| 運命のイタズラか否か。 まさか高校までクラスが同じになるとは。 俺と寺内紗耶は自慢ではないが中学校3年間はクラスが同じだった。 しかし、高校に入り、それもさすがに終わるだろうと思った。 だが、運命の入学式。 クラス発表の場で俺は膝をついた。
「ウソだろ…?」 明らかに裏で誰かなんかしら工作してるだろと。 それぐらい俺達は同じクラスになった。
とまぁ愚痴はここまでにして、 なんだかんだで放送部に入部した俺らは、この綾島圭吾っていうパッとしない先輩と半年をともにすることになった。
「…あの」 「なに?」 「他の部員は?」 「あぁ、放送部は俺以外全員幽霊部員だよ」 「え!?」 「いやさ、俺映画が撮りたくて放送部入ったんだけど、いざ入ってみるとやる気あるの俺だけでさ」 綾島先輩はハハハと笑った。いや、笑ってる場合じゃないよ。 俺と寺内が唖然としてると、背後から声がした。 「誰が幽霊部員ですって?」 「げ、郡城有希!」 「なによその言い方は。まるで人を厄病神みたいに言って」 郡城有希、と呼ばれた女子生徒は、綾島先輩の顔を掴んだ。 ひょっとこみたいな顔になりながら、必死になって綾島先輩が言い訳をする。 「あの!」 寺内が空気を断ち切る。 「あなたは…?」 「アタシは郡城有希、ラクロス部と兼任してるの」 「あ、そうなんですか」 「こいつ卑怯だぞ、放送部に入った割にラクロスばっかして全然放送部に足を踏み入れようともしないんだ」 「なによ、今こうして足踏み入れてるじゃない!」 「今の話をしてるんじゃない、いつもの話をしてるんだ!」 「どっちでもいいじゃない!」 「どっちでもよくない!」 ヒートアップする前に止めるべきか、とばっちり喰らわないうちに部室を去るべきか。
身体が反射的に後者を選んだ。
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