| 「うーん…何にしようかな?カロリー低めなの…」
あれからまた悩んで、結局、ピンクの無地のワンピースに、
黄色いカーディガンに着替えた。
そして今は、赤いエプロンを着て、前髪をピンで止めて
料理ブックを見ている。
おしゃれは好きな方だけど、料理がいまいちなんだよなぁ。
「よし、決めた!このカロリー低めのサラダ…って、え?」
目を輝かせて冷蔵庫を開けた、その時だった。
「……あらまぁ。」
材料が無いじゃないの。
卵も牛乳も納豆も野菜も、なーんにもない。
これでは料理どころか飢え死になってしまう!
「はぁ…やっぱり買いに行かないとダメかぁ…」
さっきよりも大きなため息をつくと、
エプロンを取り、ピンであとがついた前髪を直し、
茶色いモコモコの上着をきて、小さなかごバッグを片手に
お財布・ハンカチ・ティッシュ・家の鍵を詰め込み、
黒いブーツをはくと、準備万端になった。
『…確率70%。○○地方、降水確率80%。』
「わあっ!?」
当然の声に振り返ると、まだテレビが付いていて、
天気予報のアナウンサーが日本地図に向かって喋っていた。
「かさ…持って行こう。」
テレビを消し、天使に″行ってきます″と、一言いうと、
鍵を閉めた。
「ふぅ…」
息が見えるほど、今日は空気が冷たい。
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