| 「そっか、わざわざ来てくれてありがとう。」
「…それじゃ。」
梓は1度も俺の方を見てはくれなかった。
「…ねぇ。」
隣にいた亜曇ちゃんが、梓を呼び止めた。
「……??」
「…玲先輩の事『嫌い』って言ってよ。」
「……え…??」
「早く言ってよ。」
亜曇ちゃんが言った事に俺も驚いた。
「……い、言えないよっ!!」
梓は出て行ってしまった。
悠達もポカーンとしてる。
「……玲先輩、追いかけないと後悔しますよ?」
「…え?」
「悔しいですけど、玲先輩はあの人に譲ります。 玲先輩、最近元気ないです。 あの人の事、忘れられないんじゃないですか?」
亜曇ちゃんはそう言って笑うと教室を出て行った。
「…行けよ。行かなきゃ後悔するぞ?」
悠に言われて俺は走り出した。
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「…梓っ!!」
「………!」
俺は梓を見つけると、駆け寄った。
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