| 「そんなかに本命あんのか」
悠斗は自分のリビングの机に肘を預け七世を見下すようにみた。
そのなか?、と七世は悠斗の目線がある自分の手にしているチョコに視線を向けた。
七世は少し考え、ない、と答える。
その答えに悠斗は「多分七世自体本命に気付いていないのか、女子も気の毒に」と無表情な顔ながらもそう考えていた。
「っていうか悠斗がいるし、本命いわれても、もらえへんし」
七世はにかっと白い歯を悠斗に見せる。
不覚にも冷徹な悠斗もドキッとしたようで恥ずかしいのかぼそぼそと「そうかよ」と答えた。
七世自体は恥ずかしがる悠斗はかわええな、と思うのだったがそうすると悠斗が不機嫌になるのでチョコを食べようと提案した。
「わー!!ホワイトチョコの生チョコうまいわー」
「なんやこれ!!店の売りもんみたいやけど手作りやって!!」と、彼の口は止まらず一つ一つのチョコに感想をいいながらチョコを口元に運んでいく。
悠斗はそれを見つめ、様子を伺ってるようだった。
七世がうまい、うまいと連呼するなか悠斗のイスに座る向きが始めは七世と向かい合っていたのにだんだんと別方向に体が向いていった。
「やっぱ手作りってええなーなんかかわええ!!」と、七世から見ると横顔になるまで体が別方向に向いてしまった悠斗に笑顔で話しかける。すると悠斗は何故か顔をほんのりと赤くさせ睨みつけるように横目で七世を見た。
「悪かったな!!手作りじゃなくて」
そういってぶっきらぼうにチョコレートフェアで売っているようなチョコの小包を七世に顔を一切見ずに渡す悠斗。
「へ?え?」
七世は状況が全く理解していないようで悠斗から投げるように渡されたチョコをただパチパチと見ていた。
「俺からだ、…ば、バレンタインは好きなやつにチョコレート…あげ、る日だか、らな…」
言葉に詰まりながら後半部分はかなり小さな声で悠斗は呟いた。
そう言って初めて七世に目をやると七世は目をキラキラと輝かせながら悠斗が渡したチョコを見ていた。
「ほ、本命チョコ?!」
「そ、そうだ」
「わーっめっちゃ嬉しい!!悠ありがとう!!」
そういって七世は悠斗をぎゅぅ、と抱きしめた。
○次、時間あれば大量なチョコをつかってぷれーさせます←まぁ、要望があればですが
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