| 「中学ん時に、好きだったやつがいたらしくてさ。 確か・・・川瀬壮太ってやつ。多分付き合ってたのかな? だから木下、高村の受けるこの高校受験したんだって。」
「へぇ」
そりゃすごい。 ていうか、好きな人のために進路決めちゃうんだ。
「でもそいつ、受験終わった帰り道に事故にあって亡くなったらしくて・・・」
「そう・・・なんだ」
なんか可愛いそうだ。 そんなんじゃ、高校に来ても憂鬱なだけじゃん。
来るたびに、死んだ人のこと思い出して。
「でもなんで河中、木下のこと気にしてんの?」
「へ?あ・・・いや、なんとなく」
「ふーん」
授業中もずっと木下は外を見ていた。
悲しそうな顔をしていたから、少し気になっただけだ。
「おい、河中。この問1解いてみろ」
考え事してたら、いつの間にか数学の授業であてられていた。
ガタッ
いきなり隣から席立つ音がしたかと思えば
「・・・川瀬?」
木下が目を丸くしてこっちを見てた。
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