)
Sな優夜もいいけど
やっぱり、笑顔が
一番ですね!(^^*)


442: 名前:おれんじ☆02/28(土) 16:51:00 HOST:210-160-199-160.jp.fiberbit.net
終わっちゃいましたかぁ〜、、、
良かったけどちょっと悲しいっすww

ほんとにこの小説大好きです!!!
あと、この間発見して前作も読ませていただきましたw
こっちもあたし好みの小説でした(藁)

ほんとに長い間お疲れさまでした!
また恋sが小説を書き始めたらすっとんででも見に行きますww
以上、長々と失礼しました。


443: 名前:リカ☆02/28(土) 17:46:09 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


絵、めっちゃ上手いです!!*゜
小説雑談で絵を書いてる人がいるんですか?
私は恋様が初めてです(゜*.)


444: 名前:リカ☆02/28(土) 18:28:13 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


『傍にいろよ。』を見にきてくれたのって恋さんですか?
そうだったらとても嬉しいですッッ★*゜


445: 名前:coco☆02/28(土) 22:48:06 HOST:softbank219207011071.bbtec.net
今までコメントしていませんでしたけど
この小説最高でした!!!
完結おめでとうございます!
次回作 楽しみにしています♪


446: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/02(月) 21:33:53 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.暗さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)振り返ってみたら、主はぶっきらぼうな表情の優夜しか描いてなかったんですよね◆+゜笑顔の優夜に裕次郎を絡ませようと思ったのですが『それだと優夜、笑えないよね!?』というコトで、裕次郎を却下しました;;笑


Dear.おれんじ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)完結しちゃいました!!おれんじ様も本当にありがとうございます◆+゜励まされました!!前作も読んでいただけて本当に嬉しいです(ノд<。)゜。ありがとうございますーーー!!


Dear.リカさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)絵はあまり自信がなかったので本当に嬉しいです◆+゜そしてコメントしたのも私です(笑)連載当初からずっと読んでいたのですが、つい最近やっと『リカ様!?』と気付きました;;


447: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/02(月) 21:34:19 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.cocoさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)読んでいただけて本当に嬉しいです♪”本当に本当にありがとうございます(-^U^-)次もアイディアが浮かんだら、ゼヒ挑戦してみたいと思っています◆+゜これからも頑張りますね★


あの人は今■http://r.upup.be/?RC8DzVNwjr


448: 名前:リカ☆03/02(月) 22:02:27 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp
やっぱり恋様でしたかッ!(≧∇≦)/!
私も恋様に見にきてくれた事が凄く嬉しいですッ◆.゚
これからも見にきて下さいね☆*゚


449: 名前:†瑠華† (AliceY1OSQ)☆03/02(月) 22:54:10 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
このトリップを見たら
御分かりでしょうけど
一応言います、元暗です。(..*)

『あの人』←切り替え早っ!
恋さまは相変わらず絵、
お上手ですね。(^^*)
見習いたいです、はい。←


450: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/03(火) 20:33:59 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.リカ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)はい!また読みに行きますね◆+゜更新楽しみにしてます!!


Dear.†瑠華†さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)素敵なお名前です♪”そして嬉しいです◆+゜切り替え早いですよね;さすが社会人(笑)早紀は描いてみたら、かなり気に入ってしまいました!!あのコは気まぐれ猫だ!!(笑)


川上くん初登場■http://t.upup.be/?gJAAynyo6G


451: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/03(火) 20:37:22 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
うわーッ・゜・(ノД`)・゜・。川上くんの絵で漢字、間違えてました;;


×包抱力

○包容力


恥ずかしい……


452: 名前:†琉華† (AliceY1OSQ)☆03/04(水) 03:52:35 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
川上くん、女の子みたい…
……キャッ(ノ□`*)

あげちゃいます♪


453: 名前:☆彡☆03/04(水) 13:05:53 HOST:softbank221084164173.bbtec.net
ipbfp402matuyama.ehime.ocn.ne.jp
♪このレスを見たあなた!♪
♪すっごくすっごくラッキーだよ。♪
♪だってね。♪
♪このレスをたくさん貼れば張るほどアナタの運気♪♪がどんどんアップ!♪
♪3回貼ると成績がよくなる!♪
♪5回張るとお小遣いアップ!♪♪
♪8回貼ると今好きな人と両思いに!♪
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♪だけど、このレスを無視したあなたは♪
♪1週間以内に彼にふられ、お小遣いは下がり成績は♪♪落ち、いじめられます。♪
♪だからコピペして貼って!♪
♪これはマジレスだよ。ウチはやった人からのアリガト報♪♪告10件以上届いてますだってさ・・・うちのブログにも来た!!


454: 名前:ななみ☆03/04(水) 20:34:21 HOST:c3DgBnyGZMYEY9hG_softbank.co.jp
コメ遅くなって
ごめんなさい(;ω;)ム
完結おめでとうございますャ
恋さんの作品大好きでつネ
また次回作があれば
教えてくださいね(^∀^)


455: 名前:みい☆03/04(水) 23:46:22 HOST:ser355291014895052
ずっと読んでました・・;
完結おめでとうございます★
>>1-200
>>201-400
>>401-500

前作品読んでみたいので教えてください;


456: 名前:みい☆03/05(木) 00:02:33 HOST:ser355291014895052
続けてごめんなさい;
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301ー400
>>401ー500


457: 名前:琉華☆03/05(木) 00:05:20 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
>>455
みいさん、確か此処だったと
思います。(^^*)


『*‥桜 華 爛 漫‥*』

http://zatsubitown.com/bbs/bbs05/test/read.cgi/karadatext/1206203208/l10

スレがあがってたので
URL貼りました。(..*)
…なんかすいません、
主ではないのに…。(;;*)
放っておけませんでした。


458: 名前:みい☆03/05(木) 00:36:50 HOST:ser355291014895052
琉華さん!!
ありがとうございます^^読んでみます+゚


459: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/05(木) 13:43:18 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.†琉華†さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)作中でも川上君は優しいキャラでしたので、中性的にしてみました◆+゜結構お気に入りです(笑)

あと前作のURLもありがとうございました♪”


Dear.ななみ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)ななみ様には本当にお世話になりました!!コメントの一つ一つが心の支えでした◆+゜本当にありがとうございます!!もっとお祭りで盛り上がりましょうね(笑)


Dear.みい様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)読んでいただけて本当に嬉しいです◆+゜更に前作を探していただいたり、この作品も読みやすくしていただいたり本当に本当にありがとうございます♪”『小説書いて良かったなぁ』ってスゴく思います!!ありがとうございました(-^U^-)


優夜&梨花■http://t.upup.be/?8OKscp2UTz


460: 名前:(AliceY1OSQ)☆03/05(木) 18:36:00 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp

あげます☆

わわっ、エロイですね!
そしてドアップ!!(Д♥*)

恋さん、髪、ペンで
塗ったのですか?
お上手です。(^^*)
私、下絵はまあまあなのですが、
色を塗ると…orz


461: 名前:おれんじ☆03/08(日) 16:31:42 HOST:210-160-199-160.jp.fiberbit.net
あげます!!

時々来るとその度に新しい絵が出てきてるので楽しみですw
川上君カワイイです・・・
でもやっぱりどっちかっていうと優夜のほうが好きっすw



462: 名前:(eedZl7e0Rw)☆03/12(木) 12:56:03 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
遅くなってしまってスミマせん;;


Dear.華さま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)いつもよりエロくしちゃいました◆+゜髪はペンで必死に塗りました(笑)絵は落書き程度の趣味なので、キチンとしたモノ持ってないんです;;一度、使ってみたいんですけどね♪”華さまの絵も小説も待ち遠しいです(・v・)


Dear.おれんじ様★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)主も描きやすさから……優夜が好きです(笑)川上くんはキリッとしすぎない眉毛が難しいです;;今回、絵がないのですが今度UPしますね(・v・)少々お待ち下さい♪”


463: 名前:ファム☆04/05(日) 00:10:05 HOST:pl102.nas922.p-fukushima.nttpc.ne.jp
この話めっちゃ良いですね。優夜すごくかっこいいです。
梨花もすごく純粋そうで。。。
これ、小説出しても売れるんじゃないですかね!!?!


464: 名前:(eedZl7e0Rw)☆04/05(日) 20:27:32 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ファム様★+゜


わわわ!コメントありがとうございます(^ω^)そして本作を読んでくださり、本当にありがとうございますー!!嬉しいです◆+゜そそそそんな;まだまだ力不足を感じている今日この頃です(つωー。)

でも本当に嬉しいです♪”勿体ないお言葉ありがとうございます!!ファム様のお言葉を励みに今、書いているお話も頑張りますねッ(-^U^-)


465: 名前:みさこ☆04/05(日) 20:33:32 HOST:EM114-48-90-101.pool.e-mobile.ne.jp
レズビアンの世界☆
女と女で愛しあいたくて・・・
フェムネコだょ☆
http://191919.jp/

バイト同時募集なんだょ☆



466: 名前:ナギサ☆04/05(日) 21:04:35 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


主様!!
また絵を書いてほしいです!


_


467: 名前:堤琉華 (AliceY1OSQ)(sage)☆05/07(木) 16:58:19 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
嫌あああああああ(ry
恋さんの小説は流しません!
という事でageておきますね(^^*)

また流れそうになったら来ます!


468: 名前:堤 琉華 (AliceY1OSQ)☆05/07(木) 16:59:13 HOST:MYNfb-07p4-144.ppp11.odn.ad.jp
>>467
sageてました。(;;*)


469: 名前:ゆう☆05/09(土) 19:56:40 HOST:ser353702023188158
今頃すいませんメメメ
実はずっとこの小説好きでした茸
作者の方の文才にいつも感動してました
恋様、もし次の作品を書いてくださるなら今度はずっと堂々とファンでいます汪ョ結おめでとうございますソお疲れさま!


470: 名前:(eedZl7e0Rw)☆05/24(日) 09:58:42 HOST:a2PXZvri0OmM0Cqa_softbank.co.jp
Dear.ナギサさま★+゜


コメントありがとうございます(^ω^)絵の御要望、大変嬉しいです!花鳥〜の方がさっき描き終わったので、次は久しぶりに今宵〜を描こうと思います♪”もう少々お待ちください◆+゚


Dear.堤琉華さま★+゚


堤琉華さま!こちらでもコメントありがとうございます;ω;幸せすぎて昇天してしまいそうです◆+゜本当にありがとうございます!!


Dear.ゆう様★+゚


コメントありがとうございます(^ω^)ずって読んでくださってありがとうございました!!ゆう様にこの作品をクリックしていただけたコトが本当に嬉しいです♪”皆さまの心に何かを残せることが幸せです◆+゜これからも頑張りますねッ◎本当にありがとうございます^^*


471: 名前:friendship (au5zxdbT.k)☆05/27(水) 14:29:54 HOST:07002100197048_md.ezweb.ne.jp


え"っ!?!?

また、今宵〜の小説書いてくれるのぉ!?

書き始めたら、お知らせ下さい!

絶対見ます!




472: 名前:瑞憂☆07/02(木) 18:38:40 HOST:p5163-ipad206souka.saitama.ocn.ne.jp
age



473: 名前:☆07/04(土) 22:26:08 HOST:p3137-ipbf1009aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
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