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スカーレットの指 BL

1: 名前:花田☆12/27(土) 18:09:39 HOST:ser359493000179550

あなたがいない世界の話はもう、しなくていい。




スカーレットの指



2: 名前:花田☆12/27(土) 18:17:18 HOST:ser359493000179550

はじめまして!花田ってやつです(^^)☆
今回初小説...ましてやBLに挑戦ってことで(汗)

わたしがBLをテーマにした理由である無垢な愛を、
歪な文章の中に少しでも感じてくれたら嬉しいです。

あと、完結まで集中力が続くか不安ですので、
そうなったときは殴って許してください!


3: 名前:花田☆12/29(月) 00:38:11 HOST:ser359493000179550


あわただしい準備の間、俺はいつもそうするようにひとりの男の世話をしていた。


「みーちゃん、今日の衣装は桃色がいいなあ〜。」


男の名前は眞知。


「その呼び方やめてくれって何度言ったら分かるんですか!」
「桃色。」
「流さないで下さい!分かりましたよ、探してきます。」


ちなみに俺の名前は澪。




ここは「花鐘堂」。
街から少し外れた通りにある劇場である。


ここの役者はみな男でありながらも、舞台の上では男であってはならず、しかし女であってもならない。
この世には存在しない、完全な「中性」を演じるのである。


優美な中にときには鋭さを持ち合わせながらここの役者は舞う。

その独特の演出に客はやってくるのだ。




ここに俺がいるのは、眞知さんに拾われたから。
彼は恩人なのだ。
眞知さんは数年ほど先輩にあたり、彼も俺と同じような生い立ちでここにやってきたらしい。
だから俺のこともほっておけなかったんだと。



澪と名づけたのも眞知さんだから、これは本名じゃない。


他の奴らもそうだ。


ここではみんな芸名で呼び合っている。


4: 名前:花田☆12/29(月) 00:53:10 HOST:ser359493000179550
さて、話を戻そう。



そして今、俺はその恩を返すため、眞知さんの世話役をしているのだ。


舞台前の化粧や着替えの手伝いはもちろん、ここでは団員全員が一緒に暮らしているので何かとずっと身の回りのことをしている。



他の奴らもそうだ。


みんなそうやってここで暮らしている。
  






「さ、できましたよ。いいです?」




最後に眞知さんの長い髪を結わえて本人に鏡を見せた。




「うん、いい。この着物いいね。遼都の見立て?」
「ええ。今日も忙しそうでしたよ。」



そういうと眞知さんはふふっそう、と笑った。




遼都とは、現在劇団一番の新人で、衣装係を任せられているのだが、なかなか趣味がよく重宝されている。




ここには何百という着物がある。


基本的に女物であるため、多様な柄の中から選ぶのは大変で、たぶん遼都は最もしんどい仕事を担っているのだと思う。






「じゃ、今日も頑張ってきてください。」


「うん。行ってくる。」






舞台の方へ行く眞知さんのうなじに目をやった。





俺が眞知さんのことを好きなのは、秘密。




5: 名前:花田☆12/30(火) 02:03:28 HOST:ser359493000179550


「せんたっくものー、せんたっくものーっ。」




外を覗くと、観劇後のお客がぞろぞろとメイン通りの方へと連なっていた。


もう終わったか。



ひんやりとしたつっかけがカランコロンと鳴る。





「さぶー。」



しかし、こんな量の洗濯物、なんだって一人でやらすかね。
誰か手伝えよなー。




あ、
眞知さんの。




まあ、これを誰かにさわられるぐらいなら、一人でいっか。


これって俺そろそろ変態の域?





「こーんな風になっちゃうのは
あなたが好きだかーらよ〜♪」


ってな。

なんつってなんつって。





「どんな風になっちゃうの?」

「へっ!?」



一瞬にして背筋が凍る。


振り向かずとも分かる背後の声。


いつもの心地よい低い声が、今は少し悪戯っぽい。




「ま、眞知さん‥。」




6: 名前:8ko☆01/01(木) 18:56:51 HOST:124-144-116-18.rev.home.ne.jp
おおう…。こんばんは、8koと申すものです。
凄く素敵です…うっとりです!タイトルに誘われて読んでるうちに
花田さまワールドですね…!
続き頑張ってください!!期待しております^^


7: 名前:花田☆01/01(木) 20:30:35 HOST:ser359493000179550


やばいやばいやばい。


明らかに聞かれてんじゃん。




つーか何でいんの?


あ、そりゃ舞台終わってたんだもんね。



って納得してる場合じゃねえよ。


自分の浴衣持って、好きだの何だのフンフン言ってる奴を
誰が変態じゃないと思うんだ!




あー、もう終わった。
なくなってしまいたい。


だれか俺を消してくれ!






「あ、あの‥聞いてました‥?」


「おつかれって言ってくれないの?」


「は?え、いや、お、おつかれさまですす、、」




「いいね。青春?」


ゔっ、つっこまれた。


「えーと、まあ‥。」


なんて答えればいいんだ?

「へーっ、いつから?」

うーん‥‥これは真実を述べるべきなのか?



「ほらっ、黙ってないで!誰にも言わないし。」


「え、結構ま、え?で、す。」


「そーなんだ!気付かなかったなあ‥ね、どんな子?」



あ、あなたです‥。


「いや、その‥。」
「その?」



‥‥‥。




「眞知さんは恋人いるんですか?」


「そういうのいいから。
あ、てか付き合ってるんなら俺に紹介しなくちゃだめだろ。」



流されたー。



俺にとったらすごく大事なことなのに‥‥。





「付き合ってないし、紹介もしません。」






分かっていたことだけど、俺の眞知さんへの気持ちはちっとも伝わってない。



それは俺があなたの恋愛対象に入ってないからですか。


あなたは相手が女の子だと思っているでしょう。


ちがう。全然ちがう。





どうしたらこの気持ちに気付いてくれるのだろうか。



迷惑になるから想いを殺して、長い間バレないように振る舞ってきた。



でも頭の中はそんな考えが支配してる。






好きって伝えたい。
キスしたい。






我儘?




そんなこと、誰より俺が分かってるよ。


8: 名前:花田☆01/01(木) 20:39:53 HOST:ser359493000179550
[> 8ko さま

コメントありがとうございます☆
なにかすごく嬉しい言葉をいただいちゃってますが、
いいんでしょうか!

ワールドすか!
期待に添えるよう頑張ります(つ∀`)アヘアヘ



9: 名前:はる☆01/01(木) 22:49:52 HOST:softbank219208039002.bbtec.net
 
いやー・・とってもおもしろいですwww(^v^)

主人公君が悩んでいます・・・応援したいです!
続きが気になりますwww

あげ


10: 名前:花田☆01/02(金) 20:05:08 HOST:ser359493000179550
[> はる 様


お言葉ありがとうございます(*^^*)
応援してやってくださいw



11: 名前:花田☆01/03(土) 10:45:53 HOST:ser359493000179550


『───ん、──ちさーん』




「‥なんか眞知さん呼ばれてません‥?」
「え?」



「まちさあーん!」




声の主は遼都だった。


遠くからでも分かる眉間のしわが、彼が急いでいることを表していた。





「何、呼んだ?」
「呼んだ?じゃないです!‥‥っはあっはあ、眞知さん目当てお客さんがずっとお待ちです!」
「そう。入り口に?」
「いえ、玄関で。」
「ん、ご苦労。では澪ちゃん、ちょっくら行ってくるよ。」





眞知さんに遼都の焦りはまるで伝染していないようで、周りの景色を気にしながら歩き去って行った。



おまけみたいに手をひらひらと、誰に向けてか分からぬほどに動かしていた。




俺にはそれが、蝶に見えた。



12: 名前:花田☆01/03(土) 12:48:36 HOST:ser359493000179550
前回の訂正です(*_*)


× 目当てお客さん
○ 目当てのお客さん


すみませんーっ;
では本編♪~~↓



=====================



相変わらずマイペースな人だなあ。



しかし客とは妙だった。

何の用だろう。






「あ゙ーっ疲れた!澪さん、疲れました!」



「‥‥‥大丈夫?」


そんなにあからさまな態度をとられると、逆に心配する気も無くなるものだが、本当にしんどそうだ。




「まあ、大丈夫ですけど。
これ、澪さんのせいですからね。」


遼都は口を尖らせて言う。



‥‥なんで俺?


「訳分かんねえよ。」


「知らないんですか?
こんな暗いとこで何やってたんだか。」


「なんの話だ!何もねーし。てか、何ってなんだよ!」


「何って、好きなんでしょう?」
「なな何がだよ。」
「眞知さん。」


「ばっ!か!そんなわけあるか!」


「隠したって無駄ですよ。
第一、隠しきれてないし。」


「‥‥‥‥いやいや。」
「告らないんですか?」
「‥‥‥‥いやいやいや。」
「白状しましょうよ。ね?」
「‥‥‥‥‥‥。」


「ね?」


「もうお前やだ!」




13: 名前:花田☆01/05(月) 11:40:43 HOST:ser359493000179550
疲れた!


遼都が先刻言った言葉を、今は俺が言いたい。
お前のせいで寿命が縮んだ気がする。




しかし、なんで遼都にバレていたのだろう。


実はあからさまな態度が出ていたのか。




結局、無理矢理洗濯を手伝わせて、はぐらかし通したが、あいつにとっては何の誤魔化しにもなっていないだろう。





『告らないんですか?』



か。


遼都、お前は何も分かっていないな。
そんな安易なものじゃないんだよ、この恋は。



若造め。




持て余した手足を伸ばして空を見上げた。


背中に当たる床が冷たくて、居心地が悪い。


ここは星がよく見える。

もう、うちをはじめ、灯りを消す店がぽつぽつ出始める時間だった。

暗がりの中には幾つもの建物や木が潜んでいる。

その中に混じるように、長い大きな息を吐いた。




なんか格好つかんな。

たばこでも始めるか?




「なーにやってんのっ。」


14: 名前:花田☆01/05(月) 12:41:59 HOST:ser359493000179550

急に目の前の様子が変わったと思ったら、見慣れた黒髪長身が俺の視界を遮っていた。




「邪魔なんですけどー。」

「あら、ごめんね。誰かさんと違って背が高いもんで。」



くっ!悪かったなあチビで。



「何しに来たんですか。まさか俺をからかう為だけに来たんじゃないでしょうね。」


「つめたいねー。その態度、眞知に言って注意してもらわないとなあ。
ま、実際これといって用はないんだけど。隣、座ってい?」




着物の裾を気にする風も無く投げ出した足が長くて、ずるい、と思った。






この男は眞知さんと同じ年で、聞いたことはないが、やけに親しげな二人の口振りから、ここで暮らし始めた時期もそう相違ないのだと思う。


眞知さんはこいつの伯媚という名を縮めて「伯」と呼んだ。


その名を呼ぶ、心無しか嬉しげな眞知さんをみる度、その時もまたずるい、と思った。





「なあ、澪よ。お前は眞知がいなくなったらどうする?」



突然の、現実とあまりにちぐはぐな相手の質問に暫しきょとんとして黙っていた。


思わず上半身を起こした。



「何ですか、藪から棒に。」

「否キミ、もしも、の話だよ。」



依然かしこまった態度を続けるので、それが可笑しくて少し笑ってしまう。



「そんなお伽噺、貴方と話す仲では無いでしょう。」
「また生意気なことを言うね。俺は勘は良い方なんだよー?」


軽い口調だった。


そう言った奴の瞳が俺を捕らえた。
その瞳は暗くてよく見えなかったが、口元から冗談の色が浮かんでいた。


相変わらずわけの分からん男だ。







‥‥‥て言うか。
「‥‥何してんですか。」



伸ばした手を一度止めてから、相手は上目遣いに俺を見た。




「見れば分かるじゃん。」



‥‥見たままを解釈するならば。


確かめる様に俺の腿を触る手。
先刻とは別の方角を向いた足先。



どう見てもこれは、俺の足を枕にしようとしてるとしか思えない。





「伯さんはおねむですので、お休みなさい。」



やっぱり。
そう思った頃にはもう遅く、奴の肢体は俺に委ねられていた。


不覚にも、その時感じた夜の匂いは俺の嗅覚を刺激した。






「野郎の膝使って何が嬉しいんですか。」
「今は女がいないからね。」
「変態。」






俺は無意識に眞知さんを思い浮かべた。


あー‥こんなのじゃなくて、眞知さんになら、膝枕してあげたいなあ。


‥‥うん、良い。
綺麗な寝顔、ずっと見とくんだあ。


あ、でもちょっと我慢できないなー。
うーんエロいことしか考えられん。


ってこれじゃ、俺も変態じゃん。





「あー!自己嫌悪。」
「ん?」
「眞知さん、変態嫌いですかね‥‥。」
「んー‥‥‥、眞知、変態だよ。」


15: 名前:矢津☆01/06(火) 11:39:24 HOST:07012310941954_gk.ezweb.ne.jp
はじめまして!
1から読ませていただきました。文の雰囲気や流れが、すごく素敵だなぁと思いました!
応援しています!


16: 名前:花田☆01/07(水) 10:12:16 HOST:ser359493000179550
[> 矢津 さま

はじめまして^O^
この読みづらい文を読んでいただいてありがとうございます!
お誉めの言葉、噛み締めて頑張ります(笑)


17: 名前:花田☆01/07(水) 10:47:33 HOST:ser359493000179550


「うへへへへ!帰ったよーい!」



結局、「客」に呼ばれて行った眞知さんが帰って来たのは、日にちがかわった早朝だった。


しかも、かなり酔っ払って。




「ちょ、何やってんですか!皆さんの邪魔ですよ!」


朝から体力のいる人生だなあ。
改めて、しみじみそんなことを思って苦笑した。


部屋まで引き摺ろうと抱き抱え、ふと見ると左手に見馴れぬ帽子を持っていた。




「それ、どうしたんです?」


「ふぇ?」


要領を得ない彼の返答に、あどけない可愛さを感じる。

が、今はそんな場合ではない。



「帽子です。ぼ・う・し!」

「ぼぉーし?あ、これ?んふ、せんせーの!」



完全に幼子のようになった眞知さんの言葉を、頭で変換する。



「‥‥‥先生?」
「そー!俺の!昨日来た!」
「何の先生です?」
「昔の!学校の!」


少し調子が戻って、口調が幼子から異邦人の様になるのを感じずにはいられないが、なるほど。

眞知さんは、此処で住む前は学校に通っていたんだろう。

そして昨日の来客こそ、この「先生」という事か。



人懐っこい眞知さんのことだから、そのまま飲み明かして今に至るのは容易に想像できる。




「え!でも、その帽子どうするんですか!あ。」



俺の声は聞く相手を見つけられずふらふらしていた。

すでに眠ってしまった眞知さんを、俺はしばらく見つめていた。





18: 名前:花田☆02/24(火) 00:41:28 HOST:ser359493000179550


お久しぶりです!←


----------------

眠っている人間というのはこんなにも重いものなのか。


眞知さんの部屋に着き、砕けるように自分の身と一緒に横にした眞知さんの顔を確認して、一息ついた。

「くぁ〜、肩いて。」


首を廻して部屋を一瞥した後、そのまま隣に横になった。


何も乗ってない机の隅に積まれた書物と、漂う埃が日に照らされていた。

支度しないといけないけど‥。


眞知さんを見る。

長い睫毛が目にとまる。

俺はこんな綺麗なものをずっと前から見つけていた。

そして、眺めては触れたがった。
そのたび衝動に任せて無垢な手を伸ばしていたのに、戸惑いだしたのはいつからだろう。


手が、もう汚いから。
簡単には触れられない。




19: 名前:花田☆02/26(木) 16:47:06 HOST:ser359493000179550


しかし、よく寝るなあ。


閉じられた瞼は当分開きそうになかった。

このまま行くと、日が暮れるまで寝ていそうで恐ろしい。



「眞知さーぁん、オシゴト、あるんですからね。」

起きないんですか、と小さく呟いてみるが、彼の耳に届いている様子はまるで無かった。


もとより、起こそうとしたわけじゃないんだけど。

だって、こんな顔して寝られたら‥起こす方が罪な気になる。

ほんと、子どもみたいだよなあ。




たまらなくなって手が伸びそうになるのをこらえるものの、誤魔化しきれず目をそらせない。



思わず首筋に視線が下りる。



肌が白くて髪が黒い。

微かに開いた口元が愛しい。

すべらかな鎖骨に触れたい。




こんなことを思うのはもう何度目なんだろう。

先を思って理性が勝つ。

何時もそうやって抑えてほっとして。

でも切なさで身体のどこかが軋んでる。




やっぱ俺、ヘタレ変態なんだよな。

なんか男として情けねえ。

遼都があんな風に簡単に言うから、自分が小さいだけなのかもしれない。


そう、この人に想いを伝える。



‥‥‥‥いつか。





そろそろ外が騒がしい気がした。

俺もいつまでもここに居ちゃいけないな。


起き上がると、畳の擦れる音だけがやけに響いた。




「あ、帽子。」



眞知さんの左手のさっき見つけた帽子のことを思い出した。




帽子なんか後にすればよかったのに。



20: 名前:朔夜☆02/26(木) 17:57:12 HOST:p849857.hrsmnt01.ap.so-net.ne.jp
はじめまして!!
メッチャおもしろいですね、この小説♪
ハマっちゃいました★

これからも応援させていただきます!!
頑張ってください!!


21: 名前:☆02/26(木) 18:19:35 HOST:ser358045016038310
初めましてっ!!
いつもひっそり読んでました^^
また更新していただけて
うれしいです!!
応援してるので
頑張って下さい´ω`


22: 名前:花田☆02/28(土) 19:28:40 HOST:ser359493000179550

[> 朔夜 さま

はじめまして!
楽しんでいただけてるのでしたら、とてもうれしいです!
応援されたら頑張るしかないですね(何
ありがとうございます★


[> 空 さま

はじめまして*'`
出てきてくれるのをお待ちしてましたよ←
何を思ったかテスト期間中にこうして書いている状況です笑
ありがとうございますっ
頑張ります!



ちらっとだけ更新します。


23: 名前:花田☆02/28(土) 20:08:00 HOST:ser359493000179550


そうやって眞知さんの方に手を伸ばして、後帽子まで数センチのところだった。



「澪?」




まだ充分眠っていると思っていたから、至近距離から耳に伝わったその声に驚いた。


見れば、その人のとろんとした両目がぼんやりと俺をとらえていた。




「あ‥眞知さん、起きてたんですか。」



「‥‥‥ここ、どこ。」

「貴方の部屋ですよ。」



それを聞いてどこか合致のいかないような表情を見せたので、酔ってからの記憶が飛んでいるんだろう。





「飲み過ぎですよ。」



24: 名前:☆02/28(土) 21:11:25 HOST:ser358045016038310
わーw
待っていただいてたなら
もっと早く出てくれば良かっt←

テスト期間って別のことに
逃げたくなりますよね(笑)
あたしも今テスト期間なのに
この掲示板に逃げてます(笑)


25: 名前:花田☆03/13(金) 21:00:24 HOST:ser359493000179550

[> 空 さま
ちょっと遅かったでs(すみませんすみません)
おそろいでしたか!←
息抜きの時間が人より長いだけなんですよっ笑
もうテスト終わってるでしょうから、お互いお疲れさまでした^^♪


26: 名前:花田☆03/13(金) 21:05:42 HOST:ser359493000179550


眞知さんは外から入る光が煩わしいようで片腕で顔を隠しながら、うーん、とだけ一言漏らした。


それを見てまともに会話ができないと悟ったので、昨日会った先生についての事を訊くのを諦めた。

外の様子が少し気になる。


「まだ休みます?もう少しくらいなら‥」


寝ててもいいですよ。


そう続けようとした時、言葉に反応したように眞知さんの顔にあった腕が離れて瞳が覗く。

何か言うのかと思い黙ったが、目が合っているだけなので、


「寝ててもいいですよ。」


とりあえず最後まで言ってみた。


ま、言わなくても寝るんだろうけど。

どうも今の状態では何もできそうに見えないし。



返事を待っているが何も言わない。

ただ、目があってるだけ。

もしかして目ェ開けたまま寝てるとか?


そんな考えがぼんやりと頭の中に漂い始めていた頃。



「‥澪は、どうすんの?」

あ、起きてた。

「俺は、行きますよ。」

「えー‥本当に?」

「本当に。」


念をおすように言ったせいか、たぶん一瞬残念そうな表情を見せたと思う。

それを裏付けるようにぽつりと呟いた。



「んじゃ、俺も行く。」


「‥大丈夫なんですか。」

「ん。」


はい、と続け俺の方へ眞知さんの両手が伸ばされた。


その際左手から離れた帽子にちらと目が移った。



「だから、起こして?」

と、上目遣いに俺を見た。


‥このやろ、まだ寝惚けてるんだな。

しかしそれに従う俺も俺なのだ。


せめてもの抵抗にため息をひとつ、落とす。


「ふざけてますね‥。」

と、手を伸ばして眞知さんの両手を握った瞬間だった。

何かの力によって、バランスを崩した。

「えっ‥。」



「つーかまえたっ。」



その言葉と同時に倒れかかった俺の体を、眞知さんは抱き寄せた。

そして、唇が触れた。


キ‥ス‥‥。



訳も分からず固まる俺。

溶かしたのは、耳元で囁いた、眞知さんの言葉。




「こういうのって、ふざけてるかな。」




俺が状況を理解するのと、顔が熱くなるのとは、そう時間は違わなかった。



27: 名前:☆04/02(木) 12:41:40 HOST:ser358045016038310
あげます!!

眞知さん
かわいいしかっこいいしで
もうメロメロです…///


28: 名前:薔薇輝石☆04/02(木) 18:05:52 HOST:CMU1-118-111-241-212.aic.mesh.ad.jp
はじめましてです!

澪が可愛くてしょーがないです…!
更新頑張ってください!!


29: 名前:花田☆04/05(日) 01:02:15 HOST:ser359493000179550

あげありがとうございます☆
ほんと書かないのにすみません;


[> 空 さま

またありがとうございます!
眞知はそれ狙ってるんで、思うつぼでs(失言)
うれしいです〜(^^)



[> 薔薇輝石 さま

初めましてっ!
本当ですか!
馬鹿なだけが取り柄の子ですので可愛がってやってください(笑)



30: 名前:花田☆04/05(日) 01:05:44 HOST:ser359493000179550


ダン!

思っていたより襖が勢い良く開いた。

そんなことですら、今にもへたってしまいそうだった。


「伯ぅ‥」


笑ってしまうぐらい情けない声に答えるように、伯媚が顔を上げた。


「呼び捨てするような奴に返事はしねぇぞ」

さっきまで読んでいたであろう書物に、また視線を戻す。


開口一番それかよ、と思いながらも、

「伯さん」


めずらしく従った俺に面食らった様子だった。


「やけに素直だな。おいで、どうした?」


茶色いハードカバーを閉じた手で自分の横に座るよう促した。


伯媚の声はいつも通りの低さを保ち、いつもよりやさしかった。


その声になだめられる心持で座り込んだ。

じっとしていると心臓だけが動いて喉が震える。


ひとつ長い息を吐くと、伯媚は俺を一瞥し、口だけで笑った。



「迷える子羊?」



そんな言葉を唐突に口にした。


意味がよく飲み込めず、何と切り出したものかと黙ったままでいると、どうやらそれを無言の文句と取ったようだった。


ごめんごめん、と小さく謝り、そういう本を読んでたんだよ、とさっきの本を持ち上げた。


「さて。真面目にきくから。どうした?」

「あの、さ、眞知さんが」



途端、思い出した。

触れた。

そう、触れて離れた。

唇の感覚が帰ってきて、身体中へじわじわと熱く這っていった。


「眞知?嫌われたか?」

「違う!キっ‥」

「木?」


「キス、されたんだ」


言うのがやっとで、恥ずかしくて顔も上げれず瞳だけを動かした。




31: 名前:☆05/07(木) 00:01:38 HOST:ser358045016038310
あげます!!

32: 名前:☆05/29(金) 18:52:28 HOST:ser358045016038310
あげます(^ω^)

33: 名前:花田☆05/31(日) 00:50:16 HOST:ser358045012267939
空さま、あげていただいてありがとうございます!








伯媚が少し間をおいたあと呟いた。


「キスされたって、眞知に?」


何これ、羞恥プレー?

「‥‥うん」

「それで?」

「それで‥逃げて来て今に至る!」



鳩が豆鉄砲食ったような顔ってこういうことを言うんだ。

伯媚の顔を見て思った。



「逃げた‥?」

「びっくりした。本当眞知さん訳わかんない!」


途端、伯媚が怒鳴った。


「わからんのはオメーだろうが!逃げただと?馬っ鹿じゃなかろうか!」


勢いに圧倒され、さらに心臓が縮こまる。

が、なんでここまで言われなきゃならんのだ。

そんな気持ちがふつと湧いて、黙っているのはしゃくだった。


「何だよ!さ、されたんだぞ!勝手に!」

「いいじゃねーか!つーかむしろ1発ぐらい犯されとけよ!」



なんつーこと言ってんだ、この人。

何の為にここに来たのか、はて、はて。

こんなトンデモ野郎を何故頼る気になったのだ。


逆上せた頭は限界を超えたようだった。

完全に頭の中で迷子になった。



そんな俺に、よく考えろ、伯媚は諭すように口にした。


「お前は眞知が好きなんだろ。自分で気づいて無いほど馬鹿じゃないよな。じゃあ、何が問題なんだ?」


34: 名前:花田☆05/31(日) 12:37:18 HOST:ser358045012267939


頭がとうとう真っ白になった。

そりゃ、あれ。

たしかに、何が問題なんだ。


そう、俺は眞知さんが好きで。

そんな俺の聖なるファーストキスを奪ったのは眞知さん。


ううん、「奪った」なんて言葉使うのがおかしくて、キスできるなんて願ってもみないこと。



「そっか」



でもこの拭えない不安はなんだ。



やれやれ、とばかりに長い息を吐く伯媚の腕を思わず掴んだ。



「なあ、眞知さんはどういうつもりなんだ?」


自分のことでいっぱいになってたから話が済んだ気でいたが、よくよく考えればここが一番大事じゃないか。


「それは知らん」

「冷たい!」

「逃げたお前が悪いんだ」


うっ、そう言われてしまうと何も言い返せない。


「もしかして俺のこと好「それはないな」

「‥‥‥」

「あきらめろ、眞知はただの変態だ」


この言いようだ。

眞知さんにチクってやる。


でも、そもそも寝ぼけてした可能性は決して少ないわけじゃない。

覚えてるかどうかも分からないのに、どんな風に接すればいいのだろう。


思い出すだけで、また顔が熱い。



「うー、どうしたらいいんだ‥」

「もう一回迫ってみればいいんじゃない」


真顔で言うから恐い。


「迫ってない!ほんと、不意打ちだったんだぞ!」


「そう」


その声と共に腕を引かれた。

まるでデジャヴのように。


「こんな感じ?しようか俺も。キ、ス」



おぞましい言葉が耳に届いた。

条件反射で飛び上がり、部屋の戸を閉める間際に、お礼の代わりに吐き捨てた。


「変態の極みが!欲求不満すぎて倒れてしまえ!」


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