| 「ふふ、ごめんって」
京はその光景に苦笑すると、碧の頭をぽんぽんと撫でた。
「うん」
碧は、顔を真っ赤にして頷いた。
「後、佐々(佐々木)も」
と、京は今度は佐々木君に笑いかけた。
「…ら、ラジャー」
佐々木も、京に小さく笑いかけた。
「よし、みんなで帰るか」
その様子に満足した京は、ぱんぱんと手をうち、鞄を持った。
「えー」
「同じくえー」
京の手際の良さに不満があるのは、もちろん山梨君と中野君
2人は非難の目で京を見ているが、京にはまったく相手にされていない
「じゃあ、碧、鞄持って」
その言葉に碧は、鞄を持って帰ろうとしたが、何かを思い出した。
「京!」
「何?」
「僕、山田先生のとこ行かなくちゃ」
「ああ、んー…、待ってるからなるべく早く来いな」
京は、また碧の頭をぽんぽんと撫でた。
「ら、ラジャー」
碧は、佐々木君の真似をして京に小さく笑いかけた。
「ちょ、今度は俺がえー」
佐々木君は呆然と見ているが、碧は気づかずに職員室へと駆けていったのであった。
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