出会いが欲しい
メル友募集宣言
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ジグソーパズル
[1]蛍:07/29(火) 00:52:34 HOST:FL1-122-133-87-43.tky.mesh.ad.jp
初めまして。
文才は未熟で、此処で小説を書いている方々の足下にも及びませんが、
頑張りますので、どうか応援よろしくお願いします。
[42]蛍:08/24(日) 01:26:56 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
一体何時間雲を見続けただろうか。十時間以上見続けたのかもしれない。
何て疑問を抱きながらも、俺は雲を見続けていた。
だが、時は止まることなく進む。
もうそろそろ、現実という母国へ帰国する時間だ。
脳は、俺にそう告げた。
もうそんな時間か……なんて思いながら起きあがり、首を回した。
数回首が鳴った事に満足した俺は、再度雲を見てその場を後にした。
「ん……」
ゆっくりと目を開けた。視界がぼやけるのは、ずっと目を閉じていたからだろうか。
それとも、まだ酔いが続いているからだろうか。
俺の視界には、人影が映っていた。
誰だがわからない。だが、数時間前の記憶を辿ると、自然と迅夜という答えになる。
「迅夜、今何時?」
目を擦りながら迅夜に問いかけた。
しかし、考えもしなかった言葉が返ってき、まだ残っていた眠気が一気に覚めた。
「夜の九時。ちなみに私の名前は迅夜ではない」
目を大きく見開き、勢いよく上半身を起こした。
頭の痛みは無くなっていた。目のぼやきもなくなった。
だが、目の前の人物が見える俺は、まだおかしいのだろうか……
「今日は授業のある水曜日ですよ、先生」
微笑しながら、優希ちゃんは俺にそう言った。
水曜日……丸一日寝ていたのか?
……なんていう疑問なんてどうでもいい。
今俺が聞きたいのはただ一つ。
「何で君が此処に?」
室内を見渡す限り、此処は俺の部屋。つまり俺の家だ。
俺は彼女に住所を教えた事なんて一度もない。
なのに……何で此処がわかったんだ?
「お目覚めか?」
声のした方を見ると、ドアから迅夜が俺らの事を覗いていた。
教えたとしたら……コイツしかありえない。
「迅夜、お前か? 優希ちゃんに俺の家教えたの」
迅夜はへへ、と笑い、姿を消した。
「……どういう事なんだい?」
全く状況がつかめない。
どうして君は此処にいるんだ?
省61
[43]雲丹:08/24(日) 09:06:09 HOST:softbank221085134191.bbtec.net
久々に見てみたら、すごい更新されててびっくりしました
先生…なんか、頑張れ←何
あげます↑↑
[44]猫:08/24(日) 20:07:40 HOST:05004012879384_md.ezweb.ne.jp
あげ
[45]蛍:08/24(日) 22:31:56 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
雲丹様>>
お久しぶりです。
自分も、永汰には頑張ってもらいたいと思っています。
コメントとあげありがとうございます。
猫様>>
何度もあげありがとうございます。
蛍
[46]蛍:08/24(日) 23:30:17 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
リビングへと続くドアは全開だった。
この状態でクーラーがついていたら、確実に迅夜の美貌に傷をつける。
クーラーがついていないのなら、ドアを半開きにしようが全開にしようが、俺は何も言わない。
リビングに設置されているクーラーを見上げた。
運転という文字の下が、緑色に光っていた。
「処刑決定」
自分にしか聞こえないくらい小さな声で呟き、廊下からリビングへと移動した。
リビングはやけに静かで、怖いほどだった。
ソファに視線を向けると、案の定、迅夜と優希ちゃんがいた。
俺のシナリオでは、此処で迅夜に怒鳴るはずだった。
だが、この状況で、怒鳴る事など不可能に近かった。
優希ちゃんがソファに座っている。
迅夜は優希ちゃんに跨って唇を合わせている。
二重の目を閉じながら、優希ちゃんの後頭部に手を当てながら、キスをしている。
恐れていた事が起きた。
……いや、予想通りと言った方が良いのかもしれない。
こちらから見る限り、優希ちゃんは否定していない。
どんな表情をしているのかわからない。
もしかしたら、目を大きく見開いて、突然の事にどうしたらいいのかわからず、静止しているのかもしれない。
何て考えていると、テーブルに置いてある鏡に目をやった。
驚いた事に、彼女と鏡越しに目が合った。
彼女は先ほどから俺に気付いていたのだろうか……。
彼女は特に嫌がっていなかった。
目を見る限り、恐怖など一欠片も無く、俺に助けを求めているようには思えなかった。
迅夜が、ゆっくりと優希ちゃんから顔を離す。
優希ちゃんは鏡から目を反らし、迅夜をジッと見た。
「好きだよ、優希」
まるで恋人のような言葉を発し、優希ちゃんの額にキスをした。
今の迅夜には、優希ちゃんしか映っていない。きっと此処で俺が声をかけたところで、迅夜が俺を見る事はないだろう。
省125
[47]猫:08/25(月) 00:01:59 HOST:05004012879384_md.ezweb.ne.jp
あげ
[48]蛍:08/25(月) 23:56:26 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
猫様>>
いつもあげありがとうございます。
蛍
[49]蛍:08/26(火) 00:50:55 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
いつもなら、目覚ましの鼓膜が破れそうな音で目が覚めるのだが、
今日は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。極めて珍しい事だ。
こういう日は、何かと衝撃的な事が起こる。お決まりのパターンだ。
目覚ましのスイッチをオフにし、重たい身体を起こした。
等身大の鏡の前で大きく伸びをしてみた。チラリと見えた腹。
腹筋はまだついているが、中学高校よりかはハッキリと見えていない事から、徐々に無くなっているという事がわかった。
そう言えば最近筋トレしてねぇな、久々に後でやるか。
なんて声には出さず、頭の中で呟き、自室を後にした。
リビングには、迅夜がただ一人、ソファに座っていた。
テレビを見ている迅夜は、俺に気付くとブラウン管から俺へと視線を変えた。
「おはよ」
「はよ。優希ちゃんは?」
迅夜の隣に座りながら問いかけた。
いつものように接したらいいんだ。昨日の事は触れないようにすれば良いんだ。
「優希ならついさっき帰ったよ」
いつから目の前の男は彼女を優希と呼ぶようになったのだろうか。
……間違いなく昨日からだろう。
「優希って呼んでるんだ」
なんて昨日の事を知っている俺は、悪戯に笑いながら言った。
まぁな、と迅夜は照れくさそうに笑いながら答えた。
「まさか狙っちゃってたり?」
俺は何を言っているのだろうか。
自分の放つ言葉が、自分を苦しめている。
昨日のあの光景を見ている俺が言う事じゃない。
なのに……何で俺は自分を苦しめてまで問いかけているのだろうか。
俺は立ち上がり、キッチンへと移動した。
一人暮らしとは思えない大きな冷蔵庫の一番大きなドアを開け、スポーツドリンクを取り出した。
特にスポーツなどやっていない。なのに、ついつい買ってしまうのは、中学高校も買っていたからだろうか。
もしかしたら、癖になっているのかもしれない。
省111
[50]蛍:08/31(日) 01:00:35 HOST:FLH1Amc205.tky.mesh.ad.jp
気がついたら俺は出かける用意をしていた。
鏡を前に、寝癖を直しながら自分の顔を見て問いかける。
自分はどこに行くつもりなのだ? と。
そして、自分に答える。
わからない、と。
気がついたら家の近くの公園のベンチに座っていた。
男の子達の、まだ声変わりしていない声で我に返る。
自分は今何をしていた? と自分に問いかける。
そして、わからない、と答える。
何で此処にいるんだ? わからない。
俺は何がしたいんだ? わからない。
俺は何で悩んでいるんだ? ……わからない。
あの時、迅夜は俺に何て言ってほしかったんだ? わからない。
迅夜と優希ちゃんは付き合っているということでいいのか? わからない。
俺は優希ちゃんが好きなのか?
……答えたくない。
「先生?」
男の子の声しか聞こえなかった公園内に、高い女の子の声がした。
幾度か聞いた事のある声で、聞く度に俺は幸せな気持ちになっていた。
顔を上げ、声のした方を見てみた。
「優希ちゃん」
「何してるんですか? 大学は?」
笑顔で優希ちゃんはそう言い、俺の横に座った。
この笑顔は、心から笑っているのだろうか。
それとも、ただの愛想笑いなのだろうか。
「もう大丈夫なんですか?」
「あぁ、だいぶよくなった。君は何で此処に?」
学校は? 何て聞けるはずがなかった。
彼女は手に持っているレジ袋を掲げた。
「コンビニ行ってた」
そっか、と返事をし、立ち上がった。
「どっか行くの?」
「わかんない。自分が今何したいのか、サッパリわからない。
だから、とにかく歩いてみようと思うんだ。
そうすれば、何か答えが見つかるかもしれないから」
じゃぁ、と言い、俺は公園を後にしようとした。
が、それは優希ちゃんが阻止した。
「何?」
「昨日授業潰れちゃったんだからさ、今から授業してよ」
彼女は俺の手を握り、離そうとしなかった。 省39
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