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嫌われ教師
[1]kino (ODYcvyCRE.):08/16(土) 18:18:52 HOST:07002190721449_mg.ezweb.ne.jp
「キモイ」
「ウザイ」
「教師失格」
俺が教室に入るや否や、早速この言われようだ。
だが、そんな事はすでに慣れている。
それより問題なのは、こいつらが俺の授業を聞かないということ。
授業を聞かない生徒の成績が伸びないのを、最近の親は教師のせいにばかりする。
「お前の授業、理解出来ないんだけど」
「授業料返せよ」
一部の生徒の一言に、クラス全体が笑いの渦に包まれる。
生徒の悪口をすべて無視し、俺は教壇のまえで教科書を開き、授業を始めた。
「教科書36ページ開いて下さい」
[160]kino (ODYcvyCRE.):11/06(木) 23:34:28 HOST:zaqdadc0072.zaq.ne.jp
やめたくない、か…。
チャイムが鳴ったのを機に休もうと俺は回転イスに座った。
元々それほど先生というものをやりたいと思っていなかった。
安達先生が"先生"だったから。
ただそれだけだ。
でも今は以前の思想と違う。
早見さんがいるからという理由もあるけど、まだこの学園にいて藤沢や他の生徒とふれあいたいと思う。
いざやめるのを目前にすると今まで分からなかったことが浮かぶものだ。
「でも俺がここにいれば皆には迷惑だよな…」
そういう思いも含めてさっき校長に"はい"と答えたのかもしれない。
"…ん"
声に気が付くと、俺は数学準備室でない別のところにいた。
初見なのにどこか懐かしい感じがする、不思議なところだった。
目の前には一軒の家が、他の家にはない変な空気を漂わせて立っている。
表札を見ると俺の名字である"加藤"の字。
だが、俺は大して驚きはしなかった。
加藤なんて名前、日本各地どこにでもある。
こんな風に表札が自分の名前と同じだったなんてこと、一度や二度ではない。
"…大ちゃん…"
先程の声は空耳ではなかったようだ。
確かに聞こえるのに何処から聞こえているのかわからないが。
"大ちゃん、おねがい"
以前早見さんに呼ばれた時と同様に、また気分が悪くなった。
その響きが怖いのと、なぜ怖いのかわからないもどかしさで。
"気付いて、お願い…"
聞く回数を増すごとに声はよりはっきり聞こえた。
「気付いてって、何に?
お願いって、何のことだよ?」
逆にこちらから聞いてみても、返答はない。
ただ気付いて、と繰り返すだけだった。
俺は段々腹が立ってきていた。
いや、混乱してきたといい直すべきか。
"大ちゃん、気付いて。カジ…お願い"
「だから、何のことだよっ!?」
省25
[161]ゆみ:11/07(金) 20:10:47 HOST:softbank220061243195.bbtec.net
あげー!!
[162]☆:11/09(日) 13:13:32 HOST:05004032241259_ga.ezweb.ne.jp
あげ!
[163]kino (ODYcvyCRE.):11/09(日) 23:27:32 HOST:07002190721449_mg.ezweb.ne.jp
ゆみ様
☆様
あげて下さって
ありがとうございます。
[164]☆:11/09(日) 23:34:17 HOST:05004032241259_ga.ezweb.ne.jp
ドキドキの展開で、更新まってますんで!(*^ω^*)がんばってください(笑)
あげあげ!
[165]kino (ODYcvyCRE.):11/17(月) 23:55:39 HOST:07002190721449_mg.ezweb.ne.jp
俺が現在の状況を把握するまで、時間がかかった。
夢の中で火事だと聞いたあと、目覚めると本当に火事が起きていた、なんてことは更々ないだろう。
とりあえず俺は部屋の外に出た。
仕切りがなくなると現実感が増した。
独特の煙の臭いとパチパチ言う火の粉の音。
ここから理科室はさほど離れていないのでもう火の手が迫っているようだった。
俺は避難しようとせず、火元である理科室に行ってみた。
だが火の勢いは思ったより強く、部屋の前の廊下にも近づけない様子だった。
何人かの教員が消火器で火を消そうとしたが、炎はそれを嘲笑するかのように激しく燃えている。
おまけに火が何かの薬品に移ったのか、爆発音が聞こえた。
「もうだめだ、消防士に任せよう」
何人かの教員は自分の身に危険を感じ、消火器を捨てて逃げてしまった。
まあ、それが普通の判断だと思うが。
俺は捨てられた消火器を拾い、取り扱い方法もわからないまま理科室にホースを向けた。
「加藤…ちゃん?
逃げなよ、危ないから」
諦めずその場に残っていた早見さんが俺に忠告をしてくれた。
「危ない目を見ているのはあなたも同じです」
ホースを火元に向け、見よう見まねでハンドルを握った。
白い粉が火元に向かって噴射する。
その情景の最中、かすかに助けを呼ぶ声が聞こえた気がした。
[166]kino (ODYcvyCRE.):11/17(月) 23:56:54 HOST:07002190721449_mg.ezweb.ne.jp
☆様
ありがとうございます。
また遅らせてすみません…汗
[167]kino (ODYcvyCRE.):11/18(火) 00:16:09 HOST:07002190721449_mg.ezweb.ne.jp
「…中に誰かいる」
俺は消火器をその場に置き、引きつけられるように理科室の中へ入った。
後ろから早見さんの止める声が聞こえたが、それに応じることはなかった。
中は案の定、炎が広がっている。
割れたビーカーやらアルコールランプから火が上がっていた。
煙に妙な嫌な感じを覚えた。
"大ちゃん"という呼び方と同じような感覚だ。
俺は手で口を覆い、辺りを見渡した。
すると室内の隅で気絶しているようである女生徒が見えた。
近寄って見たところ北島だった。
炎のかからない隅にわざわざ移動したと言うことは、出口がふさがれ出られなくなったのでここで難を凌ごうと考えたのだろう。
火を防ごうとして置いたのか、まわりに鉄製の椅子が並べられていた。
俺は動かない彼女を抱え上げた。
が、力を入れようと空気を吸い込みすぎたのか噎せるように咳き込んで体制を崩してしまった。
もう一度やってみたが結果は一度目と同じ。
何度もやってみたが彼女を助けられないばかりか自分自身が疲れてきた。
その場に座り込む。
眠ってしまいそうだ。
「加藤ちゃん大丈夫ー?
今行くから」
その声がずいぶん遠巻きに聞こえた。
[168]あ:11/20(木) 22:00:14 HOST:ser355285017350644
Hだよ
pr.cgiboy
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